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タイトル:609studio No.417◆現代時評:「新年にあたり野党と小沢氏は政局狙い専業か」  2010/01/12


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【609 Studio 】メール・マガジン 2010/1/12  No.417
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「現代社会を斬る!」をコンセプトに論説委員Ken氏の論説「現代時
評」をはじめ、政治評論家、本澤二郎氏の政治評論、また、ロシア唯一
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◆現代時評:「新年にあたり野党と小沢氏は政局狙い専業か」 Ken

◆[セ・コリョ新聞日本語版]:届いておりません。

◆コラムEYE :「基地問題」:片山通夫

◆こちらJO3TXK:片山通夫

◆編集長から

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◆現代時評:「新年にあたり野党と小沢氏は政局狙い専業か」 Ken
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 ◆◆ 毎日JP 2010.1.08 国会:18日召集 野党「政治とカネ
」で攻勢へ  政府は7日、衆参両院の議院運営委員会理事会で通常国
会を18日に召集する方針を提示し、与野党とも了承した。会期は6月
16日までの150日間。野党は米軍普天間飛行場移設問題や、鳩山由
紀夫首相と小沢一郎民主党幹事長の「政治とカネ」の問題で攻勢を強め
る構え。

■■ ふつう新年には誰でも、心を新たにして高邁な理想や抱負を語り
、市井の俗事や下司の争いごとを遠慮するものだ。 ところがこの新年
18日に始まる国会では、野党自民党は政府に辞職を迫るため鳩山首相
の政治資金規正法違反を追求するのを作戦第一として取上げるらしい。
 貧すれば鈍するで、自民党のそうした政治上の態度は、まさにそうし
た貧と鈍の極まれるものと断じたい。

■■ なるほど鳩山首相の政治資金規正法違反はわれわれ庶民の目から
みても明白、かつ単純な事実である。 検察がそのつもりならば、四の
五の言わせず鳩山氏をしょっ引くだけの事件性はある。 だが検察がそ
こまで踏み込まぬのは、後先考えてそうすることが国家社会のためにな
るかどうかを秤量し、ここ一番はご遠慮申し上げておこうと、検察(こ
のばあいは検事総長)の良識で決めたからであろう。  

■■ 元来、法が厳正であるべきは、それが国家社会に裨益するからで
あり、もし厳しい法志向が反対に社会に迷惑を及ぼすと思われるときは
いくらかの「お目こぼし」をするのはとうぜんである。 ために米国な
どに司法取引があり、わが検察には起訴猶予という事実上の初審制度が
ある。 ところがその検察の首相に対する今回のいわば「心遣い」を無
視して、自民党は首相の些細な違法を政局に利用しようとしている。
 下司の根性というべきか。 

■■ もし鳩山首相が賄賂をとったというのなら議会冒頭で大いに弾劾
していいが、首相がママ鳩から貰ったカネである限りは、単なる社会法
上の形式違反にすぎず、一国の首相という身分を勘案すれば起訴猶予処
分でとうぜんである。 そのようなことをもし杓子定規に運用すればフ
ランスのシラク、ドイツのコール、米国のブッシュ大統領などみな逮捕
されていただろう。

■■ もっとも、その程度のことは自民党もじゅうぶん弁えているハズ
だが、それでなお初国会で与党首相を難詰し、法で裁けという大人気(
おとなげ)ない態度は、それ自体が国会運営上の不当浪費行動に他なら
ない。 たいして用事のない至極平和な時の国会ならばともかく、今度
の新国会はとくに重要な法案や予算案が山積していて、そうした政争の
時間的余裕など無いハズなのだ。

■■ それを敢えて、自民党が鳩山首相の政治資金規正法違反として議
会論議の第1に取上げようというのは、ひっきょうするに野党自民党が、
政府に迫る有効な議論の題目がないからである。 つまり野党に、与党
に挑む斬新な政策が提示できない弱みからである。 本来、与党野党に
分かれて議会で争うときは、お互いの政策案を出し合って優劣を競うの
が筋道である。 なのに自民党はそのための有効打を作り得ず、代打と
して鳩山や小澤幹事長の僅かな私的弱点を棒大に演出し、それであわよ
くば市民の間に鳩山内閣退陣ムードを醸成しようとするに過ぎない。

■■ 世の評論家連中たちとともに野党である自民党は、鳩山は宇宙人
であると嘲笑し、与党内閣は素人政治家揃いで景気振興策もなければ財
源の捻出も出来ないと非難する。 がそれはご互いサマで、自民党とて
いまのところ説得力ある政策案など政府に提示する能力がないのだ。

■■ いまの日本にとって緊急の課題は、先ず「景気振興策」と次いで
「財源不足」、そして「普天間問題」の三点であることは誰の目にも明
らかである。 ところがこの三つの緊急課題に適切な政策が見出されな
いのは、与・野党とも変わらない。 

■■ もっとも与党は政権を握っていて、取り敢えず仕事はあるが、い
まのところ暇なだけの野党は、小人閑居して自分たちの勢力回復にのみ
精力を注ぐ仕儀と相成る。 野党はそれで致し方ないとしても、与党に
も似たような立場の人が居る。 それは小澤幹事長である。 かれは政
治や行政を鳩山、管氏らに任せきり、取合えず国政の用向きはないから
、自派民主党の勢力拡大にのみ掛かりきりでいる。

■■ つまり、いまの自民党と、小澤民主党幹事長の念頭には国家国民
は二の次、三の次ぎで、とにかく自派閥勢力の拡張だけが目的である。
 こうした人たちに国会議員としての報酬を支払うも国家として不経済
な話だが、成行きで誰もそれを不思議とは思わない。

■■ 古い話になるが、戦前・戦中に流行った言葉に「挙国一致内閣」
というのがあった。  いまは非常時だから与党も野党もない、国を挙
げ一致協力して難局に当たろう、という趣旨だった。 当時、この「挙
国一致内閣」は日本だけの専売特許でなく、戦争している英米両国も、
ドイツもすべて同様だった。

■■ 思うにいまの日本も同じで、これだけの経済・政治の変革期だか
ら、与野党2党が相拮抗して・・などいう悠長なことを考えずに、両党
が手を握り協力し、智慧を出し合い能力を提供しあい、もっていまの経
済的・政治的局面を切り開いて行くのが大事ではなかろうか。 そのた
めには英国譲りの二大政党制議会などという古色蒼然とした概念はとう
めん棚上げしておく必要がある。 なにしろ国家予算の半分以上を国債
に頼るという、いまは戦時に酷似した緊急時なのである。

■■ そうでなければ、与党民主党が行政職手薄の方へ国会議員を援軍
に回すのに適材不足で困っているかたわら、暇で遊んでいる野党国会議
員もたくさん存在するという不効率が現実に存在する。 この大きな変
革期に、政争や政局狙いなどをメインな仕事にしている国会議員がうよ
うよ存在するというのは、むかし流にいえば非国民の溜まり場も甚だし
いというべきである。 だれか「挙国一致」を唱える政治家は居ないも
のか。

■■ と思っていると、どうやらそれに近い旗印を掲げた政治家が出現
したような気配がする。 前内閣で一馬身頭角を現した舛添前厚労相の
「舛添新党」構想がそれである。 

■■ 彼の新党構想は、一ひねりすると「挙国一致内閣」に近づく。も
しそれが成功すると前評判の悪い小澤影内閣も、旧態を残した自民陋習
内閣も消え、新自由・民主党の協同内閣が成立する可能性が濃厚にある
。 もっともそのとき首相に舛添氏が就任するかどうかは別問題である。 

◆◆ ボクは、日本という国のためには、いまこそ「挙国一致」内閣が
ぜったい必要であると思っている。 そして政争・政局狙いの有象無象
政治家たちはとうぶん泥の中に沈んでいて欲しい。
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◆コラムEYE :「基地問題」:片山通夫
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 鳩山政権が揺れている。特に沖縄の普天間基地移設問題が震源地のよう
だ。自公政権で米側と約束したこの問題、マニフェストで大風呂敷を広げ
た民主党の足を引っ張っている。

 アメリカとの同盟関係を重視するかどうかの瀬戸際のような書き方をす
るマスコミもあるが、ここは一番、じっくり考える必要がある。

 無論、外交問題は前政権が諸外国と結んだ約束は遵守する必要がある。
しかし、ここで一度立ち止まって考え直すことも必要だ。例えば「核密約
」も米国との約束だ。表だってしたかどうかの問題でなく…。

 我々は「核密約」も「あのときの約束だから」と容認できるのか?政権
が代われば、立場も変わる。その立場の違いを十分相手国に理解してもら
う努力を鳩山政権は行ってきたのか?100日をすこし超えた程度の期間
に、この難問を解決せよという方が間違っているのではないか。

 また我々は「沖縄におんぶに抱っこ」の基地問題を、あえて避けて通ろ
うとしているだけではないか。「自分の問題、自分の国の問題」として、
真摯に受け止めて、議論した記憶があるのかどうか、政治家、マスコミを
始めすべての人々に問いたい。

 「沖縄は気の毒だ。しかしわが町に米軍基地はいらない」では通らない。
先日、そのような話の前提に「我々国民が基地を他に移すという民主党を
選んだのではないのか」と話したら「民主党にすべてを委ねたわけではな
い」という「狡猾な意見」が出てきた。

 民主党はマニフェストで次のように明記した。

51.緊密で対等な日米関係を築く
○日本外交の基盤として緊密で対等な日米同盟関係をつくるため、主体的
な外交戦略を構築した上で、米国と役割を分担しながら日本の責任を積極
的に果たす。
○米国との間で自由貿易協定(FTA)の交渉を促進し、貿易・投資の自由化
を進める。その際、食の安全・安定供給、食料自給率の向上、国内農業・
農村の振興などを損なうことは行わない。
○日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方につい
ても見直しの方向で臨む。
 
 もう一度、沖縄の身になって考える必要が我々にはある。きれいごとで
は通らない。
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◆こちらJO3TXK:片山通夫
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 この頃になって、筆者は「自分で電波を出す」ことに魅力を感じた。
自分の無線機で、世界中に呼び掛けるというのは、当時夢のような話だっ
たのだ。

 それにはまず無線従事者の資格が必要だ。つまり、アマチュア無線技士
の免許を取得する必要がある。しかし、当時は今のように講習会があって
簡単に試験を受けられるという環境になかった。それに、アマチュア無線
をしている人たちも近くにいなかったので、なんとなく受験する機会を失
したと言える。

 このような状態が何年も続いた。

しかし、偶然、学生時代の友人が「受験する」と言っていたのを聞いて、
それなら・・・と一緒に受験することにしたのは、30才をだいぶ超えて
からのことである。

 かくして、免許は手に入れた。ところが、その友人とは目的が違ってい
たようだった。つまり彼は、車に無線機を積んで、仲間とおしゃべりする
のが目的。筆者は、できるだけ遠くに自分の電波を飛ばすのが目的。

 だから彼は144メガ帯によく出ていた。筆者はHF帯の21メガや7
メガ帯が主だったから、ほとんど交流はなかったように記憶する。

 21メガ帯はよく飛んだ。とりわけヨーロッパの各国とは良く交信でき
た。その頃のアンテナに関して次回に書きたい。

 ⇒次週に続く
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◆[編集長から]              片山通夫
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 サハリンとの連絡が滞っています。セコリョ新聞は届いていません。
ご了承ください。

 今年に入って寒さが続いています。日本海側の各町では結構な雪に見舞
われたというニュースが毎日のように続いていました。
 
 沖縄に平野官房長官が訪れていた。「県内移設」を示唆したとか。
同じ日の地元紙・琉球新報は「本土の人々も当事者意識持って」と訴える
集会の模様を伝えた。又その社説では「官房長官来県 県内移設の模索は
誤りだ」と訴えた。
http://ryukyushimpo.jp/news/storytopic-11.html

 我々は沖縄の何を知っているのか?我々は沖縄の将来を、いや今をどう
理解しているのか?
 このまま沖縄に負担させたままで良いのか考えるべき時期が来ている。
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発行     2010年1月12日   No.417
編集・発行  609studio   Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236
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