メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio 号外 セコリョ新聞  2007/02/07


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【609 Studio 】メール・マガジン・2007/2/7  号外
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【609 Studio】 メールマガジンは「現代社会を斬る!」をコンセプト
に論説委員Ken氏の論説「現代時評」をはじめ、サハリン情報として、
ロシア唯一の韓国語新聞サハリンの「セコリョ」ダイジェスト版、その
他、寄稿記事など話題満載! 

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 休刊中でお届けできなかったセコリョ新聞日本語版をお届けします。

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◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] :2007年1月12日号
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事は関連Webへ → http://www.609studio.com
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本社記者記者賞受賞

 1月13日は出版の日。その日を記念してサハリン記者同盟が主催
となって優れた記事を書いた記者らに賞を与えるコンクールを開いた
。同コンクールで本社のベ・ヨンスク記者が賞をもらうことになった
。ベ記者はサハリン韓人1世の悲惨な歴史について多くの記事を書き
、これらの記事が高く評価され受賞に至った。

 サハリンとクリルに吹雪奇襲

 日本から上がってきた低気圧の影響でさる7−8日の2日間クリル
の島々とサハリン西海岸と州中央都市で秒速30−35mの強風と雪
が襲った。この吹雪のためにユジノサハリンスク空港が閉鎖され、多
くの住民が足止めされたほか、ユジノサハリンスク市では33台の除
雪機が動員されたにもかかわらず歩道の除雪までは行かず都市全体が
雪に埋もれた状態。一部の農村では停電が続き、84人の技師と21
台の設備が事態回復のために尽力するなどの大騒ぎ。

インフレは安定的水準

 ロシア統計局によると、昨年国内のインフレは9%水準に留まった
。2005年度に比べると約2%が低下したもの。

障害者扶養手当引上げ

 昨年12月の大統領令により、新年から身体障害者の扶養家庭は毎
月500ルーブルの補助金を受け取ることができた。この金額は前年
度の120ルーブルの4倍に当たるもので、プーチン大統領は従来の
補助金額はロシアの恥であると指摘しながら財政相に予算づくりを強
く求めたとの話。

労働老兵たちに州から補助金

 イ・マラホフサハリン州知事は州予算から労働老兵たちへの生活支
援を決めた。サハリン州に1年以上居住している住民登録済の無職の
年金生活者が対象となり、本人が直接州住民社会保護管理局宛に請願
書を書く必要がある。
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◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] :2007年1月19日号
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事は関連Webへ → http://www.609studio.com
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対外貿易高14%増加

 サハリン州税関統計資料によると、昨年の州対外貿易高が前年度に
比べ4億6千万ドル増加し36億8400万ドルに達したことがわか
った。その中で輸入が70.6%、輸出が29.4%を占めている。
又、貨物流通量は299万トンに達した。世界の64カ国と貿易が行
われ、交易量の最も多い国は韓国。韓国との交易額は13億3100
万ドルで、第2位の日本は8億3800万ドル、第3位の米国は2億
6900万ドル。他にマレーシア、シンガポール、ノルウエイ、イタ
リアの順である。流通量の87.8%はサハリン原油ガス開発事業関
連の商品輸送。また、輸出額は18億300万ドル、流通量は250
万4千トン。輸出品は原油(73.2%)、海産物(6%)、古鉄(
2.4%)、木材(1.6%)の順である。輸入は48万6千トンの
26億100万ドル、主な輸入品は自動車、設備、運輸手段、鉄と鉄
製品、化学品、肥料、燃料などである。

移住問題:地域とグローバル化

 さる15日、サハリン州連邦移民管理局が昨年の事業報告をするた
めの記者会見を開いた。15日からは外国人関連法規改正法案と新し
い移住登録法が実施される。毎年、サハリン州の外国人人口は増えて
おり、その中には高級専門家のほか、一般労働者も少なくない。昨年
、住宅建築分野で働いた外国人数は合計1万3千人で、中国人、フィ
リピン、北朝鮮、旧ソ連時代の共和国出身の人たちであった。彼らは
ロシア人よりはるかに賃金が安い。今年、このような問題を解決する
ために「外国人クォタ―制」を導入することになった。それにより、
今後外国人商人は40%まで縮小され、4月1日からは外国人による
小売商売行為、アルコールと医薬品の販売が禁止される。年末年始、
このような国の政策方針が噂され、サハリンの中国人商人が在庫品を
激安で売りつくして帰国する事態が発生した。しかし、カフカス人た
ちは違った対応策を取っている。彼らの大多数がロシア国籍を取得す
るための手続きを踏んでいる。サハリン州は旧ソ連共和国の住民を受
け入れる試験地域になって、今年中に200世帯(4人家族)が移住
される予定である。彼らの移住費用と生活補助は連邦政府が責任を持
つことになっている。

新しいサハリン州副知事

 ヴィクトル・アルペロヴィツさんが新サハリン州の副知事に任命さ
れた。同氏はゴーリキー建築大学を卒業した後、1987年からサハ
リンで働いている。ユジノサハリンスク市住宅建築コンビナートの最
上級建築家、(株)サハリンの総支配人、有名な「サハリン・エンジ
ニアリング社」の指導者という経歴の持ち主。また、この1年間ユジ
ノサハリンスク市副市長として政治の場でも活躍してきた。

韓国領事館分館オープン間もなく

 近々駐ウラジオストク韓国総領事館のユジノサハリンスク分館がオ
ープンする。永住帰国者らに便利を図るため、また、サハリン州同胞
らの韓国ビザ取得をより手軽くするための分館設置であり、すでに派
遣職員も決まっているとのこと。

極東で反密漁作戦開始

 今年の4月中旬まで行われる予定の極東反密漁作戦が始まり、国境
警備隊、地域連邦保安局、内務管理局、税関職員、地域検事局、専門
家など多くの関係機関が参加して大々的に密漁者追跡作戦を行ってい
る。昨年の同じ作戦で29隻の漁船の違反が摘発されたほか110人
が処罰を受けた。また、違反者らは罰金として850万ルーブルを支
払った。押収された魚は255トン以上、又、不法業魚で釣った4万
7千匹のカニが海に戻された。同作戦により避けられた損害額は39
00万ルーブルと言われている。

サハリン州百科事典刊行準備

 古代から現在までのサハリンとクリル列島の社会経済文化の発展過
程を紹介する百科事典が刊行される予定である。そのために州政府関
係者と古文書管理局、統計局、研究所職員など関係者らをメンバーと
する準備委員会も結成された。
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◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] :2007年1月26日号
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事は関連Webへ → http://www.609studio.com
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サハリン州内務指導部昨年事業成果

 先週、サハリン州内務指導部が記者会見を開き、去年一年間の事業
成果を発表した。エス・アンドレエフ州内務管理局長によると、州の
犯罪発覚率はロシアの平均を上回り、刑事犯人検挙率ではロシア全国
で5位に入るほど。最近、住宅参入泥棒や車盗難事故、未成年者犯罪
など全体的に犯罪が減っている。

最低生活費5974ルーブル

 サハリン州政府は「サハリン州最低生活費に関する法律」に基づき
最低生活費を決めているが、2006年4・4分期最低生活費は住民
一人当たり5974ルーブルで、動労能力のあるものは6315ルー
ブル、年金生活者は4922ルーブル、子供は5596ルーブルであ
った。

ごみ焼却場問題

 新しいごみ焼却場建設を予定している郊外の山林地域が国有である
ために、利用手続きが複雑で、ユジノサハリンスク市政府は既存の設
計図に修正を加えざるを得ないなど計画が難航している。現在のごみ
焼却場は1946年にできたもので、生態学的安全要求に反するなど
で、市政府は2005年から新しい焼却場建築候補地を探していた。
しかし、地域住民や生態学専門家たちの反対にもあってなかなか決め
られなかった。やっと市内から離れた採石場近くの今の場所が決まっ
たのにこのような事態。今後も資源保護機関や生態学専門家、住民た
ちとの討論会は続く。

液化ガス輸送船発注

 プリモリエ海洋汽船隊管理局の注文を受け、今、日本千葉市で液化
ガス輸送船の組立て作業が進められている。ロシアでは以前使用した
ことのない船舶であるため、外国に発注。船舶は14万5000トン
の液化ガス運送能力のあるもので、2008年4月から輸送を始める
。当船舶は「サハリンー2」によって採取したものを輸送する。

市発展戦略に市民らの意見反映

 先日、ユジノサハリンスク市政府は初の2020年度までの市発展
戦略実務会議を開いた。会議にはハバロフスクから連邦経済発展・通
商省付属極東科学研究所長と経済学者、市政府指導者らが参加した。
上記の研究所は実はユジノサハリンスク市発展戦略を立てた張本人で
あり、ハバロフスク市も彼らの提案を実践している。ハバロフスクの
学者たちは住民たちの意見を重視しており、今年の12月に完成予定
の発展戦略にも住民らの声が大いに反映されると予測している。

市民登録情報

 ユジノサハリンスク市の市民登録所の資料によると、2006年度
は前年度に比べ14人多い新生児(2441人)が生まれた。又、結
婚は2088組、その中の68組は米国やカナダ、ドイツ、オランダ
、日本、韓国、フランス、ポルトカル、スペイン、トルコなどの外国
人との国際結婚。結婚件数も国際結婚も毎年増加している。反面、離
婚件数は減り、2005年の914組に比べ887組に留まった。

低所得住民のための特別法案

 エル・シュビナサハリン州副知事によると、州政府は地方に住んで
いる住民が治療のために中央都市を訪問する際、その往復交通費を支
援するなど低所得層の生活を支援する特別法案作りに取り組んでいる
。法律の実践のためには5000万ルーブルの予算が必要となるが、
近々法案が完成され州議会に提出される見込みである。

農村の子供たちに新年プレゼントを

 さる21日の日曜日、ユジノサハリンスク市のグラブポツタムプト
郵便局前の広場で、全露女性同盟「ロシアの希望」サハリン支部長の
エス・イワノワ国会議員の呼びかけで「農村の子供たちに新年プレゼ
ントを贈ろう」という慈善キャンペーンが開かれた。周知の通り、今
中央から遠く離れた地方では政府予算不足や親の失業により就学前の
子供たちが玩具も本も手に入れられない状態。当キャンペーンは来る
日曜日にも行われる。同胞たちの積極的な参加も期待する。

各民族の年末年始の伝統行事紹介

 21日、サハリン州科学図書館主催で、サハリンに住む4つの民族
の年末年始の伝統行事をお互い紹介し学ぶという集いが2時間にわた
って図書館ホールで開催された。それぞれの民族をどのように新年を
迎えるのかについての説明や歌、踊りなどが紹介された。
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発行     2007年2月7日   号外
編集・発行  609studio   Michio Katayama
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