609studio　No.363◆現代時評：「天晴れ！麻生首相の１０兆円寄金と、ブレトンウッズ2」　 2008/11/25

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タイトル：609studio　No.363◆現代時評：「天晴れ！麻生首相の１０兆円寄金と、ブレトンウッズ2」　 2008/11/25

───────────────────────────────── 【609 Studio 】メール・マガジン　2008/11/25　　No.363 ───────────────────────────────── 「現代社会を斬る！」をコンセプトに論説委員Ｋｅｎ氏の論説「現代時評」をはじめ、政治評論家、本澤二郎氏の政治評論、また、ロシア唯一の韓国語新聞サハリンの「セコリョ」ダイジェスト版、その他、寄稿記事など話題満載！　 ───────────────────────────────── 　　　　　　　　　　　小説「ムンバイに消ゆ」　　　　　　小説「ムンバイに消ゆ」を毎日掲載しています。　　　　　　この小説は初めてインドへ行った時に受けた強烈な印象をそのまま　　書いたものです。お読みいただき、皆様の感想をお寄せください。　　小説「ムンバイに消ゆ」は以下に掲載してあります。　　http://coffeebraek.blog59.fc2.com/blog-category-8.html ───────────────────────────────── 　　　　　　　　　　609studio ウェブサイト　　　　　　　　　　　 http://www.609studio.com/ 　　　　　　　ジャーナリスト・ネット　ウェブサイト　　　　　　　　http://www.journalist-net.com/ 　　　　　　　サハリン・韓国語ラジオ放送と新聞　　　　　 http://www.609studio.com/sakhalinmedia.html 　　　　　　ブログ　コーヒーブレイク（ほぼ毎日更新）　　　　　　　　 http://609studio.sblo.jp/ 　　　　　　　ＤＶＤ　アリランの流れる島　詳細　　　　　　http://www.609studio.com/html/news-3.html　　　　　　　　ユジノサハリンスク　ライブカメラ　　　　　　　http://www.snc.ru/rus/camera_w.htm ───────────◆◆◆ＩＮＤＥＸ◆◆◆─────────── ◆現代時評：「天晴れ！麻生首相の１０兆円寄金と、ブレトンウッズⅡ」　ken ◆本澤二郎の国際評論「グローバリズムの巨大すぎる遺産」 ◆コラムＥＹＥ：「アイヌの道」：片山通夫 ◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版]：２００８年１１月２１日号 ◆コーヒーブレイクから ◆編集長から ───────────────────────────────── ◆現代時評：「天晴れ！麻生首相の１０兆円寄金と、ブレトンウッズⅡ」　ken ───────────────────────────────── ◆◆　読売オンライン　２００８．１１．１５　麻生首相は１５日午後、ワシントンで記者会見し、「金融サミット」について、「今回の会合は、歴史的なものだったと後世言われると思う。金融危機への短期、中期の対応について、具体的で、行動的だったというのは高く評価すべきだ」と成果を強調した。　　首相は、サミットで金融危機に陥った国に対するＩＭＦの支援策を日本が後押しするため１０００億ドルの資金を融資する方針を表明したことを説明。 ■■　米国ニューハンプシャー州の山中にブレトンウッズという有名なスキー場がある。軒を連ねた街は無く人口数百人、陸路に国道３１２号線があるのみで、ランドマクナリーの細密地図にも載ってない。　１９４４年７月、終戦のちょうど１年前に、そのブレトンウッズのマウント・ワシントンホテルに世界４５カ国７００人が集まり大会議が開催された。　集まったのはすべて旧連合国側ばかりで、もちろん日独等枢軸国はお呼びでなかったから、ボクらは終戦後までぜんぜんそうした会合があったことすら知らされなかった。　 ■■　そのとき、締結されたのがいわゆるブレトンウッズ協定で、経済学や政治学上では超有名だ。　ときの立役者は英国の経済学者兼財政家のケインズで、彼はブレトンウッズ体制の象徴的存在としてのＩＭＦ(国際通貨基金)の初代総裁に就任している。 ■■　ブレトンウッズ協定で合意したのは主として２項目。　先ず米ドルを全世界の基軸通貨と定め、その基準として金１オンスを３５ドルに固定し、ドルの金兌換制を守る。　次にＩＭＦ(国際通貨基金)とＩＢＲＤ(国際復興開発銀行＝後の世界銀行)を立ち上げることであった。　最初このアイデアを提起した英国のケインズは新しい国際通貨単位としてバンコール（Bancor）を提案したが、米国代表のホワイト氏に押し切られ米ドルをそのまま使用することとし、その体制は戦後１９７１年のニクソン・ショックで金兌換制度が廃止されてから後もなお米ドルが世界の基軸通貨として非公式に認知し使用され今日に至る濫觴となっている。　日本に押し付けられた戦後の１ドル３６０円という為替レートもこのブレトンウッズ体制に依拠している。 ■■　ところが今回のサブプライム問題をきっかけにして起こった国際的な大金融騒動に際して、その元凶はどうやら米国の世界基軸通貨独占制にありとして、これを機に米ドル基軸を考え直し、ユーロ、中国元、ロシア・ルーブルなどを加えた複数基軸通貨制に変更すべきではないか。　あるいはまた別の新しいかってのバンコール案のごとき新国際基軸通貨を創出すべきとの案が生まれ、併せてＩＭＦや世界銀行の強化改革のための会合が１１月１５日にワシントンで急遽開催されることになった。　１９４４年のプレトンウッズ協定の改訂版だから、今回の会合を「プレトンウッズ２」と呼ぶべく、マスコミはもとより全世界がその行方を見守っていた。 ■■　ところが、もし米ドルが世界の基軸通貨から外されたら、米国にいままでのように世界のカネが還流しなくなり、米ドル平価の急落必至で、それは米国のみならず、対米大口債権国である日本、中国、英国などが困るし、ひいては世界の経済が大恐慌をきたすのは必定である。　だが新興成金国家のロシア・中国・ユーロ圏などはこれを機に自国通貨を世界の基軸通貨に押し上げたい意向がたぶんにあり、しかもブラジル・インド・湾岸諸国などもそれに追随しそうな気配に見えた。　英国・フランスなども対米復権のチャンスとしてのみ、この機を狙い、画策していたようである。 ■■　だが、一夜明けた１１月１５日のワシントン発のニュースはおおかたの予想を完全に覆し、昨日までの「ブレトンウッズ２」という言葉は完全に消え去り、ワシントンにおける会合は「Ｇ２０金融サミット」と改称されてしまっていた。　そこでは複数基軸通貨の問題は綺麗さっぱりと消え、「金融市場の改革・規制で行動計画を２０カ国全員一致で採択した」と簡単に報道されてしまっていた。　どうやら無言のうちに、米ドルの基軸通貨制が継続・踏襲されると決まってしまったらしいのである。　数千億ドルの米国債を持つ日本も、そして中国もとりあえずこれで帳簿上の資産は減価なく継続され、めでたしめでたしである。　 ■■　これを機に自国通貨の世界基軸通貨への昇格を狙っていたロシアも中国も、そしてユーロの世界基軸通貨格上げに執心だったフランスのサルコジ大統領も、内心ではもしそうなるとその後の国際経済の運営に自信が無かったらしい。　ならば最初から米国の傘の元で、米国と運命をともにすべく心掛けた日本がいちばん堂々としていて、米ドルの基軸通貨制続行に日本の意思は微動もしなかったのである。　米国および米ドル支持への日本の態度は、たといそれが児戯的に見えようと、あっぱれとしか表現のしようがない。 ■■　わが麻生首相は、ワシントンに於けるＧ２０金融サミットの当初から見得を切り、ＩＭＦの増資２倍案（現行は３４００億ドル）を提案し、そのうち１０００億ドルを日本が拠出し、中国、欧州や新興国家群の追加出資を慫慂した。　だが中国は自国のインフラ整備などに膨大な外貨が要るし、ヨーロッパも自分たちの内に於ける資金補給だけで精一杯。　ロシアも湾岸諸国も今後の行方が分からぬＩＭＦへの出資は躊躇せざるを得ないので沈黙を守り、「今回の金融危機でもっとも被害が少なかった日本がお先にどうぞ」と、言われてしまった。 ■■　がしかし、この日本からの１０００億ドル寄金案はおおむね好評で、「それでこそ大国日本、見上げたものだ」と内外からの信用と名誉を博し、麻生首相のみならず、わが国民ともども同慶の至りというべきであろう。 ■■　考えてみると今の日本という国は、政府財政が赤字であるだけで、国全体として見ればカネ余りで困っている。　それにいまなお毎月の外貨収入は増え続けている。　以前は金利が良かった所為もあり米国債を買っていたが、将来の米ドル下落も大いに予想される昨今、これ以上に米国債の買い増しは慎むべきである。　だからといって国内では財政赤字の累計が７７０兆円もあり、たとい国内景気振興のためとはいえ、公明党に強請られ財政支出で庶民に分け与えられるのはせいぜいが２兆円止りである。　福島社民党などは、米国にカネを預けるくらいなら庶民にもっと分配せよというが、国民に分け与えればその分だけ財政赤字残は増える。　つまり、世界最大の財政赤字国としては、余っているカネは、１）財務省か日銀の金庫に滞留させておくか、２）または必ず返ってくる安全な貸出先を海外に求めるしか手が無いのが実情である。　 ■■　一昔前までは国土省・建設省などがじゃんじゃん土木公共事業に国家資金を流用してくれたが、いまごろは事情を知らぬ海外エコノミストのみならず、マスコミに煽動された国民までが、「政府はカネを遣うな」と喧しいので、財政赤字をこれ以上増やしてまでわが政府が遣い込むわけにはいかない。　いきおい、余った金で不安な外国債を買うより、形式上もっとも安全なＩＭＦに出資もしくは貸し出すのが無難なところであろう。　だからその日本の、いわば余剰資金を今回のように麻生首相がＩＭＦに貸すか出資し，もしくは長期的視野に立てば「ご寄付」になるのを覚悟の上で、渡してしまうのも結構な預託先、というべきかも知れない。　それで年来の親会社的存在である米国が感謝してくれるのなら、望外の幸せというべきであるとボクは思う。 ■■　だいたいわが国のこうした余剰外貨資金は、米国の無軌道、かつ野放図な消費志向の恩恵によりわが国に与えられたものであるとの認識に立てば、たとい将来、米ドルの価が大幅に下落したとしても、長年の顧客への恩返し的リベートと解釈すれば腹も立たないハズである。 ■■　ボクはここで歴史講談「小山（おやま）の評定」を思い出す。　小山はたまに新幹線が停車する栃木県の小都市で、干瓢（かんぴょう）の産地として昔から有名である。　会津上杉征伐に出陣した内府こと徳川家康が野州小山の陣にあるとき、西国から「石田光成が豊臣家復興を名目に挙兵し、天下を取ろうとしている」との急報が入った。　時こそ至れりと家康は陣を共にする諸将を小山に集めて言った、「いまこそわが徳川が石田相手に天下を争うときが来た。諸君の協力を求める」。　居並ぶ諸将からは寂（せき）として声がない。　やおら口を開いた遠州掛川城主の山内一豊がただ一言、「内府殿にお味方仕つる」。　それで答えが出た、居並ぶ諸将が堰を切って徳川家康に組したのである。　それで山内一豊は、戦功無くして掛川７万石から土佐２４万石の国持ち大名に出世した。（もっとも一説には、山内よりも先に福島正則が徳川へ加担の意思表示をしたとの説もある。） ■■　いまＩＭＦの資金は底をつき、米国の威信は地に堕ちたかに見える。　第２ブレトンウッズ、もしくはＧ２０金融サミットで米ドルは基軸通貨の座からずり落ちようとしていて、対抗する諸国は自らの通貨の基軸通貨化を狙う。　米国はまさに四面楚歌のときである。　そのときわが麻生首相が立って「ＩＭＦへの基金１０００億ドル」を申し出る。　前提はもちろん米ドル基軸通貨の据え置きである。　これを喜ばぬ米国ではない。　しかも対抗馬の諸外国もほんとうは米ドルに換えて自国通貨を基軸通貨にするほどの度胸はない。　米ドルが安泰なかぎりにおいての、自国通貨の国際基軸通貨化へヘッピリ腰参加しか望んでいなかった。　先のことはともあれ、わが麻生首相の「１０００億ドルの寄金申し入れ」は現代の山内一豊であった。　たとい将来、米ドルの地位が没落しようと、それは不測のことでどうしようもなく、米国に身柄を預けた日本の運命である。 ■■　しかしここに不思議なことが一つある。　仮にも１０００億ドルといえば１０兆円、莫大な金額である。　それを、国会にも諮らず首相の一存でＩＭＦに寄金すると言う。　与党も野党も、そしてマスコミのうるさ型も、誰も反論しないし非難もしない。　日本の主権はいったい何処にあるのだろう。　それとも外貨準備特別会計からの支出であれば国会の承認は不必要なのであろうか。　もしそうなれば、法の瑕疵または不備である。　法の瑕疵や不備は速やかに修正されなければならない。 ───────────────────────────────── 　　　 ◎片山通夫写真集「サハリン」好評発売中！！◎ 　写真集「サハリン」が未知谷から発行されています。是非書店　　　もしくは609studioでお求めください。　　　　　　　　　　　四六判160頁　1,600円(税別) 　　　　　　　　　 ISBN4-89642-138-8　C0072 　　　　未知谷　HP　http://www.michitani.com/index.html 　　　　または　　　　office@609studio.com ───────────────────────────────── 　 ◆本澤二郎の国際評論「グローバリズムの巨大すぎる遺産」 ───────────────────────────────── 　少しばかり落ち着いてみると、ブッシュ帝国の２つの戦争も、いうところのグローバリゼーションによる投機金融システムによる天文学的暴利が支えていたことがわかる。米投資銀行大手ＣＥＯのポールソンが財務長官に座ったことも。強欲世界・ウォールストリートが戦争を可能にしたのである。金融以外に戦争利益を手にしていたのは、エネルギー産業と主役の軍需産業である。イカサマ銀行が、世界に途方もない量の偽りの毛ばりをばら撒いて、それにあろうことか全世界の金魚がむしゃぶりついていたのだ。　ワシントンでのＧ２０開催が、その被害の大きさを物語っているが、「第３の波」の著書で有名な未来学者のアルビン・トフラーは「Ｇ２０の効果は限定的」「金融再生に時間がかかる」と韓国・中央日報の質問に明言している。正解だろう。世界の指導者も経済学者も「事態の認識が甘い」と断言しているのである。「過去の経験した危機と異なる」からである。東京からだとウォール街の様子は、本当のところはっきりしない。この期に及んで、実情を多少とも認識している面々は、口をつぐむかウソをついている。パニックを恐れているからであろう。　世界の銀行の貸し渋りの様子を知れば、日本を含めて大半が破綻状態にあるとみていい。ポールソンが「ビッグ３」への融資に抵抗しているのは「それどころではないよ」といっているのであろう。「デトロイトからジェット機（２万ドル）でワシントン入り。旅客機なら２８８ドル。それで２５０億ドル融資とは片腹痛い」と議会も歩調を合わせた。ばば抜きのばばを掴むのは、トランプの世界なら一人だが、今回は世界の金融機関が全てばばを握らされてしまっている。Ｇ２０があたふたと声明を出して済む話ではない。　強欲のウォール街とワシントンの喧嘩にデトロイトも参戦、三つ巴の攻防が繰り広げられている。　英国では大手のロイヤルバンク・スコットランドが、初めて謝罪したものの、市民は「頭が高い」と怒っている。１４７ドルから５０ドルを割り込んだ原油の値段だというのにもかかわらず、日本の石油業界は相変わらず、我関せずとぼろもうけしている。　各国の商店は、半減値下げで消費者をつなぎとめようとしている。デフレ経済が本格化してきた。実物経済は大きく縮小している。　日本のマスコミも広告費減であわてている。トヨタの奥田の「スポンサーを降りてやる」という脅しに民放連の広瀬会長が屈服するような発言をした。財界がマスコミを動かしているというイカサマ社会を露呈した。財界と政府とマスコミが動かす日本は、戦前に似てきている。軍閥はなくなったはずだったが、先の田母神論文で復活を印象付けている。　グローバリズムの破綻は、国々の内実を暴露させているものの、世界を震撼させたままだ。数人の金融工学のプロが発明した商品で、あっけなく破綻する世界経済に、まだまともな対策は打たれていない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2008年11月21日記 ───────────────────────────────── ◆コラムＥＹＥ：「アイヌの道」：片山通夫 ───────────────────────────────── 　考えることがあって、秋の一日、国立民族学博物館（大阪・吹田）に、アイヌ民族に関した展示を見に行きいたく感動した。北海道がまだ「蝦夷地」と呼ばれていた頃、アイヌ民族は、北海道のみならず、樺太（サハリン）、千島にも住みその行動半径はとてつもなく広いことを知った。決して熊や鮭を獲るだけの生活ではなかったのだ。続きを読む＞＞ http://coffeebraek.blog59.fc2.com/blog-entry-191.html ───────────────────────────────── ◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版]　：２００８年１１月２１日号発行　ユジノサハリンスク市　翻訳　Kil　Sang ◇詳細/写真、記事は関連Webへ →　http://www.609studio.com ───────────────────────────────── 農民の日を祝う　さる１３日、ユジノサハリンスク市チェーホフセンターで、州農業局職員たちと農企業指導者たち、農民たちが集まって盛大な農民の日慶祝会を開いた。ア・ホロシャヴィン州知事は祝辞の中で悪天候にもかかわらず住民の需要に応じられる収穫を得た農業関係者らの労苦に謝意を示すと共に近々輸出の道が開かれる可能性があると励ました。又、農業部門の発展を妨げる諸要因－設備の老朽化、低収入、専門家不足－を無くす為に４０億ルーブルの予算を投入することしたと伝えた。慶祝会で農業発展に寄与した個人や企業への州政府からの勲章や感謝状授与式があった。新サハリン連邦総監督官赴任　新しいサハリン州連邦総監督官に任命されたカラチョフ・ヴァレリ・ヴァレンチノヴィツ氏が１７日サハリンに赴任した。ヴェ・ヴェ・カラチョフ氏は４２歳、モスクワ財政アカデミー卒業後１９９４年に銀行に入り、１１年間管理職を務めた。カラチョフ氏は州政府関係者らとの挨拶で建設的な対話ですべての問題は解決できると期待していると抱負を述べた。トイモフスコエ区域で非常事態つづく　今月８日から両日間の吹雪でサハリン州は大きな被害を受け、関係者らがその修復に汗を流しているがトイモフスコエ地域では未だに７０％しか回復できず市民たちが不憫な生活を送っている。修復作業が遅れることに対する市民たちの不満は大きく、１３日は３００人余りが集まってデモを行った。吹雪による停電で３０ルーブルだったガス缶が７０ルーブルまで値上する他、食品店は冷蔵庫に保管していた商品が腐るなど住民らの被害は益々増している。米国大使サハリン訪問　バイエルリ・ジョン駐露米国大使が１８～１９日、二日間の日程でサハリンを公式訪問した。訪問目的は現地実態把握と露・米関係発展可能性の確認。大使は公務の間、東洋リチェーイ校で青少年たちとの懇談会にも参加した。サハリン紹介の新写真アルバム　さる１１日、サハリン州立図書館で４冊の写真アルバムを紹介する集いがあった。サハリンを紹介している同アルバムらはサハリン－プリモリエ・ヴェドモスチ社が発行したもので、創立１５５周年を迎えるコルサコフ市、７０周年を向かえるオハ市の歴史や住民生活、自然などを見ることのできる写真とエッセーで綴られている。又、ユジノサハリンスク市を紹介するアルバムには市を象徴する熊の生態についての写真と説明などが掲載されている。第１回サハリン映画コンクール　１５日、サハリンで初めてアマチュア映画コンクールが開かれた。主催はサハリン州人民創作センター。出品作は２８編、その中の１５編が予審を通過、大賞と撮影賞はア・ペレグドフさんの「チャイヴォ探検」、最優秀賞はスミルヌイフ在住のア・ブレニョフさんの「知られていない国境」だった。コンクールには１２ー６０歳までのサハリン住民なら誰でも参加できる。桜の木を植えた　１３日、ユジノサハリンスク市ガガーリン公園に１２０株の桜が植えられた。当桜の木はサハリンに住む名誉市民宮西さんが日本で購入し運搬して来たもので、植える際、日本から来た生態学者が手伝った。祝典－国境のない世界　１４日、ユジノサハリンスク市カプリチョ・コンサートホールで市政府青年委員会が主催する祝典「国境のない世界」が開かれた。若者たちに他民族との協力、相互尊重などを教えるために開いた当祝典にサハリン州に住む諸民族の芸術団が参加し、それぞれの伝統文化を披露した。このような祝典は今後も継続的に行う予定であるとイエ・ウムノフ青年委員会副会長が伝えた。韓人文化センター文化教室発表会　１５日、サハリン韓人文化センターで、当センターの韓国伝統文化教室に通う生徒たちの発表会があった。幼児から大人まで多様な世代が参加し、日頃の成果を家族や友達たちに疲労し大きな拍手を受けた。又、半年間の派遣期間を終えて韓国に帰国する講師二人に生徒たちとセンターが感謝の気持ちと思い出となるプレゼントを渡した。 ───────────────────────────────── ◆コーヒーブレイクから　　　　　　　　　 ───────────────────────────────── ＊「酒と女と写真機と」＃２２：片山通夫【辿り着いたらミノックス】 ―今日はちょっと専門的・・・。写真は富士フィルムから出ているミクロファインというフィルム現像液だ。これをお湯で溶いて、フィルム現像に使う。 http://coffeebraek.blog59.fc2.com/blog-entry-182.html ＊小説「ムンバイに消ゆ」 http://coffeebraek.blog59.fc2.com/blog-category-8.html ＊備忘録 http://coffeebraek.blog59.fc2.com/blog-category-3.html ＊セコリョ新聞日本語版 http://coffeebraek.blog59.fc2.com/blog-category-1.html コーヒーブレイクへ http://coffeebraek.blog59.fc2.com/ ───────────────────────────────── ◆[編集長から]　　　　　　　　　　　　　　片山通夫 ───────────────────────────────── 　麻生首相が四面楚歌である。全く気の毒なほどだ。「マンガ脳」と揶揄され「朝令暮改」を常とし、「軽い発言」はほとんど毎日といって良いくらい。新聞記者は大喜びだろうが、国民はしらけムードの中で、先行きの不安だけが増してくる。　「選挙の顔」のはずが「これじゃ選挙はできない」とばかりに、自民党は右往左往の体たらく。　大体、「人気のあるなし」で首相の座に座れるか否かというのが、そもそもの間違い。それはもう「安部首相」でわかっていたはずなのに、同じ轍を踏むという愚かさ。　さて、年末をどのように切りぬけるか。　庶民の生活にあとはないのだが。 ───────────────────────────────── 発行　　　　　２００８年１１月２５日　　　No.３６３編集・発行　　609studio 　　Michio Katayama 発行　　　　　毎週火曜日　　購読料無料配信まぐまぐ配信システム ID:0000052236 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