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───────────────────────────────── 【609 Studio 】メール・マガジン 2007/10/23 No.314 ───────────────────────────────── 【609 Studio】 メールマガジンは「現代社会を斬る！」をコンセプト に論説委員Ｋｅｎ氏の論説「現代時評」をはじめ、サハリン情報として、 ロシア唯一の韓国語新聞サハリンの「セコリョ」ダイジェスト版、その 他、寄稿記事など話題満載！ ───────────────────────────────── 休刊のお知らせ 次週１０月３０日と１１月６日号は休刊いたします。 この間のセコリョ新聞は後日まとめてお届けいたします。 ───────────────────────────────── お知らせ 政治評論家、本澤二郎氏の「本澤二郎の政治評論」連載中！ 本澤 二郎 （ほんざわ じろう） 氏略歴 中央大学法学部法律学科 東京タイムズ政治部８年９カ月政治部長 （在京政治部長会最長記録） ７２年から自民党各派閥を取材。 ───────────────────────────────── サハリン韓国語ラジオ放送をお聞きください！ http://www.609studio.com/html/broadcasting/urimal.html サハリン韓国語新聞 セコリョをお読みください！ http://www.609studio.com/fromsakhalin.html ───────────◆◆◆ＩＮＤＥＸ◆◆◆─────────── ◆現代時評： 今週は休載。隔週掲載！ ◆本澤二郎の政治評論「日本の現状」：本澤二郎 ◆はちみつ色のニングル「ハニィ」の冒険日記 wabi ◆セコリョ新聞ダイジェスト版：２００７年１０月１９日号 ◆編集長から ───────────────────────────────── ◆現代時評： 今週は休載。隔週掲載！ Ｋｅｎ氏もしくは現代時評へのご意見、ご要望などは office@609studio.com へ！ ───────────────────────────────── 今週は休載。隔週掲載！ ───────────────────────────────── ◆本澤二郎の政治評論「日本の現状」：本澤二郎 ───────────────────────────────── １５日の国会論戦で民主党議員は、小泉内閣が立ち上げた経済財政諮 問委員会に「政商」が参画、規制緩和でぼろもうけしていたことを指摘 していた。ここには中小企業の代表は入っていなかった、とも指摘して いた。他には財界とつるんでいる御用学者ばかりだから、格差が広がる のも当然であろう。それでいて毎年３０兆円もの借金をつくっているの だから、タイタニック号の日本に変わりない。「売国奴政権」の継続に よって事態は厳しくなる一方である。 自民党議員は、公的医療機関の厳しい運営を問題にする一方で、アフ ガン軍事作戦への給油支援はもっと大事である、という頓珍漢な質問を していた。憲法を踏みにじるこんな政党はいらない。悲しいことに、誰 一人１０００兆円の借金をどうするのか、借金予算を減らせ、という意 見を吐くものはいなかった。 思えば、それまでは割合いい日本の国は、中曽根内閣によるバブル経 済政策から急転直下、転んでしまった。愚かな日銀が、紙（円）を輪転 機で刷りに刷った。それを土地と株式市場に流すという博打経済にして 、１０００兆円の借金をつくってしまった。 破綻した財閥銀行に対して、小泉内閣は市場経済の日本であることを 放棄して国民の負担で救済した。こうしてメガバンクは不良債権から抜 け出したが、国は１０００兆円の借金が残った。それが毎年膨らんで、 誰も止めようとしない。現在、メガバンクは莫大な利益を上げているが 納税ゼロという。巨大企業は派遣社員を大量に採用したりしてコストを 大幅に下げている。さらに、中小企業からも搾りに搾って空前の利益を 出している。「ここから、なぜ税金をとろうとしないのか」という正論 を国民新党の亀井静香が叫んでいるが、政府は動かない。 財閥はそれでいて「もっと税金を下げろ」と、御用学者を政府の審議 会に送り込んで、運動を繰り広げている。本末が転倒している。 地方経済は疲弊している。農業も衰退している。根本原因は自立させ ない経済を、自立させない補助金農業を、延々と続けさせてきた結果で ある。沖縄などは軍事経済に甘んじているから、これまた自立できない 。本当であれば、沖縄は台湾・中国などアジア経済の中核に位置して繁 栄を謳歌していいのに、である。 米国のクリントン政権は莫大な財政赤字に肥大化した軍事費をばっさ りと削減した。日本は北朝鮮脅威論を列島に吹き上げて回避して、まん まと予算の削減を逃げている。クリントンは公務員を大量に辞めさせた 。その一方でＩＴ産業を立ち上げて、見事に再生に成功した。 日本にはクリントンのような勇気ある政治家が現れない。政権が交代 してもいない。「消費税を上げろ」へとマスコミが世論操作を始めてい る。しかし、これとても１０００兆円の前にはスズメの涙でしかないだ ろう。バブル崩壊から１７年も経つ。それでいて毎年の借金に打つ手な し。中国バブルも不安の種だが、世界経済２位の「亡国日本」も世界の 不安材料である。 （２００７年１０月１６日） ───────────────────────────────── ◆はちみつ色のニングル「ハニィ」の冒険日記 wabi ───────────────────────────────── 携帯小説「はちみつ色のニングル「ハニィ」の冒険日記」は wabi氏のご好意で、紹介します。 http://www.journalist-net.com/home/mt/mt4i.cgi?id=7&page=3 ───────────────────────────────── ◎片山通夫写真集「サハリン」好評発売中！！◎ 写真集「サハリン」が未知谷から発行されています。是非書店 もしくは609studioでお求めください。 四六判160頁 1,600円(税別) ISBN4-89642-138-8 C0072 未知谷 HP http://www.michitani.com/index.html または office@609studio.com ───────────────────────────────── ◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] ：２００７年１０月１９日号 発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang ◇詳細/写真、記事は関連Webへ → http://www.609studio.com ───────────────────────────────── 食品価格暴騰 先週、サハリン州政府は最近の食品価格暴騰問題を巡って記者会見を 開いた。サハリン州商工委員会のテ・コンチェワ委員長は記者会見で、 食品価格暴騰の背景について説明を行った後、暴騰を防ぐ処置を取って いると市民を安心させる発言をした。説明によると、サハリンで流通す る食品の６０％は大陸から搬入されている。サハリンで生産されている のはパン、野菜、非アルコール類飲料水のみ。価格の２０−３０％を運 搬費が占めているが、最近、運搬費が高くなったのも価格の値上りの一 つの原因として指摘された。植物性油の価格がこの２カ月で２倍上がっ たのは、今年ヒマワリが凶作で、油の原料となるヒマワリの種の値段が 暴騰したためである。州政府は価格監視委員会を組織して、根拠のない 値上げを取り締るほか、主食の場合は２０％以下の水準に値上げをとど めるように問屋を説得している。 鮭・マス漁も終了 サハリン州漁労管理局のペ・コロトシィン副局長によると、今年サハ リンでは１４万トンの鮭・マスが取れ、その中の１３万５千トンがマス である。現在、サハリン州西南地域では鮭漁が終わり、東も終わりかけ ている。しかし、クリル列島では今も漁業作業が大々的に行われている 。今年はアニワ湾の漁獲量が予想より遥かに下回って１万トンのマスし か取れなかった。昨年は４万トンが取れた。 震災復帰作業順調 地震による被害の大きかったネベリスク市の朴・ウラジミル市長は震 災で家を無くした住民らのための住宅建設作業が予測より速やかに進め られ、１１月末から入居が始まると伝えた。分散して建築中であるため に入居時期は異なるが、最も早い１１月末に入居できるのは戦争老兵と 労働前線参加者ら１８世帯。 ユジノサハリンスク師範専門学校開校６０周年 今月１６日、ユジノサハリンスク師範専門学校が開校６０周年を迎え た。現在、８８人の職員がいるが、この日を記念して連邦政府とサハリ ン州政府は、１３人の先生に勲章を、３０人に栄誉表彰状を授与した。 大学、専門学校の学費５−１０％引上げ 今年新学期から大学と専門学校の学費が５−１０％引上げられたこと がわかった。サハリン州教育管理局によると、原因は職員の給料の引上 げ。特に、最近人気の高い原油ガス学と経済、法律、外国語を学ぶ専攻 者が最も高くなり、年間学費は６−８万ルーブルに達していることがわ かった。 子女教育に無関心な親処罰 ユジノサハリンスク市検事局は子供の教育や子育てに無関心な親を処 罰している。最近、未成年者の家出と麻薬やアルコール中毒など青少年 犯罪が増えている反面、親たちの無関心或いは子供の治療に非協力的で あるため、このような無責任な親７０人を法廷に立たせることにした。 州議会、公務員の給料引上げを連邦政府に要求 サハリン州議会は最低生活費にも満たない給料しか受けていない公務 員らの給料を引上げるように連邦政府に正式に提案することを決めた。 現在、サハリン州住民の２７％が貧困生活を強いられている。特に年金 は最低生活費より１０００ルーブルも低い４千ルーブルに過ぎないし、 このような低い収入の住民が１３万人に上っている。今日、サハリン州 平均賃金は２万２千ルーブル、原油開発部門で働いている人々の給料が 最も高く５万ルーブル以上である。又、外国系企業の社員は去年１２万 ルーブルのボーナスを貰っている。反面、公務員らの給料は１万―１万 ４千ルーブルほどで貧富の格差が益々拡大している。そのため、州議会 は来年から最低生活費まで公務員の給料を上げるべきだと要請書を連邦 政府に送るのことにした。 ハングルの日を記念して 先週の土曜日、ハングルの日を記念しての韓国語クイズ大会がサハリ ン韓人文化センターで開かれた。サハリン韓国教育院とサハリン国立大 学韓国語科が共同主催した同大会に各地域から韓国語を習っている８０ 人ほどの学生たちが参加し、教師と親、友達が応援に駆けつけた。参加 者は１０つのチームに分けられ、司会者の説明の他、映像をみたり、歌 を聴いたりして韓国語や韓国の文化、政治、歴史などについての質問に 答えた。３つのチームが最上位同点を獲得したため、大会は２次戦まで 延長されるなど熱い競争ぶりを見せた。審査中には韓国の伝統芸術の公 演も行われるなど今までとは異なる試みだったが、学生らは勿論教師や 親たちの反応は大変喜ばしいものであった。 サハリンアリラン奨学会とのインタビュー サハリンに進出している韓国系企業の社員や個人事業家らが、２００ ６年３月に組織したサハリンアリラン奨学会の幹部らを招待してセコリ ョ新聞社がインタビューを行った。同奨学会はサハリンの韓国語の普及 と発展のために、韓国語を習っている優秀な人材（民族を問わず）を支 援するために作られ、今は会員数２５人。組織され１年しか経っていな いが、その間、２０人ほどの学生に奨学金を供与したほか、韓国語や民 族文化関連事業に少なくない支援を行ってきた。また、優秀な学生を選 抜して韓国へ留学させるなどの事業にも積極的に取り組んでいる。 ───────────────────────────────── ◆[編集長から] Michio Katayama ───────────────────────────────── 今週の「焦点の人」？ ◇異例とも言える長期の在任。その在任中に数々の疑惑が表面化した。 そう、防衛省前事務次官の守屋武昌氏（６３）。 ◇証人喚問が実施されようとしている。ねじれ国会の妙はここにも。 ◇国民は「小沢民主党」に政権を渡すのは「一寸心配」かも知れない。 しかし参議院で、国民生活に直結の懸案、例えば年金、格差問題など、 そして「雲の上の人たち」の悪事？の追求には喝采を送る。 ◇ねじれ国会などというなかれ、これが国民の眼なのだ。 ───────────────────────────────── 発行 ２００７年１０月２３日 No.３１４ 編集・発行 609studio Michio Katayama 発行 毎週火曜日 購読料無料 配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 e-mail office@609studio.com website http://www.609studio.com 投稿 http://www3.ezbbs.net/06/609studio/ 購読 購読解除は websiteへ ◇禁・無断転載◇ ───────────────────────────────── |