メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.260◆現代時評: [素朴な疑問 北朝鮮のミサイル発射はなぜいけないのか]  2006/07/04


─────────────────────────────────
【609 Studio 】メール・マガジン・2006/7/4  No.260
─────────────────────────────────
【609 Studio】 メールマガジンは「現代社会を斬る!」をコンセプト
に論説委員Ken氏の論説「現代時評」をはじめ、サハリン情報として、
ロシア唯一の韓国語新聞サハリンの「セコリョ」ダイジェスト版、その
他、寄稿記事など話題満載! 

           URL ⇒   http://www.609studio.com
─────────────────────────────────                      
         ◎片山通夫写真集「サハリン」好評発売中!!◎

   写真集「サハリン」が未知谷から発行されました。是非書店
   もしくは609studioでお求めください。
 
          四六判160頁 1,600円(税別)
           ISBN4-89642-138-8 C0072

     未知谷 HP http://www.michitani.com/index.html
    または    office@609studio.com

───────────◆◆◆INDEX◆◆◆───────────

◆現代時評: [素朴な疑問 北朝鮮のミサイル発射はなぜいけないのか]
                             Ken

◆セコリョ新聞ダイジェスト版:2006年6月30日号

◆編集長から

─────────────────────────────────
◆現代時評: [素朴な疑問 北朝鮮のミサイル発射はなぜいけないのか]
                             Ken
   Ken氏もしくは現代時評へのご意見、ご要望などは 
                 office@609studio.com  へ!
─────────────────────────────────
◆◆共同通信 2006.6.21 ボルトン米国連大使は21日、「脅しに
よって正常な対話は行えない」と述べ、米朝交渉を通じて長距離弾道
ミサイル問題を話し合うよう求めた北朝鮮の呼び掛けを拒否した。

◆◆アサヒコム 2006.6.22 北朝鮮の韓成烈国連次席大使は20日
、韓国メディアの取材に、米朝直接対話を通じたミサイル問題の解決
を呼びかけていた。米側が対話要求を明確に拒んだことで、北朝鮮が
一層態度を硬化させ、危機をあおる可能性がある。エアリー氏は「北
朝鮮の核問題は米朝の問題ではなく、地域全体の問題だ」として多国
間の枠組みにこだわる考えを改めて強調。

■■中国の古典に「楚辞天問篇」というのがある。著者はいちおう「
屈源」で、その忌日が「端午の節句」だ。「天問篇(てんもんへん)
」は短詩形式で、内容の百数十節すべてが疑問文になっている。当時
の世間では当然と思われていた事柄について、「それはいったいなぜ
だろう」、という問い掛けの疑問になっている。 

■■冒頭は、「夜光何の徳ぞ。死すれば即ち又育す。その利これ何ぞ
。而して顧菟(こと)腹に在り」で始まる。 つまり、「月の光に何
の役割があるのか、消えてはまた現れる。いかなる自然の利があるの
か。しかも月の腹には兎が居る」という意味である。当時としては、
総てみなもっともな疑問ばかりである。

■■ボクは、米国をはじめ、ほとんどの国が北朝鮮のミサイルを非難
するニュースを見聞きするたびに、この「楚辞天問篇」という詞を思
い出す。 いったい北朝鮮のミサイル発射がなぜいけないのか、その
理由は…。 簡単に思えるが、ボクにはその答がいま一つ解らない。
 と言って、ボクはいわゆる北朝鮮派でもなく、まして反米派などで
はさらさら無い。 早くいえば、ボクは無党派、無思想派を自認して
いる。

■■ただ、いちおうの社会常識として、つぎのようなことは知ってい
る。 先ず、1991(平成3)年第一次戦略兵器削減条約(STA
RT1)署名前の時点で、世界のミサイル保有数は既に米国11,9
66発、ロシア10,880発をはじめとし、その他少なくとも数カ
国以上が既にミサイルを所有していた。
 のち、同条約は核拡散防止条約(NTP)に
拡大され、現在187国が加盟しているが、条約により核保有を正式
容認されているのは、米ロ英仏中の5カ国だけである。 がしかし、
あきらかに核兵器を保有しているインド・パキスタン・イスラエル等
はその条約に参加していなく、北朝鮮ももちろん参加していない。

■■さらに核兵器発射手段としてのミサイル(長距離弾道弾)につい
ては、現段階で全世界でおよそ70カ国が保有しているものと考えら
れる。 が、その製造、販売などについての国際間の制限は、核兵器
製造と異なり、現在までのところ、実質的に存在しないし、合意も出
来ていない。

■■だから、北朝鮮がミサイルを製造し、試しに発射してみても、ど
この国もそれに苦情を言う権利はないハズである。 北朝鮮外務省が
6月20日、メディアの取材に応じ、「テポドン2号」の発射問題に
ついて「それぞれの国の自主権にかかわる問題で、誰も中傷する権利
はない」との見解を示し、なおかつミサイル発射や、核開発問題につ
いて「あくまで自衛のための抑止力であり、自分たちの、朝鮮半島の
非核化や9・19共同声明の履行への意思そのものは変っていない」
と答えたのは妥当な発言であったと、言うべきである。

■■もっとも米・朝間には、2002年に再確認した特別の両国間に
おける「核発射モラトリアム約束」なるものが存在したらしい。しか
しそれは国連や、米・朝以外の国とは何ら関係なく、いわば米・朝の
内輪の約束だった。

■■だから北朝鮮の韓成烈国連次席大使は6月20日、「米国が我々
のミサイル発射を憂慮していることは承知している」としながら、「
それなら米朝交渉を通じて問題を解決しようというのが我々の立場だ
」と表明した。 同時に、同大使は「先に約束した米・朝のミサイル
発射凍結措置(モラトリアム)は米朝対話が進んでいる間だけ適応さ
れる」と言い切り、米クリントン前政権時代に合意し、2002年に
再確認した長距離弾道ミサイルの発射凍結措置は今は無効との見方を
示した。 そう言われてみれば、両国間の便宜的な一時的約束だった
のかも知れない。 米・朝間の約束事の、どちらが正しいかなどは、
取り敢えず部外者のボクら日本人には判定できない。

■■米国は国連辺りに持ち出して、他の諸国の応援を頼み、「国連決
議」にでもしてもらって、テボドン2号の発射を無理やり止めさせる
しか方法がない。イラク出兵のときは「国連など相手にせず」だった
が、時と場合により、烏合の衆を味方につけたい時など、米国にとっ
ては国連も役に立つ。

■■ところが中立を標榜する人達は、そう簡単に米国の思惑に乗らな
い。国連のアナン事務総長は「テポドン2号」の発射準備について、
「北朝鮮は我々の懸念に耳を傾けるべきだ」と強調するに止まった。
 韓国の新聞は、「大統領府の高位関係者は15日、北朝鮮がミサイ
ルを発射した場合でも開城工業団地、金剛山観光などの<民間経済協
力>は継続していくとの立場を明らかにし、<2つの事業はミサイル
発射とは別問題>」と話したと報じている。 中国も、「北朝鮮の自
制を促した」というに止まっている。

■■一方、「さあ大変」と騒いでいるのは例によって日本だ。今度打
ち上げるというテボドン2号が核弾頭を積んでいて、いまにも東京を
火の海にするか、米本土まで届くかのように、「大変な事態になる」
と、わが政治家・官僚たちが慌て、マスコミは危機感を煽っている。

■■考えてみると、ミサイルなどというのは、いまや世界中あちこち
にごろごろしていて、いわば有触れている。つい最近も、旧ソ連配備
の、ウクライナのミサイルが250発ほど行方不明になったと報じら
れているくらいだ。 もしそれに核弾頭を搭載したら問題だが、核さ
え積まないか、積む能力が無ければ、ただの長距離砲弾の大型化した
物に過ぎないのである。
 じじつ、わが塩崎副大臣などは、「北朝鮮はテボドンに核弾頭を積
む技術はないのではないか」と、疑問を呈している。 

■■それらを考えてみると、テボドン2号発射準備完了の情報で神経
質になっているのは、米国と、その先棒を担ぐ日本など一部の国くら
いでは無いか、というのがボクの感想である。

■■もし核弾頭を積んでいないテボドン2号なら、3000キロメー
トルか5000キロメートル先の太平洋の真中へ、試験的に1発や2
発落して見て、それで北朝鮮の気が済むのなら、「どうぞご自由に飛
ばしてみて下さい」と言うつもりで、高みの見物を決め込むのも一方
法ではないか。 慌てるなかれだ。

■■この前のテボドン1号のときも、「無断で日本の上空を通った」
と、さも領空侵犯されたように息巻いた人々がいた。 が、もともと
「領空」と「宇宙空間」の国際的定義などは無い。 だから、米国な
どはテボドン発射の準備完了とばかりに毎日、北朝鮮寧辺の航空写真
をこれ見よがしに発表しているのである。 寧辺のテボドン工場の写
真を撮るためには、有人か無人かどちらにせよ米国の飛行物体が寧辺
上空にあることが必要である。

■■テボドン2号を太平洋の真中に発射するばあい、目には見えずと
も、まぁ日本列島上を通過するのは間違いないから、エチケットとし
ては「上空を通らせて頂きますが、よろしく」と言う程度の挨拶があ
って然るべきだ。 が、相手は剛腹で礼儀知らずの金将軍様のことだ
から、いまさら無礼を咎めても始まらない。こちらだって、例えばヨ
ーロッパ行きの航空機をシベリア経由で飛ばすとき、いちいちロシア
圏(CIS)諸国にその都度ご挨拶申し上げているとも限らない。 
 日本列島上空を無断で、テボドンを飛ばしても、非礼という以外に
は、日本が特別腹を立てる理由はない。

■■それが危険な巨大爆弾同様の飛行物体であるといっても、テボド
ン2号の大きさは33メートル強というから、卑俗な例の「太平洋で
牛蒡を洗う」程度の大きさに過ぎない。それがとつぜん落下してきて
、航海中の漁船に当たったとしても、それこそ偶然の運命と考えるべ
きだ。

■■それより大事なことは、現行の核不拡散条約によれば、米国など
最初からの核保有5カ国は核を持ってもいいが、「他の国はまかりな
らぬ」といった不平等な話の方が問題だ。
 さらに、「アメリカが世界軍事警察の役を引き受けるから、他の国
々はわが米国に任せておけ」といったアメリカの態度は極めて不平等
な約束強要以外の何物でもない。 

■■だから、いまの北朝鮮の態度は明らかに「米国のような不徳の国
に、世界警察は頼めない。自国の独立は自分で守る」と言っているの
だ。これはどの国にでも当て嵌まる当然の権利であり、そのための核
による「核抑止力」を自分で持つと言うのもやむを得ない。 そうし
た1国の基本的権利を、「お前が核を持てばテロに供給する可能性が
ある」という名目で拒否しようとするのが米国の態度である。 基本
的に、警察官であるためには、先ず人に頼られる人徳が必要だ。

■■そういって「正義の世界警察」を自分の方から志願している米国
自身が、臆面も無く自分の持つ核技術をインドには供給してやろうと
申し出るほどのていたらくなのだから、国連などは、「米国が悪く、
北朝鮮は正しい」と意見表明してもいいのではないか。 それを米国
支持に回る国連や日本などは、世界の軍備予算の50%を占める米国
という超軍事大国のヒゲの塵を払うオポチュニスト的国家群というべ
きだろう。

■■もちろん北朝鮮が世界から非難される悪質な国家であることも事
実だろう。偽ドル札は作るし、麻薬の国家ぐるみの製造もし、無辜の
他国人を拉致したのも、たぶん事実と考えられる。他国人の拉致や、
麻薬の国営製造輸出は、当然怪しからぬことで、非難し、制裁を加え
るべきだ。 

■■だからと言って、1国の当然の権利である自前の「核抑止力」を
持つことまで禁止するのは筋違いというものだ。ましていま問題にし
ているテボドンという長距離弾道弾などは、今の世界では普遍的な武
器で、その製造や試験発射にそれほど目くじら立てて騒ぎ立てること
はない。 黙って傍観しておれば、「瀬戸際外交のカード」と言うほ
どの効果が無いことも解るし、1度の発射コストが50億円もするそ
うだから、バカらしくなって中止するだろう。

■■ドル贋札製造の問題には、また別の理屈も成り立つ。ドル札など
というのは所詮コストは紙と印刷代だけで、現に米国は大量に印刷し
て全世界に売り捌いている。北朝鮮が酷似したお札を製造するのは、
いわば偽のルイビトンを製造するのに似ていて、商標法のパリ条約違
反に近い程度の、いわば軽犯罪だ。 しかも北朝鮮は、そうした国際
条約に参加していないのだから、フィリピンや中国で偽ブランド商品
を製造販売しているのと大差はない。わが日本も、戦時中には「軍票
」と称する勝手なニセ札を、東南アジアでばら撒いた経験があり、特
に悪質な国家的犯罪とは言い難い。

◆◆以上、あれやこれや考えると、そのあとボクには極めて素朴な疑
問が残る、「北朝鮮のテボドン2号発射はなぜいけないのか」と。 
いささか暴論の謗りは免れぬが、われわれもアタマを冷やして再考し
て見ようでは無いか。
─────────────────────────────────
◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] :2006年6月30日号
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事は関連Webへ → http://www.609studio.com
─────────────────────────────────
韓国外交通商部代表サハリン訪問

 来る7月3−5日まで韓国外交通商部亜太局李・キョンス審議官
、外職員2人、そして駐ウラジオストク韓国領事館の呉・ソンファ
ン領事がサハリンを訪問する。主な訪問目的は駐ウラジオストク韓
国領事館のユジノサハリンスク分館設置問題をサハリン州政府関係
者らとの話し合いのために来島する。

韓国企業住宅建設予定

 先日、ユジノサハリンスク市ア・ロブキン市長が韓国の大手企業
「三星」の子会社である建築会社「CSS」の代表者らの訪問をう
けた。同社は世界各国で住宅建築を行っている会社で、ユジノサハ
リンスク市内にオフィスと住宅兼用の高層ビルを建てようとしてい
る。ビルはジマ居住区とプロスペクトミラ通りの間に建て、分譲販
売する予定である。今後、住宅供給者間の競争が激しくなり住宅の
値段は下がるであろうと市政府は予測している。

液化天然ガス貯蔵タンクの水圧実験

 コルサコフ・プリゴロドノエの液化天然ガス工場で液化ガス貯蔵
タンクの水圧検査が始まった。一つのタンクに10万立方平米の水
を6日間かけて供給して検査を行う。

6カ月間のIT職業訓練

 6月30日、韓国の在外同胞財団が主催する海外同胞のためのI
T職業訓練に参加するために12人の同朋青年たちが韓国に向けて
出発する。彼らは半年間、仁川にある韓国産業人材公団の国際訓練
センターで寄宿しながら訓練を受ける。訓練生の中にはセコリョ新
聞社の新入社員金・ボンジュも含まれている。

サハリン海洋地質地球物理学研究所創立60周年

 さる22日、ロシア科学アカデミー極東支部「サハリン海洋地質
地球物理学研究所」の創立60周年を祝う会がユジノサハリンスク
市チェーホフセンターで行われた。現在、研究所には80人の研究
者を含め200人が勤めている。会場で祝辞を述べたイ・マラホフ
サハリン州知事は「研究は国の方針に従うべきである」と強調した
上、財政的支援を約束する協定書を研究所と間に締結した。

偽の税関職員

 サハリン州税関により、最近、税関職員であると偽の証明書を見
せながら押収品を販売している人々がいることがわかった。先日、
ある女性が税関事務所に化粧品を買いたいと電話をかけてきた。事
情を調べてみると、税関職員を名乗る人達がユジノサハリンスク市
と周辺都市の店を回りながら、税関の押収した化粧品と香水を安く
売ると宣伝している。税関が押収した商品の中には化粧品などはな
いと税関は話す。犯人組はまだ見つかっていないため、税関保安局
は通報を待っている状態。

女性、熊に殺される

 22日、アニワ区域でワラビ取りをしていた女性が熊に殺される
事件があった。熊が人を襲撃する事件は何件かあったが人が死亡事
故は今年はじめてのこと。

世界韓民族フォーラム

 米国に本部を置く国際韓民族財団が主催する第7回世界韓民族フ
ォーラムが今月15日、モスクワのウクライナホテルで開催された
。韓国や中国、英国などから60人の研究者と市民団体の代表らが
参加して、「韓半島の新しい前進―コリアとロシアの協力と未来」
というテーマで討論を行った。

東西大学奨学生の選抜面接

 今月27日、韓国東西大学が奨学生選抜のための面接をサハリン
で行った。同大学国際交流協力センターの鄭・チャン教授と海外就
業支援センターのべ・スハン教授が18人の申込者の面接を行った
。この中から5人が選ばれる予定。同プログラムにより、東西大学
には15人のサハリン学生が留学中である。結果発表は7月末頃に
予定している。

回想記「前任者の失敗から習って-ブレジュネフ時代」

 ブレジュネフはフルシチョフの失敗から習って、党の2分制(工
業と農業に分ける)を撤廃し、党の幹部(エリッと)を大事にする
政策を取った。彼は、ソビエト社会はエリッとなしでは維持できな
いと考えると同時に競争相手を一人一人除去していた。彼は若い世
代はあまり信用しなかった。ブレジネフ末期、党中央委員会政治局
はまるで養老院のようだった。政治局委員13人中ナンバー6位ま
でが高齢の70代だった。昇進は難しくても一度上がれば死ぬまで
降りないのがソビエトシステムの特徴といえるものがこの時期に定
着してしまった。

  大衆は不満があっても黙った。全体主義内部の力といえるべき、
大衆の恐怖感と受動性。また、少しは生活が良くなったせいもあっ
た。米国やフランスなどと比較しないで自分らの過去に比べ少しで
も生活が改善されると満足を感じていた。
 この時期、韓人同胞社会はどうだったのか。帰国運動が最も激し
い時期であった。そして、1973年日本の田中首相がモスクワで
ブレジュネフとの会談のとき、韓人たちの帰国許可をお願いした。
しかし、これもただ日本を経由しての祖国への帰還ということで日
本国を通過するための協力であった。責任を感じてではなく同情の
次元で考えていた。ところが既に知っているとおりナホトカの4人
を含め、強く帰国を求めた人々は北朝鮮に強制追放してしまった。

 1945年、日本から開放されてから我々は毎年その日を祝って
いた。しかし、ブレジネフ時代になってこのような記念行事が中止
された。すべての民族が禁止を受けたのか、我々だけなのかは分か
らない。

 ブレジネフ時代には産業も農業を含め経済の停滞が続く。いつも
一般市民を相手に市民が国の主人であり、国は発展した社会主義と
主張したが、何一つ発展はなかった。このような停滞時代が20年
間も続いた。  (セコリョ新聞名誉社長成・ジョンモ)
─────────────────────────────────
◆[編集長から]              Michio Katayama
─────────────────────────────────
 7月です。夏です。サハリンからの報告でも、気温が15度前後と
なってきたようです。しかし今年は「冷夏」だという予報が出ている
ようです。

◇自民党総裁選。小泉首相の「靖国参拝の可能性」を巡って、立候補
予定者の正式表明は盆開けに。「状況を見極める」というが「靖国」
に翻弄されているだけ。

◇北朝鮮のミサイル発射問題で喧喧諤諤。Ken氏の現代時評では、
「今度打ち上げるというテボドン2号が核弾頭を積んでいて、いまに
も東京を火の海にするか、米本土まで届くかのように、『大変な事態
になる』と、わが政治家・官僚たちが慌て、マスコミは危機感を煽っ
ている」と。

◇「マスコミが煽っている」といえば、サッカーW杯。大変な煽り様
で日本中が大騒ぎ。オリンピックを入れれば、2年に一度の大騒ぎ。
「愛国心」の発露。国旗も場所を得た。

◇泥沼イスラエルとパレスチナ。イスラエルはシリアも挑発。ハマス
を支援したと。「テロとの戦い」は親分だけでなく子分も他国への侵
入を正当化する。

◇ブッシュ・小泉蜜月はフィナーレを迎える。小泉劇場の総仕上げ、
首相の訪米はまさに「ヨイショ外交」。それにしても高くついた。
─────────────────────────────────
発行     2006年7月4日   No.260
編集・発行  609studio   Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
配信          まぐまぐ配信システム       ID:0000052236
              MailuX配信システム        ID:MM3E1B97842E020
e-mail        office@609studio.com
website    http://www.609studio.com
投稿      http://www3.ezbbs.net/06/609studio/
購読 購読解除は websiteへ

           ◇禁・無断転載◇
───────────────────────────────

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。