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タイトル:609studio No.406◆[セ・コリョ新聞日本語版]:2009年10月23日号  2009/10/27


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【609 Studio 】メール・マガジン 2009/10/27  No.406
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「現代社会を斬る!」をコンセプトに論説委員Ken氏の論説「現代時
評」をはじめ、政治評論家、本澤二郎氏の政治評論、また、ロシア唯一
の韓国語新聞サハリンの「セコリョ」日本語版、その他、寄稿記事など
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◆現代時評:今週は休載です。

◆[セ・コリョ新聞日本語版]:2009年10月23日号

◆コラムEYE 「アマチュア無線の話」:片山通夫

◆編集長から

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◆現代時評:今週は休載です。
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 次週をお楽しみに!
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◆セコリョ新聞日本語翻訳版:2009年10月23日号
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国際水産展示会に出品

 サハリン代表団がさる19日、モスクワで開かれた国際水産展示会に
参加し、サハリンの特産物を紹介した。今回、ロシア、ドイツ、韓国な
どから60以上の企業が参加した。

インフルエンザ感染者急増

 サハリン州政府によると、10月21日現在、急性呼吸ヴィルスと流
行性風邪にかかった患者数が7344人。今年7月から10月14日ま
で新型インフルエンザにかかった人は72人で病院に入院した人は一人
。16日の政府会議では予防注射接種現況についての報告がなされ、現
在予防注射をうけた住民は9万9711人。

サハリン州貿易高29%減少

 サハリン州税関統計資料によると、この9カ月間サハリン州貿易額は
昨年同期に比べ29%減少の54億700万ドル。貿易相手は88カ国
で一位は日本(21億6200万ドル)、2位韓国(18億2700万
ドル)、3位米国(2億9300万ドル)、ノルウェー(1億600万
ドル)の順。主な輸出品は石油84%、ガス7.2%、海産物3.5%
。主な輸入額は7億3700万ドルで主な商品は自動車、設備、電気機
械、金属及び化学工業品、肥料、家電製品など。


失業対策案提出

 ロシア連邦政府の指示により、ロシア各地域が今年12月1日まで来
年度失業対策案を中央政府に提出しなければいけない。中央政府は来年
から2年間を失業との闘争の年に決め、多様な支援を行う予定。今回の
支持は予算作りのための資料として要求されるもので同案の検討の後、
来年度の失業対策予算を決める方針だ。中央政府は来年度失業者は22
0万人と予測し、新たに事業を起こす人や失業者雇用の場合、年間5万
8800ルーブルを支援することを決めており、高校や大学の卒業者の
ための職業訓練なども支援する予定。

前警察関係者、母親殺人

 去年3月29日、トイモフスク区域のある農村の一家で母親と息子が
酒を飲んでいた。ところが酒に酔った息子が、母親が自分のお金を盗ん
だからと母親を殴り始め、結局その場で母親は死亡。サハリン州検事局
の調べによると彼は以前警察で勤めた経歴のある26歳の青年。最近彼
に4年間の自由剥奪刑の判決が下だされた。

サハリン州韓人連合会の新会長に金・ホンジ氏が

 さる17日、ユジノサハリンスク市ロジナ文化会館でサハリン韓人連
合会の総会が開かれた。現在同会には24の社団法人が加入している。
総会は事業及び予算報告の後、新任会長選挙に入り、李・クージン候補
の辞退で単独候補となった金・ホンジ氏が満場一致で新しい会長に選ば
れた。金氏は1948年生まれで1993年から99年までサハリン韓
人会長を務めた経歴がある。


在外同胞財団奨学伝達

さる19日、ユジノサハリンスク駐在ウラジオストク韓国総領事館出張
所で2009年度韓国在外同胞財団奨学金伝達式が行われた。奨学生と
して選ばれたのはサハリン国立大学とユジノサハリンスク経済法律情報
大学の3年と5年生たち7人。奨学金は880ドル。

朝鮮民主主義人民共和国との経済交流

 さる8―15日間、サハリン州国際対外経済及び地域交流委員会長が
引率するサハリン州代表が朝鮮民主主義人民共和国のピョンヤンを訪問
した。目的はサハリン・朝鮮の貿易経済協力共同実務者会議に参加する
ため。訪問団によると北朝鮮はセメント、食品及び軽工業品の輸出に関
心をしめしており、価格は低く質は高いが国際認定書がないのが問題。
サハリン州政府は工場を見学した後、ハバロフスクで国際認定書を発行
できるかどうか調べている。又、朝鮮側はサハリンでのキムチ工場の建
設や朝鮮の200マイル経済水域でのカニとイカの共同漁労を提案する
他、今年朝鮮の労働者2062人がサハリンで建築現場や漁場などで働
いたが、今後は労働者のみならず経済専門家の派遣も希望するとのこと。
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◆コラムEYE 「アマチュア無線の話」:片山通夫
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 ここのところ、多忙だったので失念していた。先日・16日、自宅に
総務省から手紙が届いていた。この夏頃からもう一度やって見ようと思
ったアマチュア無線の局免許が届いたのだ。以前使っていた局免許(5
年間有効)が失効して新たに申請していた。この局免許とは指定された
無線機を使って指定された周波数で電波を出すことのできる免許である
。コールサインが指定されるので、NHKなどのラジオ放送局と同じで
ある。その出力や設備には大きな違いがあるが。

 アマチュア無線は筆者が中学生のころからやってみたかった趣味であ
る。ご存じない方のために少し解説をしたい。アマチュアと言うからに
は業務には使えない全くの趣味の世界である。自宅の敷地に余裕があれ
ば電線を20mとか40mの長さに張ってアンテナとする。またお金に
余裕がある人(めったにそんな人はいないが)は、専用タワーを10m
、いやそれ以上の高さのものを立ててテレビのアンテナの親分のような
ヤギアンテナを乗っけるわけだ。このアンテナは指向性があるので、ロ
ーテーターという機械で360度回して、自分が交信したいと思う方角
(それが地球規模の方角でヨーロッパ向けとかアメリカ向けとか・・)
に向けて、同じアマチュア無線家の相手を探して音声やCWと呼ぶモー
ルス信号で交信するわけである。交信と言っても海外の局などが相手で
は、自局のコールサインと相手のコールサインの確認、それと相手の自
分の信号の強さなどを交換するだけなのだが・・・。それと交信証の交
換がある。これは楽しみだ。
もう一つの楽しみは、既成の機器やアンテナを買わないで自作するとい
う楽しみである。無線機はともかく、アンテナなら簡単に作れる。出す
電波の周波数に合わせた長さの電線を買ってきて屋根に登って張ればい
いだけである。無論微妙な調整はあるがそれがまた楽しい。

 たとえ北米大陸の誰かと交信できても、「それがどうした?」と言わ
れれば答えに窮する。筆者が免許を取った30年前なら、まだ携帯電話
もインターネットもカーナビもなかった。その頃は車に無線機を積んで
タクシー無線並みに交通渋滞の情報を仕入れ、海外や国内でも遠方の局
との交流を楽しめた。

 この夏、久々にインターネットでアマチュア無線の世界の状況を知っ
て愕然とした。非情に衰退しているという表現がぴったりの有様だった
。当然のことながら無線機を販売している店も減少しているという話だ
。寂しい限りである。

 ともかく局免許も手に入れた。無線機は友人に頼んでネットオークシ
ョンで安く手に入れた。屋根の上に7メガのダイポールアンテナを張る
のも完了した。これは息子に拝み倒して手伝ってもらったことを告白し
ておかなくてはならない。これですべてが整った。後は電波を出してみ
るだけの状況である。

 ところが今その「電波を出す」ということを躊躇している。なぜなの
かわからない。昨夜も無線機のスイッチを入れて、他の人の交信を聞い
て見た。日曜日の夜なので結構にぎやかに皆さんは交信されていた。割
り込む隙もあった。だけど電波は出せなかった。この原稿を書きながら
種々考えているがその理由に思い当たらない。

 しかしそれでも良いと考え直した。趣味の世界である。徐々にのめり
込むということだってある。時は秋。秋の夜長や冬の夜に耳を澄ませて
世界からの声を聞くというだけでもいいのではないか。そして気が向け
ばその時電波を出して相手をコールすればいいのだ。

 秋や冬の夜の楽しみが増えた。
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◆[編集長から]              片山通夫
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 この前の日曜日ウトロと言うところへ行った。「ウトロは第二次世界
大戦中、京都飛行場と併設する飛行機工場建設工事が行なわれた。建設
工事を請け負ったのは日本国際航空工業であった。工事には約2000
名が従事し、その内の約1300名が朝鮮人であり、彼等とその家族が
生活していた飯場(宿泊設備)が現在のウトロ地区の前身である」とウ
ィキペディアに記載されている。

 そのウトロは宇治市内にある。現在も多くの韓国・朝鮮人が住んでい
るところだ。日曜日に「ウトロ歴史記念館設立のための国際ワークショ
ップ」なるものが開かれた。

 知り合いの韓国人がソウルからワークショップに参加するというので
話を聞きに行ったわけだ。その知り合いは「韓国国際ネットワーク」の
メンバーである。何でもウトロの町作りに韓国市民からの支援金を60
00万円ほど集めたという。

 その金額を聞いて驚いた。韓国人が熱いのだろうが、それにしてもと
思ってしまう。ウトロはそれほど在日韓国人にとって、そしてその同胞
を思う韓国本国の市民にとって重要な歴史なのだ。

 詳しい歴史などはウィキペディアを参照してほしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%AD%E5%9C%B0%E5%8C%BA

最後にそのワークショップで筆者が受けたメッセージのイメージをここ
で伝えたい。

「ワシラの歴史を残すんや!」=そこから理解が始まる=
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発行     2009年10月27日   No.406
編集・発行  609studio   Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
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