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タイトル:609studio No.358◆現代時評:「大麻マリワナ」 特区の勧め  2008/10/14


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【609 Studio 】メール・マガジン 2008/10/14  No.358
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「現代社会を斬る!」をコンセプトに論説委員Ken氏の論説「現代時
評」をはじめ、政治評論家、本澤二郎氏の政治評論、また、ロシア唯一
の韓国語新聞サハリンの「セコリョ」ダイジェスト版、その他、寄稿記
事など話題満載! 
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───────────◆◆◆INDEX◆◆◆───────────

◆現代時評:「大麻マリワナ」 特区の勧め  Ken

◆本澤二郎の政治評論「新テロ法改正案と民公の裏切り?」

◆コラムEYE:「松浦武四郎のこと」:片山通夫

◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版]:2008年10月10日号

◆コーヒーブレイクから

◆編集長から

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◆現代時評:「大麻マリワナ」 特区の勧め  Ken
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◆◆ 産経ニュース 2008.10,06 覚醒(かくせい)剤と大麻を所持
したとして、警視庁組織犯罪対策5課と世田谷署に覚せい剤取締法違反
と大麻取締法違反の現行犯で逮捕された東京都世田谷区新町、俳優、加
勢大周容疑者の自宅から、大麻の種子が押収されていたことが6日、分
かった。 同課などは加勢容疑者が種から大麻を育てていた疑いが強い
とみて、入手先を追及している。

■■ 先般来、大麻吸引についての警察ニュースが多いわりには、それ
を吸引した人による事故などが報じられていない。  よって、ウイキ
ペデイアで「大麻(マリワナ)」の項目を渉猟してみた。 結果はおよそ
下記の通りで、のっけに大麻無害論に近い記事が出てきた。 もちろん
ウイキペデイだから完全に信用もできぬが、さてこうも堂々と大麻無害
説がネットで流されているのにはいささか驚いた。
 
■■ 『マリワナの人体への影響。WHO「健康及び心理に対するアル
コール、インド麻、ニコチン、麻薬摂取の結果の相対的な評価には、明
確にアルコールやタバコよりも害が少ない、と明記されている。しかし
、同じWHOによる97年の、「カナビス:公衆衛生上の観点と調査事
項と題する大麻に関するリポートは、先の文書には矛盾した非科学的な
内容が含まれているとしてタバコとアルコールとの比較を明示するのを
避けている。 2006年1月にはイギリス薬物乱用諮問委員会が「大
麻で統合失調症までは起こりにくい」との報告書を公表。同年3月にイ
ギリス保健省が「統合失調症全患者約4万人に対して大麻に関連した患
者はごく少数」と報告した。』

■■ さらに続く、『大麻の致死量は、カンナビノイドの含有量が品種
によって違うため断定できないが、過剰摂取による死亡例の報告は無く
、急性中毒による死亡はまずないといわれている。しかし、マリワナの
吸引は燃焼時のタールによって慢性的な気管支炎、ガン、喘息などの原
因となり、懐疑的ではあるが、精神的な害としては統合失調症、欝、パ
ラノイアなどの大麻精神病が挙げられる。フランスの消費者情報誌
60millions-magazine が行った科学的分析結果によると、大麻のもっと
も一般的な消費方法である「ジョイント」として消費する場合、吸引さ
れる煙に含まれる有害化学物質は、通常のフィルタータバコの7倍であ
るという調査結果がある。煙草と同じ吸い方で大麻を吸った場合にはタ
ール量は変わらない事が示されている』という記事も見られ、これでは
わが国が、なぜ、何のためにマリワナ吸引を厳しく法規制するのか、解
らなくなってしまう。

■■ もちろん大麻は吸わぬに越したことは無い。 が、その可否につ
いては「吸引による弊害」の度合いと、「大麻吸引の犯罪人」を造りだ
す度合いの比較の問題である。 火を持ちまわれば火事になる可能性が
高く危険だ。といって、その理由で喫煙は禁止されていない。ただ健康
を損ねるからいろいろな制限が加えられているだけである。 火事の原
因としてのタバコと、大麻吸引の健康への被害を秤量すれば、むしろ大
麻吸引は解禁してもいいのではないか。 げんに、欧州辺りでは大半の
国が、条件付とは言え大麻の吸引を解禁している。 

■■ 健康への僅かな理想主義を貫くために、近頃のように大麻吸引に
よる『お縄付き』をたくさん造るのは、固陋な官憲の横暴、つまり「法
匪」の類である。米国禁酒法の末期(わが昭和初年)を思い出すべきで
ある。  

■■ 友人M氏は蘇州生まれの実業家である。 彼は言う、「故郷は富
裕で一望千里に稲穂が稔り、富農は息子を家に留めておくため、勧めて
アヘンを吸引させた。 さもないと、子供たちは進学した後、都会や海
外に出、革命家、政治家、学者などになり、田舎に跡継ぎが絶えてしま
う。 石アタマの欽差大臣林則徐一派が香港から送ってくるアヘンを焼
き捨てたので蘇州の富農は迷惑した」と。

■■ いま日本の田舎も跡継ぎがいなくて大困りである。3ちゃん農業
もぼつぼつ終焉期に近づいた。 成績超優秀な子が出て行くのはやむを
得ぬにしても、二番手、三番手は残って家を継いで欲しい。 そのため
農家では子供に高級車を買い与え田舎に残らしめようとしている。

■■ 高級車を与えるのもいいが、田舎に大麻特区のようなのを作って
、子供にマリワナの楽しみを覚えさせ、生涯の田舎生活をエンジョイさ
せるというのも家名存続のためにはいい方法である。穏やかで楽しい田
舎の大麻吸引生活もまた、きびしい都会生活に代わる、幸せな人生の過
ごし方の1方法である。 アヘンの場合は人間の精神を酷く痛めつけた
が、大麻の弊害はどうやらそれ程でもないようだから。

■■ もしわが子だけに大麻吸引させるのは気が咎めるというのなら、
その辺り一帯の田舎の観光旅館、レジャーセンターなどで「マリワナが
吸えます」をキャッチフレーズにして都会客を呼び、過疎地振興策とす
ればいい。 いたずらに温泉ばかり掘削して、客集めするよりずっと手
早くリピート客を呼び込める。 もちろん、大麻耕作も農家の副業にす
れば、農地を荒蕪地にしておくよりはずっといい。 いまや「どぶろく
特区」もあちこちにある時代だ。似たような「大麻特区」を田舎に創っ
てどこが悪い。

■■ ためしにそうした「大麻特区」を造り、10年ほど様子をみればい
い。 それでもし大麻の弊害が著しければ、そのときその特区を廃止す
ればいい。 ものごとは一度やってみなければ判らない。 いまのよう
に、いたずらにマリワナ大麻を危険視し、人間の一つの楽しみを公権力
で奪い、それで片方で大麻の違法吸引による「犯罪者」ばかりたくさん
作るというのは頷けない。 考えてみればいい、大麻で検挙され、あた
ら人生の青春を棒にふり、故国に帰った相撲取りなどは、終生、日本嫌
いになるであろう。

■■ 禁欲の極みといわれ、酒タバコはもちろん、テレビ・ラジオすら
忌避するかのアーミッシュ信者も、実際には葉タバコ耕作で現金収入を
得ているという。 禁欲がすなわち道徳であるという時代は過ぎたハズ
である。 日本人の生活もまたもっとエピキュリアン的であるべきで、
いたずらに禁酒・禁煙のための法規ばかり厳しく変更するだけが能では
ない。 もし禁煙を強いるなら、その代替給付として大麻禁止の法を緩
めてもいいのではないか。 禁酒・禁煙・禁大麻、そして勤勉ばかりを
尊ぶのは、いわば人生の楽しみを犠牲にして、金儲けに狂奔する蛆虫に
他ならない。 
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◆本澤二郎の政治評論「新テロ法改正案と民公の裏切り?」
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  訂正の記事を書く羽目になってしまった。
1カ月ほど前か、ブッシュ命令に服従した小泉内閣がアフガン戦場の戦
艦に血税を使って給油活動を強行してきた悪法を、今回は公明党が反対
するというので、同党も選挙を目前に覚醒したものと評価したのだが、
ここに来て方針転換したという。自民党と強行するとマスコミは報じて
いる。

 裏付けるように新テロ対策特別措置法改正案が10日、衆院テロ防止特
別委員会で審議入りした。福田退陣理由の一つが、ワシントンとの約束
を果たせないことではなかったのか。
 金融危機という異常事態にこっそりと処理しようということらしい。
ワシントンのたっての要請に右翼政権が本性を現し、それに公明党が悪
乗りしたらしい。これは悪質である。公明党が衆院での再可決でこれの
決着をためらった背景には、民主党の強行姿勢が存在した。戦争加担政
党の非難を受けて当然だからである。9条違反もいいところである。テ
ロ対策などという事態ではない。アフガンでは戦闘が連日、激しさを増
している。とうとう隣国・パキスタンにも拡大し、米軍も配色濃厚であ
る。EU内でも派兵に反発する動きが強まっている。

 だいたい、言うことを聞かないからといって軍事力で決着をつけるな
どという手段が、この21世紀において通用するわけがない。政治的に
事態を改善することで対応するしかない。ましてや金融危機の震源地・
アメリカの莫大な財政赤字が、さらなる戦費を不可能にしている。それ
は各国とも同様だ。軍事費をやめるしか、この世界大恐慌は乗り切れな
い。
 1200兆円という途方もない借金国・日本も、血税を人殺しの戦場
に投入していいわけがない。その余裕もない。民主党の徹底抗戦に国民
は軍配を揚げている。

 ところが、民主党もまた変身したらしい。安直な形だけの反対で、悪
法成立に手を貸すという。これはどうしたことか。「民主党よ、お前も
か」ということにならないか。これでは国民は救われないだろう。天下
の悪法を、与野党が談合してワシントンの厳命に屈服して成立させると
いうことになろう。

 せっかく政権が目の前にぶら下がっているのに、こんなぶざまな対応
を見せ付けられては、国民からすれば単なる看板の架け替えでしかない
だろう。元自民党幹事長・小沢の本領を見せ付けられるようで、正直う
んざりで、ある。
 憲法は政治の暗闇を照らす一本のローソクである。悪しき政治の監視
役・番人である。平和憲法に疑念を持たれる悪法を退治してこそ、政権
党たりうるのである。堂々と対決して解散に追い込むのが憲政の常道で
ある。民主党よ、目を覚ませ、といいたい。

 日本の針路・ありようをアジア・世界に発信できる好機でもある。
2008年10月11日記
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◆コラムEYE:「松浦武四郎のこと」片山通夫
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 最近、「日本は単一民族」と発言してたった5日で大臣の職を辞した
人物がいた。そのことはともかく、わが国が単一民族で構成されている
のではない事は明治以前からの史実だった。
 ところで北海道は明治以前「蝦夷地」と呼ばれていた。その蝦夷地を
舞台に様々な人が活躍した。そのうちの一人が幕末から明治にかけて活
躍した人が三重・松阪出身で松浦武四郎である。彼は都合6回、当時「
蝦夷地」と呼ばれていた北の大地と樺太へ赴き、江戸幕府の対ロシア政
策、明治新政府の蝦夷地開拓に力をふるった。
 江戸時代に松前藩は「蝦夷地」の一部を支配していた頃から明治政府
に至るまで、アイヌの人々に対して極端な差別と搾取を繰り返していた
。松浦武四朗は松前藩の搾取に対して怒りを持って接した。幕府に対す
る調査報告書にもそのことを書いたというから勇気があった。こんなこ
とから松前藩や収奪の先頭を切っていた商人たちから命を狙われるよう
なこともあったようだ。

 話は変わるが現在我々が普通に呼んでいる北海道という地名、この松
浦武四朗が明治政府に具申して決まったという。「蝦夷地」の事情に詳
しい松浦武四朗に明治政府は「蝦夷地」の新しい呼称の意見を求めた。
彼はいくつかの案を出した。そのひとつに「北加伊道(ほくかいどう)
」という案があった。この「加伊(かい)」だが「アイヌの人々は自ら
のことをカイノーと呼んでいる」ことを知って「北のアイヌ民族の住む
」道(=古代の広域行政区分)という意味を込めた。

松浦武四朗はこの「北加伊道」が採用され、その表記が現在の「北海道
」となることを予測したという。それではなぜ最初から「北海道」とい
う文字を充てなかったのかであるが、松浦武四朗自身が「北海道人(ほ
っかいどうじん)」という「北の海の世捨て人」の意味を込めた雅号を
使用していたので、まさか自らの雅号をつけるのはと遠慮したという。
しかし彼は「アイヌの人々の住む大地」の意味を込めたほど、アイヌ民
族が「蝦夷地の先住民」だと理解していて尊敬もしていたということで
ある。

 維新後、新政府によって、松浦武四朗は北海道開拓庁の判官に任ぜら
れるが、明治政府・開拓庁のアイヌ民族に対する政策であるアイヌ民族
同化策に抗議して職を辞したといわれている。同化策はアイヌ民族のア
イデンティティを失うという危機感がそうさせたのである。このような
人物が我々の大先輩にいた。

 それから百有余年。わが国の国土を預かる国土交通省大臣が「単一民
族」だと放言するのは、明治政府以来の(同化策の)伝統なのかもしれ
ない。

参考
松岡武四朗記念館
http://www.city.matsusaka.mie.jp/bunka/shisetsu/take_mu/take_kinenkan.html
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◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] :2008年10月10日号
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事は関連Webへ → http://www.609studio.com
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原油ガス国際会議

 10月3日、「サハリン原油ガス国際会議」がサハリンで開かれた。
過去9年間ロンドンで開いていた同会議をサハリンで開くようになった
のは今年で3回目。開会挨拶でア・ホロシャヴィンサハリン州知事は、
プロジェクトサハリン1と2は予定通り順調であり、今後の課題と言え
ばインフラ構築だと述べた後、今、地質調査中のプロジェクトサハリン
3,4,5の場合も大量の埋蔵量を保証できると確信した。

サハリン同胞追悼記念モニュメントでの献花式

 さる4日、コルサコフ望郷の丘に立っているサハリン犠牲同胞慰霊モ
ニュメントで献花式が行われた。献花式に参加するために來島したハン
カンフォラム(モニュメント建立を発案・企画・実行した韓国の市民団
体)の会員16人の中にはモニュメントのデザインと制作を担当したチ
ェ・ウンス教授(ソウル大学美大学長)と碑文を書いた金・ムンファン
教授(ソウル大学)もいた。サハリン州議会のヴェ・イエプレモフ議長
、コルサコフ市長など行政関係者、韓人同胞らと同胞若者らが多く参加
し、帰国の念を叶うことなく異国の地で亡くなった1世たちの悲劇を語
り、その歴史を風化させないようにと立てられたモニュメントの意義を
改めて認識する機会となった。行事の最後には韓国の声楽家リ・ヨンソ
ンさんが白鶴というロシアの歌で死者の霊を慰めた。

日曜日は州議会投票日

 今週の日曜日はサハリン州議員選挙日。7日、選挙準備委員会会議が
召集され準備進行状態の確認を行い、8日からは投票場の設置に取り掛
かった。ユジノサハリンスク市政府は当日28カ所の投票場までの無料
送迎バスを運行する予定であり、多様な芸術公演も企画している。又、
初めて投票する若者たちにはプレゼントも容易しているとのこと。

サハリン教師表彰

 10月5日―教師の日。ア・ホロシャヴィン州知事はサハリンの優秀
な教師らを招待して暖かいお祝いの言葉を述べた後、20人の教師に特
別賞金(4.7万ルーブル)をプレゼントした。この日を向かえ、サハ
リンでは34人の教師がロシア大統領から特別賞金(10万ルーブル)
を貰う他、7人がサハリン州名誉教育者という称号を貰った。エトノス
韓民族科を指導している李・チョンザさんが名誉教育者の一人に選ばれ
、同胞社会を喜ばせた。

モスクワでウイルタ語の本紹介式

 今月2日、ロシア連邦会議でロシア北方少数民族の言語、伝統文化の
維持・発展と若者専門家養成問題で公聴会が開かれた。同公聴会にサハ
リン州北方少数民族部エ・コロリョワ部長とサハリン小数民族代表者会
のア・リマンソ会長、サハリンエネルギー代表など3人が参加した。サ
ハリン代表らはサハリン州少数民族実態と発展計画を紹介した後、最近
発行したウルタ語の本を紹介した。公聴会参加者らは大変興味深い反応
を見せた。

麻薬中毒者数、州人口の8%

 サハリンでの麻薬問題が深刻であるとことがわかった。医療機関によ
ると現在麻薬中毒者数は約4千人。しかし、この数字は正式な登録者数
に過ぎず実際はこれをはるかに超えると専門家は予測する(約4万人、
サハリン州人口の8%)。

「韓人の日」記念公演

 9月30日―サハリン韓人の日、10月5日―世界韓人の日。10月
4日(土)はこれらの記念日を祝う公演が2カ所で行われた。昼はサハ
リン州韓人会が韓人文化センターで地元の同胞児童や学生らによる民謡
と伝統舞踊コンサート、夕方にはロジナ会館でサハリン韓人団体連合会
が主催する統一祈願コンサートが開かれた。統一祈願コンサートにはハ
ンカンフォラム会員、李・ヨンソン(声楽家。チャイコフスキ音楽学校
出身)とユジノサハリンスクの音楽家らとの共演が観客から熱い拍手を
受けた他、韓人同胞2世張・テホさんが書いた父と祖国への思いを詠っ
た詩に曲をつけた「近くて遠い韓国」という歌が始めて紹介され大変な
好評を受けるなどして感動の多いコンサートとなった。

読者からの手紙―片山通夫氏の「サハリン物語」を読んで

 日本の大阪で活動しているフォトジャーナリスト片山通夫氏は、世界
にサハリン韓人社会の問題と歴史を知らせ、又支援するための多くの活
動を行っている(写真展、写真集とドキュメンタリ本の出版など)。数
年前出版された著書「サハリン物語」にはサハリン韓人問題に対する戦
後処理についての同氏の意見がはっきりと示されている。同氏は「ペレ
ストロイカ以後国会議員、言論人、学者など多くの方々がサハリン残留
韓人問題について書いているが、永住帰国政策を韓人の立場から理解し
ていると言えるものは全然ない」と述べながら、中途半端で非人道主義
的な日本政府の対応を非難している。韓人や朝鮮人に対する偏見、教科
書問題までも触れながら日本の政治家や国民は21世紀を堂々と生きて
いくためには前世紀の過ちを反省し綺麗に清算すべきだと訴えている。
サハリン残留韓人の将来にまで高い関心を示している彼の著作を通じて
、私は人間愛に溢れる強い精神力を感じ取ることができた。写真と関連
資料、文献、当事者らの証言など裏づけもはっきりしている本である。
            (サハリン州韓人老人会顧問 鄭・テシク)
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◆コーヒーブレイクから         
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*「酒と女と写真機と」#17:片山通夫
【辿り着いたらミノックス】
―事件だ!
 このシリーズ#15で「フィルムがない!」と悲鳴を上げたが、フィ
ルムは現存の35ミリフィルムを切って使えばいいということになった
。フィルムを縦に正確に11ミリの幅で切る道具を作ることを考えなけ
ればならないが。「ミノックス使い」はみんなそうしているようだ。
http://coffeebraek.blog59.fc2.com/blog-entry-96.html

*ボクの散歩道
 散歩道は日本に戻りました。
ところでこの写真、「駐車禁止」って書いてあるのはわかるけど、
「昼夜車の出入り有り」がわからん!
http://coffeebraek.blog59.fc2.com/blog-entry-90.html

*コラム・風「病める児と月」:片山通夫
 秋がやってきた。秋というと「月」である。筆者が中学生の頃、ハー
モニカに凝っていた時期があった。ハーモニカは音楽の授業に使われて
いたので、親に買ってもらったのが最初だったと思う。自分で言うのも
なんだが、かなりうまく吹けたのだと記憶する。
http://coffeebraek.blog59.fc2.com/blog-entry-94.html

コーヒーブレイクへ
http://coffeebraek.blog59.fc2.com/
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◆[編集長から]              片山通夫
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 アメリカが北朝鮮の「テロ指定解除」という大きなニュース。
我が国には発表30分前に米大統領から電話で。
 想定内の話だろうが「強固な同盟関係」とはこの程度のことか。

 北朝鮮の万景峰号が対馬海峡から大隅海峡を通ってアメリカへ航行中
の夢を見た。日本政府にとって悪夢・・・。
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発行     2008年10月14日   No.358
編集・発行  609studio   Michio Katayama
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