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タイトル:609studio No.444【新刊案内】「追跡!あるサハリン残留朝鮮人の生涯」  2010/09/21


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【609 Studio 】メール・マガジン 2010/9/21  No.444
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フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。ロシア唯一の韓国語
新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリンの話題、投稿、
編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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                        【新刊案内】

       「追跡!あるサハリン残留朝鮮人の生涯」
   
 日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太
 への逆密航」を語る貴重な証言!!

      片山通夫 著
      凱風社 刊 http://www.gaifu.co.jp/index.html 
      定価 1900円+税
      発売  8月5日
  
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◆現代時評:当分の間休載させていただきます。

◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2010年9月17日号

◆ロシアの話題・事件

◆編集長から
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◆現代時評:休載させていただきます。
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 筆者の都合で当分の間休載となります。
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◆セコリョ新聞日本語翻訳版:2010年9月17日号
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外国人労働者約2万人を

 さる13日、ユジノサハリンスク市で開催された外国人労働者雇用問
題セミナーでサハリン州労働担当局長は来年2011年受け入れる予定
の外国人数を2万937人と発表。2010年に比べ4千人が減った。

新築住宅価格引き下げ策提案

 さる13日、サハリン州建設局長が記者会見を開き、新築住宅の価格
を現在の1平方メートル当たり5−6万ルーブルから3−4万ルーブル
まで引き下げるために、自治体レベルで住宅建設共同組合を組織し、自
治体が敷地を提供した上国家支援を受ける方策を提案した。建設局長は
一カ月後の10月1日まで敷地を選定した上事業申請を行うようにと伝
えた。

青少年1万8千人が休養

 サハリン州消費監視管理局の資料によると、2010年夏、州内31
9カ所の休養所及びキャンプで青少年達1万8470人が夏休み中に健
康回復やキャンプ生活を楽しんだ。昨年に比べて関連施設8カ所、参加
者1910人が増えた。

ア・クプリン作家誕生140周年記念

 さる7日、サハリン州立図書館で作家ア・クプリンの誕生140周年
を記念しての書籍展覧会があった。又、彼の作品を基に制作された映画
などの上映も行われた。

サハリン州をテーマに撮影

 TV「ロシアー1」の記者らがサハリン州政府後援でサハリン州を紹介
する番組制作を行うためにモスクワから來島。制作チームは2週間の日
程でサハリン南北、クリル列島など全サハリンを訪ね自然や住民生活、
文化、芸術などを撮影する。放映はチャンネル「ロシアー1」他、ロシ
アー24、私の衛星、お早うロシアなどの番組でも紹介される予定。上
映は9月〜10月にかけて。

作家金・アナトリとのインタビュー

 青い島、リスなど70余りの短長編小説を書いた同胞作家金・アナト
リ氏(71歳)がセコリョ新聞とサハリンカレイスキ・クラブの招待で
8月サハリンを訪れた。彼の作品は世界26カ国で翻訳されるなどロシ
アのみならず世界的に有名な作家。彼の生まれ故郷サハリン。読者達に
会い、古い友人に会い、又、同胞らに会い、又、作家になるまでの経緯
などについて話を聞く。

ユジノサハリンスク市建立128周年

 ユジノサハリンスク市が出来て128年となるさる11日の土曜日。
午前11時市役所前の広場で祝賀記念式典が開催され、市の発展に貢献
した市民たちの表彰、コンサートなどあった。また、レーニン広場では
子供達とサハリン州画家たちの作品展示会も開かれた。

わが町を紹介する展示会

 ユジノサハリンスク市の「ホテル・ラダ」のビジネスセンターで、サ
ハリンを代表する画家15人が見た「我々の都市」の展示会が9月8日
から10月初めまで開催。ソ連時代から現代までの街の風景、市民の生
活など思い出深い絵が数多く展示され、昔が懐かしくなる。

女子より男子多い

 2010年1月1日現在サハリン州人口は51万834人。その中で
女子は26万7019人で男子より9.5%多い。2002年度よりも
3.1%高くなっている。女子の比率が高くなる年齢層は40歳以上。
年齢に比例して女子の比率が高くなる。原因の一つは事故により急死す
る男子が多いため。また、住民5人に1人が年金生活者(女子55歳、
男子60歳から)で州全体人口中年金生活者が9万5700人を占め
ている。

日本研究者らサハリン訪問

 さる9日、日本九州大学韓国研究センターの松原センター長と稲葉副
センター長、東京外大の管野名誉教授らがセコリョ新聞社を訪れた。教
授らのサハリン訪問目的は日本時代の韓人生活の研究とサハリンの大学
との交流拡大。
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◆コラム「新聞がこない朝のこと」:片山通夫
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新聞には休刊日がある。直近の休刊日は9月13日だった。毎朝小一時
間かけて一紙を読む習慣のある筆者としては本当に忌々しい限りだ。い
や、だったと訂正しておこう。と言うのは、最近ipadを手に入れたから
である。 
ipadでなくても、コンピュータがあれば同じだろうと思われる向きもお
られようが、それがそうではないのだ。筆者は居間のソファに座って新
聞を読む習慣が長い。それを休刊日だからとパソコンの前に座って新聞
を読むという気分は持ち合わせていない。

 その点、ipadは持ち運びに便利に出来ているので、好きな姿勢がとれ
る。おまけに、所謂電子版だから限りはあるが、主なニュースは全国の
新聞で読むことが出来る。
しかし、ここでipadのCMをするつもりはない。本論に入ろう。

 沖縄の地域紙は2紙ある。沖縄タイムスと琉球新報である。この二紙
の紙面と、所謂全国紙の紙面を比べて読んでいると色々興味深いことに
気がつく。一言でいえば、沖縄の基地問題に関して、地元紙のそれと全
国紙とは「扱いが違う」のだ。

 これらの記事の扱いを見ていると、「沖縄基地問題」は日本の問題で
はなく、「沖縄という離島の問題」でしかないような扱いが多い。すで
に何度も言われてきた話だが、基地問題は、我が国の安全保障に対して
重要な問題で「抑止力」だというわけである。この「抑止力」は「沖縄
の安全」だけのためでないことは言うまでもない。すべて我が国全体の
安全保障の問題であるはずだ。

 百歩譲って、今までの経過は過ぎたこととして横においても、今後の
安全保障を考える時、はたして「地理的に沖縄に米軍基地を集中させて
おいていいものか」という疑問が残る。疑問が残る以上、真正面から我
が国の安全保障の問題を取り上げてみる必要があるのではないか。マス
コミはわが国の安全保障の問題に関して、今までと違う視線から論議を
深め、「沖縄基地問題」を国民の間で自らの問題として議論する機運を
盛り上げるべきだ。例えば、全国紙、地方紙すべてがこの問題を真正面
から議論する場を設けてはどうか。それぞれの地域の状況を踏まえ、地
域の市民の意見を吸い上げて議論すべきだ。

 我が国にも(当たり前のことだが)眼には見えない国境がある。しか
しその国境は離島、もしくは地方の小さな町にしかない。北からいうと
、稚内、根室、別海、小笠原、対馬そして沖縄の与那国等である。これ
らの町々は、東京や大阪などの大都市では感じられない「国境」という
ものが横たわる。それがときには「脅威」になることもある。根室など
、北方領土海域を漁場とする漁船などがあげられる。

現在のようにすべてが大都市に集中するようでは、決して「沖縄の痛み
」は大多数の国民には伝わることはない。いかにインターネットの時代
で、各地方の新聞が同時に読めるようになってもである。

 最後にもう一度強調して行っておきたい。
「国の安全保障は当該地域だけの問題ではない」ということだ。

 Ipadのおかげ?でこのようなことを思う朝になった。これは「新聞が
来ない朝」の話である。
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◆ロシアの話題・事件
              The Voice of Russia http://japanese.ruvr.ru/
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▲シベリアの日本文化祭 好評で会期が延長
シベリア・クラスノヤルスクで12日まで開かれていた日本文化フェス
ティバル「文化対話:ロシア―日本」が好評につき来月末まで会期を延
長することになった。会場のクラスノヤルスク・ミュージアム・センタ
ーが15日発表した。
http://japanese.ruvr.ru/2010/09/15/20550856.html

▲露日関係:時は待たない
日本では17日、菅改造内閣が皇居での認証式を経て正式に発足した。
外務大臣には、前原誠司国土交通相が起用された。
 果たして、菅改造内閣ではロシア関係における伝統が守られていくの
だろうか?内閣改造に伴い、ロ日関係には何が起こるのだろうか?
http://japanese.ruvr.ru/2010/09/18/21049484.html

▲ロシア、リナックス基盤に国産OS開発へ
 ロシア国営企業ロステクノロジーのチェメゾフ社長は13日、南部の
ソチでメドヴェージェフ大統領と会談したなかで、リナックスを基盤と
した国産オペレーティング・システム(OS)の開発を進める計画を明
らかにした。
http://japanese.ruvr.ru/2010/09/13/20182119.html

▲ロシア、「大統領」が22人から1人へ 改正法提出
ロシア南部イングーシ共和国の議会は13日、連邦議会下院(国家会議
)に対し、国内にある共和国の首長が大統領を名乗ることを禁止する法
案を提出した。ロスビジネスコンサルティング紙が報じた。
http://japanese.ruvr.ru/2010/09/13/20190200.html

▲日本の原発で放射性物質漏れ
東京電力の柏崎刈場原発(新潟県)で燃料から放射性物質漏れが確認さ
れた。東電は周辺地域への影響はないとしている。
http://japanese.ruvr.ru/2010/09/17/20828515.html
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◆[編集長から]              片山通夫
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 東シナ海、波高し!台風・・・。そして尖閣列島問題。やたら中国が
高姿勢です。なんとなく彼の国の「国内問題」が表に出て来たような。

 国際紛争は所謂食糧問題ででもある。過日テレビをなんとなく見てい
たら「LEDを使って野菜の水耕栽培」に挑戦している大学の先生の紹
介番組があった。まるで野菜工場。完全無農薬。
 この技術は現在の食糧問題を大きく改善する可能性がある。
もっとも、この技術を高く売りつける様な事が起こらなければ。

さて近頃の巷での話題
 
▲白鵬 難なく55連勝(19日現在)
 なんだかほっとする。そしてガンバレ!

▲東国原知事が知事選不出馬の模様
 山気の多い人だという印象だ。都知事選に出るっていううわさも絶
えない。昨年の衆議院選でも。まさか民主党は担ぐまい。

▲チリ独立200年、地下700メートルでも祝福
 鉱山落盤事故で、地下700メートルで過ごす作業員たちも、国旗
を掲げて国歌をうたい、踊り出す人もいたという。
元気でなにより。救出作戦も順調のようでこれも同慶の至り。

▲菅内閣の支持率がUP。野党は「ご祝儀さ」と。
 でも「脱小沢路線への支持」もUP。やはり「清潔さ」が必要な時
代ですぞ。「ごまかし」は効きませんようで。

▲幹部自衛官320人天下り 調達先上位の20社に。
 まだやってますね。(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news
/CK2010092002000041.html
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発行     2010年9月21日   No.444
編集・発行  609studio   Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236
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website    http://www.609studio.com
投稿     http://www3.ezbbs.net/06/609studio/
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