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タイトル:609studio No.227◆現代時評:[イラク撤退へ向けて]  2005/09/20


◇◆◇609 Studio メール・マガジン◇◆◇ 
                         2005/9/20 No.227

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◆現代時評:[イラク撤退へ向けて]            ken

◆セコリョ新聞ダイジェスト版:2005年9月16日号
  
◆編集長から:[この1週間]

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◆現代時評:[イラク撤退へ向けて]           ke
n
   Ken氏もしくは現代時評へのご意見、ご要望などは 
                 w_m@609studio.com  へ!
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◆◆読売新聞2005.9.13 自衛隊が復興支援活動を行っているイラク・
サマワの治安維持を担当するイギリス軍とオーストラリア軍が、サマ
ワからの撤収を検討していることが明らかになった。すでに日本政府
に打診している。 英・豪軍は来年夏ごろの撤収を念頭においている
と見られる。外務省幹部は13日朝、「1、2か月前に英豪両国がサ
マワからの撤収を検討していると伝えてきた。撤退の時期については
、明示はなかった」と語った。(中略)イラク移行政府は来年以降も駐
留するよう日本政府に要請しており…。

◆◆アサヒコム 2005.9.15  町村外相は14日午後、ニューヨークの
国連本部でイラクのジバリ外相と会談した。ジバリ外相は、イラクへ
の自衛隊派遣について「(イラクの)政治プロセスが達成され、治安
の安定が実現するまで期間延長をしてほしい」と述べ12月14日に
期限を迎える駐留期間の延長を要請した…。

■■選挙も終わり、自民党の圧勝かと思ったが、じつはそうでもない
らしい。だいいち、当選者数では自民党の勝利だが、民主党へのいわ
ゆる「死に票」が多く、そのため自民党に当選者が多く出ただけで、
民主党への実投票者数が極端に減ったわけでもないらしい。それに、
今回の場合は「自民党の圧勝」というより、「小泉さんの一人勝ち」
が実態で、そのため、いまから自民党内で粛清や論功行賞で
だいぶ揉めるだろうと、雀が騒いでいる。

■■といって、小泉さんが特別かわった戦法に出たのではなく、日本
は、もう変わらなければいけないときがきていたのに、旧社会・民社
党に引きずり回された民主党と、同じく郵政族というかっての票田に
義理立てし過ぎた自民の一部が、変り目の潮時に乗り損ねたのである


■■「やるべきこと」は解っていたにもかかわらず、義理人情のしが
らみに縛られたか、「まだとうぶんこのままでいける」と多寡を括っ
ていた守旧政治家どもが失敗したのである。 いわば、しなければな
らないことをみずから為し得ず、ゴーンさんという若い外国人に名を
成さしめた日産自動車の旧経営陣と同じ轍を、政治家の半分近くが
踏んだのである。 

■■とくに、「義理も人情も無い小泉総理の今回の仕打ち」と悔し涙
に暮れた自民党破門組の政治家たちは、その義理人情で閉塞状態にあ
った時代に気付かず、蛮勇の小泉さんに勝利を与えたのだ。官僚と違
って、政治家なるものは、場合によっては「涙を奮って馬謖(ばしょ
く)を斬る」心掛けが必要であり、それを成し得た小泉氏と、古い体
質を抱えたままの政治家とが明暗を分けたのであった。

■■古来の礼儀道徳らしきものに溺れ、旧全逓・郵政のしがらみを優
先させたのが民主党、「国民の声を聞き、あたたかい政治を行う」と
いう在来型念仏に溺れたのが綿貫・亀井氏らであった。

  「郵政民営反対」は、為にする旗印に過ぎなかった。

■■ということで、小泉さんは「勝ち馬」になった。勝ち馬には誰も
があやかりたい。先ず、経営者団体と称する無責任者集団がおべっか
をつかい、つぎに目立ちたがりやのエリート女性たちが40名もチャ
ンスを掴んだ。落ちても「比例議員」で必ず当選させると保証する選
挙制度が、理に適ったものかどうかは、ここでは問うほどのことはな
い。優秀な女性の政界進出は、望むところであり、そういう時代が来
たのである。

■■それより、超勝ち馬の小泉さんが、つぎの総裁選には出ないとい
う。 一見、立派そうな態度だが、ボクにはチョット解しかねる。し
残した仕事を解決してから、「辞める」と言ってもらはねば困る。
 なぜなら、小泉さんが蒔いた種で、自分で処置してもらうべき重大
事項が一つ残っている。それは自衛隊のイラク撤兵である。
  国内でどう弁明しようと、国際的には、日本は米国と共にイラクに
派兵、つまり参戦したのだ。撤兵は、小泉さんの責任である。

■■水道屋を開業しに行っているのではなく、まぎれもなく、日本の
軍隊がイラクへ出兵したことこそ、ブッシュ氏の願いであり、米国の
目的であったことは、いまやはっきりしている。

■■米国という国は、ウイルソン大統領以来、意外に理想主義的なと
ころがある。 独裁者サダム大統領を倒すのがイラクへ出兵したとき
の米国の本心でなかったとは言えない。 しかし、その駄賃としてイ
ラクの石油を狙ったのも米国の本心であった。 だが、そのイラク出
兵は結果として失敗だった。 危惧した通り、ベトナム戦の二の舞に
なってしまった。誰の想像も同じで、いまの米国はイラクからなるべ
く早く撤兵したいだろう。いつ、そしてどのような言訳をつけて撤兵
するか、それが問題であるに過ぎない。

■■わが小泉さんは、そのブッシュさんに味方して、自衛隊を派遣し
た。いまさら小泉総理にその理由を聞く必要はない。聞いてもはじま
らない。「負け戦に味方した」という事実は、事実である。

■■「いや、まだ負けてはいない」という人も居るかも知れぬが、い
まや既に、米国がイラクの石油利権を握れるチャンスは皆無で、米国
としては負けも同様なのだ。イラクの産油地帯はシーア派の住むイラ
ン近くと、トルコと断交しても独立を企むクルドの北部地帯にあり、
その辺りをちゃっかり抑えたのは、フランスとロシアの2国だそうだ。
米国が恃むスンニ派の、イラク中央部からは石油は出ない。とんびに
油揚げを攫われた感じの米国である。だから米国は執拗にイランに介
入しようと焦っている。
 が、深入りすればベトナム・イラクの失敗をまた繰返すことになり、
それを承知でイランに戦端を開く甲斐性は今の米国には無い。

■■石油は獲られず、敵はテロという妖怪である。今回の米・イラク
戦争は、所詮は「負け」であったと率直に認めるしかない。 テロ相
手の休戦条約や平和条約は、仮に締結出来たとしても無意味であり、
 それがテロというものの本質であることを知るべきだ。

■■イラクから撤兵したいブッシュ大統領に、いま内なる敵が現われ
た。

 ニューオーリンズの大水害それで、復旧に2兆ドルほど要るという
。そうでなくてもイラク撤兵の機を狙っていたブッシュ氏と、そのブ
ッシュ氏に肩入れして国民に非難され続けの小泉首相。
どちらも、もうイラクにはじゅうぶん懲りたはずだが、体面の問題も
あり、撤兵の頃合が見えず、難しいことこの上無い。

■■折りも折り、英蘭両国がわが国に対して撤兵の下相談を持ちかけ
て来たという。 さあ、この相談にどう受けて立つか、そこが小泉さ
んいにとっては思案の為所(しどころ)だ。

■■英・蘭軍という護衛兵つきの、わが自衛隊のイラク派遣というの
は、ボクとしてはかねがねすこぶる名案と思っていた。 同盟国米国
の顔を立てるため、憲法上許されぬ自衛隊の「丸腰の出兵」としては
、じつにやむを得ぬ処置であった。 「外国軍隊に護られた一国の軍
隊の出動」というのは、世界でも珍しい。おそらく世界史上皆無では
なかろうか。屋上、屋を重ねた珍無類の出兵、といってもいい。
こんな出兵を発明したブッシュさんや、わが小泉さんに敬意を表した
いくらいである。 リスクは少ないし、体面も立つ。

■■しかし、水道工事業者に扮してのわが自衛隊出動は、いまや色あ
せ、存在の必要性は無くなってしまった。 設備さえ遺しておけば、
後はイラクの失業者救済事業としてうまく運営されるだろう。
いつまでもわが自衛隊を派遣しておく必要性はさらさら無い。 いつ、
撤兵しても、軍事上の問題はない。問題は、「日本軍撤退」が、米国
ないしはブッシュさんが体面上困るだけである。

■■どうせ形式だけのこと、米軍が引揚げるまで日本軍も残っていて
欲しい。帰るなら、同時に帰ることにしてくれ、というのが米国の体
面だろうし、いままでの経緯から考えて、わが小泉総理もなるべくそ
うしたいだろう。同盟国日本としての対米信頼関係では、そうあるべ
きかも知れない。だが、いつまでもそのようなことをしては居れない
。いつかは思いきって撤兵すべき日が、必ず来る。 一日もはやいに
越した事はない。

■■ならば、いまここで小泉総理からブッシュ氏に、「もう潮時だ、
共に引揚げよう」と、積極的に勧めるのも一つの方法ではないか、と
ボクは思う。

■■かって、ケネディとニクソンはベトナム戦の撤兵に踏みきった。 
それが原因でケネディは内なるテロに倒れた。 ダラスの昼間のこと
であった。 真相はいまなお不明にされたままになっているが、結果
的に今、ベトナムは復興し、米企業のベトナム進出さえ実現している
。あれほど深く米国がベトナムに侵攻したのも、いまや歴史上の1事
件に過ぎない。

 米国の青年たちの中にはベトナム戦争があったことすら知らぬ者も
存在する。 歴史の風化は、人類にとっての幸せの一つであるかも知
れない。よく言われる「歴史を忘れるな」のスローガンは、ひょっと
して、為にする人達の策謀である可能性すらある。

■■対イラクも同様である。もしいま米国が退けば、イラクは内部で
三つ巴に争い、旧ユーゴの二の舞ではないか、という人も居り、事実
、米国はそれを心配している。そうかも知れないが、そうならずに済
む可能性もある。 神のみぞ知る。

■■しかしそれよりたいへんなのは米国の対外累積債務が既に危機
ラインを通り越していることだ。 「他人のアタマの蜂を払う前に、
わがアタマの蜂を払え」という諺がある。 今の米国はまさにそのと
きである。しかも、米政府証券の大口所有国は、日本、英国、中国の
順になっている。大口債権国がまず主張すべきだ、「米国財政の再建
を」と。 

■■ならば、ポチではなくて、ブッシュ大統領の「親友」を自負する
小泉さんが、親友からの忠告として「イラクから、共に撤兵しよう」
と持ちかけたらどうだ。 日本も、たまには米国に、苦い勧告するこ
とがあってもいいだろう。

■■負け戦の撤兵は、誰も気が進まない。それを敢えて実行するのが
、偉大なる政治家というものである。ここで撤兵を決断すれば、ブッ
シュ氏は、将来、偉大なる大統領の一人になり得る可能性がまだ残っ
ている。
 ボクの見るところ、米国のイラク撤兵は、もうじゅうぶん機が熟し
ている。
 それを米国怖さで逡巡し、ブッシュ氏が詰め腹を切るのを待つつも
りとすれば、小泉氏はこの問題をわざと避け、任期切れとともに下野
するだろう。そして将来、それを悔やむことになる可能性がある。 

■■無理に議会を解散させ、博打の衆議院戦には大勝し、それでいな
がら、任期切れには必ず辞職すると明言する小泉首相の真意はどこに
あるか。辞めたい理由は、消費税は増税しないと言いきった手前、い
まさら増税できぬことと、大幅財政赤字を処理する目算がかいもく立
たぬからだ、と世間は言う。 

■■ボクはそれに加えて、ブッシュ氏との対イラク戦争からの心中行
から遁れたいためであると解している。 ならば卑怯ではないか。

 米国と違って、さいわい今の日本には首相の暗殺を企みそうな軍事
企業もない。居るのはせいぜい選挙の際に美人刺客を派遣しそうな政
治家だけである。 

■■小泉さんに頼みたい。アメリカへ行き、ブッシュさんにイラク撤
兵を強談判して来て欲しい。それは、北朝鮮政府に、誘拐されたわが
国民を返せと談判するより、易しいかも知れない。 

■■折角、今回の衆議院戦で大勝を博し、支持率を急上昇させた小泉
首相だ。いま誠心誠意、親友(?)のブッシュ大統領に、「撤兵」を
勧めることを示唆する。ニューオーリンズの災害復旧に大金が要るい
ま、米国におけるイラク撤兵の機は、だいぶ熟してきたと見るべきだ
。 この機を逃さず、ブッシュ氏にイラク撤兵を勧告するくらいの
気構えと根性を、わが小泉首相に期待する。
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◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版]  2005年9月16日号
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事、は関連Webへ → http://www.609studio.com
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全ロシア農業調査「調査はダーチャ所有者たちの役目」

 ロシア連邦命令と農業調査連邦法に基づき、来年の7月、1920
年以来始めての全国農業調査が行われる。プーチン大統領は「農業発
展戦略がないとよく批判される。しかし、現況と問題の把握ができな
いと発展戦略を立てることもできない」と調査の必要性を訴えたこと
がある。ソ連時代に比べると農業機関数が83%から38%へ減った
。また、個人の農場所有も大幅に増えた。これからの農工業政策のた
めには実態調査が必ず先に行わなければいけない。また、調査結果は
政策を立てるための統計資料としてのみ活用するのであって、課税な
どには一切無関係である。(サハリン州統計委員会)

サハリンとクリル発展資金割当

 エジナヤ・ロシア党首ベ・グルズルノフさんによると、ロシア連邦
が初めてサハリンとシベリア、北カフカスの発展のために追加予算を
割り当てた。クリル列島の発展資金としては15億ルーブルが割当て
られた。

露・米太平洋パートナー会議サハリンで開催

 最近、第10回露・米太平洋パートナー会議がサハリンで再び開催
されたことがわかった。サハリン州知事は開催挨拶で「サハリンで連
続して2回この会議が開かれることはロシアと米国との協力関係にお
いてサハリン如何に重要な地域であるかを証明してくれるものある」
と喜んだ。

政府訪問団来島予定

 9月にロシア連邦政府代表団(経済、運輸、資源関係の高位官僚を
含め)60人がサハリンを訪問する。彼らはこの際、イルクーツク、
沿海州、アモール州、カムチャッカ、ブリャチヤ共和国も訪問する計
画のようであるが詳しい日程はまだ発表されていない。

インタビュー:「再選された朴・ヘリョン会長とのインタビュー」

―再選、おめでとうございます。
―ありがとうございます。実は出馬まで長く悩みました。3回も会長
を歴任しましたからもうやめるべきではないかと。しかし、今やっと
韓国政府が我々のために積極的に動き始めたのであり、文化センター
建設問題など時期的に大変重要であるために出馬を決断しました。ま
た、いい後任者が見つからなかったというのもありまして。

―2年間の仕事を振り替えてみていかがですか。
―韓国政府がサハリン韓人問題に一層関心を示し、また、国会でサハ
リン特別法制定の動きもあります。他にも韓国との文化交流なども活
発に行われています。これらが皆我々の努力の結果と言えるでしょう
。しかし、残念なことは韓人社会をひとつにまとめることができなか
ったことです。

―その理由は何だと思いますか。
―永住帰国などをめぐっての意見の差ですが、皆が感情的になっても
のことを進めようとしており、他の組織の功績を正当に認めようとし
ないで悪い噂を広めるからだと思います。

―今後の課題は。
―最近、韓国を訪問した際、サハリン残留者たちには300ドルの生
活支援金の要請を訴えたことがあります。そうすると韓国政府は困る
との返事をしてきました。韓国政府は日本政府が最後まで責任を果た
すように促す方針です。もし韓国政府が我々の要求を受け入れると日
本政府は安心してサハリン事業から手を引くであろうと考えているよ
うです。韓国政府と一層協力して1世たちの問題を一日も早く解決で
きるよう努力していくつもりです。

韓・日政府に送るサハリン韓人協会決算選挙代表者会議の要求

 1945年8月、日本によりサハリンへ強制連行された韓人たちは
ソ連軍により日本から解放された。しかし、その際の歴史的過ちは4
万人余の韓人をこの地に放棄し60年もここでの生活を強いられたこ
とである。所が我々は悲惨な運命に負けず逞しく生き延び、民族の伝
統や誇りも守ってきた。しかし、我々には複雑な問題が多く残されて
いる。特に永住帰国問題と被害補償問題は未だに解決されていない。
日本政府は戦争勝利のために数万人の韓人を強制的に連れてきて不幸
な生涯を歩ませたにもかかわらず、我々が親や兄弟のいる故郷への永
住帰国の実現や補償のために何の対策も立てずにいる。戦後60年の
今日、我々は韓国と日本政府に一層誠意ある対応を求めながら以下の
ことを要求する。(資料提供:州韓人会)

一、1世は勿論のこと、若い世代でも永住帰国を希望するものすべて
の人を祖国へ永住帰国させること。
一、韓国政府が実施している「日本強占期強制動員被害真相究明調査
」の結果など関連情報を我々にも提供すること。
一、我々が被った物質的、心理的被害に対し個人補償すること。
一、韓日赤十字共同事業体のほか国際機構からの支援金はサハリン韓
人関連諸団体の活動の源泉資金であるため、これらの支援金の減少は
許せない。
2005年8月27日ユジノサハリンスク市にて

あれこれ

「教師に住宅提供」
 さる5日、ドリンスク区域ソコル部落で州知事が直接教師たちへの
住宅の鍵を渡す伝達式が行われた。ソコルでは2世帯が暮らせる4棟
の住宅が建てられた。実は2002年から農村で教えている教師たち
への住宅提供プロジェクトが立ち上がった。ホルムスクやアニワでも
教師用の住宅が建設中である。

「必需食品価格少々落ち」
 ロシア連邦統計局によると、最低生活費を図る尺度となっている最
低必需食品セット価格が今年の8月に、昨年同期に比べ4.1%減少
し、1,344ルーブルである。全国で最も高い地域はチュコトカで
その次がカムチャッカ、マガダン、サハリン州である。
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◆[編集長から]              Michio Katayama
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 仲秋の名月。ぽっかり浮かんだ月の美しさを都会人はどれほど知っ
ているのか、ふと考える。「風情」という言葉もいまや死語になりつ
つあるを。
 読者の皆さんはこの月を愛でられましたか。

◇初の共同声明採択。6カ国協議。はてさて、「中国、日本、韓国、
ロシア、米国は、北朝鮮にエネルギー支援の意向を表明した」とある
共同声明のスケジュールが問題。
 わが国も国内の事情がそれを許すか?

◇秋の深まり実もたわわ。旭川市民の木」であるナナカマドの実がオ
レンジ色に色づき始めたと北の国からのニュース。
秋の気配はそこここにあるが、まだ暑い。
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発行     2005年9月20日   No.227
編集・発行  609studio   Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
配信          まぐまぐ配信システム       ID:0000052236
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