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タイトル:609studio No.473◆徒然のサハリン「なかなか楽しい飯場?ライフ」:オリホヴィク 美香  2011/05/10


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【609 Studio 】メール・マガジン 2011/5/10  No.473
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 フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。ロシア唯一の韓国語
新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリンの話題、投稿、
編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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◆現代時評:休載します。

◆徒然のサハリン「なかなか楽しい飯場?ライフ」:オリホヴィク 美香

◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:届いておりません。

◆ロシアの話題・事件

◆編集長から
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◆現代時評:休載します。
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 フクシマと宮城へ出かけていました。この報告は後日ということで
休載させていただきます。
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◆徒然のサハリン「なかなか楽しい飯場?ライフ」:オリホヴィク 美香
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 今日は5月2日、ロシアは昨日5月1日(メーデー)の振替えで休日。
外は一日中吹雪。5月にこれほど吹雪くのは、北海道生まれの私でも初
めてです。そういえば、今年は2月に雨が降るという「初めて」もあり
ました。やはりどこかおかしいのでしょうか。

 さて、今日の本題は天気のことではなく、私が今住んでいるところに
ついてちょっと紹介させてもらおうと思います。以前にも触れましたが
、今私が住んでいるところは、「行き止まり通り」の行き止まりに近い
一軒家。その2部屋を間借りしています。
 大家さんはタジキスタン出身のお父さんと5人の息子たち。ロシア国
籍を取ったはいいが、最近息子の一人に兵役の声がかかってきていて、
お父さんはどうしたものか思案中です。世界的には兵役がどんどんなく
なっていく傾向にありながら、ロシアは最近厳しくなっているようです
。私が勤める大学の卒業生も男の子は卒業後に最低1年間の兵役にとら
れるらしく、就職活動もできないし、日本企業などから声がかかっても
男子は紹介ができません。以前は色々と抜け道があったらしいですが・
・・。何といっても心配なのが、「いじめ」です。ロシア生まれでも韓
国系などいわゆる「ロシア人」じゃないといじめられるという話をよく
聞きます。移民ならなおさら・・・ですよね。
 大家さんのお隣の部屋には、5.6人のウズベキスタン人の男の人た
ちが住んでいます。この人たちは出稼ぎにきています。キッチンが共用
なので、よく夕食の準備で一緒になるのですが、とても優しい人たちで
、世間話をしながらしょっちゅう料理を分けてくれます。だいたい3か
月いて、一度国へ帰り、また戻ってくるというルーティーンだそうです
。家族との電話が楽しみらしく、よく廊下で電話をした後で子どもさん
の話などをしてくれます。誰かが里帰りという前夜にはお客さんもきて
、賑やかに「送別会」をしています。

 最近はさらに1部屋に大家さんの親戚筋の3人家族、そして1階の部
屋にもまだあまり顔もよく見ていませんが、3,4人住んでいます。う
ちは3人家族で2部屋、それでも狭いと思っているのに、大家さんもウ
ズベキスタンの人たちも一部屋(8畳くらい)に5,6人で住んでいま
す。出稼ぎの人たちは別にしても、本当に荷物が少ない。(うちは2部
屋といっても1部屋は完全に「荷物部屋」になっています。)色々不便
もありますが、最低限のものがあれば、人間けっこう物がなくても暮ら
していけるということに私はロシアに住み始めてから気が付いたのです
。あれば便利かもしれないけど、なければないで何とかなるというもの
は多いものです。

 「物欲」の塊のような自分ですが、彼らの生活ぶりを見て、最近は
「かばん一つ」の身軽な生活も良いのではないかと考え始めました。
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◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:届いておりません。
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 届き次第、纏めてお届けします。
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◆ロシアの話題・事件>>>引用元:ロシアの声 http://japanese.ruvr.ru
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◆露与党議員「千島と南樺太は固有の領土」
 露下院(国家会議)のネナシェフ議員(統一ロシア所属)は2日、終
戦65周年に合わせた会合で発言し、「日本側の主張する条件で結ぶ平
和条約など必要ない」と述べた。ノーヴォスチ通信が報じた。
http://japanese.ruvr.ru/2010/09/02/18497940.html

◆ベルリン 「バレエは日本を救う」
 世界で有名なバレエ・ダンサー30名以上が、チャリティー・コンサー
ト「バレエは日本を救う」に参加します。イベントはベルリンのアドミ
ラル・パラス8日に行われます。ロシア、ドイツ、デンマークなどのバ
レエ・ダンサーのほか、日本の東京シティバレエのシガ・イクエさんや
ウエノ・ミスカさん、ホワン・カイさんなども参加します。
http://japanese.ruvr.ru/2011/05/08/50004379.html

◆日本の震災児童 6月にロシアへ到着
 日本の東日本大震災で被害を受けた地域からの児童らの最初のグルー
プが、6月にもロシアに到着する予定であることが分かった。ロシア消
費監督庁のゲンナジー・オニシェンコ主任保健医が7日、インターファ
ックス通信に対して明らかにした。
http://japanese.ruvr.ru/2011/05/08/50002629.html

◆日本の伴野豊外務副大臣のモスクワ訪問によせて:ロシアと日本は、
今後も同じ場所でデモンストレーションし続けるのか?
http://japanese.ruvr.ru/2011/05/07/49984747.html

◆福島第一原発:新たな段階に入った事故処理
http://japanese.ruvr.ru/2011/05/06/49949929.html

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◆[編集長から]              片山通夫
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  取材で福島県と宮城県に入った。聞きしに勝るとはこのことをいうの
だと実感した。その時撮影したビデオの一部を以下に掲載したので、是
非ご覧ください。
http://www.609studio.com/

 宮城県では南三陸町を見た。志津川地区である。完全に町は壊滅して
いた。海に近い公園に置かれていたであろう蒸気機関車も横倒し。津波
に流されて鉄筋だけになった建物に「ふんばれ」と書かれているのがな
ぜか悲しかった。

 これらの写真は後日掲載します。

 神戸の時もそうだったが、少し離れた町、例えば神戸の時は大阪の繁
華街、宮城南三陸の対して仙台市が通常の生活に近い状況だったのがと
ても印象的で、なぜか物悲しかった・・・。
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発行     2011年5月10日   No.473
編集・発行  609studio Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
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