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タイトル:609studio No.399◆現代時評: 「政治にも哲学的思考を」  2009/09/08


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【609 Studio 】メール・マガジン 2009/9/8  No.399
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「現代社会を斬る!」をコンセプトに論説委員Ken氏の論説「現代時
評」をはじめ、政治評論家、本澤二郎氏の政治評論、また、ロシア唯一
の韓国語新聞サハリンの「セコリョ」日本語版、その他、寄稿記事など
話題満載! 
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◆現代時評: 「政治にも哲学的思考を」  ken

◆本澤二郎の「日本の風景」

◆[セ・コリョ新聞日本語版] :翻訳が届いておりません。

◆◆コラムEYE「マニフェストは絵に描いた餅ではない」:片山通夫

◆編集長から

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◆現代時評:「政治にも哲学的思考を」  ken
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◆◆ 麻生内閣メールマガジン第44号 「私は、景気対策を最優先
に、果敢に政策を進めてきました。・・・異常な状況には、異例の対
応が必要です。このため、半年で4回の予算編成を行いました。役人
主導では、決してできません。その結果、今年4−6月期の実質経済
成長率は、年率で3.7%。先進国では一番高い成長を実現しました
。経済対策の成果が出始めた、と思います。」 

■■ 天声人語子が先般触れていたが、一昔前に中曽根元首相が鳩山
由紀夫氏に対して「政治は動詞でやるもので、形容詞ではいけない」
と意見したとのこと。 はやく言えば、政治は果敢な実行あるのみで
、文学的な軟弱さはいけないということらしい。 言われてみるとな
るほど、政治とは斬ったはったの修羅場で、鳩山由紀夫氏流の「友愛
」から程遠い場にあると思えぬこともない。

■■ それかあらぬか、麻生首相は「私は景気対策を最優先に、果敢
に政策を進め、実質経済成長率で先進国ではいちばん高い成長を実現
しました」と負け戦のMMでなお自民党による経済戦線での勝利を誇
っている。 

■■ マスコミの世評でも、鳩山民主党首がしょっちゅう口にする「
友愛」はどちらかといえば不評のようだ。 友愛などという実態の無
い言葉は文士か詩人の用語で、政治家に不向きな形容詞であるとは、
中曽根大勲位だけでなく、国民のほぼ総てがそう思っている。 「こ
の厳しい経済環境では友愛どころではない」というのが国民大方の見
解なのだ。 仕事を寄越せ、カネ寄越せの全国民による合唱は、いま
も戦後の混乱期も少しも変っていないようにマスコミは報道する。 
ならば日本はこの60年、いったいどうしてきたのか。 世界一の金
持ち国家になったというのは幻想に過ぎなかったのだろうか。

■■ とここまで考えてきて、待て暫しとボクは思う。 この話、ど
こかおかしいのではないか。 ひょっとすると、今回のリーマンショ
ック以後の日本は、政治の結果がすなわち経済の結果であると超短絡
化してしまっているのではないだろうか。 経済がデフレであれば、
それはつまり政治そのものが悪いということにしてしまっているので
はないか。 政治イーコール経済、経済イーコール政治と、直結して
いるようだが、政治に責めを負わせられぬ経済の不調もじゅうぶんあ
りうるのだ。 とくに最近のグローバル化経済のもとでは、いかに一
国の政治が適切であろうと、それを越した国際経済に起因する突発事
故が発生しないとも限らない。 そうした場合、景気悪化は政府が悪
いからだ、仕事をよこせ、カネをよこせと国民が合唱するのは政府に
対する無理強いというものではないだろうか。

■■ 18世紀英国の産業革命は労働力を商品化した。 世界の産業
社会の運命はそれで大転換した。 それから200年、米国は金融と
称するマネーゲームを産業化し、製造業と同列に位置づけた。 我々
がいまなお苦しんでいる今回の国際経済危機は、その節度を失ったマ
ネーゲームの産物だったことはいまさら言うまでもない。 ところが
それに懲りたハズの元凶米国政府は、もうすでに同じマネーゲームと
しての危険な金融再建に懸命である。 その言訳けとして、景気回復
への最短距離は金融産業のリバイバルにあると明言する。 これでは
ワイマール政府変じてナチスドイツに急変身した第2次大戦前のドイ
ツと同じではないか。

■■ もっとも現在の米国は航空機製造か農業以外の製造業が殆ど無
くなっていて、金融くらいしか振興を図る産業がないという弱みを抱
えている。 輪転機でドル紙幣を増刷して消費景気を図るにしても、
米国民の懐へそのドル札を回すには名目が必要であり、そのためには
配分方法に著しい不均衡があるのを承知の上で、なお危険きわまりな
い金融産業再建に頼らざるを得ないのが米国の弱みである。

■■ 日本政府も負けてはいない。今回の衆議院選挙へのマニフェス
ト・インデックスでは民主・自民両党とも「国民の皆様」への阿諛迎
合のためか、ばら撒き約束により要らざるインフレ策ばかりを図って
いる。 国民もまた、頼れぬ政府を頼りにして出来もせぬ景気振興を
要求してはばからない。 要らぬものを造ってもしようがないし、要
らぬ労働力を投入しても、不要なものは不要なのである。 だからボ
クはこうした官民こぞっての要らざる景気振興策にひじょうに大きな
疑問を持っている。 

■■ だいたい今回のわが国における不況は消費と生産のインバラン
スが主原因である。 生産のほうは長年の生産性向上のお蔭で省力化
が徹底し、殆どの耐久消費財を含む消費物資の過剰生産が想像以上に
進み、それをさらに押し上げたのが中国からの消費財輸入であると考
えられる。 だから先般の軽井沢における財界の会議でも、日本の生
産業は海外市場を頼らざるを得ぬと弱音を吐いたのである。
  財界がああした発言をしたということを我々国民はもっと深刻に受
  け止める必要がある。 財界や政府を咎めるばかりが能ではない。

■■ だいたい現在我々が適用している経済政策もしくは経済学は、
いかにして生産性を高めるかをベクトルとしてその論理思考を積み重
ねてきた。 ところがここに至って、その方向修正が必要である時代
が来たと考えたい。 ちょうど人間が「エントロピー増大の方向を未
来と名づける」としてきたのが100%逆にエントロピー減少の方向
を未来と考える宇宙物理の必要が生じたようなものと思えばいい。 

■■ 地球上の多くの国々はいまなお物資不足に喘いでいる。 しか
し少なくとも日本という国では、モノ余りとか生産性向上による労働
力過剰に悩む時代を確実に来させてしまった。 そうした時代にあっ
て、なにをどれだけ多く造ろうか、どこの国へ売りつけようかばかり
を専心考えていては、国民の福祉や豊かな生活とますますかけ離れた
方向へ進むばかりである。 おまけに地球上の有限物資を浪費するば
かりで、宇宙物理学者たちをして「このままでは地球上での生活はあ
と100年持ち堪えられない」と言わしめる状態になっている。

■■ かって10人で生産した物資をいまでは5人で生産する、なら
ば5人は余剰休暇を楽しめばいい。 かって原料50キロを必要とし
た産物は30キロの原料で同じものが造れる時代が来た、ならば余っ
た30キロの原料やエネルギーは地球に還せばいい。 にも拘らず、
従来と同じビヘビアで要らざる物資を2倍も造り、2倍の人員で2倍
の報酬を社会から強奪しようとする。 言い訳として、「日本には年
収200万円以下の低所得層が1000万人も存在する。そうした格
差を無くせ」と、マスコミは煽動する。 そして職寄越せ、景気を良
くせよ、給料を上げろの合唱である。 どこか間違っていないか。

■■ 豊かな日本であるのに、つい先般の各国別住み易さランキング
では、日本は世界の第45位とか報じられていた。 ならばもうこの
辺りで日本の社会システムのパラダイムを変換し、年収200万円で
もじゅうぶん文化的な生活ができる社会に造り替えるべきではないか
。 現に先進諸国の中には年収200万円平均で文化的な生活をして
いる国もたくさん存在するし、ワークシェアリング・システムがほぼ
完成したオランダやフィンランドのような国もあるのだ。 

■■ 夢よ再びと、景気回復ばかりを政府に強請るのがよいかどうか
、ボクら日本人は今ここでもう一度考え直して見ようでは無いか。
 そのためには政治に於ける哲学的思考こそ必要である。鳩山由紀夫
氏のいう「友愛」はなにも文士詩人だけのものではない。 いま中央
ヨーロッパでひときわ目立ち輝いているのは、チューリップ革命で名
をあげた詩人大統領のバーツラフ・ハベルのチェコという国で、そこ
では国民の所得平均がいまなお年収200万円に満たないが、日本の
ようにがつがつしていない。
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◆本澤二郎の「日本の風景」 
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<全員野球>

 田舎で雑草と格闘している間に、9月16日に発足する鳩山内閣の
骨格が明らかになってきている。新米も購入できた。政策面で国民に
おいしい米を提供できるものか。多少採点は甘くなるが、それも一口
で言うと「全員野球」である。民主党を主導してきたベテランが、そ
れぞれ枢要なポストを占める。これに社民党と国民新党からも閣内に
。両党に相応の配慮をすると、鳩山新政権は存外、強力なものになろ
う。

 外野席からは、やっかみもあって「せいぜい2年持つかどうか」な
どと中傷されているが、それはないだろう。それどころか、糧道を断
たれると、自民党のほうが崩れてしまう可能性の方が大きい。実質は
小沢時代の到来だ。「政策に口ばしを入れない」という鳩山との約束
を本気で守れるのかどうか。よりましな政権のお手並み拝見というこ
とになるが、要は臨時国会での麻生予算見直しと来年度予算編成であ
る。官僚に支配されない能力・見識が試されることになる。

 森内閣以降の自公政権は、つまるところ国家主義の色濃い右翼政権
だった。正しくは福田内閣を除いて、というべきだろうが。それにし
ても右翼片肺政権がこれほど長続きしたことの方が、驚きである。小
選挙区制が自民党内のリベラルを駆逐してしまったからであるが、そ
の結果、同党が得意としてきた振り子の原理が作動しなくなってしま
った。国民とのかい離を決定的にしてしまった。

 それだけではない。中曽根バブルの崩壊によって1500兆円の資
産が消えてしまい、戦後の経済的成果をことごとく破壊してしまった
からでもある。とどのつまりは、小泉構造改革なる偽装によって中流
安定の日本社会を、格差・貧困社会へと突き落としてしまった。不安
の時代を到来させたことによる本格的政変であって、民主革命といえ
るものだ。

<政府鳩山・党小沢>

 政府を鳩山が取り仕切ることになる。バラマキ的な公約実現という
重い課題を背負っている。これはなかなか容易ではない。期待が大き
いほど失望も大きくなる。だからといって与党が分裂しない限り、解
散に追い込まれる確率は小さい。

 現時点では自民党再生はかなり絶望的である。公明党の出方にもよ
るが、同党もまた自公政権によって平和の旗を降ろすという失態を演
じてしまった。大衆の党という性格も喪失して敗北した。これの総括
の行方次第では、独自の選択もありうる。となると、自民党再生は不
可能になろう。

 鳩山内閣は安心して内外政に取り組めるだろう。
 課題は来夏の参院選である。選挙は小沢の手にゆだねられた。公約
実現がスムーズに進行、永田町と霞が関の巨大腐敗構造を洗い出すこ
とに成功すると、引き続き民主大勝利が約束されることになろう。そ
のあとは心配の種が出てくるかもしれない。

 政党助成金は小沢の懐に入るわけだから、これはもう鬼に金棒であ
る。無理な金集めもしなくて済むのかもしれない。それに自民党と癒
着してきた財界は、ありとあらゆる手段を用いて小沢接近を図るはず
である。油断すると、自公の二の舞になる危険性をはらんでいる。財
界の腐敗資金は政策との取引のためである。

 個々の部分はよく監視をしていく必要があろう。もっとも、法務検
察は小沢に歯向かう力を喪失してしまった。そうなると、権力になび
くマスコミがどこまで追い詰められるのか。第一、いまの自民党には
野中広務のような人物はいない。

 他方、小沢は細川・羽田両政権での失敗を学んでいる。心得て采配
を振るはずである。防御は上手になったと見られている。法務検察の
刃におびえた小沢は、これからは自在に政敵退治に利用するだろう。
それでも小沢にかみつく猛者が野党から現れるものか。
 政府は鳩山、党務は小沢という棲み分けはなかなかのものである。

<国家戦略菅>

 鳩山内閣の成否は国家戦略局が握ることになる。内外政の重要案件
は、全てここから発信することになる。霞が関の官僚の出番を封じる
最も大事な組織となる。画期的で枢要な機関である。その人選が注目
される。

 その点で、ここの担当を市民派の菅が就任する。責任者としては文
句ないだろう。現在あわてて防衛省は組織改編を断行しようとしてい
る。防衛官僚の暴走である。制服組が実権を握ろうとしている、と見
られている。背広組を退治しようというものか。これがシビリアンと
の兼ね合いでどうなのか。

 背後に民主党右派の前原一派も支援しているとの指摘も出ているが
、事実なのかどうか。消費者庁もそうだったが、官僚による既成事実
化が素早い速度で進行している。菅の力量がある意味で、政権の行方
を握っていまいか。

<外交岡田>

 日本の外交はこれまでワシントンの出店でしかなかった。ものいう
政治家が与党からほとんど出なかった。情けない恥ずかしい限りだっ
た。実を言うと、霞が関の外務官僚が全ての下敷きを用意、それに政
治家が乗っていたにすぎない。

 これの大改革を民主党は公約している。リベラルな岡田が担当する
。人選に問題はない。官僚出身だから官僚の手の内を知悉している唯
一の民主党幹部といっていい。
 自立する、モノ言う日本外交を目指すことになる。特にワシントン
と北京を重視する外交を展開するだろう。ワシントンのリベラル政権
と堂々と渡り合う覚悟があるとみたい。

 清廉な政治家でここまでやってきた政策通である。子分作りに無関
心というのもいい。小沢や鳩山とは対極に位置している。民主党の総
理候補の一番手であるが、そのためには対話でワシントンを説得、返
す刀で北京と信頼を深めていくだろう。

 岡田のデビューは、いうなれば外交が最初になる。日本とアメリカ
の不可解・不透明な関係を改めてゆく。そしてアジア諸国とは信頼の
醸成に努めてゆく。岡田なら出来るように思えてならないのだが。
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◆セコリョ新聞日本語翻訳版:翻訳が届いておりません。
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 届き次第お届けいたします。
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セコリョ新聞日本語版バックナンバー
http://coffeebraek.blog59.fc2.com/blog-category-1.html
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◆コラムEYE「マニフェストは絵に描いた餅ではない」:片山通夫
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 「小泉改革と称する改革」の総括ともいうべき総選挙が行われた。
結果はご承知の通りである。ついに、自民党が解党の危機を迎えてい
るように見える。いや、自民党のみならず、公明党もである。

 非情なようだが、国民の審判は受け入れてもらわねばならない。過
去の自民党政権のゴタゴタはあえてここでは問うまい。問わねばなら
ないのは大手企業には無論、霞が関にも国民の審判を受け入れてもら
わねばならないということだ。そこでだが、われわれ国民は今一度民
主党のマニフェストをじっくりと読む必要がある。そこに書かれてい
ることが、大方の国民の総意であり、それを実行させるために今回民
主党を選んだということを再確認したい。

 もちろん、第一義的にはこのマニフェストを国民に提示して圧勝し
た民主党が実行に移さなければならないことは言うまでもない。しか
し、それには、たとえば官僚組織の協力が最大限になされなければな
らない。「省益」だの「縦割り」だの「先例にない」というような細
かいことを言っているようでは、この選挙で国民が示した意志は決し
て実行できまい。

 自公政権で10年、自民党政権では半世紀以上に及ぶ長期間、国民
は官僚と時の政権に唯々諾々と従ってきた。しかし国民の側にも我慢
の限界があった結果である。このあたりを十分に理解し、もう一度憲
法を読み返し、この国の主権が誰が持っているのか、しっかりと頭に
叩き込む時期が来ている。

 自民党は「解党的出直し」を迫られている。公明党も小選挙区では
全滅である。官僚組織だけがのうのうと、従来通り生き残れるわけが
ないではないか。

 民主党に注文したい。過日、党幹事長に小沢一郎に決まったという
ニュースが流れた。早速マスコミは官邸と党の二重権力構造を危惧し
ている。また民主党からも、嘘か誠か「猟官運動」が激しいと漏れ聞
く。またおせっかいなアメリカ人は民主党政権に危惧しているという
。こんなニュースが大きな扱いで流れた。マスコミもアメリカ一辺倒
の視線を変えてアメリカを見る必要がある。

 冗談も休み休みにしてもらいたい。国民は全く別のことを民主党政
権に望んでいる。それはマニフェストに書き込んだ内容を着実に実行
することだ。もし「何らかの抵抗勢力が存在」して計画通りにことが
進まなかった場合、直ちに国民の前にその原因を明白にしてもらいた
い。隠ぺいは無用である。300議席以上の支持を集めているのだ。
つまり国民が後ろについているということである。次期参議院選も近
い。民主党自身がマニフェストに書かれていることに反する行動をと
るようなら一年後には手痛いしっぺ返しを食うことになる。

 国民は我慢強いはずだ。過去半世紀以上も我慢してきた。民主党が
じっくりと着実に政権与党として育つさまを見守ることはできる。し
かしごまかされ、隠ぺいされたら、我慢はできない。まして、猟官運
動に血道をあげ、内紛を起こすようなら決して国民は許さないだろう。

 民主党には国民とともに進む政権政党となってもらいたいのだ。

参考:民主党マニフェスト(PDF)
http://www.609studio.com/html/090905.pdf
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◆[編集長から]              片山通夫
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  民主党政権の概要が徐々に見えてきた。小沢幹事長、管国家戦略局
  担当、そして外交には岡田とそうそうたる名前が挙がってきた。

 この陣容に、長妻などそれぞれの専門家が適切に内閣を構成すると
なると、これはうまく行けば・・・と思えてくる。期待できると言う
意味だ。

 ところが既にというか、やはりと言うか「猟官運動」が激しいと聞
く。また霞ヶ関の官僚たちが新たな「族議員」を作ろうと、もしくは
民主党の議員たちが、新たに「族議員たらん」と暗躍しているとも聞
く。

 何をかいわんやである。自分の首を絞めるような行為を「自民党と
同じ程度に」行うとは・・・。それもまだ首班指名もなされていない
、この時期に。

  早々に国家戦略局を立ち上げたほうが良い。

 次の選挙は来年夏である。天下国家を論じたほうが身のためだと思
うのだが。
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発行     2009年9月8日   No.399
編集・発行  609studio   Michio Catalan
発行     毎週火曜日  購読料無料
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投稿     http://www3.ezbbs.net/06/609studio/
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