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───────────────────────────────── 【609 Studio 】メール・マガジン 2011/4/12 No.470 ───────────────────────────────── フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。ロシア唯一の韓国語 新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリンの話題、投稿、 編集長のコラムなど多彩な話題満載! ───────────────────────────────── 【著書案内】 「追跡!あるサハリン残留朝鮮人の生涯」 日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太 への逆密航」を語る貴重な証言!! 片山通夫 著 凱風社 刊 http://www.gaifu.co.jp/index.html 定価 1900円+税 ───────────◆◆◆INDEX◆◆◆─────────── ◆現代時評「それでも原発が必要か」:片山通夫 ◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:届いておりません。 ◆ロシアの話題・事件 ◆編集長から ───────────────────────────────── 【PR】 電子雑誌「Lapiz・創刊準備号」は当面発刊を見合わせます。 電子雑誌「Lapiz」ウェブサイト http://www.lapiz.bz/ 609studio twitter http://twitter.com/609studio 609studio ウェブサイト http://www.609studio.com/ ───────────────────────────────── ◆現代時評「それでも原発が必要か」:片山通夫 ───────────────────────────────── はたして我が国はなお原発推進を進めるのか。これは国民的課題だ。 およその話だが、我が国はその消費電力の30%を原発に依存している のだと言う。無論地域差もある。関西電力では、50%を越える。 我々電気消費者が「脱原発」を唱える場合、この全国平均の30%で 考えるとすればなにから手をつければいいのかじっくり考えてみたい。 無論「直ちにすべての原発を止めろ」とは言えない。しかし「原発へ の依存度を落とせ」と言うべきである。 一般家庭では、LEDに変えて白熱球、蛍光灯の使用をやめることだ。 こんなことを書くと「反原発主義者」のレッテルを貼られるかもしれ ない。しかし現状のフクシマの状況をみていると、どうしてもそのよう に考えてしまう。 筆者はいわゆる電力大消費地に住んでいる。このまま黙って「快適な 生活」をする方がいいのかもしれない。 しかし・・・とそれでは心が痛む。 原発を止めれば産業が落ち込むという人も多い。対外貿易などの競争 力は落ちる可能性が太鼓とは事実だ。 家庭用の電力消費を思い切って減らせばある程度はカバーできるので はないか?また工場など生産設備やビルなどに大出力の太陽光発電など を設置するというのもいいかもしれない。 電力会社があるから、原子力が必要だという誤ったロジックに陥って いるのではないだろうか?電力会社を生かせるための原発なら主客転倒 だ。 原発の危険にさらされながら生きている人たちをテレビニュースで見 ながらあなたは「それでも原発が必要だ」といえるだろうか? ───────────────────────────────── ◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版: ───────────────────────────────── 届いておりません。届き次第お届けします。 ───────────────────────────────── ◆ロシアの話題・事件>>>引用元:ロシアの声 http://japanese.ruvr.ru ───────────────────────────────── ロシアでもこの度の東北大震災に「深い連帯と救援の意思、募金など のニュースが満載されています。また刻々と情報は更新されています。 すべてを網羅できませんので、以下のページからご覧ください。 http://japanese.ruvr.ru/ ◆東京では気にされない福島での状況 日本での大地震のあとの福島第一原子力発電所の状況について、世界の 専門家らは状況の悪化が進んでいると見ている。結局、冷却システムの 復旧はできないままとなっており、解決できていない問題は山積みとな っている。 http://japanese.ruvr.ru/2011/04/03/48388514.html ◆福島第一原発事故処理に向けて http://japanese.ruvr.ru/2011/04/07/48587857.html ◆国連パン事務総長 「日本の痛い教訓活かせ」 http://japanese.ruvr.ru/2011/04/09/48686994.html ◆中国 日本12県からの食品を禁輸 http://japanese.ruvr.ru/2011/04/09/48687234.html ───────────────────────────────── ◆[編集長から] 片山通夫 ───────────────────────────────── 昨日11日であの大震災から1カ月が経った。なお行方不明の方々が 多く心が痛む。一方で世界中からの支援の輪はますます増えて「日本が んばれ」の声が毎日のように、各国から届く。 風評被害もひどいようだ。東京の市場に持ち込めない福島産の野菜類 や茨城産の魚。でも今やネットで販売と言う手が。心ある消費者は「売 りきれ」になるほど買っていると言う。 http://www.nihonmatsu-farm.com/ 少し長い引用だが福島県知事のメッセージの一部を紹介したい。 「放射能による農林水産業や食卓への影響につきましては、県や国が鋭 意モニタリング検査を行い、10品目の野菜、きのこ5種類、鶏卵、鶏 肉、豚肉などの安全性が明らかになっています。県では、首都圏で県産 農産物の安全性をアピールするなど、風評被害の解消に努めており、県 内でも本日から「がんばろう ふくしま!」運動をスタートさせ、県産 農産物のPRに努めています。県民の皆さんも、安全性が確認されてい る品目については、安心して御利用いただきたいと思います。 (福島県ホームページから) 風評被害に関しては、報道されているのでご存知の方も多いと思うが、 「いわきナンバーのトラックでは東京の市場には入れない」というひど いものもあったようだ。まさかとは思うが、これが事実なら人間って勝 手な生き物だという気がする。 福島県はおそらくこのことを忘れないだろう。 そして「福島原発は東北電力のものではない。東京電力管内で造れば」 と。 震災後1カ月。まだまだ予断を許さない状況が続く中、「復興プラン 」なる言葉が聞こえてくる。とても重要なことなので、落ち着いて考え てもらいたい。そのプランは30年・・・50年、いや100年後の日 本を見据えたプランであってほしい。なかでも原発依存に関しては、世 界のモデルとなるようなプランがほしい。被災された方々、原発周辺の 方々、そして国民全体のコンセンサスを得られるプランがほしい。 ──────────────────────────── 発行 2011年4月12日 No.470 編集・発行 609studio Michio Katayama 発行 毎週火曜日 購読料無料 配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 e-mail office@609studio.com website http://www.609studio.com 投稿 http://www3.ezbbs.net/06/609studio/ 購読 購読解除は websiteへ ◇禁・無断転載◇ ───────────────────────────────── |