メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.452◆電子雑誌「Lapiz」について  2010/11/16


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【609 Studio 】メール・マガジン 2010/11/16  No.452
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フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。ロシア唯一の韓国語
新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリンの話題、投稿、
編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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 「追跡!あるサハリン残留朝鮮人の生涯」

日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太
への逆密航」を語る貴重な証言!!

片山通夫 著
凱風社 刊 http://www.gaifu.co.jp/index.html
定価 1900円+税

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◆現代時評:休載させていただきます。

◆電子雑誌「Lapiz」について:片山通夫

◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2010年11月12日号

◆ロシアの話題・事件

◆編集長から
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◆現代時評:休載中
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筆者の都合で当分の間休載となります。
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電子雑誌「Lapiz」ウェブサイト
http://www.lapiz.bz/

609studio twitter
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609studio ウェブサイト
 http://www.609studio.com/

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◆電子雑誌「Lapiz」について:片山通夫
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電子書籍の端末の新作が出そろったような感がある。

ジャーナリスト・ネットで「電子書籍元年」を書かれておられる片瀬五
郎氏とメールのやり取りをしていて彼から週刊ダイヤモンドの特集を教
えていただいた。新しい端末のオンパレードである。

筆者もこの夏にipadを入手して様々な電子書籍をダウンロードして読ん
でいる。そこでふと週刊ダイヤモンドの記事読んで思うことがあった。
記事に問題があるわけではない。しかし電子書籍を読むのにそれほどの
多機能の端末が必要かと疑うわけだ。

筆者の従兄弟が車の修理販売を手がけている。そこの会社のセールスマ
ンに聞いた事があった。下取りの査定時に、その車の機能をいろいろ動
かす。その時持ち主が「え?こんな事も出来たんだ」と驚く事が多々あ
るようだ。逆にいえば「通常の運転では要らない機能」が満載。最近の
携帯電話でもパソコンでも同様のことが言える。

さて電子書籍の端末だが、例えばページめくりの機能、あれは本当に必
要か筆者には疑問だ。筆者はipadを愛用している。ダウンロードした本
も読む。しかしあのページめくりの機能は「なんと!こんな事もできる
んだ!」と言う驚きは確かにあった。しかし何カ月も使っていると「指
先でひょいと跳ねる」方が簡単だし早い様に思える。

筆者が電子書籍時代に思うことは次の二点に尽きる。
ひとつは、出版の垣根を取り払って欲しいと言うことだ。書籍は紙であ
れ、電子であれ、読めればいい。書籍の重要性はどんな紙を使っている
かと言うことでもなければ、ハードカバーかどうかと言うことでもない
。書かれている内容である。それに良書だが出版社が「売れないかも」
と出版に二の足を踏むケースも多いと聞く。電子出版となればそんな事
もなくなるだろう。

この夏から様々な電子書籍に関しての報道や、ジャーナリスト仲間との
対話等を通して、「すんだばオラもイッチョやってみるべ」と言うわけ
だ。とにかくなんかやって見なけりゃさっぱりわからんのだから。
そんなことばかり考える日が続いた。しかし机上で考えるだけでは一向
に前に進まない。

今月12日、電子雑誌Lapizの待望のウェブサイトの開設がなった。
この文はそのサイトに掲載したものだ。

「Lapizは今をときめく電子雑誌です。といってもまだ試作段階。
現在のところ発刊は2011年春号からで季刊を考えています。内容は
写真を中心としたルポルタージュや小説、短歌などの文芸作品等を掲載
予定」

サイト立ち上げの目的はもちろんPRということも大きな理由だが、電
子雑誌に関して、まだまだ曖昧模糊とした状態の自分の考えを徐々にで
も、明確にしてゆくという、虫のいい下心もある。

さきに書いたように、ビジュアルな雑誌を創ろうと思っている。当初は
季刊ということもあって、「今」を取り上げるというわけには行くまい
。その代わりといっては何だが、取材と編集に時間が取れるので、ひと
つのテーマをじっくりと掘り下げてルポするということは可能だ。昨今
の多くのマスコミのように「表面を撫ぜただけ」の報道とは一線を画す
ことができる(のではないか?)。

Lapizとはスペイン語で鉛筆の事である。ボールペン全盛の時代の
今でも鉛筆は細々と使われている。郷愁を込めたネーミングだと自賛し
ているがはたしてどうだろうか?Lapizは電子雑誌のつもりである
。その昔、アメリカにLifeという雑誌があった。あの様なビジュア
ルな雑誌を創るのが目標だ。ただ最初から飛ばしすぎると息切れがする
危険があるので、当面季刊でじっくりと取り組む。季刊だから年4回発
行だ。となるとニュース性のあるネタは扱えない。じっくり掘り下げた
ドキュメンタリーから読み物、写真を眺めていてゆきたくなる様な風景
や旅の写真をふんだんに掲載したい。つまり、見ていて楽しくなる様な
雑誌を目指す。
さてそんな雑誌のターゲットになる年齢層はどの辺りだろう?

この稿を書いているうちにまさかこんな時代が来るとは夢にも思わなか
った。また筆者がいわゆる「芸術的な写真」を撮らない(撮れない)で
、報道という分野に身をおいているということも幸いしている。なぜな
ら、電子の世界とアートはなかなか共存できないのではないかと思うか
らである。無論そのような心配はないのかもしれない。しかし「プリン
トを売る」人々にとっては、いささか不都合な話なのではと思うのだ。

ともあれ、紙の新聞や雑誌、書籍と共存してゆくのか、急激に電子書籍
の時代が来るのかは筆者にはわからないが、少なくとも莫大な費用をか
けて雑誌を発刊するという時代は過ぎ去ったのではないか。
なにしろ筆者のようなものでも雑誌を出版できそうなのだから。

Lapizのウェブサイト
http://www.lapiz.bz/
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◆セコリョ新聞日本語翻訳版:
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サハリン州知事、G20首脳会談ロシア代表に

 韓国で開催中のG20首脳会談ロシア代表としてア・ホロシャヴィン
サハリン州知事が訪韓。サハリン州政府プレスセンターによると、州知
事は訪韓の際、済州島庁と友好経済協力協定締結を、他に韓国事業家た
ちと多くの協定書を結び、韓国大企業代表らに会って相互協力法案につ
いて話し合った。

コンクール「2010年の女性」

 さる9日ユジノサハリンスク市役所でコンクール「2010年の女性
」に参加した32人の女性についての紹介があった。各界代表17人の
審査委員らが母の心、スポーツ女王、青少年リーダー、子供達に心をな
どと名づけた10分野で大活躍した女性を選抜し、11月25日に審査
発表と授賞式を行う。

韓・ロ観光交流増進協約を

 今月10日ロシア連邦官公庁と韓国観光公社が観光交流及び協力増進
を目的とする共同プログラム協約を締結。今後両者は観光関連大会開催
、広報物交換、統計・人的交流などの事業を行う予定。

イスラム教徒たち祭典

 来る16日サハリン州各地に住む6千人余りのイスラム教徒たちがユ
ジノサハリンスク市に集って祭典クルバンを行う。タタール人、キルギ
ス人、ウズベク人などが参加する。クルバンは神にラクダや羊、牛など
を供養する祭典。場所は第15号中学校。朝8時の礼拝から行事が始ま
る。

特別割引航空券

 今年4月〜10月末までロシア12の航空社が特別割引乗客約33万
人を輸送した。昨年同期に比べ2倍増加。23歳までの若者や60歳以
上の年寄りを対象にロシア連邦政府は年間25億ルーブルの予算を費や
して50%の運賃補助金を支払った。同事業でサハリン住民の多くがモ
スクワ、サンクト・ペチェルブルグ、ソチなど17の都市を訪問した。
同事業は来年も継続される。

インターネット詐欺事件

 さる10月27日、アニワ地方裁判所は市民デ・モロゾフに詐欺罪で
1年の執行猶予を宣告した。調査によると、犯人は2009年12月イ
ンターネットサイトに化粧品販売の広告を載せた後、李某氏から先払い
で7万6500ルーブルを送金してもらった後、直ぐに広告を消し蒸発
してしまった。

民族芸術学校韓民族科創立15周年記念コンサート

 さる7日サハリン文化センターでユジノサハリンスク民族芸術学校「
エトノス」が開校19周年、韓民族科創立15周年を記念して大規模の
コンサートを開いた。エン・エイジノワ校長は開校までの経緯を次のよ
うに述べた。「ペレストロイカと市場経済導入で国民の生活が大変だっ
た1991年ロシア中央から遠く離れたサハリン島でもロシア民族伝統
文化を再生させるべきとの信念で周囲の反対にも関わらず開校に及んだ
。また、当時金・スンナン副校長が韓民族科開設を強く要望したから何
もわからず始めた」。エトノスは今ロシアで高い評価を受けており、韓
民族科は韓国・朝鮮民主主義人民共和国から招いた講師から学び南北伝
統文化共存の中心地となっている。コンサートには多くの関係者が参加
しお祝いの言葉を伝えた。

出版記念会

 来る16日午後4時、サヒンセンターでア・クージン博士の「サハリ
ン・カレイツらの歴史的運命」出版会が開かれる。3編に綴られたこの
本にはロシア帝政時代から今日までのサハリン韓人の歴史を紹介してい
る。記念会にはサハリン州知事、州議会長をはじめ政府関係者、歴史学
者、韓国やサハリン韓人会代表が招待されて参加する予定。
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◆ロシアの話題・事件
            The Voice of Russia http://japanese.ruvr.ru/
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▲キリル文字ドメイン 一般受付初日で登録24万件
キリル文字でのドメイン登録の一般受付開始から1日で、24万40件
が登録された。キリル文字のドメインは、ロシア国民もしくはロシア連
邦内で登記済みの企業が登録可能。
一般受付が始まって数時間で、「ゲーム」、「仕事」、「店」、「電話
」といった、今後高額で転売される可能性のある単語は登録済みとなっ
た。しかしキリル文字でのドメインは登録から1年間で、管理者の変更
が禁止となることが定められている。国家機関や商標の登録は一般登録
に先立って、09年11月25日に始まった。 
http://japanese.ruvr.ru/2010/11/13/33820616.html

▲APEC開催地の横浜でデモ 中国に抗議
http://japanese.ruvr.ru/2010/11/13/33870408.html

▲ロシア:日本に平和条約締結のアプローチ変更を提案
http://japanese.ruvr.ru/2010/11/13/33950252.html

▲露日首脳 対話進展の意向示す
http://japanese.ruvr.ru/2010/11/13/33947947.html

▲21世紀における海賊問題
 海賊というのは古代から存在する問題の一つだが、21世紀になった
今でも、問題は解決されてはいない。
http://japanese.ruvr.ru/2010/11/12/33683378.html

▲北海道沖でカニ運搬船沈没 調査開始
日本時間で9日未明に稚内港の埠頭から10メートルの海域でカンボジ
ア船籍の運搬船「DAMANTA」が沈没した事故の調査が始まった。
http://japanese.ruvr.ru/2010/11/10/32955401.html

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◆[編集長から]              片山通夫
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  やっとと言うか、とうとうと言うのか、電子雑誌へも試みの第一歩を
踏み出した。筆者のことである。
 昔、アメリカの写真週刊誌LIFEを真似てやってみようという気に
なった。なにしろ出版といっても金がかからない。これは大きな魅力で
ある。問題は中身、つまりコンテンツである。当面季刊としてがんばり
コンテンツがそろってくれば、隔月刊、そして月刊としてゆく予定だが
どれだけのコンテンツが集められるか。

 ともかくWebサイトを構築した。雑誌名は[Lapiz]鉛筆と言
うスペイン語である。
後は突っ走るだけ。皆様のご意見をたまわりたい。
http://www.lapiz.bz/
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発行     2010年11月16日   No.452
編集・発行  609studio Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236
MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020
mailform http://www.609studio.com/html/mailform.html
website  http://www.609studio.com
http://www.lapiz.bz
投稿     http://www3.ezbbs.net/06/609studio/
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