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タイトル:609studio No.235◆現代時評:[ペルーのフジモリ元大統領]  2005/11/15


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【609 Studio 】メール・マガジン・2005/11/15  No.235
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【609 Studio 】メールマガジンは「現代社会を斬る!」をコンセプ
 トに論説委員Ken氏の論説「現代時評」をはじめ、サハリン情報
として、ロシア唯一の韓国語新聞サハリンの「セコリョ」ダイジェス
ト版、その他、寄稿記事など話題満載! 
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              休刊のお知らせ

  次週11月22日号は札幌での写真展に出かけますので休刊さ
  せていただきます。

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          片山通夫写真展のお知らせ

     期日   2005年11月20日ー1月15日
     場所   北海道立文学館(札幌市)
       
               詳しくは
       http://www.609studio.com/html/news-sapporo.html       
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      未知谷 HP http://www.michitani.com/index.html
      もしくは  w_m@609studio.com
    
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◆現代時評:[ペルーのフジモリ元大統領]              ken

◆セコリョ新聞ダイジェスト版:2005年11月11日号
  
◆編集長から:[この1週間]

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◆現代時評:[ペルーのフジモリ元大統領]             ken
   Ken氏もしくは現代時評へのご意見、ご要望などは 
                 w_m@609studio.com  へ!
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◆◆小泉内閣第210号 2005.10.11 この秋には、たくさんの外交
スケジュールが予定されています。今週は、官邸でサーレハ・イエメ
ン大統領、ゴー・チョクトン前シンガポール首相、ヴェルホフスタッ
ト・ベルギー首相、そしてカラマンリス・ギリシャ首相と。来週は、
ブッシュ大統領を紅葉の京都にお迎えして首脳会談をする予定です。
その後、ソウルでのAPEC首脳会議、プーチン大統領の訪日、12
月にはマレーシアで東アジアサミットが開催されます。外交の分野で
も課題はたくさんありますが、世界の国々と友好関係を築いていきた
いと思います。

◆◆チリの日本大使館の柴崎二郎参事官らは9日、同国で身柄を拘束
されたフジモリ・元ペルー大統領と接見した。一方、チリ、ペルー両
国は「日本は干渉するべきではない」などとして、フジモリ氏のチリ
入りをめぐる日本の対応に疑問を示している。接見は、フジモリ氏が
拘置されている刑務官学校の応接間で37分間行われた。大使館から
は、柴崎参事官のほか2人が同席。フジモリ氏は背広にネクタイ姿で
健康状態はよく、待遇について「満足している」と話したという。今
後の方針や出国の経緯について、大使館側からは問わず、話題にはの
ぼらなかったという。 

◆◆アサヒコム 2005.10.11 ぺルーのフジモリ元大統領が日本を出
国してチリで拘束された問題で、ペルー外務省は10日、日本政府の
一連の対応を理由にルイス・マキャベロ駐日大使を召還すると発表し
た。 AP通信などが伝えたペルー外務省の声明によると、マウルト
ゥア外相が石田仁宏駐ペルー大使を外務省に呼び、マキャベロ駐日大
使の職務を停止することを伝えたという。声明では「チリ当局による
フジモリ氏の引き渡し手続きにおける日本政府のいかなる妨害も受け
入れることはできない」としている。

■■フジモリ元大統領については、ボク等に解らぬことが多い。が、
彼の滞日については、「亡命ではない」と彼自身が言明しているよう
に、日本国民である彼が一国民として帰国滞在中であるという立場を
述べたと解すべきだろうし、それを認識したがゆえに日本の入管は彼
の長期滞在に異議を唱えなかった。ことは明白で、日本政府が日本人
を保護するのはとうぜんの義務であり、他国からとやかく指図される
ことは無い。

■■最近はあまり流行らないが「政治亡命」という言葉は、終戦後の
いっときよく使用された。 ボクの身近でも、中央儲備銀行重役で、
元南京政府財政部長周佛海氏の一の子分であった柳汝祥氏が中共革命
のドサクサに紛れて来日し、政府による正式亡命を認められ、亡くな
るまで東京暮しを続けていた。 また、旧知の周義中氏が、日本政府
の長期滞在ビザを求めて「自由台湾新聞」を東京で発行し、わが政府
に亡命者扱いを求めたが拒否されて香港へ去った記憶もある。

■■広辞苑によれば、「亡命とは政治上の原因で本国を脱出して他国
に身を寄せること」となっている。 政治的反対派が、故国にいては
投獄されたり、身の危険に曝されたりするようなとき、その人の立場
に同情的な国の政府が自国滞在を特別許可する、あくまで便宜的、非
公式なものであると解していい。 ウイキペディアでは、亡命の定義
に関して「英語では亡命も難民もrefugee と表記されるためにこの2
つの言葉は全く同じと思われます」と表現している。

■■ただフジモリ元大統領のばあいは、実質的、常識的に典型的な「
政治亡命」であり、それがたまたま本人が日本国籍をもっていたとい
うにとどまる、と解していいだろう。 もっとも、わが日本政府は二
重国籍を認めないのを原則としているので、ひっかかるところはその
辺りだけだ。 がそれも、事実として日本人でも、二重,三重国籍保
持者が多いのは事実で、法の、より厳密な整備が望まれる所以である。

■■ところで、フジモリ氏が日本に、いわゆる「帰国」した直後、実
否はともかく、彼がお金を持っていなく、住むところに困り、それを
敬虔なカトリック信者で、私生活においては非の打ち所がない人道主
義者として評判が高い作家曽野綾子氏の別宅に寄寓しているとの話が
報道され、無関係なボクらまで、一先ず安堵の息を漏らしたものであ
った。 
  なにしろ彼は日本人初の外国大統領であったし、あの知的で,やや
のっぺりした顔では、悪いことなどしないだろうというボクら日本人
の先入観がある。 

■■政治悪がはびこる中米の国で、初めて日本生れの大統領が新生ペ
ルーの希望の星として政界に踊り出たとき、「快哉」を叫んだ日本人
も多かったハズで、それを嫉んだ白人米国が彼、有色人フジモリ氏の
追い落としを図っているという噂は、すぐさま広まった。 なにしろ
ペルーなど、中米諸国というのは米国CIAを初め、マフィア、賄賂、
麻薬密輸など、あらゆる権謀術数が日常的に横行している土地柄であ
る。

■■仮にフジモリ氏が、たとい日本流に清廉であったとしても、いつ
まで政権に留まれるかあやふまれていたのは事実で、当時の日本政府
としては「中米進出」の好機を掴んだ、と思うと同時に、「下手に中
米における米国のスカートの裾を踏みたくない」という思いもあった
ハズだ。 そしてその結果は、想像以上に早くやってきた。 モンテ
シノス氏という悪るがフジモリ氏についていたというのだ。

■■ペルー政府側からは、刑法犯としての引渡しを求められたが、ど
うせ相手は政治的に不安定で、革命、政権転覆つねならざる中南米の
国。しかもフジモリ氏が組んだ相手がモンテシノス氏という大悪党で
あるならば、フジモリ氏は、彼に騙されたか、利用されたかに違いな
い、という、いささか身贔屓すぎる発想がボクら日本人にあることは
否めない。 

■■2000年の夏ごろまでフジモリ氏は、モンテシノス氏がそんな
悪い事をしていたとは知らなかった、と言ったというのはいささかマ
ユツバものだとは思いつつ、「中米という土地柄、いろいろあるだろ
う」と、反フジモリ情報を忘れ去ろうと、ボクら平均的日本人は努力
してきた、と言ってもよかろう。

■■ところが今回、突如としてそのフジモリ氏が専用機で隣国チリま
で帰ったという。 飛行機はメキシコでチャーターしたそうだ。ハテ
ナ、その飛行機の借り賃。彼はいったいどこでそのような大金を手に
入れたのか、もしくは誰が支払ったのか?彼にそのようなカネは無か
ったと思ったのに、とボクなど庶民はとっさにそれを考えた。 

■■おカネを魔術のように生み出せる金満家の日本。そこでは、「貰
った1億円という大金について、その記憶さえない」とのたまう元総
理すら存在する。まさに札びらが宙に舞う成金国日本。

■■ところがペルーのように貧乏な国は、モンテシノス氏のような悪
徳な相棒を持たぬ限り、フジモリ氏がメキシコで専用飛行機を借りる
カネなどあろうはずが無い、と思うのはボクら日本の庶民の平均的感
覚である。 だがフジモリ氏は、チャーター機で、とにかく隣国チリ
まで、とつぜん帰った。これは事実だ。

■■さる物知り顔が言う、「いや、あのカネは曽野綾子が出したのだ
、笹川一家が出したのだ」と。世の中にはガセネタが多い。 彼によ
れば、曽野綾子は故笹川良一の遺児で、笹川の死後、「あれだけ巨大
な公益法人を笹川家の世襲に任せるわけにはいかない」と、旧運輸省
が文句を付け、急遽連れてきてロボットに据えたのが曽野綾子だった
。彼女は人間的に文句の付けようが無い立派な女性である。

■■運輸省も、当の笹川家も彼女の出自が笹川の身内であることは伏
せ、とうぶん「日本財団」こと「笹川家」の資産管理係にしておいた
のだが、そろそろほとぼりも冷めたので、笹川の3男陽平を連れ戻し
て、会長を彼女から陽平氏に据え換えた。 彼の兄笹川尭(たかし)
は、周知の通り群馬県選出の自民党の実力者代議士で、とりあえず笹
川平和財団とは関係が無い。 というのが、ガセネタか真実か知らぬ
が、いまのところボクが得た情報で、その笹川がフジモリ氏の後ろ盾
であるというのだ。 何度も断っておくが、真偽のほどは知らない。

■■2003年度の、全日本上位20財団の資産総額では国土交通省
所管の「笹川平和財団」が814億円で最高ということになっている
。だから仮に、ペルーにおけるフジモリ氏の政治的復活に投資しても
、じゅうぶんやっていける、と情報通は言う。 

■■念のため断っておくが、曽野綾子氏が故笹川良一の遺児であると
か、あるいはまた鳩山邦夫氏と異母姉弟であるとかの噂について、ボ
クはいっさい知らない。ボクの旧友が曽野氏のご亭主三浦朱門氏とク
ラスメートで、だいぶ親しかったようだが、そうしたゴシップ話はい
っさい聞いたことがない。ただ、たとい数年間だけとはいえ、敬虔な
カトリック作家「曽野綾子氏(本名三浦知寿子)が、とつぜん「日本
財団」会長に収まったのは、いささか唐突、かつ奇異と言わざるをえ
ない。 はっきり言えば、「何か」があっただろう。 

■■ボクが面白いと思うのは、もし本当に笹川家が日本人フジモリ氏
に肩入れして、低迷気味のペルーの経済再開発に参加するならば、こ
れは立派なことで、わが日本としては立派な行為であると言うべきだ
ろう。 

■■もちろんわが政府はODAでペルーの開発に協力しているが、な
ぜか数字的な援助額等に付いては述べて居ず、ただ「中南米地域に対
しては、『日・中南米新パートナーシップ構想』の実現に向けたOD
Aの活用も検討しつつ、多様な中南米諸国の援助ニーズを踏まえ、き
め細かな経済・社会開発支援を行っていく方針である」との記載にと
どまる。
 諸般の情勢を勘案して、慎重、かつ臆病な日本政府としては、コレ
以上、ペルー援助に関する情報を公開したくないのであろう。

■■小泉内閣メール・マガジン210号にしても、この秋の首相の外
交行事は、イエメン,シンガポール、ベルギー・ギリシャ首相等と、
日本の懐を狙っていそうな連中と、8000本も持っているというワ
インの消費を促進するような飲食プランばかりで、本腰入れて中米の
低開発国を救うプランなどは含まれていない。火中の栗を拾うだけの
根性は、わが政府には無いと見た。

■■周知のように米国は世界各地で、Intervention(介入:干渉)と
いう言葉を用いて政治的援助・圧力を駆使し、一極独裁の現状を死守
しようとしている。 が、戦後のわが日本は、正面切ってどこかの国
の何らかの政治勢力に対して積極的な援助をするというような行為を
しないことにしている。リスクを回避するあまり、何かにつけて「洞
ガ峠の筒井順慶」を決め込むのが習性である。 その典型的な例が、
窮鳥懐に入ったフジモリ氏を、見て見ぬ振りをしている、今回の対ペ
ルー政策のわが政府である。

■■すでにそれを見越してか、「チリ当局によるフジモリ氏の引き渡
し手続きにおける日本政府のいかなる妨害も受け入れることはできな
い」と、ペルー政府は声明を発表している。 だがしかし、フジモリ
氏が日本国民である事実は覆えない。
 
■■そうしたばあい、戦前ならば孫文の黒龍会(玄洋社)、フィリピ
ン独立運動への宮崎滔天・後藤新平など、いわば民間有志による国家
の名を避けた後援活動が続けられ、それはいまなお日本への感謝とな
って歴史に残っている。 アギナルドやリカルテ将軍によるフィリピ
ン独立運動などは、実際には武器弾薬を運んだ布引丸が台湾沖で沈没
し、計画は水の泡と消えたにもかかわらず、戦後、わが首相は「フィ
リピン独立の影の功労者」としてフィリピン大統領により、独立記念
式典に招待されている。

■■たしか昭和14年前後ではなかったろうか。 国粋大衆党総裁笹
川良一が羽織袴姿で、大阪大正村飛行場における海軍軍用機献納式典
のニュース映画を見た記憶がある。 だいぶ年配に見えたが、今から
考えると、まだ四十歳半ばだったろう。 全日本の露天業者テキヤを
大同団結させ、男爵中川良長を担いでて「大日本神農会」を組織した
笹川良一は、1936年には「国粋大衆党」と改名し、テキヤと、ヤ
クザ愚連隊との縁を根絶し、右翼政治集団を作った。 世間では「右
翼の大物」などと噂されながらA級戦犯容疑以外には刑事沙汰一つ起
こさず、ついに天命を終えるまで後ろ指を指されることが無かった不
思議な人物、それが「日本財団」の創業者笹川良一であった。

■■戦後、モータボート競技会を創設し、それを1手に握って収益を
得たため、羨む運輸省内部で、彼、笹川の更迭を論ずるものが現われ
た。三重県選出の、ときの運輸大臣が、「もう、ご年齢ですから」と
、おそるおそる引退を進言したことがある。 そのとき彼は、「この
業界の公正と保安を、現状通り維持するするには、貴方がた役所が、
いまの数倍の経費を支出しても不可能でしょうな」と言ったので、T
大臣も返事のし様がなかったという話が残っている。 まこと、彼は
わが国の最後を飾る正統派「侠客」兼「右翼」の巨頭であった。 

■■もし彼が今に生きておれば、元ペルー大統領フジモリ氏の後ろ盾
となっていた可能性はじゅうぶんある。もちろん、孫文、アギナルド
将軍以来、革命と政権奪取には不浄なカネを必要とするのが通常であ
り、ペルーという国の再建も例外ではない。もしフジモリ氏が再度、
前回のモンテシノス氏のごとき者と組む可能性を考えれば、日本人と
しても恥ずかしい限りである。彼にはいま「恥ずかしくないカネ」が
要る。

■■そうしたことを考えると、真偽のほどはともかく、今回の笹川財
団のフジモリ援助などは、噂の域を出ないながら、まことに時宜を得
ている。「事勿れ」と「弱腰」と「対米追随」ばかりに気を遣う日本
政府に代わって、笹川一家「日本財団」のフジモリ援助を大いに期待
したい。
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◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] :2005年11月11日号 
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事は関連Webへ → http://www.609studio.com
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マス・鮭漁獲量の見直し要求

 先日、今年の漁業成果評価及び来年の漁業について話し合うサハリ
ン水産委員会拡大会議が開かれた。会議に出席したヴェ・ナゴルヌイ
副知事は「連邦政府当局が漁獲量を決める現方式に反対であり、より
科学的かつ信頼できる漁獲量予測資料を提示してほしいと連邦政府に
訴えるべきである」と改善の必要性を強調した。モスクワの国家鑑定
委員会が漁獲量配分は根拠もなく低く、又規定時期も遅いとのことで
ある。漁労管理局のエス・ジデンコ局長は「サハリン州海洋研究所が
正確な来年の漁獲量に関する予測資料を1次的に水産委員会に提出し
、同会で審議討議の結果を連邦政府に提出するなどの方法で地元の意
見が十分反映するべきである」と述べた。実際、今年同研究所の予測
が外れてモスクワにクォーターの訂正を求めるできことがあったから
である。翌日、イ・マラホフ州知事の名前で水産関連問題の改善の緊
急性を訴える書簡を連邦政府関係省に送った。

政府表彰授与

 初めて記念する「国民一致団結の日」の前夜の3日、原油ガス開発
事業関連会社の優秀エンジニア13人と医師が国家貢献表彰を授与し
た。その他にも4人の原油ガス事業関係エンジニアが「ロシア連邦原
油ガス部門貢献労働者称号」を受けた。

ネベリスク市長就任式

 さる2日、元ネベリスク市長であるイ・マラホフ サハリン州知事
出席の下、朴・ウラジミルネベリスク市長の就任式がネベリコイ文化
会館で開かれた。

韓国語教師2人来島

 さる4日、韓国・釜山の東西大学国際交流学部のベ・スホン教授(
政治学博士)が第9東洋語文学校で韓国語を教える予定の同大学卒業
予定の学生2人を引率してサハリンを尋ねた。

国民団結の日に韓民族料理披露
 4日、ユジノサハリンスク市チェホフーセンター前で、国民一致団
結の日を記念して多民族料理試食会と芸術公演などの多様な祝賀行事
が開催された。同日、我々は韓国料理店のオーナーや社会団体の協力
で、民族の料理と踊り、歌などを披露し多くの市民たちから好評を得
た。

あれこれ

「中小企業向けの融資」
 さる1日、エクソン・ネプチェガス社、サハリンー1原油ガスプロ
ジェクトのオペレーターとコンソーシアム参加者たちがオハ地域の中
小企業支援プログラムを実施すると発表した。同グループは昨年既に
ノグリキ地域の中小企業に30万ドルの資金融資を行っており、12
0の雇用を創出した。同支援プログラムの特徴は発展的ビジネス計画
を持っているが一般融資を受ける条件を備えていない小企業を対象に
していることである。サハリン小企業発展ファンドのエン・スミト支
配人は「同プログラムの効果は期待以上であり、北部の小企業の発展
に大いに貢献している」と評価している。

「中国人の豆腐工場強制閉鎖」
 さる3日、サハリン警察はノヴォーアレクサンドロフスキの元軍部
施設で豆腐作りをしている中国人たちの工場を捜査した。不法滞在者
の中国人たちは無許可で無断で作業をしていたことがわかり、工場は
閉鎖され、中国人たちは外国人出入国管理事務所に送られた。彼らは
強制追放処分を受けるであろう。

「幼い娘を窃盗犯」
 アルコール中毒のネベリスク市民タチヤナ・ボクダノワ(29歳)
は今年の8月、幼い娘に窃盗を指図し、二人で窃盗罪を起こした罪で
5年の懲役と自由剥奪刑を受けたことがわかった。

「賃金未払の罪」
 ホルムスク住宅公社の元支配人のエン・サロフさんが、支払い能力
があるにもかかわらず45人の社員の2カ月分の給料を払わなかった
罪で裁判所から1万5千ルーブルの罰金を課させられたことがわかっ
た。支払わなかった賃金の総額は150万ルーブル。被告は法廷で自
分の罪を認め、反省していると述べたとサハリン検事局は伝えた。今
、公社は賃金支払策を模索に頭を悩ませている。

「卸・小売市場代表者たちの会議」
 さる2日、ユジノサハリンスク市卸や小売市場で売られている食品
問題で政府関係当局と市場代表たちが集まっての対策会議が開かれた
。タチヤナ・コンチェワ州工業商業委員会長の発表によると、市場の
商人たちが食品流通期限や衛生規定を守らないため、サハリン州の食
品質はロシアで最も悪い。特に卸や小売市場の9割が集まっているユ
ジノサハリンスク市が規定違反件数が最も多いとのこと。参加者たち
は問題の深刻性を認識した上、最後に食品関連規定を堅守するとの決
意文を採択した。
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◆[編集長から]              Michio Katayama
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 米・ブッシュ大統領、続いてロシア・プーチン大統領の来日、首脳
会議。問題はそれぞれに山積です。
 アメリカとは、沖縄米軍基地問題、牛肉輸入再開などなど。京都議
定書はどうなるのでしょうね。京都の秋だけを満喫するつもりでしょ
うか。一方のプーチン大統領には北方領土問題とエネルギー問題。
 
 忘れてはならないのが、6カ国協議の行方。
しかしいずれの国も、臨戦態勢です。アフガン、イラク、それにチェ
チェン。
 小泉さん。わが国平和憲法の精神を披露しては・・。
できるわけないか。

◇ペルーと日本の関係が危うい。フジモリ氏の二重国籍問題。わが国
は二重国籍を認めていた?
 ジャーナリスト・ネットの三室氏は糾弾している。
http://blog.livedoor.jp/journalist_net/archives/50093510.html

◇米兵はイラクに約16万人。いまさらながらアメリカの戦争。
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発行     2005年11月15日   No.235
編集・発行  609studio   Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
配信          まぐまぐ配信システム       ID:0000052236
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