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タイトル:609studio No.362◆本澤二郎の政治評論「日本の政治力」  2008/11/18


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【609 Studio 】メール・マガジン 2008/11/18  No.362
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「現代社会を斬る!」をコンセプトに論説委員Ken氏の論説「現代時
評」をはじめ、政治評論家、本澤二郎氏の政治評論、また、ロシア唯一
の韓国語新聞サハリンの「セコリョ」ダイジェスト版、その他、寄稿記
事など話題満載! 
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           小説「ムンバイに消ゆ」

      小説「ムンバイに消ゆ」を毎日掲載しています。
    

  この小説は初めてインドへ行った時に受けた強烈な印象をそのまま
  書いたものです。お読みいただき、皆様の感想をお寄せください。

     小説「ムンバイに消ゆ」は以下に掲載してあります。

  http://coffeebraek.blog59.fc2.com/blog-category-8.html

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◆現代時評:休載です。

◆本澤二郎の政治評論「日本の政治力」

◆コラムEYE:「自衛官と言論の自由」:片山通夫

◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版]:2008年11月14日号

◆コーヒーブレイクから

◆編集長から

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◆現代時評:休載です。
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 次週をお楽しみに。
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◆本澤二郎の政治評論「日本の政治力」
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 先日、隣家のお年寄りが貸してくれたわずかな畑で、相応のサツマ
イモを収穫してきた。これを大量に栽培すれば、あとは米さえ手に入
れれば人間、無事に生きていける。食用にと、まだ幼い大根の葉を抜
いてきた。同じ場所に、たわわに実っている柿もいただいた。お返し
に庭の無農薬ユズをもいで届けた。物々交換だ。途上国同士でもこれ
が流行している。米ドルがアテにならなくなったからだ。

 専業農家の柴崎さんに春菊をもらった。農協経営「うまくた」で、
新鮮なキャベツ・レタス・鶏卵を購入、意気揚々と帰宅した。高速道
路が無料になると、随分と時間が節約になるのだが。旧道路公団と癒
着している与党には無理だろう。さらに、車検にからむ重税を半減・
廃止するような政党は出てこないものか。
 それにしても、両手で鍬を握っていると、世の中のおかしさが鮮や
かに見えてくる。農民の政治力も理解できる。彼らが今反乱を起こし
て自民党を追い詰めている理由も。

<給付金>
 一人1万2000円を配るという。天に唾を吐いているような与党
の愚策である。この国の借金は1000兆円を軽く超えている。景気
対策を打ちたくても、ない袖は触れない日本丸である。こんな日本に
追い込んだ政治責任は重い。中曽根バブル経済を推進・吹聴した輩の
後継者が、現在も政治を担当している日本である。それでいて麻生は
「IMFに10兆円を出す」とほざいてワシントンに出向いた。
 この給付金は野党が指摘しなくてもわかる。選挙目当てだ。血税を
使っての買収と人々は判断している。悪政に1万2000円で蓋をし
よう、というのである。途上国でも、こんなことが行われているであ
ろうか。
 かつて1票の買収資金は5000円、その後に1万円。今日は1万
2000円というのが、与党の認識なのか。血税を用いて、というの
が、麻生内閣の、いうなれば愚民対策なのであろう。新聞の世論調査
によると、63%が反対している。国民のほうがまともだ。
 この2兆円を年金や医療・福祉に回す、あるいは借金に回すべきだ
ろう。これ一つ見ても与党は政権を投げ出そうとしている、不甲斐な
さを証明している。神・仏はどう見ているものか。お笑いの世界であ
る。

<日本の3悪機関>
 日本をダメにしている元凶に3悪機関が存在している。これを知っ
ている日本人は少ないだろう。
 人事院・会計検査院・公正取引委員会の3機関を指す。ここが国民
に奉仕する機関であれば、日本社会はこれほどいかがわしい社会にな
らなくて済んだのである。この機関が役割を放棄しているところに、
日本丸は沈没してしまった、と断じてもいいくらいである。

 ひどいのは人事院だ。公務員を特権的な存在に格上げさせた役所で
ある。200万円以下で生活している庶民は少なくない。それでいて
公務員の平均年収は700万円近い。仕事をしない血税族には、いか
にも多すぎるのだが、それもこれも人事院の成果なのだ。防衛事務次
官退職金7700万円、空幕長退職金6000万円はどういうことか。
 議員の報酬も高すぎる。孫や子供に付けを回しての分捕りである。
狂っているとしかいいようがない公務員天国である。高級を食んでい
る野党、それにマスコミも追及しない。浄化能力喪失の日本なのであ
る。怨嗟の声は燎原の火のように広がっている。

 会計検査院は年末になると、少しだけ役所の公金横領事案をマスコ
ミに公表して、それで由としてきている。調査も形だけ。地方機関に
出張すると、公金の横長し金で接待を受けるものもいると聞く。この
さい、人事院と会計検査院は解体して、まともな正義の人物による独
立機関にすれば、毎年10兆円ほど節約できるだろう。いや、もっと
だ。愚民政策の最たるものでしかない。失業者は、この両機関に抗議
デモを敢行したらいい。容易に仕事を手にすることができるかもしれ
ない、という専門家もいる。
 公正取引委員会は独占禁止法という伝家の宝刀を持っている。だが
、宝の持ち腐れでしかない。本気で仕事をしていない。あらゆる所で
企業間の裏契約が存在し、それによって庶民は物価高で被害を被って
いる。財閥の暴走には手がでない役所でしかない。
 この3機関とも名存実亡の典型的な事例である。
 3機関が正義の活躍をしてくれると、日本の財政も救済されるし、
国民生活も保障される。形だけの機関では、即刻廃止すべきだろう。
存続させるのであれば、中身を入れ替えるしかない。せっかくのいい
制度・機関も、腐敗人間の城では宝の持ち腐れである。本来の業務を
果たしてくれると、日本はより健全な社会が約束されるのである。
<右傾化社会>
 自民党の極右派閥というと、福田派と中曽根派が代表していた。防
衛と教育の利権にこびりついていた。改憲軍拡と歴史認識で世間をい
らだたせる派閥として、70年代以降の日本政治に君臨してきた。

 前者は、森―小泉―安倍―福田とここ4代とも後継者を出して、と
うとう自民党を破滅させている。これを知らない日本人は、よほどの
政治無知と悟るしかない。麻生もここの傀儡政権だから、日本社会の
右傾化は推して知るべし、なのだろう。近隣国がいらつくのも当然な
のだ。
 そして今回、田母神論文が政治問題化したのだが、彼の支援者の経
営者は森だけでなく、安倍とも親しかったという。それかあらぬかN
HK世論調査では、皇国史観まがいの歴史認識に対して24%の国民
が「問題ない」と回答したという。
 実に深刻な数字である。ここまできた右傾化に驚くほかない。一部
マスコミの成果でもあるのだろうが、近隣国民との関係を考えると、
将来は甘いものでないのかもしれない。
 教育の重要さは何よりも優先されねばなるまいが、肝心なことはそ
の中身と教師の資質による。大失業時代の到来が追い討ちをかけない
ものか。
 失業者を農村に行かせて鍬を持たせる制度面の改革を急ぐ必要があ
ろう。農村は老人によって支えられているのだから。
2008年11月14日記
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◆コラムEYE:「自衛官と言論の自由」:片山通夫
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 今日11月11日、田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長が参議
院外交防衛委員会の参考人招致に出席した。席上「我々(自衛官)に
も憲法19条(思想及び良心の自由)、21条(表現の自由」がある
と発言しようとして委員長に制止された。そして「自衛隊が動けなく
なる。言論統制を徹底した軍にすべきではない」と持論を展開した。 
 冗談ではない。

 冒頭、北沢俊美委員長(民主党)は「制服組トップが内閣総理大臣
の方針に反したことを公表するという驚愕(きょうがく)の事案。昭
和の時代に文民統制が機能しなかった結果、三百数十万人の尊い人命
が失われたことを忘れてはならない」と述べたことは正しい。

 我々はもし、シビリアンコントロールが機能しなくなったとき、ど
のような結果になるか歴史から学ぶ必要があった。そのため、戦後6
0余年、民主主義を培ってきたはずである。軍(=自衛隊)が暴走し
、コントロールが聞かなくなったとき、どんな結果を見るのか。軍は
国民を守らない。これは、関東軍が早々に撤退し、また沖縄戦での住
民の集団自決、樺太(現サハリン)の住民の労苦を見れば明らかであ
る。

 表現は極端だが、シビリアンコントロールを機能させるには軍(=
自衛隊)の、いわゆる制服組は、「機械と化す」必要がある。最高司
令官である内閣総理大臣(無論文民)の指揮下に入り、言論の自由も
放棄する必要がある。たとえば、自衛隊の中で、航空幕僚長の意見を
「自由だ」と言って他の隊員が聞かなかった場合、航空幕僚長はどの
ような対応をするつもりだったのか。

 最高司令官である内閣総理大臣の意思を隊員に伝達するのが、航空
幕僚長の重要な任務ではなかったのか。その任務には「言論の自由は
ない」はずだ。同氏の今日の発言を聞いていて、自衛隊は「危険な状
況にある」と痛感した。直ちに命令系統を整備する必要がある。

 何しろ世界でも有数の武器を装備している自衛隊なのだから。
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◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] :2008年11月14日号
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事は関連Webへ → http://www.609studio.com
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吹雪で大被害

 さる8・9日間、サハリンを襲った吹雪で地方が大きな被害を受け
たことがわかった。被害総額は約9千万ルーブル。ノグリキのガス発
電所の故障で周辺地域のアパートへの暖房・電気供給が中断される等
2万人ほどが被害を受けている。サハリン北部と海岸地域には非常事
態の警告が出され、非常事態省職員や建築会社などが熱心にその修復
に努めている。

11月10日−警察官の日

 今月10日、ユジノサハリンスク市チェーホフセンターで警察官の
日を祝う集いがあった。その行事に参加したホロシャヴィンサハリン
州知事は警官の使命を強調しながらプライドを持つように励ます他、
警官の住居環境改善のために緊急対策を講じていると伝えた。

ジャガイモ豊作

 今月11日のサハリン州農業局広報資料によると、今年、サハリン
州では9万2千トンのジャガイモを収穫した。にんじん等他の野菜の
収穫量も大きくてサハリン住民の需要に十分応じられるとのこと。

サハリン国立大学総長の就任式

 11日、サハリン国立大学の講堂でベ・ミシコフ新任総長の就任式
があった。就任式に出席したア・ブルイキン副知事はミシコフ総長が
過去長期間総長を勤め、大学の発展に大きく寄与したと評価した後、
来年上半期まで出されることになっている大学発展案を基に州政府は
大学の発展にために最善を尽くすつもりだと述べた。

日本の食品展示会に参加

 11日、サハリン州商工委員会テ・コンチェワ委員長が記者会見を
開き、11月初、日本の北海道で開催された第7回食品工場展示会に
サハリン企業が参加したと伝えた。委員長は日本人は良質かつ健康に
よい食品に関心が高く、サハリン産に対する評価もよく来年も展示会
に招待されており、来年はパン、乳製品、砂糖、野菜、ビールなどを
紹介する予定だと報告した。

食品価格16.5%値上

 サハリン州統計局によると、この9カ月間消費者物価が昨年同期比
13.1%増加、特に食品価額の場合16.5%も値上した。穀物は
41.1%、パター47.1%、パン29%、乳製品20.4%、ガ
ソリン25.4%、建材16.5%、医薬品18.6%、サービス料
金29.3%、運賃20%、銭湯入浴料金16.4%が増加したこと
がわかった。

古文書館開館70周年

 先週、サハリン州立図書館で古文書館開館70周年記念展示会が開
かれた。展示物の中にはアントン・チェーホフの作成したサハリン人
口調査資料をはじめサハリンの歴史と関連したものが多く含まれてい
る。現在、サハリン古文書館はフィルム1万5千、文献30万、19
25年の出版物などを所蔵している。展示会は今月19日まで。

州内年金生活者15万人以上

 サハリン州によると、10月1日現在、サハリン州年金生活者数は
15万7千650人。その約半分が今も働いている。彼らの平均年金
額は6146.5ルーブル。

サンタのプレゼント予約

 サハリン州政府はサンタからのプレゼントという新年サービスを行
う。親戚や知人へのプレゼントの購入から注文まで代行してくれる同
サービスの料金は65〜430ルーブルまで。予約の受付けは12月
20日まで配達には2週間がかかるとのこと。

心臓病患者8万人以上

 今月5―8日間、ノヴォシビルスクの心臓血管系専門大学の専門家
らが同大学で治療を受けるべき患者を選ぶためにサハリン州を訪ねた
。4日間、専門家たちは心臓病を患っている患者らを診察した。現在
、サハリン州で心臓病患者は約9万人、毎年4千人ほどが心臓病で死
んでいる。昨年は60人の子供がノヴォシビルスクで治療を受けた。

サハリン韓国教育院開院15周年記念

 先週の土曜日(8日)、サハリン韓人文化センターでサハリン韓国
教育院開院15周年記念行事があった。教育院をはじめ学校や大学で
韓国語、韓国の伝統芸術を習っている生徒と先生、そして祝賀客30
0人ほどが参加し、教育院の歩みを収録した映像を楽しむ他、幼児か
ら成人までが韓国語で歌や踊り、劇を準備し、日頃の成果を披露する
などして教育院の果たしてきた役割を再び感じさせる意味深い催しと
なった。
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◆コーヒーブレイクから         
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*「酒と女と写真機と」#21
【辿り着いたらミノックス】―ついに見つけた!
あった!現像タンク。写真はついに手に入れた現像タンクの写真であ
る。少しわかりにくいと思うが、ドイツから送ってもらったスプール
もすっぽりと収納出来た。入手の過程は簡単だった。
http://coffeebraek.blog59.fc2.com/blog-entry-160.html

*小説「ムンバイに消ゆ」
http://coffeebraek.blog59.fc2.com/blog-category-8.html

*備忘録
http://coffeebraek.blog59.fc2.com/blog-category-3.html

*セコリョ新聞日本語版
http://coffeebraek.blog59.fc2.com/blog-category-1.html

コーヒーブレイクへ
http://coffeebraek.blog59.fc2.com/
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◆[編集長から]              片山通夫
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 定額給付金が日本中で話題になっている。迷走麻生政権のなせる業
と言うのが、大方の見方である。一人1万2千円。さて何に使うのか
となると、実に中途半端な金額である。

 無論日本全体では相当な金額になる。それならばら撒かずにと思う
気持ちも理解できる。

 日本最南端の新聞、八重山日報が「県が2009年3月で八重山支
庁を廃止・再編する計画を進めている」と伝えた。
http://www.yaeyamanippo-news.com/page/news_20081107_shicyou.php

 この廃止・再編で県立図書館分館が廃止されると言う。離島ならば
こそ、文化の担い手である図書館を廃止すると言うのは危険な行為だ。
大阪をはじめとする地方自治体で最初に予算を削られるのが文化関係
の予算。
 
 古来、文化は金を生まないものだ。それをあたかも商取引の基準で
査定すると言うのは横暴に過ぎるのではないか。
 
 冒頭に書いた中途半端なばら撒きと揶揄される定額給付金のあり方
を再考すべき。麻生内閣は文化の保存にもっと目を向ければ、その支
持率もあがるのでは。漫画に造詣の深い首相ならではの英断は望むべ
くもない?・・・・。
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発行     2008年11月18日   No.362
編集・発行  609studio   Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
配信          まぐまぐ配信システム       ID:0000052236
              MailuX配信システム        ID:MM3E1B97842E020
e-mail        office@609studio.com
website    http://www.609studio.com
投稿      http://www3.ezbbs.net/06/609studio/
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