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タイトル:609studio No.339◆本澤二郎の政治評論「資本主義崩壊」:本澤二郎  2008/05/27


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【609 Studio 】メール・マガジン 2008/5/27  No.339
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 本メールマガジンは「現代社会を斬る!」をコンセプトに論説委
員Ken氏の論説「現代時評」をはじめ、政治評論家、本澤二郎氏
の政治評論、また、サハリン情報として、ロシア唯一の韓国語新聞
サハリンの「セコリョ」ダイジェスト版、その他、寄稿記事など話
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◆現代時評:今週は休載です。

◆本澤二郎の政治評論「資本主義崩壊」:本澤二郎

◆セコリョ新聞ダイジェスト版:日本語訳が届いていません。

◆コラム「カメラマン・エレジー」:片山通夫

◆編集長から

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◆現代時評:今週は休載です。
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 次週をお楽しみに・・。
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◆ 本澤二郎の政治評論「資本主義崩壊」:本澤二郎
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[東京=「ジャーナリスト同盟」通信提供] 

 筆者のような経済に無知なものでも、資本主義が崩壊過程に突入し
ていることを、今日ではいとも容易に理解できる。一握りの富豪たち
の投機資金が世界経済を破壊させ、他方極貧層を大量に生み出してい
るのだから。これに各国の為政者はなんら効果的な施策を打ち出せな
いでいる。それはまた、投機資本主義が地球を破壊させている、とい
うのにだ。

 原油の暴騰は、世界の富豪資金によってもたらされていることを人
々は承知している。ブッシュの地元・テキサスの石油メジャーは、地
球の資産を独り占めしようと躍起になっている。ブッシュの支援者で
ある。人々が自転車に乗り、あるいは脱ガソリン車で防衛しているが
、原油暴落には効果などほど遠い。

 イタリアの新政権は脱原発を放棄すると宣言した。世界には438
箇所の原発が稼動しているが、間もなく500箇所を超える。放射能
に覆われている地球へと突き進んでいるのである。いつ第二のチェル
ノブイリが起きても不思議ではない世界だ。ルールなき資本略奪に理
論的にストップをかけたマルクスの予言は、いま正に的中しているよ
うで不気味この上ない。マルクスを勉強したことなどないが、第二の
マルクスがいずれ誕生するであろうが、それまで地球は持ちこたえて
くれるだろうか。悪魔に魅入られた地球であろうから。

 富豪資金は、戦争でも満足しない。原油による空前の利益にさえも
満足しない。人々の生命を維持する穀物・食料にも手を出している。
途上国の貧しい人民は飢え、餓死しているというのに、である。地獄
さながらの地球に変貌しているというのに、である。
 こうした認識を7月の洞爺湖サミットで共有できそうもない世界の
指導者たちである。富豪の恩恵を受けている面々ばかりであろうから。
 この深刻な事態は、人々の心を圧殺していることも重大である。と
りわけ青年の健全な精神をも破壊している。真面目に汗をかくことを
無意味なものにさせている。人生に生きがいをもてない不幸は悲劇を
通り越している。

 「21世紀は平和の世紀」と多くの人々は信じ、そこに夢と希望を
抱いたものであるが、エネルギーと武器の、文字通りの財閥資本主義
に支援を受けてきたブッシュ政策によって踏み潰されてしまった。こ
の分析は間違いだろうか。黒人大統領候補のオバマ人気と無関係とは
いえまい。

 ブッシュのポチとなった日本政府の責任もまた重い。ロシア大統領
の初仕事はカザフスタンと中国訪問だが、外交の基本は実利である。
韓国もそうだし、中国もしかりである。
金・資本に全てをゆだねる政治に、崩壊過程の資本主義を健全化する
能力があるであろうか。人類の危機、地球の危機に人間の英知は思考
停止しているのであろう。

 国連もまた、資本主義の崩壊に対して、打つべき手を持たないで、
ひたすら無能をさらけだしている。目の前の非常事態に汗をかいてい
るだけのようで、危機の根幹にメスを入れようとしていない。人類と
地球の視点から答案を書くエコノミストが現れないというのも、まこ
とに情けない。「21世紀を希望の世紀にするには投機資金をどうコン
トロールすべきか」が、サミットの主題でなければおかしい。
2008年5月23日記
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 ◆コラム「カメラマン・エレジー」:片山通夫
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 最近のデジタルカメラのブームはフィルムカメラを圧倒する。筆者
など仕事やこのジャーナリスト・ネットのためにはデジタルカメラを
使っているが、そうでなければフィルムカメラを使いたいものだ。し
かし時代はそうさせてくれない。
  昔、プレス用のカメラとして有名だったのがスピードグラフィッ
クという名機だ。記憶に残っているのは確か毎日新聞の記者が社会党
(当時)の浅沼委員長がテロに倒れた瞬間を撮った写真はスピードグ
ラフックだったと思う。フィルムは最後の一枚だったはずなのでロー
ルフィルムを装填していたのか、パックフィルムなのか?彼が撮った
写真はピューッツァー賞を日本人でリ初めて受賞したはずだ。間違っ
ていたらご免!

 その後、ロールフィルムが主流になってプレスカメラもだんだん小
型化してきた。二眼レフのローライがファッション写真などに使われ
たのも懐かしい。そしてライカ、ニコンなど35ミリカメラがプレス
の主流になる。

 この時代からやっと重いカメラからカメラマンが解放されて撮るこ
とに専念できるようになった。その後、カメラメーカーはモータード
ライブの開発にいそしんで、1秒間に何コマ撮れるかが重要なポイン
トになってきた。筆者もオリンピックの取材ではニコンにモータード
ライブをくっつけて、秒5コマ撮れるとか言って「安心(?)して」
シャッターを切っていた時代があった。もう何が写っているかはカメ
ラ任せの世界である。現像してみて「おっ、これが使える」なんて博
打以外の何物でもない。

 モータードライブで思い出したが、Niko
nD3というカメラがある。カタログによると秒11コマが撮れるら
しい。昔8ミリ映画は18コマだった。もう少しD3が進歩すると映
画も撮れる!?

 それがデジタルの世界になり、ますますカメラマンはモノを考えら
れずに「装備を運んで現場でシャッターを押す機械」になり下がって
しまった。

最近のプレスカメラマンは可哀想である。

 昨年だったか、サハリンに某新聞社の写真部の男と一緒に行った。

彼の装備を次に書く。

カメラ本体×2(まあ、予備のボディは要るわな) +充電器
レンズ二本(これはズームレンズだから広角から望遠までカヴァーで
きる)
メディア(フィルムに代わるものだ)×3枚
ストロボ+バッテリー(単三アルカリ×12本)
携帯電話(国際電話のかかるやつ)
ノートパソコン(これで取材した写真と記事を東京の本社に送るんだ
と)

当然、携帯電話とノートパソコンの充電器

これだけでおそらく20Kgはあると思う。
もう大変な荷物だぞ!
国内の取材だったらこれに脚立や三脚をかついどる。

最近の新聞社のカメラマンはホント体力勝負!
筆者などカメラ一台に標準レンズ一本でトコトコ歩いているのだが。

 カメラの進歩はカメラマンを堕落させてかつ泣かせるというお話。
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 ◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] :2008年5月23日号
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事は関連Webへ → http://www.609studio.com
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 日本語訳が届き次第お届けいたします。
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◆[編集長から]              Michio Katayama
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 「麻生氏『気配り』アピール、小泉・中川氏らとのゴルフで」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080524-OYT1T00604.htm
⇒「政治家同士のゴルフで気配り」している麻生氏。

 四川省青川県でM6・4の余震、1人死亡・7万棟が倒壊
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080525-OYT1T00407.htm?from=top
⇒「またまた強烈な余震。天才を人災にしないでもらいたいものだ」

 こうのとりのゆりかご設置1年 「必要ない社会が理想」
http://www.asahi.com/national/update/0524/SEB200805240012.html
⇒「子捨てか?命を永らえさせる最後の手段か」


 上の記事は2008年5月24日の記事・・・。アジアで日本で様々
な生活。
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発行     2008年5月27日   No.339
編集・発行  609studio   Michio Katayama
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