メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio 号外◆セコリョ新聞ダイジェスト版:2006年6月2日号  2006/06/07


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【609 Studio 】メール・マガジン・2006/6/7  号外
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【609 Studio】 メールマガジンは「現代社会を斬る!」をコンセプト
に論説委員Ken氏の論説「現代時評」をはじめ、サハリン情報として、
ロシア唯一の韓国語新聞サハリンの「セコリョ」ダイジェスト版、その
他、寄稿記事など話題満載! 

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                      ◇お知らせ◇

 昨日お届けできなかったセコリョ新聞2006年6月2日号を今日
 お届けいたします。
        
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◆セコリョ新聞ダイジェスト版:2006年6月2日号

◆編集長から

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◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] :2006年6月2日号
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事は関連Webへ → http://www.609studio.com
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庶民の生活水準向上のために

 先月29日、サハリン州政府大講堂で2020年までのサハリン州
発展戦略プロジェクトを巡って会議が開かれた。同プロジェクトはプ
ーチン大統領の指示の下で昨年から、州政府各機関の代表と大企業指
導者、地方政府及び社会団体関係者が中心となって、専門家やインタ
ーネットサイトを通じて一般人の意見を聞くなどして作成されたもの
である。総6冊にも及ぶ提案書にはサハリン州社会経済発展課題がす
べて指摘されている。住宅問題や地域の経済的競争力を高める法案な
どが記載されている同案は今月の16日に開かれる連邦会議に提出さ
れ、検討されることになる。


北海道議会代表サハリン訪問

 先月29日、イ・マラホフサハリン州知事と北海道議会代表達の面
談が行われた。北海道議員たちの訪問は2000年5月29日に締結
されたサハリン州議会との協定によるもので、今度の訪問の主な目的
は親善のために北海道市民達が送る桜の木をサハリン郷土博物館前に
植えるためである。訪問団は6月9日に開催されるに日本語コンテス
トにも参加する予定。


州知事、新しい検事任命

 州知事が推薦したヴェ・ウスチノフさんが州議会の承認を得て新し
い検事に任命されることになった。同氏は1972年生まれで、19
98年からロストフ州検察庁幹部として、2005年7月にロストフ
州検事局副検事の経歴を持っている。


DAEWOO(韓国・大宇) バスがサハリンへ

 ユジノサハリンスク市政府が購入する予定の50台のバス中の5台
がサハリンへ入った。バスは韓国DAEWOO産。ロシア製より車体が高く
燃費も安いので経済的であるとの判断で購入が決まった。今月の25
日、勝利の広場の前で初乗車を祝う多くの市民の歓迎を受けながら初
運行をはじめた。


大学生労働部隊組織

 5月25日、サハリン国立大学の学生達が公園の掃除したことがわ
かった。サハリン州政府青年政策管理局によると、約200人からな
る7つの大学生労働部隊が組織されており、公共施設の掃除や夏休み
を利用して奉仕活動に勤める予定である。彼らは毎週木曜日報告会を
も行っているという。


外貨言及禁止

 先週、ロシア国会で予算や商品価格などを表現する際、外貨で発表
するのを禁止する法案を採択した。同法律により、これから公式の場
ではドルなど外貨を使用して発表すると罰金が課される。個人は最適
賃金の40−50倍、法人は400−500倍の罰金を受けることに
なる。

韓人たちの歴史を振返る
  日・ソ・韓3国政府の非情な態度(ナホトカの真相)

 サハリン同胞4人がソ連出国許可を得て、ナホトカまで行ったのに
帰国できず望郷の念をかかえままサハリンへ帰ってきたことがあった
。それから30年経った今、その真相を明らかにする。

 1976年6月のある日、日本外務省北東アジア課シモムラ事務官
は、上の4人の身元保証をサハリン抑留帰還在日韓国人会の朴・ノハ
クさんに頼んだ。ソ連政府から出国許可を得た4人がナホトカで日本
の入国許可を待っているが、韓国政府が7月5日(出国許可期間)ま
で韓国入国を許可するかどうか分からないが、努力はしているとのこ
とであった。朴会長は必要とする書類を日本法務省に提出した。とこ
ろが、日本外務省は2日後韓国大使館が入国を拒否したために、4人
はサハリンへ帰るしかないと知らせてきた。4人はナホトカに向かう
際、全財産を処分し、年金と居住権までも放棄した。だから帰ってき
てからの彼らの生活は大変なものだった。当時4人に出国許可が下り
たのは奇跡のような出来事だった。空を飛ぶような気持ちで経由地で
ある日本へ入国許可を求めたのに。

 ところが、4人がサハリンへ帰ってきてから日本政府は入国許可を
くれた。しかし、今度はソ連が再出国を許可しなかった。結局、彼ら
は祖国へ帰れず島で余生を送るようになった。4人の一人、安・テシ
クさんが死亡直前に故郷の息子に当てた手紙を紹介する。

 「ソクファンへ。しばらく消息が切れて安否が気になるところだ。
サハリンにいる父さんは帰国してお前たちの顔が見たくて堪らない。
努力してみたが夢が叶わず空しい。 翼があれば飛んで行きたい。胸
が苦しいばかりだ。ここで死ぬ運命のようだ。死んだら誰かが日にち
を教えるであろう」。

 3国は人の運命について考えたことがあるか。ソ連は一度出国を許
可したにもかかわらず、どうして再発行や期限延長を拒否したのか。
出国期限が過ぎたのは彼らのせいではないのに。遅れたが日本から入
国許可が下りたのではないか。帰国を希望するなら帰国させると言っ
たのはソ連政府の嘘だったのか。

 韓国政府にも人道的、又妥協の精神が足りなかった。どうしてもう
少し早く入国許可をくれなかったのか。渡航や定着費用などで日本と
話が纏まらず遅れたのは知っている。元を辿れば日本政府に責任があ
るのは事実だ。しかし、原理原則を考える以前に同胞の運命について
真剣に考えたことがあったか。

 日本政府の態度は厚かましいとしか言えない。強制連行や遺棄など
元々日本の過ちでおきたことなのに、知らないふりをするのは許しが
たい。

 朴・ノハク会長は30年間の帰還運動のなかでナホトカ事件が最も
悲惨なできことだったと話す。(セコリョ新聞名誉社長成・ジョンモ)
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◆[編集長から]              Michio Katayama
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 昨日お届けできなかったセコリョ新聞6月2日号日本語版をお届け
いたします。

◇ライブ・ドアの堀江容疑者に続いて村上ファンドも。新しい勢力を
産むための混乱か?それとも単なる犯罪?

◇イラク・バグダッドで5月中に遺体安置所に運ばれた死者の数が1
400人。イラク保健省調べ。今年に入って毎月千人超だという。
 誰のための誰による死? 「犬死」という。
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発行     2006年6月7日    号外
編集・発行  609studio   Michio Katayama
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