メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.424◆現代時評:「黒マグロの漁獲禁止案が否決されて」  2010/03/23


2010年3月19日号

大学生フォーラム開催

 今月16日から5日間、サハリン州内ベレズニャキ村の休養所で、サハリン州及びハバロフスク、ヤクチヤ地域の大学生ら100人余が参加してフォーラムを行う。フォーラム開催の目的は極東地域の行政機関で働く人材養成。フォーラム参加者らは人材養成や革新と発明、奉仕活動、精神及び道徳教育などをテーマに地域の社会経済が直面している問題について解決案を提案、その具体的な企画書を提出することが要求される。16日の開幕式の日はスポーツ競技を行い、参加者間の親睦を図ることからプログラムを始めた。

サハリン州税収入極東1位

 先日行われた2009年のサハリン州税務所事業報告によると、サハリン州の税金収入は極東地域で1位。2009年税収入額は685億2300万ルーブルで前年度より22.6%も増加した。主な収入源はサハリン石油・ガス開発プロジェクトによるもの。2010年1月1日現在、サハリン州内の登録済みの法人数は1万4665に上り、昨年設立されたものは941カ所。サハリン州政府は、この1年間は個人納税者からの徴収や倒産した会社の再生に注力する方針だ。

中央都市の南部のガス化問題

 さる12日のサハリン州政府のガス化対策会議で、ユジノサハリンスク市南部地域のガス化にアニワ天然ガスを利用する問題が検討されるほか、ア・ロプキンユジノサハリンスク市長に対して具体的なガス化事業案の作成を求める州知事からの指示があった。

インフルエンザ発生

 最近、サハリン州内でインフルエンザが流行している。サハリン州政府によると3月8〜12日間5691人の患者が発生しており、患者の72.8%を子供が占めている。15日、スミルヌイフとマカロフ、ポロナイスク、アニワ、コルサコフ地域では授業中止の措置を取った学校や幼稚園も出た。州政府は発病の予防のために何らかの措置を取ることを決議した。

エネルギー節約法

 先日、ロシア連邦は大統領指示の下でエネルギー節約法を制定した。さる11日、サハリン州政府も同法律の実行のための実務会議を開き、執行機関が具体的な事業計画案を作成することにした。

タタール民族日曜学校オープン

 ユジノサハリンスク市に位置するタタール民族センターのザキヤ・ラリトワ館長によると、今当館はタタール日曜学校を開くための手続きを行っている。タタール語や民族の伝統文化礼儀などを教えるほか、タタール料理も教えるので関心のある人なら誰でも参加できる。3月、各地のタタール民族代表とタタールスタン大統領との懇談会があったが、その人達から熱い声援を受けて実行に移ったとのこと。

アルコール中毒予防策

 さる12日、サハリン州政府は「アルコール中毒予防」をテーマに座談会を開いた。関係機関によると、サハリンでは飲みすぎ状態で喧嘩や犯罪、違法行為を起こす件数が多い。今年に入っての2カ月間、このような事件が800件に上る。警察は特に未成年や若者たちの健康維持のための特別プログラムを実施する方針だ。

列車のトイレで死体発見

 3月14日、ユジノサハリンスクとトイモブスコエ間の列車から死体が発見された。トイレのドアが長時間、中からロックされていたため、不思議に思って開けてみると若い人が首吊って死んでいた。事件は調査中である。

家出の子供500人余り

 サハリン州政府の資料によると、2009年昨年の未成年者による犯罪行為は612件。2008年に比べ8%は減ったがやはり高い数字である。彼らの起す犯罪は窃盗や自動車の無免許運転などが多い。警察によると家出をし、ホームレスのように彷徨する子供も500人に上る。その中には連絡船に乗って大陸に行こうとした子供もいるとのこと。

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。