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タイトル:609studio No.328◆現代時評:「白々しい話 『捜索に全力。福田康夫です』]]  2008/02/26


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【609 Studio 】メール・マガジン 2008/2/26  No.328
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◆現代時評:「白々しい話 『捜索に全力。福田康夫です』] ken 

◆本澤二郎の社会評論「マンション自治」:本澤二郎

◆セコリョ新聞ダイジェスト版:2008年2月22日号

◆編集長から

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◆現代時評:「白々しい話 『捜索に全力。福田康夫です』] ken 
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◆◆ アサヒコム 2008年2月21日 福田首相は21日配信の
「福田内閣メールマガジン」で、海上自衛隊のイージス艦が漁船と衝
突した事故について「これだけの重大事について連絡が遅れたことは
、危機管理意識が欠如していたと言わざるを得ない」と防衛省と自衛
隊の対応を批判し、情報伝達のあり方の見直しを徹底する考えを表明
した。 首相は「国民の生命を守るべき自衛隊が、このような事態に
いたったことが悔やまれてならない」とし、「緊急事態に常に備える
べき自衛隊の艦船が漁船と衝突するという事態は、やはり緊張感が欠
けていたとのそしりを免れない」と断じた。

◆◆ ニッケイネット 2008年2月21日 イージス護衛艦「あ
たご」とマグロはえ縄漁船「清徳丸」の衝突事故で、あたごが清徳丸
を発見した後の“空白の12分間”が捜査の焦点として浮上してきた
。「なぜすぐに回避行動に入らなかったのか」「艦内の連絡体制に問
題はなかったか」・・・。 


■■ 『捜索に全力。福田康夫です』のメールマガジン第19号はこ
の言葉で始まっている。 『一刻も早い救助のために引き続き全力を
あげます。 何とかこうした事故を回避できなかったのか。事故発生
の直後に、何とかお二人を見つけだすことはできなかったのか。経過
はどうであれ、国民の生命を守るべき自衛隊が、結果として、このよ
うな事態にいたったことが、悔やまれてなりません・・・・。

さらにメッセージは続く、『今回の事故が発生した原因や経緯につい
て徹底的に調査します。その上で、二度とこうした事故が起きないよ
うな体制をつくりあげねばなりません。 また、今回の事故では、情
報の伝達が大幅に遅れ、事故の連絡が防衛大臣に伝わるまでに1時間
半ほどかかりました。 高い規律が求められる自衛隊において、これ
だけの重大事について連絡が遅れたことは、危機管理意識が欠如して
いたと言わざるをえません・・・。

◆◆ このメルマガ、首相自身が執筆したか代筆か知らぬが、よく書
けている。 だが何故か平たくて、どことなく白々しい。 白々しい
理由はほぼ解る。 なぜなら、中身は、衝突前後に適切に処置しなか
った自衛艦への非難と、国民社会へのお詫び文だからである。 お詫
びと非難だけなら、誰が書いてもこれ以上に書きようがない。 ボク
は読みながら、「よくもまあ白々しく・・」と思いつつ、しかしそれ
以外に書き方を見出せなかった福田首相の立場もほぼ解った。 仮に
ボクが書いても、似たような文章になっていただろう。  

◆◆ それより、今回の事故におけるイージス艦側の行動のどこに問
題があったか、ということが大事である。 
手短に考えると、これは典型的な海上での交通事故である。 事故の
原因がどちらにあるかはいまのところ分かっていない。 がしかし、
一方の当事者はイージス艦という1000億円を投じた超大物。もし
くは自衛隊という、いわば国民大衆にとって非難のし甲斐がある相手
なのだ。 

◆◆ そのイージス艦または自衛隊の、事故に処しての手際の悪さこ
そが問題なのだ。 もし街の交通事故であれば、相手を轢けばさっそ
く車から降りて負傷者を助けなければならないし、遅れてはならない
。 ところがイージス艦はそれが遅れたのである。

◆◆ ところが世間やマスコミは、なぜ車同士ならぬ艦船同士が衝突
したか、なぜその事故報告が遅れたかを詰問し、弾劾するばかりであ
る。 事故の原因を論じ、報告の遅れを論じ、そしてその事故当時の
採るべき処置が間違っていたことは二の次にしている。

◆◆ すべての街の交通事故はとつぜんおきる。 交通警官が、どっ
ちが悪かったかなどの文句をとやかく言っても、当事者は「瞬時のこ
とで記憶してない」と言うのが普通だ。 今回の海上事故もそれと同
じで、「清徳丸」側も「あたご」側もどちらも衝突しようとして衝突
したわけではない。 世間でいう「ケガのし呆(ぼ)け」で、偶然が
重なっての事故であり、どちらにも悪意は無い。 よほど悪く論じて
も、「いっときの油断がものを見えなくしてしまっていた」とするの
が妥当なところだ。 だから、刑事裁判になってもせいぜい禁固刑ま
でである。

◆◆ 陸上であろうと海上であろうと交通事故のばあい、「緊張感が
欠けていた、弛んでいた」と、後になって叱ってもしようが無い場合
が多い。 今回もそれで、取り敢えず物見高い国民を宥め、被害者家
族に謝るためには、部下の誰か当事者を叱り付けるのが、偉い人たち
の手っ取りばやい手順である。 「結果責任」という便利のいい言葉
もある。 それで言えば、まず現場の自衛艦が責められ、防衛相が責
められ、首相が責められるというのが通例だ。福田首相も型通りメル
マガで自衛隊を責め、国民に詫びている。  

◆◆ だがそれで、亡くなった人が帰ってくるわけでもない。 「も
し私がそこに居たならそうはしなかったはずだ」と、福田首相や石破
防衛相は言いた気だが、誰が居ても事故は起こるときには起こる。 
それが事故、つまり偶発事故というものだ。

◆◆ 「亡くなった人」という言葉はとうぶん使用できず、「全力を
挙げて救出」と表現しなくてはならないこの風土社会だが、「親思い
で、ホームレスにも魚を配っていた立派な青年だった」と、マスコミ
は代わりのワイドショウ的表現で被害者が亡くなったことを説明して
いる。 つまりマスコミは誰かを美談の主人公に仕立て上げ、それで
自衛隊を非難しているのである。 首相たるものもまた、自衛隊への
「戒告」をもって世間を宥め、責任者であるイージス艦の「危機意識
の欠如」を声を大に表現せざるを得ない。

◆◆ さっそく野党が石防衛相の辞任を求めている。町村官房長官は
、「救出活動の最中だ。辞任うんぬんを議論する段階ではない」と強
調したという、とうぜんのことだ。 野党は偶発事故も倒閣の材料に
したがる。 誰か責任者を辞任させるか処罰してコトを済ませるのは
日本社会の常套でもある。

◆◆ 思うに「覆水盆に返らず」、惹起した事故はいまさらしようが
ない。むしろその対処の「しよう」こそ問題にすべきである。 やは
り海上自衛隊のどこかが間違い、弛んでいる。 大臣諸公は「情報伝
達が大幅に遅れ、事故の連絡が防衛大臣に伝わるまでに1時間半ほど
かかった」と問題視しているが、戦争と違い、こうした偶発事故の場
合、上司への申告が遅れたことなどは大した問題ではない。

◆◆ それよりも突発事故のとき、「綱紀粛正」や「緊張感が欠けて
いた」とか非難するだけでなく、本質的に何か別の問題があると考え
るべきだ。 あえて言えば、「とっさの場合、どのように対処するか
」の能力に問題があったのではないだろうか。 昔よく言われた「臨
機応変」の智恵が欠けていた、とボクは言いたい。 学問知識の領域
でなく、人間生活のとっさの才覚の問題であろう。

◆◆ 朝の四時の交替は眠たいし、夜もまだ明けていない。 ならば
当直の交代は夜が明けきった7時ごろにすべき、これも智恵だ。 ど
こか船底で音がした。 すわ衝突か。 ならば急遽ボートを下ろすな
り、海に飛び込んで調べてみる機転、これが必要だ。だが現在では、
それよりも上官に報告するとか、防衛省へ事故報告するにはどのよう
な文章がいいかなどを考える方へアタマが回るように教育されている
のではないか。 ボートを下ろすのに数分掛かるというなら、それも
問題である。 

◆◆ あるいは、「この寒い夜明け前、海に飛び込んでもこちらが参
ってしまう」といった護身本能とやらが先に働いたのではないか。
 水府流の寒中泳法ならば1時間程度は大丈夫、といった知恵と才覚
すら無く、沈み行く漁船の海を見下ろし、ただ寒さに震えていただけ
のイージス艦乗組員たちではなかったかと、つい邪推したくなる。 

◆◆ 戦争勃発ではないし、本省文民への報告など1時間や2時間遅
れても大したことはない。 先ず衝突した漁船の乗組員を救助する緊
急の動作が必要だったのだ。
 それへのとっさの智恵が及ばなかった、とボクは見る。

◆◆ こうしたとっさの智恵、臨機の行動に最近のエリート官僚たち
は弱い。 それが福田首相の今回のメルマガ文章に特に現れている。
 先ず自衛隊という部下への非難、そして慣れきった国民への謝罪文
面が、メルマガ行間の暗々裡に表現されている。

◆◆ 自衛隊も戦後60年の偸安(とうあん)に慣れ、とつぜんの事
故に処する能力は、先ず無い。 目に見えぬ異国からの核ミサイルへ
の防御のみを畠水練で習っているだけのイージス艦ではないのか。
 もしそうであれば、武官といえども、失業不安や応変の才覚がない
サラリーマン集団に過ぎない。

◆◆ 十八史略にこんな話がある。 江南に「月旦の評」という人物
論評があり、ある人がその評に長けていた。 若き日の魏の曹操が「
俺を批評せよ」と三度迫る。 やむなく批評家は「あなたは治世の能
臣にして乱世の姦雄である」と言う。 「しからば現在はどちらか」。
 「いまは乱世である」との返事を聞くや否や、その夜のうちに曹操
は挙兵し、馬を中原に進め、ついに魏の国王になった。 人には姦雄
と能臣の二つの素質があるという話である。

◆◆ わが福田首相には典型的な「治世の能臣」の素質があるように
見える。 もし世が泰平であれば、福田首相は日本国の宰相としてじ
ゅうぶんやっていけ、日常政治にそつは無い。 そのような能吏がメ
ルガマを書けばそつは無いが、およそ白々しい。 だがいまは総てが
日々変化し、いわば乱世に近い。 「姦雄」ならずとも、それに値す
る「一朝有事の才覚」が欲しい。 乱世の宰相として、国民に謝るば
かり、失敗した自衛隊に「危機意識の欠如」を論ずるだけではパンチ
が効かない。 綱紀の弛んだ海上自衛隊などは、斬って捨てるだけの
気概と実行力こそが必要で、それあってこその乱世の宰相であろう。

◆◆ もし福田首相、石破防衛相が仮に房総沖の軍艦に乗っていたと
しても、寒い海に飛び込んで捜索する応変の処置など採るほどの見識
や行動力があるとは思えない。 「私に責任はありませんが、国民の
皆様には形式的にお詫び申し上げます」というのが精一杯の口上だろ
う。 それがボクをして「白々しいメルマガ」と評せしめている。
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◆本澤二郎の社会評論「マンション自治」:本澤二郎
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[東京=「ジャーナリスト同盟」通信提供] 
 最近、やたらとマンションが建設されている。政府は「いざなぎ景
気」を越えたと甘い景況感を流布しているのだが、現実は不況のあお
りで、都心でもシャッター街が誕生している。そこへと建設・不動産
業者がなだれ込んで、次々と新たなマンションが雨後の竹の子のよう
に出現している。いいのか悪いのか不明だが、都会だけでなく地方都
市にもマンションが大手を振っている。確かに土地の狭い日本向けの
住宅かもしれない。


 問題も出てくる。一つは暴力団対策で、二つ目は老齢者世帯への配
慮ある対応である。これらは住民自治・マンション自治に属するもの
といえる。いずれも公営住宅では、問題が発覚して社会問題に発展し
ている。

 あろうことか公営住宅に暴力団が入り込んでいて、そこがピストル
乱射事件の現場になったりして、とうとう警察庁と国土交通省が対策
に乗り出した。暴力団を排除するルールを遅ればせながら確立した。
ところが民間のマンションはどうか。いまでも、あいまいな管理組合
規則がはんらん、住民の安全を確保していないマンションがたくさん
あるし、そうした関心さえないところもあるようだ。

 筆者はたまたま完成3年目の都内マンションの管理組合理事に2年
間、席を置いた。無関心を装うほとんどの理事を説得、暴力団排除の
管理規則に改めた。暴力団というと、最初から逃げ出したい、という
雰囲気が社会に覆っていることに驚いてしまった。他人に後ろ指を指
されるような悪いことをしていない限り、暴力団も手を出してこない
のだが、それでも市民はぐらついてしまうものらしい。逆に、だから
こそ暴力団排除の組合規則は重要なのである。

 高齢者世帯、すなわち肉体的弱者をどう支えていくのか、これも重
大な仕事である。昨年、公営住宅で500人もの孤独死が発生したと
いう。国は対策を打ち出すはめに追い込まれている。このことは一人
公営住宅に限ったことではない。マンションも同様である。

 肉体的な弱者は、それゆえに事件・事故に巻き込まれる確率が若者
に比べて、はるかに大きい。彼らを放置しておいて、本来、回避でき
るはずのことまで事件や事故にしてしまいかねない。

 孤独死などは、住民間の交流さえあれば、未然に救済可能である。
一人住まいの老人が「体調を崩した」という知り合いからの一報さえ
あれば、管理組合は管理会社や隣近所の助けで、救急車や入院などあ
れこれ支援できる。孤独死は回避できるのである。

 住民の中には「たとえ火事や地震があっても外には出ません」と決
意している老人もいるのを、ご存知だろうか。足腰の弱い老人は、た
とえ外に出ようとしても人ごみの中で逃げ出すことが出来ない。それ
ならば、部屋に閉じこもっていたほうが安全である、というのである
。理屈である。

 管理組合がこうした家庭を掌握していれば、火災時に消防士に通報
することで助け出すことが出来るのである。これこそが管理組合自治
の大事な仕事なのである。

 ただ、マンション住民には若者も多い。「なぜ、そこまでやる必要
があるのか」としり込みするものもいないではない。管理組合理事の
真価が問われるところである。若者世帯への説得が必要になろう。
 理由の一つは、弱者への救済はヒューマニズム、人道主義の観点か
ら当たり前のことである。人間性の有無がポイントとなろう。そして
第二は、快適なマンション生活を送るための、管理組合全体の利益に
かなうことでもあるからだ。事件・事故の発生は、住民の安心・安全
を損なうものである。これを防止・抑止することが、マンションのみ
ならず、地域や社会に貢献することでもあろう。

 筆者の住むマンションでは、お年寄りと若者が交流できる場を提供
するための準備を開始している。過度な個人情報にとらわれるのは、
愚の骨頂であろう。
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◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] :2008年2月22日号
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事は関連Webへ → http://www.609studio.com
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メドヴェゼフ氏の経済政策に関心集中

 さる5日、クラスノヤルスクの第5次経済フォラムで有力な大統領
候補メドヴェゼフ氏が55分間に渡って当選後の経済発展計画を発表
し関係者の注目を浴びた。フォラムのテーマは2020年までのロシ
ア社会経済発展戦略であったが、それよりもメドヴェゼフ氏の当選後
の経済政策計画発表が予定されていることから全国から1500人余
りの企業家が駆けつけた。大統領候補は創業手続きの簡略化、私有財
産の保護、合理的な納税制度など企業活動をやりやすくするための制
度的支援を行うと約束した。

ジュブコフ総理地震被害者への補償再調査命じ

 先日、ヴェ・ジュブコフ総理がネベリスク地震被害者への補償に問
題があると指摘、財政省など関連部署に再調査を命じた。被害者らに
与えられた住宅の広さが国が補償しているより狭いなど実行段階で問
題が生じていることがわかり、これを訂正するための再調査・審議が
必要となったのである。

トムスク心臓専門医サハリン訪問

 2月18日、トムスク市心臓医学研究所代表らがサハリン州住民ら
の医療サービス問題を話し合うためにサハリン州政府を訪ねた。サハ
リン州政府はトムスク心臓医学研究所にサハリン住民の治療と専門医
研修の受け入れを依頼している。ア・キスリチン副知事によるとロシ
ア連邦政府はサハリン州病院心臓科に新医療設備購入資金2億4千万
ルーブルを支援することを決めた。

犯罪件数1万5千

 サハリン州によると昨年州内犯罪件数は前年度比5.6%減少した
1万5千件。性暴力20%、未成年者犯行5.3%、強盗犯行5.3
%が減少。反面経済犯罪は0.2%増加。犯罪者の58.6%は無収
入者、16.5%女性、13.5%未成年者、10%学生。

大統領就任式に参加

 25日、韓国ソウルで開かれる李・ミョンパク韓国新大統領の就任
式に参加するためにサハリン同胞11人−州議員呉・ジンハ、呉・ユ
ガイ、朴・ヘリョン韓人会長、百・スギョン韓人連合会長など−が2
2日に出国。就任式にはインターネット抽選で参加資格を得た一般国
民と海外同胞、内外人事など総4万人が出席するとのこと。

新ウラジオストク韓国総領事サハリン訪問

 今月20−22日間、新任の金・ムヨンウラジオストク韓国総領事
がサハリンを訪ねた。就任挨拶を兼ねての訪問でサハリン州知事など
政府関係者との面談後、同胞団体代表ら、そして現地に進出している
韓国系企業代表者らともあった。滞在中にポリゴロドノエ液化ガス工
場を視察し、望郷の丘に参拝した。

韓国米の反応を調べるために

 昨年から韓国産の米がサハリンに輸入されている。輸出先の全羅北
道の農業関係者やマスコミ関係者など数人が現地消費者の反応を調べ
るために今月17日〜20日までサハリンを訪問。サハリン在中の韓
国人実業家が輸入・販売している全羅北道産の米は無農薬の優秀ブラ
ンド。

新サハリン韓人連合会長に百・スギョン氏当選

 さる16日、ユジノサハリンスク市ロジナ会館で15の韓人団体代
表らが集まって総会を開き、新連合会長選挙を行った。朴・ヘリョン
氏が会長を務めている韓人会の活動や運営方法に不満を抱えている団
体が韓人会の権限に挑戦、権力再編を求めて組織した連合会。初代会
長金・スヨンさんが健康上の問題で退任、新しい会長に百・スギョン
さんが当選。会合後、参加者らは会館の外で大規模のデモを行った。
集会参加者らは、「朴・ヘリョンが退陣しろ!韓人の(利用でき)な
い文化センターは要らない、日本政府に好意的な韓人会は反省しろ!
」など韓国語とロシア語で書かれたプランカードを挙げ、強く抗議し
た。

炭鉱部落で初めての旧正月祝い

 2月9日、ブイコフ部落で始めて旧正月を祝う集いがあった。地域
韓人会と老人会の代表は正月前夜80歳以上の年寄りの自宅を訪ね新
年挨拶をし、土曜日の9日には部落の幼稚園を借りて簡単な旧正月を
祝う集いを開いた。40人余りが参加したが残念ながら65歳以上の
年よりは10人に過ぎず。一部は永住帰国をし、一部はこの世を去り
。若い人たちに孫・ウヒョン老人会長は最も大きい民族行事であるお
正月の風習について説明をするなど教育的活動をもした。参加者らは
歌や踊り、料理を楽しみ、このような集いは多いことを願っていた。
(ブイコフ老人会長孫・ウヒョン)

今年も講師派遣

 サハリン韓人文化センターの受講生4人が派遣講師木・チンホさん
の引率下、韓国で伝統芸術研修に参加。その後、韓国文化芸術委員会
を訪ね、金・チョンホン委員長と面談。金委員長は学びに熱心な受講
生らを励まし、有名な公演観覧機会を与えた。芸術委員会は講師派遣
の成果が高いことから今年も二人の講師を派遣することを決めた。早
ければ3月中に講師が來島する。
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◆[編集長から]              Michio Katayama
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  自衛隊のイージス艦が漁船と衝突すると言う衝撃的な事件が起こっ
た。防衛大臣はもとより総理大臣もイライラしながら低姿勢。

◆その事件が起こった頃、筆者は北海道釧路へ出かけていた。帰りに
大吹雪に見舞われて立ち往生。2泊も札幌で過ごす羽目に。

◆同じ台風並の低気圧で、富山や新潟で犠牲者がでた。
自然恐るべし・・。

◆先週は色んなことが起こった。ロス疑惑の三浦氏がサイパンで米警
察の要請で逮捕?!

◆残念な事は元毎日新聞記者西山氏の裁判が実質門前払い・・・。
沖縄密約はあったと当時の外務官僚も認めているし、米公文書も出た。
裁判所はいつまで「見ない振り」をしているのか。
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発行     2008年2月26日   No.328
編集・発行  609studio   Michio Katayama
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