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タイトル:609studio No.326◆現代時評:「またしても中国非難の毒入り餃子」  2008/02/12


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【609 Studio 】メール・マガジン 2008/2/12  No.326
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 時代を切るメールマガジン、サハリンの情報を伝えるメールマガジン。
 609studio が発行するメールマガジンとWebサイトをお楽しみに!         
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                お知らせ

 現代時評のKen 氏が復帰されました。今週のテーマは、「中国餃子」
 についてです。Ken 氏の復帰に伴って「右往左往」は今週は休載いた
 します。
   
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         サハリンの韓国語メディアはここ!!

           ラジオ放送とセコリョ新聞 

      http://www.609studio.com/sakhalinmedia.html

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◆右往左往:休載です。

◆現代時評:「またしても中国非難の毒入り餃子」  ken

◆本澤二郎の環境評論「洞爺湖サミット」:本澤二郎

◆セコリョ新聞ダイジェスト版:2006年2月8日号

◆編集長から

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◆右往左往 :MK
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休載です。
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◆現代時評:「またしても中国非難の毒入り餃子」  ken
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◆◆産経ニュース 2008年2月9日  中国製ギョーザ中毒事件で、
混入薬物として確認された有機リン系殺虫剤「メタミドホス」や「ジクロ
ルボス」は、中国で過去に起きた中毒事件で頻繁に名前が登場、報復など
の動機で犯罪の“凶器”に使われたケースも少なくないことが8日までに
分かった・・・。 

◆◆アサヒコム 2008年2月8日  密封された包装の内側が「メタ
ミドホス」で汚染されていた。中国・天洋食品製の冷凍ギョーザによる中
毒事件で、兵庫県警が7日、発表した鑑定結果は、包装材の製造からギョ
ーザの袋詰め段階までの中国国内で、農薬成分が付着・混入した疑いを色
濃く示す「新証拠」だった。残る「謎」の解明に向け、警察当局は分析を
急いでいる。

◆◆共同通信 2008年2月7日 中国製ギョーザ中毒事件で、問題の
ギョーザを製造した「天洋食品」の工場がある中国河北省石家荘市の公安
当局が、工場から従業員の出勤記録簿を押収していたことが7日までに分
かった。(中略)出勤記録簿には従業員の出勤と退勤の日時が記録されて
おり、メタミドホスの混入したギョーザが製造された昨年10月1日と2
0日に工場内にいた従業員を特定できる。

■■ここのところ連日、中国産「毒入り餃子」でニュースは持ちきりだ。
報道関係にとっては、めったとないニュース種の豊作で、情報は探す苦労
もなく警察周辺から入ってくる。 情報収集費はほぼ無料、同業他社と同
じことを自動的に報道すればよく、ニュースの取捨選択も考える必要がな
い。 こころ無い読者・視聴者は悪漢を追う西部警察劇と同じでひたすら
ニュースをエンジョイしている。「結構ですな」と、マスコミに嫌味の一
つも差し上げたい。

■■がしかし、ちょっと待て。 この話、軽率過ぎないか、どこか事件を
楽しむ傾向がひどいのではないか。 何故こんなにわが国会をはじめ外務
省、警察、厚労省、それにいわゆる評論家までもが仰々しく騒ぎ立てるの
か。 いや、マスコミが騒ぎ立てるのは商売だからか・・・。

■■もちろん毒入り餃子をぐうぜん食べさせられた本人たちは気の毒だし、
わが国民の食生活にとってひじょうに重大な安全問題であることは論を待
たない。 

■■だが、生鮮・冷凍食品などを中国から輸入しようとした場合、こうし
た「食の安全」問題は最初からじゅうぶん予想されたことではなかったの
か。 むしろいままでそうした問題が起こらなかったこと自体が不思議で
ある、とボクは思う。 それとも業者たちは「中国食品は絶対安全」と思
い込んでいたのか、まさか・・。 もし危険と思っていたのなら、輸入業
者や小売している連中は、いまさら慌てず冷静にその対策をマニュアル通
り踏めばいいのではないか。

■■思い出すのは今から数十年前、大阪心斎橋の某有名中華豚まん屋が店
頭で売っている「商品」に猫の肉を使用しているという悪質なデマが飛び
、それは当の豚まん屋が数年の年月をかけて悪質誤報の根源を追及し、よ
うやくニュースの出所まで辿りつけるに及ぶあいだ、おりにつけ噂が流布
され続けた。 

■■当時ボクが考えたのは、こういった中国系食品に対する悪質な噂さ話
は、どちらかといえばわが国民の中国料理についての、昔からの漠然たる
不信・不安感が根本原因ではなかったか、であった。 

■■なるほど中国料理は美味いしい。 だがその美味しさの源にはどこと
なく中国食品の調理過程に対するおどろおどろしさが付き纏う。 さらに
その先には「中国人の厨房は不潔だ」という、ぼくらの先入観があること
は否めない。 黒い中華鍋一つであらゆる中国料理を瞬く間に造り上げて
しまうその器用さとは裏腹に、おそらく彼ら中国料理人たちは鍋も食材も
じゅうぶん洗わず、どんな食材を使用しているか分かったものではない、
といった漠然とした不安感が、いまなおわが国民の間に存在していること
は事実だ。

■■そうした中国料理に対する伝統的な不信感に加えて、根拠なき日本人
の中国に対する潜在的な侮蔑感が急に増幅し、今回の毒入り餃子事件を一
級品のセンセーショナルなニュースに仕立て上げたのではないか。

■■それにしても、最近日本の一般家庭における「手抜き料理」傾向のな
かに、中国産料理素材への依存志向がいつの間にか大きく割り込んできて
いたのが、はしなくも露見したという感じが否めない。 スーパーなどで
見かける各種冷凍食材の大部分が中国原産であるという事実は、われわれ
の今までに持つ中国食材に対する不信感を大きく越してしまっていたこと
を今更ながらに思い知らされた。 つまり、中国食材に対する不信感を大
きく上回るわれわれの中国食材へのニーズがあるのだ。「ふぐは食いたし
、命は惜しし」の二律背反が、知らず知らずの間に命の危険を忘れて、食
い意地の方へ傾斜していたというべきか。 

■■危険と考えれば買わなくてもいい、食べなくてもいいといった消費者
の強固な自制心さえあれば、今更驚いて「中国製餃子に毒が入っていた」
などと騒ぐことも無かったのである。 まさか、まさかと思いながら、目
先の安直さと美味しさに惑わされて中国製の食材や調製食品をやたらと食
べまくった我々の側にも落ち度があったと言わねばならない。

■■ぼくら日本人の、中国食品不信のイメージはいまに始まったことでは
ない。 歴史的に見れば、おそらく日清戦争後の対中国優越意識の芽生え
とともに始まったと考えられる。 また、中国料理が余りにも美味く、そ
れには何らかのミラクル、つまり秘伝・魔術があるだろうといった情感の
飛躍があったのかも知れない。 

■■かってグルタミ酸系化学調味料が池田菊苗博士によって開発され江湖
に迎えられたとき、その不思議な美味さに「あれは蛇の肉が原料」との風
評が立ち、ボクら少年のころは心配のあまりその包装缶をそっとチェック
し、表に小麦の図柄があるのを見て、ようやく安堵の胸をなでおろした記
憶がある。 不思議な美味しさ、それは手品師にも似た魅惑と同時に、幾
許かの「惧れ」を伴うものである。 

■■我々が歴史的に持つ中国料理に対する使用材料への心配とその調理過
程への不信感は、つまりは「怖いもの見たさ」と、「ふぐは食いたし、い
のちは惜しし」の情緒の延長線上のものではなかろうか。

■■ボクは香港もしょっちゅう行ったし、大陸の各都市を旅した経験もあ
る。 たしかに中国はどことなく不潔であり、猥雑さがある。 反対から
いえば、それが中国の魅力かも知れない。 おそらくあの中国料理を調理
する過程では幾らかの不衛生さが存在するという類推も成り立つ。 にも
拘らず、ついつい中国料理店に足が向かうのは、「だけどまあいい、美味
しいから食べよう」といった価値観がボクら平均的日本人を支配している
ことは想像に難くない。

■■国連2005年度版世界の平均寿命の比較では、日本の男女の平均寿
命78.7歳、85.8歳に対し、香港は78.9歳、84.9歳になっ
ている。 ボクらが危ないと日ごろ思っている中国料理が、必ずしも清潔
一点張りのわが日本料理と比べて生きてゆく上の統計寿命では引けをとら
ないのである。 ひょっとしてボクらが持つ中国食品への不潔不安感は謂
れ無き偏見ではないかと思うこともある。 この辺り、読者諸賢はどう思
われるだろうか。

■■つい数ヶ月前までわが国では国内有名ブランドの食品や高級料亭食品
の虚偽表示がマスコミを賑わしたことがある。 それがようやく一巡した
ころ起こった今回の中国製餃子への毒入り事件。 それは社会正義を標榜
した浮薄なマスコミが、われわれの潜在的中国食品不信感を煽るための楽
しいニュース種である可能性がたぶんにある。 

■■もし中国食品がわれわれの期待(?)通りの不潔さであれば、中国人
口はとうぜん減少していなければならないのに、それが反対に人口爆発を
起こしているという実態はどう捉えるべきだろう。 われわれもまた何か
の誤解をしているのではないか、との謙虚な反省も必要だ。

■■TV画面でみる限り今回の毒入り餃子を製造した天津の食品メーカーの
設備やシステムは、日本の同業者と比較して劣らぬ立派さである。 製品
のすべてが日本市場向けというからには、JT(もと専売公社)か双日(もと
日商・ニチメン)か知らぬがよく指導したものだとボクは感心している。
  TVや調査員が予告して工場入りしたから、あれほどきれいに衛生管理
が行なわれている風景を放映して見せたのだと言ってしまえばそれまでだ
が、それについては、わが国の食品工場の保健所からの定期検査なども大
同小異で、役所の検査員が出向く前日に従業員に薬など飲ませて待機する
のは公然の秘密に近い。 中国といえども、褒めるところは褒めたがいい。

■■ごく近日になって、「製造過程で間違って殺虫剤が混入したのではな
く、誰か恨みを抱いた犯人がわざわざ毒を入れたのではないか」といった
推察が中国側官憲に出始めているとも報道されている。 そうした刑事事
件ならば、それはそれで日本にも日々殺人があり、いわば世界共通の偶発
凶悪犯である。 それを理由に、ここ数日ニュース報道されるが如き中国
パッシングは、すべきでない。 ニュースに見えるのは、明らかに日本の
驕りか中国蔑視の延長で、あまりにもはしたない。

■■親しかるべき友邦の不幸を、手を叩いて囃し立てるような態度は慎し
むべきだ。 ましてや日本の台所を担ってくれている大きな食品供給源に
はそれなりの敬意と感謝の念を先立たせるのが礼儀だろう。 それを川向
こうの火事か、他人の喧嘩のように大きくテレビで放映したり、面白がっ
て視聴したりする態度は慎みたい。

■■ついでに言えば、今回の毒入り餃子事件をはやし立てるわがマスコミ
の報道振りは、「お客様は神様だ、その神様がお前の国から食品を買って
やっている」といった傲慢さが見え透いている。 世は売る人があり買う
人があるのだ。 売り手と買い手の権力格差は慎むべきで、もともと日本
はこの格差が激しい国の一つとされている。 今回はそれがもろに表に顕
れた感じで、これでは大国日本の矜持を損なう。 

■■不幸にして惹起した事件は事件として綿密に原因を究明し、2度と同
じことがおこらぬよう施策を進めればいい。 だが、ここ数日のように居
丈高の弱い者苛めはすべきでない。 日本国家としてひじょうにみっとも
ない。
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◆本澤二郎の環境評論「洞爺湖サミット」:本澤二郎
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 2008年の国際的な行事に洞爺湖サミットが入った。地球温暖化を抑
制・阻止するための環境保全ルールを確立するという今世紀最大の重要な
使命を帯びた国際会議である。日本政府・国民の力量が問われることにな
ろう。1%財閥に支配されているブッシュのアメリカは、京都議定書から
離脱、国際社会から孤立して久しい。昨年12月にインドネシアで開催さ
れた環境会議でも、アメリカは一人途上国の言い分に反発して、孤立する
超大国のぶざまな態度を世界に発信した。中東での軍事的大失政に加えて
、人類が直面する喫緊の課題に対しても指導力を発揮できないアメリカを
、この環境対策の輪に引きずり込めるか、が日本政府に重くのしかかって
いるのである。
 肝心の日本はどうか。まず隗より始めよ、である。
 昨年12月16日昼過ぎ、たまたま旅客機で関西方面から羽田空港に降
り立ったのだが、見事な富士の雄姿に見とれて首都圏に入ると、妙に上空
が霞んでいるではないか。スモッグだ。汚染されたままの東京を印象付け
ていた。北京や上海に比べれば、ずっとずっとましだが、人間や生物にと
って好ましい環境とはいえない。房総半島上空にたどり着くと、改めてゴ
ルフ場の多さに唖然とさせられてしまう。富津や君津の山々は、いたると
ころ痛々しく削り取られている。
 自然を破壊する人間のおぞましい恥ずべき正体をさらけ出している。利
潤のために自然破壊する悪人支配を印象付けている。これを飛行機がよく
見せてくれるため悲しい気分にさせられてしまう。自然との共生を拒絶、
利権をむさぼる政治家・企業家・官僚をあぶりだしている情景なのだ。利
己主義もここまで徹することが出来れば、あるいはあっぱれなのかもしれ
ない。地球や子孫のことを、一顧だにしない輩たちなのだから。
 先ごろ、房総半島は木更津市の友人に驚くべき話を聞かされた。「山あ
いの水田で米つくりが出来なくなってしまっている」というのだ。どうし
てか。「山からイノブタやらイノシシが出てきて水田を荒らすからだ。原
因は人間が動物の棲家を破壊したためである」と解説した。衝撃的な証言
であった。
 房総半島だけでも、優に100箇所を超えるゴルフ場がある。よくぞこ
れほど造ったものである。歴代の利権にまみれた県知事らに乾杯したくな
るではないか。企業に屈した腐敗の成果なのだから。ゴルフ場になっても
企業の接待、つまり腐敗の場所でしかない。バブル経済のころは、企業が
官僚たちを、バブル崩壊後は役人たちの遊びの場となって久しい。庶民・
大衆の娯楽の場では全くない。
 動物被害は水田だけではない。「畑でも野菜や果物を作れない」という
のである。犯人は猿やイノブタである。山林にあった動物の食べる餌を、
人間が森林伐採などで奪ってしまったからである。都会の建造物や羽田空
港の埋め立て用に利用する砂を採取するために、たくさんの山を平地にし
てしまった。風光明媚な房総半島を破壊した歴史が、戦後なのである。
 これは千葉県に限ったことではない。日本列島に全て通用しよう。その
結果、動物は仕方なく人間の棲み家に入り込んでくるのである。動物の棲
み家を奪ったことによる、いわば結果なのである。地方によっては、これ
が熊であったりすると、人間の体に危害を加えてくる。おぞましい人間に
直接、警鐘を鳴らしているのである。
 原因と結果は一目瞭然であろう。人間の対応は明らかである。自然を元
に返してあげるのだ。元通りにならないかもしれない。というのも、ゴル
フ場を作った際、何百、何千年を経た土壌を掘り返してしまったのだから
。それでもいい。一つの県に100箇所ものゴルフ場はいらない。そこに
樹木を植えて、その一角にはサツマイモを作って動物たちに差しあげるの
である。そうすれば、水田や畑は再生するであろう。
 そしていつも訴えているのだが、車の全てを電気自動車にすれば大気の
汚染は極端に解消するであろう。「隗より始めよ」とはこうした簡単で、
容易にできることなのだ。
2008年2月9日記
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◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] :2006年2月8日号
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事は関連Webへ → http://www.609studio.com
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新賃金制度導入

 サハリン州労働局によると、最近、当局は公務員給料実態を調べるた
め、各自治体に調査団を派遣した。全国で5つの地域が新しい賃金制度
の導入を試すことになり、極東地域ではサハリンが先立って新制度の導
入が決まったのである。即ち州政府は22億ルーブルの予算を策定して
最低賃金以下の公務員ら1万700人らに10〜100%の賃金引上げ
を決め、現在の給料体制を具体的に調べる作業に取り組んだのである。

最先端設備の温室

  国営企業のチェプリツヌイ温室が最近、5千万ルーブルを投資して
最先端技術設備を導入したことがわかった。国からの支援はなく全額を
企業が負担したとのこと。5日の記念式典に参加した州知事は関係者に
謝意を表しながら州の食料自立と農業発展のための生産の現代化に積極
的な支援を行うと約束した。

元韓国総領事、本出版

 駐ウラジオストク韓国総領事の任務を終えて2カ月前帰国した全・テ
ワン元総領事が極東で経験を元に「極東物語」という本を出版した。彼
は、「積極的に極東に進出してほしいという思いがあって本を出版した
」と執筆の動機を語った。

サハリン商品専門店

 先週の州政府工業及び商業委員会議で多くの企業がユジノサハリンス
ク市にサハリン州の商品専門店を開く必要性を訴えた。レーニン通りに
建築中止になってもう数年も経っている露・日親善館が候補地として上
げられた。サハリン州を代表するビル生産会社「コロス」のペ・チュソ
フ支配人は「サハリンで生産される商品が州内でモスクワよりも高く売
れている場合がある」と中間マージンを取り過ぎの今の現状を改善する
ためにも専門店が必要と強調した。

未払水道料金2千万ルーブル以上

 1月1日現在、サハリン州住民が払っていない水道料金は総額で21
00万ルーブル。水道公社は料金を払わない住民らに財産の押収をする
ことにし、現在256件の訴訟準備をしている。

3−2大統領選挙を控えて
 
先月30日、地域選挙委員会指導者会議が行われた。3月2日の大統領
選挙の準備が主な議題であったが、投票者名簿作成や選挙結果予測が困
難であるとの指摘がなされた。サハリン州やクリル島では居住登録して
いる所と実際住んでいる所が異なる住民が多く、又、彼らは選挙に殆ど
参加しないのが現実。そのため、このような問題をどう解決するべきか
について話し合われた。

2008−家庭の年 「家庭は明日の希望」

 先週、州科学図書館で政府の主催で「家庭は明日の希望」という議題
の下で関係者会議が行われた。州や地自体の当局者、教育関係者、社会
団体などが参加しての会議で、オ・ナマコノフ副知事は「ロシア政府は
2005年以来育児や児童問題に非常に関心を持っている。未成年者問
題や幼稚園不足、母親や児童らの福祉に注力しているがよりいい方策の
研究と提案がほしい」と関係者らに協力を求めた。
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◆[編集長から]              Michio Katayama
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  今週から「現代時評」が復活した。Ken 氏から原稿が送られてきた。
喜ばしいことであり、「現代時評」のファンの方々も、安堵されたこと
と思う。Ken 氏には、今後も健筆を奮っていただかなくてはならない。
 今週号は問題となっている中国ギョウザがテーマである。氏独特の視
点を堪能されたい。

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発行     2008年2月12日   No.326
編集・発行  609studio   Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
配信          まぐまぐ配信システム       ID:0000052236
              MailuX配信システム        ID:MM3E1B97842E020
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website    http://www.609studio.com
投稿      http://www3.ezbbs.net/06/609studio/
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           ◇禁・無断転載◇
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