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タイトル:609studio No.469◆現代時評「福島原発、その影響を考える」  2011/04/05


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【609 Studio 】メール・マガジン 2011/4/5  No.469
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 フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。ロシア唯一の韓国語
新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリンの話題、投稿、
編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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 東北大震災で被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。
また不幸にしてお亡くなりになられた方々のご冥福を衷心よりお祈り申
し上げます。
                            編集部
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◆現代時評「福島原発、その影響を考える」:片山通夫

◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2011年4月1日号

◆ロシアの話題・事件

◆編集長から
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◆現代時評「福島原発、その影響を考える」:片山通夫
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 M9という未曾有の巨大地震が東北地方を襲って昨4月1日で3週間
経つ。しかしながら福島原発の状況は決して安心できる状況にない。福
島原発の周辺市町村の悲鳴が聞こえてくる。考えてみれば、自ら使う電
力ではなく遠い首都圏への電力供給を担ってきたわけである。無論「原
発を受け入れたその瞬間から今起こっていることは予測できた」はずだ
というのはいささか乱暴な論理だ。なぜなら「安全神話」がそうさせた
からだと言えるからである。

▲なんでも我が国の電力消費量の30%程度を賄っているのだそうだ。
そして今のところ、原子力発電所の数は運転中が54基(4884.7
万kW)あり、今後新設する予定の数は10基である(日本原子力産業
協会)。http://www.jaif.or.jp/ja/nuclear_world/data/f0302.html
 ようやく政府は福島原発の事態が尋常ならないと判断したのか「クリ
ーンエネルギー推進」にエネルギー政策の転換を示唆した。永年原発に
依存してきた我が国にとっては大転換になる。果たして産業界や関東圏
に代表される大消費地から支持されるかどうか疑問だ。しかし我々は決
断しなければならない時がそう遠くない時期に来るだろう。

▲東京電力管内には、自社の原子力発電所は皆無だと聞く。東北で造っ
た電力をはるばる関東圏へ配電しているという。関西も大阪という大消
費地には原子力発電所はない。過疎で泣く(?)地方に、莫大ともいえ
る資金をかけて(つまり飴を与えて)設置の了解をとっているのが実情
である。そして大都市の大部分の市民は何も考えないで電力を消費して
いる。この矛盾を今回のM9の地震は突いたかに見える。今東京都民の
心情は如何ばかりか。

▲東京電力福島原子力発電所は廃炉と決まった。そしてこの夏、東京電
力管内ではピーク時に1500万キロワットの電力が不足だと海江田経
産相はいう。この数字はメガソーラー計画(大規模太陽光発電)で賄う
には1500基から2000基は必要だ。仮に建設しようとしても、と
てもこの夏には間にあうまい。しかしちょっと待ってほしい。2003
年春、前年の秋に発覚した東京電力の原発事故隠しの影響で、管内全原
発が点検のため停止された。確か合計出力は1730万8000キロワ
ットだったと記憶する。当時の東京電力の必要電力量の47%が原発で
発電・生産されていた。この「電力危機」は節電のおかげで大きな電力
不足は起きなかった。この例を見ても国民は東京電力や政府の出す指数
を丸のみにしないで自分の判断で動くようにしたい。

▲一方、自民党の河野太郎衆議院議員は自身のブログで「環境エネルギ
ー政策研究所のレポートは明確に、無計画停電の必然性を否定する」と
書いた。http://www.taro.org/2011/03/post-969.php
 つまり、東京電力に電力の受給を任せずに、政府が当面監視すべきだ
という趣旨のようである。巷では様々なうわさが流れている。挙句の果
てには「今行っている計画停電は、原発の必要性をアピールするための
東電の陰謀」だというものまである。
 先に述べたが、我が国の総消費電力を原子力発電で賄っているのはお
よそ30%だということだ。極論だがその30%減を国民が「我慢すれ
ば」原発は要らなくなるという理屈である。

▲残念ながら電力は貯めることが出来ない。消費量を発電するというこ
とになる。そこで考えなければならないのは従来のように「消費量に見
合う発電量」を考えるのではなく、「発電量に見合う消費」を心がける
必要がある。一日のうちで、深夜電力は安く供給できるのだそうだ。と
言うことは深夜には電力はあまっていたということである。水力発電所
などでは深夜の余剰電力で「揚水して水を再利用」しているとも聞く。
それなら我々の生活のパターンを変えて行く覚悟があればこの電力不足
を乗り切って行ける。詳しく調べたわけではないが、深夜電力が余剰な
ら、東京の町も暗くはならない。政府や東京電力に任せないで冷静に電
力の需要と供給を考える時期が来たと言えるのではないか。

 声をあげて「迅速で正確なすべての情報」を要求することが肝要だ。
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◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2011年4月1日号
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企業実態調査期限延長

 さる9日、サハリン州統計局は企業実態調査問題で記者会見を開き、
調査期限が6月1日まで延長されたことを伝えた。本来、調査票は4月
1日まで提出されるべきだったが、回収率が低いため当局は期限延長を
決めた。回収率は全ロシアの12.8%(600万人)、サハリンでは
32,5%(3万人)に留まっている。調査を拒否する企業は3千〜5
千ルーブルの罰金を払わなければいけない。

ユジノサハリンスク市道路修理

 さる29日のサハリン州政府議会でユジノサハリンスク市の道路修理
問題が議題に上がった。道路修理には4億5千万ルーブルの予算が必要
とされているが、州知事はほぼ全額支援すると約束した。

人口調査結果

 ロシア統計局の発表によると、2010年10月人口調査結果ロシア
連邦人口は1億4千290万人で2002年より1.6%(220万人
)が減少した。移住民が増えたにも関わらず死亡率が出世率を上回った
為に全体の人口は減っている。都市に居住する国民は73.7%。性別
人口は女性53.7%、男性46.3%で女性が多い。理由は男性の死
亡率が高いため。

北京サハリン州投資説明会

 さる22日、北京駐在ロシア連邦大使館でサハリン州投資説明会を開
いた。200人ほどが参加した中でサハリン州代表は、12の投資プロ
ジェクトと6つの貿易プロジェクトを説明した。特に採炭、エネルギー
、建設関連プロジェクトを詳しく説明した他、サハリン自然と観光事業
潜在力に関する映像を上映した。又、州政府関係者は「2010年度我
々はサハリン地域における投資活動を支援する連邦法を制定した」と伝
えながら、国家レベルで積極的に投資活動を支援していることを強調し
た。

4月1日から都市美化作業スタート

 21日、ユジノサハリンスク市政府は4月を都市美化期限と決め、都
市の掃除に積極的に取り組むことにした。共同住居団地の中まで綺麗に
掃除をしなければいけない。又、4月1日から毎週金曜日を掃除日とき
め全住民に協力を呼掛けている。

5月の連休

 周知のように、5月1日―春と労働の日は日曜日、5月9日―戦勝記
念日は月曜日である。そのため、4月30日〜5月2日まで、5月7日
〜9日まで連休。

在外同胞財団と韓国赤十字社職員来島

 さる28日、韓国在外同胞財団広報調査チーム職員と韓国赤十字社サ
ハリン同胞関連事業担当者など3人がサハリンを訪問した。同胞社会の
実態を調べるために韓人団体代表らと会談する他、ブイコフやコルサコ
フなど韓人歴史と深く関わっている地域を訪ねた。

世界の同胞が在日同胞らのために募金活動

 各国の韓人社会が日本及び在日同胞のために募金活動を行っている。
カナダ、スイス、オーストリア、中国、米国、ニュージーランド、アル
ゼンチン、インドネシアをはじめ韓国でも銀行口座或いは職場別に募金
活動を行っている。又、在外同胞財団は20億ウォン削減された今年度
在日民団支援予算を元の70億ウォンまで追加支援することを決めた。
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◆ロシアの話題・事件>>>引用元:ロシアの声 http://japanese.ruvr.ru
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 ロシアでもこの度の東北大震災に「深い連帯と救援の意思、募金など
のニュースが満載されています。また刻々と情報は更新されています。

すべてを網羅できませんので、以下のページからご覧ください。
http://japanese.ruvr.ru/

◆ロシア 日本企業200社以上からの魚の輸入を禁止
http://japanese.ruvr.ru/2011/04/01/48313756.html

◆福島原発事故の影響 極東は心配ない
http://japanese.ruvr.ru/2011/04/01/48329714.html

◆ラジオ放送「ロシアの声」仙台のリスナー 御無事確認
リスナーズ・クラブ「ペチカ」の会員で宮城県仙台市にお住まいの小山
孝之さんの無事が、ご本人からの御連絡で確認された。
http://japanese.ruvr.ru/2011/03/30/48212522.html

◆モスクワで東日本大震災救援チャリティー・コンサート
http://japanese.ruvr.ru/2011/03/30/48186409.html

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◆[編集長から]              片山通夫
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  昨夜と言うか今日未明に東京電力が記者会見を行った。
ニュースの内容を伝えるNHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110405/k10015101811000.html

この会見の内容をつぶさに伝えているビデオが以下にある。
http://www.ustream.tv/recorded/13775234

NHKの(まとめた)ニュースと会見の全部を見てください。
マスコミが「編集する」とこうなるという良い例です。

他にこんなサイトも見つけました。ご参考に。

「NEVER LAND」のまとめ。

http://matome.naver.jp/odai/2130153990564320701

http://matome.naver.jp/odai/2129987936646388401

http://matome.naver.jp/odai/2130183431868236701

このほかにもあらゆる情報がまとめられているので、時間のある方は
是非。
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発行     2011年4月5日   No.469
編集・発行  609studio Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
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