609studio　No.445【著書案内】「追跡！あるサハリン残留朝鮮人の生涯」 2010/09/28

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タイトル：609studio　No.445【著書案内】「追跡！あるサハリン残留朝鮮人の生涯」 2010/09/28

───────────────────────────────── 【609 Studio 】メール・マガジン　2010/9/28　　No.445 ───────────────────────────────── フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリンの話題、投稿、編集長のコラムなど多彩な話題満載！ ───────────────────────────────── 　　　【著書案内】　　　　　　「追跡！あるサハリン残留朝鮮人の生涯」　　　日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太　への逆密航」を語る貴重な証言！！　　　　　　片山通夫　著　　　　　　凱風社　刊　http://www.gaifu.co.jp/index.html　　　　　　　定価　１９００円＋税　　　　　　発売　　８月５日　　 ───────────◆◆◆ＩＮＤＥＸ◆◆◆─────────── ◆現代時評：当分の間休載させていただきます。 ◆徒然のサハリン「夏休みの後」：オリホヴィク　美香 ◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版：２０１０年９月２４日号 ◆ロシアの話題・事件 ◆編集長から ───────────────────────────────── ◆現代時評：休載させていただきます。 ───────────────────────────────── 　筆者の都合で当分の間休載となります。 ───────────────────────────────── 　　　　　　　　　　　　　【ＰＲ】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　609studio twitter http://twitter.com/609studio 　　　　　　　　　　609studio ウェブサイト　　　　　　　　　　　 http://www.609studio.com/　　　　　　　　　　　 ───────────────────────────────── ◆セコリョ新聞日本語翻訳版：２０１０年９月２４日号 ───────────────────────────────── キリル総主教サハリン訪問全ロシア正教会のキリル総主教がさる２０日サハリンを訪問。翌日の２１日ユジノサハリンスク市勝利の広場で３千人の市民が集ったなかで礼拝を行った。チェーホフ記念館起工式　さる２０日、チェーホフ劇場とドム・タルゴブリショッピングセンターの間に位置する公園でチェーホフ記念館起工式が行われた。敷地の底に１００年前、即ちチェーホフがサハリンを旅する当時ルイコムスカヤ監獄の囚人たちが作った煉瓦を入れた。また、チェーホフ生前１９０３年に出版された作品が博物館に寄贈された。火災被害者のための募金活動　イエジナヤ・ロシア党サハリン支部によると、サハリン州火災被害者を助けるための募金運動で５０万ルーブルが集った。トマリ出版局とマカロフ消防隊の募金額が最も多く、又州議員らが一日分の給料を、ユジノサハリンスク市党員らが１０万ルーブルを寄付したと伝えられた。クリル島で医療奉仕　医療奉仕団「ロシア国境」がクリル島で奉仕活動を行い５千人が治療を受けた。８月２２日～９月１０日まで１１人の専門医がクリル島民のほか軍部・国境守備隊を対象にも活動を行い、４月には小児科専門医が子供達の身体検査を行った。医療奉仕団にロシアとヨーロッパの有名歌手らも同行、文化公演を開く他、「私はロシアを愛している」というテーマで写真展やコンクールなど多様な催しが開かれた。２０１０年上半期ユジノサハリンスク市の経済発展　２０１０年７月１日現在ユジノサハリンスク市の人口は１８万２３００人。９０２人が転入、１１５２人が転出。１年前同期に比べ就業者数は５１００人増加、労働者数は９万９４００人。失業率は極東地域で最も低い０．２％。専門技術者は２２００人が不足。月平均賃金は３万７２００ルーブル、昨年に比べ４．９％増か。商品生産及び流通額は昨年より１０．５％増加した１６１億ルーブル。登録された小企業３６００、自営業者数９３００．就業者の３分の１が小企業に勤めている。州知事スミルヌイフ地方視察　さる１７日、サハリン州知事はスミルヌイフ地方の社会経済失態を調べるために視察を行った。教師と医師用住宅建設や学校や病院、公園など公共施設の改築現場を回りながら報告を受けた。また、先日開通されたユジノサハリンスク市とオハ間車道のヴィアドク地点を視察した。この８ｋｍ道路建設は沿岸に位置するため工事が難航、又６つの橋を架けるなどで１５億ルーブル予算が費やされた。マカロフ市建立１１８周年記念行事　さる１８日、マカロフ市民たちは市誕生１１８周年を盛大に祝った。この日をマカロフに住むサハリン韓人らも大いに喜び、サハリン州韓人文化センター芸術活動家たちも招かれ、国際的なお祭りになった。サハリン州韓人二重徴用鉱夫遺族会が日赤総裁宛に手紙を　戦前サハリンから日本国内へ再び徴用された炭鉱夫らの遺族会代表徐・チンギルさんが２０１０年９月２０日付で日赤総裁宛に呼訴文を送った。そこには日本の責任を追及した上、徴用され行方不明になった人たちの生死確認、遺骨探し、父の後を辿る見学団の組織、被害補償などの要求事項が書かれている。読者からの手紙：「日本時代を懐かしく思う人を探す理由は？」　先日、松原、稲葉、管野など日本の大学教授一行がサハリン韓人問題を研究するためと言ってサハリンに住む韓人たちに会い、インタビューを行った。彼らは「本当に強制連行だったのか。当時日本人も徴用されサハリン炭鉱で働いていた。だから朝鮮人だけが徴用だったと言えるのか」などを聞いて歩いた。実はそうだった。徴用された日本人も炭鉱で働いていた。しかし、彼らは終戦後帰国させたのではないか。サンフランシスコ条約は１９５２年に発効されたが、サハリンからの日本人帰国事業は１９４９年７月に完了しており、１９４９年７月までサハリン韓人たちはまだ日本国籍を喪失していなかった。日本人の帰国事業がソ米協定により実施されたのは事実だ。しかし、サハリン朝鮮人を帰国者名簿からはずしたのは誰なのか。日本政府だ。また、教授たちは朝鮮人自らが朝鮮の名前を捨て日本人の名前を選択したように言った後、「日本の名前で学校に通っていたその時代が懐かしくないのか」と質問した。好きで日本の名前に変えた人は一人もいない。日本政府は１９４０年２月に創氏改名を命じ、日本の名前ではないと「労務手帳」をくれなかったし、それがないと就職も出来ず、食料配給も受けられなかった。又、彼らは「自分の生まれたところ樺太が故郷・祖国ではないのならどこを祖国と思うのか」と聞いた。サハリン韓人らにとって樺太が故郷・祖国になるはずがない。生まれたところが去る里で祖国であると言うならば、日本人の半分は故郷・祖国が韓国、中国、マレーシア、ハワイ、香港、シンガポールなどになるのではないか。彼らが韓人の口から聞きたいことは一体なんなのか。「日本時代の学生生活がよくて当時が懐かしくて、日本名が誇らしくて、昔の樺太を故郷と思う」こんな言葉を言って欲しいと考えているように思える。「実はサハリン韓人の考えや情緒はここに住んでいた日本人と同じで、自分の故郷を樺太だと思っており、日本語も喋れて如何なる補償も望んでいない」と、こんなことを世間に発表したいのではないか。実に卑劣なことをやろうとしている。何かあってもサハリン韓人たちは日本政府に対して責任を追及し、補償を要求し続けるつもりだ。（ロシア文化功労者成・チョンモ） ───────────────────────────────── ◆徒然のサハリン「夏休みの後」：オリホヴィク　美香 ───────────────────────────────── 　およそ２か月の夏休みを日本の実家で過ごし、サハリンに戻ってきたら、我が家の「窓辺ガーデン」がジャングル化していて驚きました。どれも私の留守中にすっかり大きく、たくましくなっていました。ほとんどが種から（食べた後の）、またはよそ様から一枝（一葉）分けてもらった状態から育てている鉢ばかりなので、かわいさもひときわです。（まるで親ばか）　その中で一つだけ見たことのない蔓が・・・。何だこれは、カボチャか？うちのダンナはなんでこんなものを植えたんだろう？と思っていたら、ある日花を見てびっくり。なんと「ひまわり」でした。自分で育てたヒマワリの種を食べたくて植えたらしいのですが、これでは種は取れそうにありません。　９月のサハリンは収穫の季節。今の時期だけは野菜の種類が豊富で値段も安い。時には自家製野菜の差し入れもあり、お財布もお腹もうれしい季節です。写真は知り合いからいただいたズッキーニとかぼちゃです。ズッキーニは好きなのですが、まだ料理のバリエーションが多くない私は飽きずに食べられるよう調理法を色々と試行錯誤中です。ロシア人に聞いても、あまりレシピは多くなく残念。　同僚の日本人教師と連れだって、市場のおばちゃんたちとあれこれ話しながら買い物をするのはとても楽しいひとときです。しかし、これもあと１０日ほど。ひと雨ごとに寒さがやってきています。１０月に入れば、おばちゃんたちもいなくなり、ちょっと寂しくなります。 ───────────────────────────────── ◆ロシアの話題・事件 The Voice of Russia http://japanese.ruvr.ru/ ───────────────────────────────── ▲政治から経済へ　さらに拡大する露中の協力ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ大統領は２６日から中国を訪問、２７日には北京で胡錦濤国家主席と今年５度目となる首脳会談を行う。両者は政治、経済の各分野で互いの意見を摺り合わせる。 http://japanese.ruvr.ru/2010/09/25/22273065.html ▲中国の楊外相　中露のパートナー関係を高評価２６日から始まるロシアのメドヴェージェフ大統領の中国訪問を前に、中国の楊潔●（●＝たけかんむりに厂、なかに虎）外相はマスコミからのインタビューに応え、両国の戦略的パートナー関係は、これまでになく高いレベルに達したとの声明を表した。 http://japanese.ruvr.ru/2010/09/25/22272668.html ▲ソユーズ宇宙船、帰還日を延期３人の宇宙飛行士が搭乗する露宇宙船「ソユーズＴＭＡ－１８」は予定時刻での国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）との切り離し作業に失敗し、帰還日を１日か２日延期する。露飛行管制センターが伝えた。 ▲露ラヴロフ外相　「国連安保理構成国、多すぎるべきでない」 http://japanese.ruvr.ru/2010/09/25/22262843.html ▲露の実習帆船「ナジェージダ」号　上海万博で一般公開ロシアの実習帆船「ナジェージダ」号が２５日、上海に到着、同地で開催中の上海万博に参加する。 http://japanese.ruvr.ru/2010/09/25/22239191.html ───────────────────────────────── ◆[編集長から]　　　　　　　　　　　　　　片山通夫 ───────────────────────────────── 　中国の強硬外交にあたふたしている日本政府。そのウラには中国が今世紀の覇権国家をめざす気負いすら感じられる。鄧小平の外交原則、「韜光養晦、有所作為」（能力を隠し時を待ち、なすべきことに積極的に取り組み、目的を達成する）時代から抜けだし、新たなディメンションに入ったことを内外に示したともいえよう。よほど腰の据わった外交姿勢が求められる。「粛々」と逃げたり、キャンキャン吠えるような姿ばかりが目立つ。（三室勇） http://journalistnetannex.blog74.fc2.com/blog-entry-57.html 　三室氏が書かれているように「キャンキャン吠える」か「粛々」と逃げる菅政権に幻滅した方々も多いだろうと思う。　一方、もうひとつの隣国ロシアでは、「ロシアの話題・事件」に書いたように、ロシアと中国の蜜月ぶりを盛んにアピールする記事が目立った。　この両国と、我が国は国境を接している。そして北方領土と尖閣列島という国境問題を抱えている。三室氏がか書かれているように、ここは一番、相当腰の据わった外交政策が必要だ。　いままで、国境問題を「棚上げ」してきたしわ寄せが、ここにきて、中国によって目覚めさせられたと、一応感謝しよう。しかしいつまでも「寝た振り」しているわけにもゆくまい。「さてどうする？」と政府に任せておけない事態だと筆者は思うのだが。さて近頃の巷での話題　 ▲「那覇地検次席を国会に呼ぶ」　尖閣問題で自民・大島氏勿論、中国人船長の問題。司法の世界に政治介入の疑い。三権分立危うし！？？ ▲大阪地検特捜問題。情けない話だ。検察当局の「弁明」。市民を引っ張ってきて「自白」そして「有罪」を勝ち取り、とどのつまり「えん罪」の危険性大。一度立場を変えてみたこの事件は、当事者の方々（逮捕された検事じゃないぞ）には気の毒だが、大きな効果があったのかもしれない。 ▲「私だったら中国首相と話し合えた」とは鳩山前首相の弁。そんならやめるなよ。たった一年足らずで。 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100925-OYT1T00966.htm?from=main1 ▲大阪市で不発弾処理　１３００人避難、２年ぶり http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010092601000114.html なーに。驚きませんよ。沖縄じゃ米軍の爆音が毎日、時にはヘリが墜落、おまけに婦女暴行や強盗、殺人まで。 ───────────────────────────────── 発行　　　　　２０１０年９月２８日　　　No.４４５編集・発行　　609studio 　　Michio Katayama 発行　　　　　毎週火曜日　　購読料無料配信まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 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