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タイトル:609studio No.468◆徒然のサハリン・アンサンブル「祭」ポロナイスク遠征  2011/03/29


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【609 Studio 】メール・マガジン 2011/3/29  No.468
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 フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。ロシア唯一の韓国語
新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリンの話題、投稿、
編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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 東北大震災で被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。
また不幸にしてお亡くなりになられた方々のご冥福を衷心よりお祈り申
し上げます。
                            編集部
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◆徒然のサハリン・アンサンブル「祭」ポロナイスク遠征
                                          :オリホヴィク美香

◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2011年3月25日号

◆ロシアの話題・事件

◆編集長から
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◆徒然のサハリン・アンサンブル「祭」ポロナイスク遠征
                                          :オリホヴィク美香
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 ユジノサハリンスクで活躍している稚内市出身の音楽教師Iさんの呼
びかけで、在住日本人有志によって結成された音楽アンサンブル「祭
」。在住日本人のほとんどが期間限定の滞在という土地柄、メンバーの
出入りがあったものの、過去2回の演奏を行ってきました。今回は、I
さんと日本総領事館勤務K氏が昨年企画した「日露交流コンサート」が
縁で、ポロナイスク市芸術学校より招待を受けました。

 ポロナイスクといえば私の出身地北海道北見市の友好都市。同じサハ
リンでありながらもう4、5年訪れていなかったので、これも何かの縁
と思い参加を決めました。金曜日の夜行列車で出発し日曜日の早朝にユ
ジノ着という車中2泊の旅のため参加できる人が少なく、「祭」の他に
演歌を歌うYさんを含めて参加者は総勢6名。「祭」は5名だけで一人
一パートですから責任重大でした。(私はソプラノリコーダーと鈴が担
当。)東北地方の地震のニュースを気にかけながらも初めてロシアの鉄
道に乗る人もいて、道中はまるで修学旅行のようでした。

 ポロナイスク市では、休憩と朝昼の食事は邦人会の佐藤しず子さんが
、そして昨年北見市を訪問したポロナイスクの露日協会代表で市議会副
議長のマカロフ氏とニコライさんが迎えてくれ終始行動を共にしてくれ
ました。市内見学では、市の中央図書館、ロシア正教会、旧王子製紙跡
地を案内してくれました。メンバーの中には「廃墟マニア」がいて、旧
王子製紙跡地では盛んにシャッターを切っていました。

 ポロナイスク市は、石油開発関係のインフラ整備から取り残され、行
く度に廃れていくような印象がありますが、人々は純朴で豊かな自然の
恵みを楽しんで生活しているようです。帰りにはポロナイスクにいる夫
の叔母からかばんいっぱいの自家製野菜、ピクルス、ジャム、干し魚な
どをお土産にもらってきました。ユジノサハリンスクも都会とは言えま
せんが、ポロナイスクと比べるとずい分荒んでいるような感じがします。
日本の地震に対してお見舞いの言葉を受け、コンサートも中止しても良
いと言われましたが、お互い苦労して準備した後なので予定通り行いま
しょうということになりました。そのコンサートはポロナイスク市役所
隣の芸術学校のホールで行われました。こちらでも、昨年北見を訪れた
芸術学校の校長先生、美しい歌声を披露してくれたナースチャと再会を
喜び合いました。日本側の演目は演歌、ピアノ演奏、篠笛演奏、そして
「祭」の演奏曲目は「ふるさと」とロシア民謡「一週間」。会場の大勢
のお客様の中には在留邦人の方々や十数年前に北見を訪れた女性たちな
どがいて、日露双方の演奏終了後は懐かしく話をすることができました
。また、和服を着た「日本人のお客様」である私達は、ポロナイスク市
芸術学校の子どもたちから写真撮影とサインを次々に求められ、まるで
スーパースター気分。

 地震など心配事もありましたが、こんなに暖かく迎えられ自分たちの
存在が喜ばれたことで、全員来てよかったと満足した旅でした。本当に
久し振りにきれいな星空が見られたことも私にはよかったです。
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◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2011年3月25日号
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プーチン首相、サハリン訪問

 さる19日土曜日、ロシア連邦ウラジミル・プーチン首相がサハリン
訪問し、ガス貯蔵所開所式に出席した。プーチン首相は「最近、サハリ
ンはロシアのみならずアジア太平洋全地域において重要なエネルギー供
給処として注目を浴びており、すべての関連事業において住民の暮らし
が優先とされている」とサハリンプロジェクトとサハリン住民両者の関
係を強調したほか、(日本の地震による)放射能問題で会議を行った後
、監視作業が順調に進んでおり、特別専門機関が昼夜検査を行っている
今、まだ状況は安全だと住民を安心させた。

中国での投資説明会

 今月22−23日、中国北京でサハリン州投資説明会が開催された。
この際、中国黒竜江省とサハリン州の代表が姉妹都市締結準備合意書を
採択した。黒竜江省代表は「我が省の根幹産業は石油開発、採炭及び林
業、農業であり、サハリン州への投資に関心がある」と伝えた一方、サ
ハリン州側は「黒竜江省事業家たちが既にサハリン市場で積極的に活動
しており、姉妹関係になると一層交流が拡大するであろう」と期待を表
した。

社会団体日本へ支援意志表明

 先日、サハリン州社会団体代表らが駐ユジノサハリンスク日本総領館
のタカユキ・コイケ総領事を訪ね、州内43の社会団体の名義で震災地
で必要とされるものを支援したいと伝え、総領事は現地で必要なものの
リストが届き次第ロシア外務省に知らせると答えた。

北クリル地域に正教会十字架を設置

 カムチャトカ正教監督管区サイトによると、ロシア正教会は今年7−
8月中に北クリル島に14個の正教会十字架を設置することにした。ク
リル歴史及び地理探査隊指導部が提案した同事業は、今年がクリル開拓
300周年になることを記念してのもので、当地がロシア領土であるこ
とを明らかにするためである。十字架は大きく(大サイズ700kg4
つ、中サイズ10つ)、沖を通る船舶からも見える位置に設置されると
のこと。十字架には次のように書かれる「ロシア領土クリル列島開拓3
00周年、1711−2011年」。

熊狩りスタート

 サハリン州南部とクリルで4月20日から、北部地域では5月1日か
ら熊のハンティングが始まる。狩猟許可期間は1カ月。今年の許可数は
370頭。しかし、住民と家畜などに被害を与える熊の狩りも可能だ。
昨年はこのような理由で殺された熊が10匹。

ノラ犬対策

 北クリル市政府は、飼い主がなくて街をウロウロしている犬たちが住
民たちを害しているとの通報を多く受け、このような犬達を捕まえて特
別収容することを決めた。そのため、家で飼っている犬には登録の後、
首に鑑札を付けるようにと勧告が出された。

自殺

 さる22日、ユジノサハリンスク市内のある商店で一人の男性が10
0ルーブルを払って包丁を買い、そこで人たちの前でその包丁で自分の
胸を刺した。救急車を呼んだが男性は即死だった。年齢は48歳。遺書
もなく自殺の理由も不明。

アゼルバイジャンとタタール民族の舞台

 さる20日、サハリン韓人文化センターで、サハリン州のアゼルバイ
ジャン民族団体2周年、タタール民族団体5周年を祝う記念行事があっ
た。ロシア人をはじめ、韓人、キルキズ人、アズベク人など多様な民族
が一緒に喜びを分け合った。当日、アゼルバイジャンの英雄アミルベロ
カヌルイ(37歳)が特別招待され、素晴らしいショーを見せてくれた。

新任ウラジオストク総領事赴任

 先日、金・ムヨン総領事が任期を終え韓国へ帰国し、李・ヤング新任
総領事が赴任。

夏の時間へ

 2011年3月27日の02時に時針を1時間前に進めてください。

写真展

 3月22〜4月3日までサハリン州立美術館でロシア連邦17の都市
に住む50人のカメラマンが「私達」をいう主題で撮った200点余り
の写真を展示する。主催は写真サイト「フォト・ポリゴン」。
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◆ロシアの話題・事件>>>引用元:ロシアの声 http://japanese.ruvr.ru
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 ロシアでもこの度の東北大震災に「深い連帯と救援の意思、募金など
のニュースが満載されています。また刻々と情報は更新されています。

すべてを網羅できませんので、以下のページからご覧ください。
http://japanese.ruvr.ru/

◆ロシアで生物に対する放射線作用中和ワクチン発見
http://japanese.ruvr.ru/2011/03/25/47985398.html

◆日本の原発事故 韓国へのインスタント食品の注文が増加
http://japanese.ruvr.ru/2011/03/25/47973488.html

◆チェルノブイリ救助隊 福島原発事故に連帯の意
http://japanese.ruvr.ru/2011/03/25/47968947.html

◆日本は一人ぼっちではない
http://japanese.ruvr.ru/2011/03/25/47979875.html
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◆[編集長から]              片山通夫
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 刻一刻と「悪化」して行く福島原発の報道の動きを時間の許す限り追っ
てみました。29日には遂にプルトニウムまで検出されたようです。
 http://twitter.com/#!/609studio

 まだまだ予断は許さない状況です。チェルノブイリとの比較には問題が
あるかもしれないが、チェルノブイリでは「推測では爆発は2度あり、2
度目の爆発によりおよそ1000tあった蓋が破壊された。ソ連の事故報
告書によれば、この2度目の爆発は、燃料棒被覆や原子炉の構造材に使用
されていたジルカロイと水が高温で反応したことによって発生した水素に
よる水素爆発である。これに対し京都大学の今中哲二は、冷却水を喪失し
た事によって反応度が増大し、即発臨界で大量のエネルギーが放出された
ことによる爆発であると解釈した」とある。(ウイキペディア)

 ドイツ南西部バーデン・ビュルテンベルク州の州議会選挙でメルケル首
相率いるキリスト教民主同盟(CDU)など与党側が大敗。反原発を掲げ
る90年連合・緑の党は2006年の前回選挙から得票率を倍増させる躍
進で野党側が勝利した。選挙期間中に福島原発事故が起こり、内政とはい
え、外国の選挙結果にも重大な影響を及ぼしたというわけである。

 インターネットなどでは、「東京電力の陰謀!計画停電」などと、あた
かも「原発がなければ、関東の、いや我が国の電気事情は逼迫する」と言
うキャンペーンを張っているがごとくの書き込みが多くなってきた。

 筆者が調べた限りでは(当時と消費電力事情は違うとは思うが)東京電
力は「東京電力、4月15日に全原発が停止」とある。無論節電に努力し
ただろうし、東北電力などから配電されていたとは思うが、少なくとも「
すべての原発を停止した実績」がある。

 この際、原発に対する我々国民の考え方や、毎日の生活の在り方を考え
直す時期に来ているのではないだろうか。
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発行     2011年3月29日   No.468
編集・発行  609studio Michio Katayama
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