メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.219◆現代時評:[迷惑メール]  2005/06/21


      ◇◆◇609 Studio メール・マガジン◇◆◇ 
                             2005/6/21 No.219

【609 Studio 】メールマガジンは「現代社会を斬る!」をコンセプ
 トに論説委員Ken氏の論説「現代時評」をはじめ、サハリン情報と
 して、ロシア唯一の韓国語新聞サハリンの「セコリョ」ダイジェスト
 版、その他、寄稿記事など話題満載! 
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        ◆609studio NEWS◆

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     和光大学(東京・町田市)で写真展を開催します。
           期間:6月20日〜26日
               詳しくは・・・。

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   ブログ形式で複数のシャーナリストがそれぞれの分野の記事を
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───────────◆◆◆INDEX◆◆◆───────────

◆現代時評:[迷惑メール]               ken 

◆セコリョ新聞ダイジェスト版:6月10日・17日号

◆現代語感:休載します。
  
◆編集長から:[この1週間]

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◆現代時評:[迷惑メール]               ken          
   Ken氏もしくは現代時評へのご意見、ご要望などは 
                 w_m@609studio.com  へ!
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◆◆アサヒコム 2005.6.15 経済産業省は、出会い系やアダルト画
像サイトの利用を勧誘するため、不正に迷惑メールを携帯電話に送
り続けた京都市の「エス・ケー・アイ」と「アジアン・オアシス」
の2社に対し、特定商取引法(迷惑メール規制)に違反したとして
、3カ月間の業務停止命令を出した、と15日発表した。同法に基
づく迷惑メール事業者に対する業務停止命令は初めて。両社は経営
者が同じで、広告メールを1日20時間態勢で約40万通送信して
いた。

■■このたび初めて迷惑メールに業務停止命令が出たとニュースが
伝えた。もっと早く取締って欲しかったが、なにしろモノを押し売
りするわけではないし、自宅へ訪問してくるのでもないから、法で
取締るのはひじょうに困難らしい。 
 いまのところ法制化されている規制といえば、「特定電子メール
の送信の適正化等に関する法律」のみで、その16年4月1日改正
施行第3条で、「受信をする者が使用する通信端末機器の映像面に
次の事項が正しく表示されるようにしなければならない。ー、特定
電子メールである旨、 二、当該送信者の氏名又は名称及び住所、
三、 当該特定電子メールの送信に用いた電子メールアドレス、四
、次条の通知を受けるための当該送信者の電子メールアドレス」と
、定めてあるあるだけだ。 違反した者へは、送信禁止命令以外に
は「50万円の罰金」という軽い罰則があるだけだから、違法と知
りつつ送信する悪い連中にとって、法の拘束力は必ずしも強くない。

■■もっとも、これだけでは手ぬるいとして去る5月13日の国会
で全会一致して再度の改正案が成立した。 それに依って、「50
万円の罰金」が「1年以下の懲役か、100万円以内の罰金」に変
更された。施行は今秋以降になる見込みである。
 法すれすれのところで荒稼ぎする無法者にとっては、100万円
の罰金など効果はなかろうが、懲役刑ともなれば恐ろしいだろうし
、この秋以降は、迷惑メールもだいぶ減るだろう。

■■と、思っていたが、一晩考えて、迷惑メールはそうは簡単に無
くならないと、やっといま気付いた。
 じつは昨日のニュースで「京都の何某が毎日40万通のメールを
発信していて、それが停止命令を受けた」として、その本人の名前
や会社名などが報じらた。本人はアダルト系出会いサイト業者であ
り、京都のさる大学の元スポーツ部員であったことも判ってきた。
ならば今日以後は、そうした怪しげなメールはボク宛には入らない
だろうと一安心していたのである。が今朝、メール受信トレーを開
けて見ると、あにはからんや昨日と変わらぬくらいたくさんの怪し
いメールが入っている。 似たような業者は1社だけでなく、他に
もたくさん居るらしい。

■■先ず今日の最初のメールはこういう書出しから始まっている、
「ご返信が遅くなりまして申し訳ありませんでした。以前お伺いし
ました件で詳しい内容がまとまりましたのでお送りさせて頂きます
。何かご不明な点、ご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせ
下さい。(中略)最近ニュース等で取り上げられている「出会い系
」「○○詐欺」のようなことは一切ございません。なぜなら目的が
まったく違うからです・・・」。
 もう一つ、別のメールの書出しもこうだ、「貴方の地域をお伝え
頂き、今回の女性三名が決定致しましたのでお伝え致します云々」
。どちらも同じく、先ずボクが先に発信したという形式の文章にな
っている。

■■これらを見ると、迷惑メールの体裁はどこにも無い。むしろ、
ボクの方から依頼して返事をもらったという形式になっていて、
なかなかアタマがいい。よく読めば、とうぜんアダルトピンクの
勧誘メールであることは分かるが、毎日入る大量メールのことだ
から、受信者本人であるぼくすらそんなのを連日仕分けし、取捨
選択して消去するのが億劫なくらいである。 おそらく警察や所
轄官庁が丹念に読んで吟味してくれるとは思い難い。

■■もちろんメールのコピーを持参して、警察に「特定電子メー
ルの送信の適正化等に関する法律」に違反しているではないか、
と訴えることは可能である。だが、そうした些細で、少々恥ずか
しくもあるポルノ紛い事件を、その筋へ訴えて出る人が多いとも
思えない。仮に訴え出ても、後日に警察から証人として出頭して
くれなどと言われようものなら、恥ずかしばかりでなく、迷惑至
極である。

■■とはいえ、怪しげな迷惑メールの、毎日の洪水は、じじつと
して困ったものである。 ボクの場合、1日平均50通くらい入
る受信メールうちの約半数がこうした出会い系サイトのメールだ
。外国旅行などしていて、帰ってみるとメールボックスが満杯オ
ーバー・キャパで受信拒否、という経験のある人も多いだろう。

■■それと同じく迷惑なのが新聞の折り込み広告の類である。
紙パルプの無意味な消費はエコロジーにも大いに関係があるし、
ボクは考えた末、新聞の定期購読を中止した。するとたちまちこ
の問題は解決した。「考えるより生むが易し」だった。いまどき
ニュースを知るのに新聞に頼ることも無いし、ラジオやテレビ、
それにインターネットのウェブ・サイトもある。弁当箱を包む時
代ではなくなったし、ホリエモン氏ならずとも新聞の効用はだい
ぶ薄くなっている。

■■もし最初にラジオやテレビが存在して、その後に新聞が発明
されていたならば、いまのようにニュース源としての新聞の存在
は大きくなかっただろう。新聞が先ずさきにあり、ラジオ・テレ
ビなどが後で出現したから、われわれは新聞をニュースを知るた
めの必須のものと誤解して来たのではなかろうか。

■■新聞の折り込み広告とメール配信広告と、どちらが迷惑かと
いえば、それはもう新聞による折り込み広告の方が、捨てる手間
を考えてもよけいに迷惑だろうとボクは思う。その証拠に、「本
日の集会の集合写真が出来上がったら郵送しましょうか、それと
もメールでお送りしましょうか」と、もし幹事に訊ねられたら、
少なくともボクは「メールの添送にして下さい」と返事すること
にしている。 

■■メール添付の画像ならば画面上で即座に消してしまえば済む
ことだが、ハード・コピーの写真を郵送してもらった場合は、す
ぐ捨ててしまうには忍びないような気がし、結局、どこか机の片
隅に数年しまっておくことになるのが普通である。 最近の世相
のように、むやみやたらと写真を呉れたがる人が多いと、整理が
たいへんで、昔のようにめったに貰わぬ写真を大事にしまってお
いた時代が懐かしい。

■■であるのに現実は新聞の折り込み広告よりEメール広告の方
がより迷惑であると思うのは、たいていの場合、迷惑Eメールの
内容がすこぶる下品で、見るに耐えぬからであろう。もし下品で
なければ、Eメール広告はさほど迷惑なものとは思えない。じじ
つ、ボクのところに定期的に入る海外からのEメール広告が数件
あるが、あまり気にならない。アメリカ、中国、香港、フィリピ
ン辺りからのものだが、すべて発信元が明記してあり、ボクとし
てはいちおう節度あるメールと考えているので問題にしたくない。

■■ところがすでに「スパム・メール」という英語が定着してい
るところから見ると、海外でも同じ迷惑メール問題が大きく発生
しているらしい。
 「迷惑メール規制法案、米国家レベルで成立近し。無承諾迷惑
メールの発信者に罰金や禁固刑を科すという、厳しい迷惑メール
(スパムメール)対策法案が米下院を通過。 上院も通過の見通。
 CAN-SPAMと呼ばれるこの法案、ブッシュ大統領も署名の意向」、
というニュースをネットで見かけたこともある。

■■古い話だが盗電事件で、形の無い電気は窃盗の対象になり得
ないという問題が発生し、明治の終りごろだったか、「電気はこ
れを財物と看做す」と、急遽、刑法が改正されたことがあった。
 迷惑メール問題で困る原因はEメールが法的な規制の対象にな
り難いということであるのは、古い昔の「電気」が財物かどうか
議論された時代に似ていなくもない。 

■■しかし、現実に他人の家の中の、コンピュータ画面に勝手に
入り込んで、困らせているのは事実だから、「電気」の場合と同
じように、ネット配信について何らかの新しい法概念を導入して
、取締って欲しいと思うのはボクのみでは無かろう。 それは必
ずしもスパム・メールや迷惑メールという言葉で一括して締め出
す必要は無く、出会い系、ポルノ系サイトの迷惑メールだけを取
締りの対象とする新法の制定こそ望ましい。ブログ・サイトの中
には、自殺志願者の申し込み用紙さえ挿入されている時代だ。

■■昔の落語に、たしか「やたまき屋」とかいうのがあった。
 八幡巻屋(鰻の蒲焼屋)の前で鼻をくんくんさせている男が居
る。店の親爺が「タダで匂いを嗅ぐとは怪しからん。ゼニを寄越
せ」というと、その男がふところから財布を取り出してガチャガ
チャとゼニの音を立てて見せ、「こちらは匂いを嗅いだだけだか
ら、おまえもゼニの音だけで辛抱しろ」と、言ったという話だ。
 無断で入り込んでくる迷惑メールについて、所轄官庁が言う「
取締り法律があるか無いか」の論を聞いていて、この八幡巻屋の
落語を思い出した。 

■■いまのところ取締り法規は無いかもしれぬが、迷惑メールは
現実にボクの家のPC画面に毎日入り込んでいることは確かだ。
 そしてそれは、一種の家宅不法侵入であることに間違いは無い
。それが取締れぬとは、既成の法概念が現実社会の不法行為を取
締れぬほど陳腐化していると言ってもいいだろう。
 むかし、法律バカという言葉があった。いまの役人や法学者が
それに似ている、と言えそうかも…・。 
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◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] 2005年6月10日号
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事、は関連Webへ → http://www.609studio.com
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韓国国会議員サハリン訪問

 さる6日、韓国の韓・ミョンスク国会議員(ウリ党)が韓人実
態を調べるためにサハリンを訪問した。韓人会代表らとの懇談会
で韓議員は「解放60周年の今もサハリン同胞たちの問題は解決
されていない。又、皆様方の苦しみに答えられなかったことに対
して心からお詫び申し上げます。今回サハリン韓人皆様方の祖国
での定着と支援のために特別法を提案しようとしてこうやって実
態調査のために訪ねました」と訪問の目的を明らかにした。同じ
時期にサハリンを訪問していた日帝強占下強制動員被害真相究明
委員会議員たちも懇談会に出席してサハリン韓人被害調査の日程
について参加者に知らせた。
 懇談会の後、訪問団はロジナ会館前の慰霊碑を参拝した。訪問
団はウゴレゴルスクなどを歩き訪ねた後9日、帰国した。

日本人訪問反対の集会

 北海道高橋ハルミ知事を含め65人の日本人が5月30日ビザ
無しでロシア南クリルに到着し、ユジノクリルスク行政府を訪ね
た。高橋知事はサハリン訪問を中央都市からではなく南クリルか
らスタートさせた。以前彼は南クリルがロシア領土であることに
公に異議を述べたことがある。南クリルを日本領土であると主張
する日本に抗議する集会が親善館の前で行われた。北海道知事が
南クリルを訪問したのは今回が3番目。1993年ヨコミチ知事
、1997年堀知事が以前訪問したことがある。

新しいパスポート発給

 今年末から2007年までロシアで新しい海外用パスポートの
発給事業が行われる。古いパスポートは有効期限まで使うことが
できる。

強制動員被害調査団サハリン訪問

 韓国が外交通商部アジア太平洋局東北亜1課車・ウンギ外務官
と日帝強占下強制動員被害真相究明委員会の金・ソンヒ委員など
が6月21日〜7月初め頃行われるサハリン韓人被害調査の下準
備のためにサハリンを訪問した。調査団は6〜9日までユジノサ
ハリンスク市を含めポロナイスク、マカロフ、コルサコフ、ホル
ムスク地域などを回りながら調査に日程などについて区域代表ら
と相談した。

8月から年金引上

 8月1日から年金生活者たちの年金額が引き上げられる。今年
に入って2回目の引き上げであるが、引き上げられた年金額の平
均は2,569ルーブル。又、9月からは各機関の職員たちの給
料が10%引き上げられる。

サハリン北方民族への支援

 ヴィクトル・ナゴルヌイサハリン副知事主導下、サハリン北方
少数民族原住民代表らとサハリン原油ガス開発事業に参加してい
る会社らとの会議が開催された。会議参加者たちは2005−2
008年間の北方少数民族経済及び社会発展のための州特別プロ
グラムの予算作りについて話し合った。エルワリ・ネプチェガス
とエクソン・ネプチェガス社は当プログラムを提案した側として
既に支援金作りを終えており、ロスネプチーサハリンモルネプチ
ェガス社も予算作りのために努力しているところである。
 しかし、サハリン・エネルギー社はまだ支援の如否も不正確で
ある。副知事はサハリン・エネルギー社も協定書に調印しており
協力せずにはいられないと伝えた。

<韓国訪問手記−抜粋>

一年遅れての帰国でこんな差別が・・・・
 休暇を韓国の親戚と共に過ごすために訪韓した私が休暇の間に
仁川サムサン洞永住帰国者施設を訪問して入居者たちの話を聞い
た。安山コヒャンマウルより設備がよくないとは聞いていたがあ
まりのみすぼらしさに涙がこぼれた。永住帰国者代表を務める白
・ソクギさんは次のように告白した。

「2001年5月に入居して4年になる。当時80人が帰国した
がその間10人が亡くなり、4人がサハリンへ再び戻り、4人が
安山コヒャンマウルへ移住して現在62人がここに住んでいる。こ
こは日本から出た資金で作られたところではなく、韓国政府が障
害者や極貧者のために作った公営アパートである。肉体的精神的
障害者が多くエレベーターや廊下には排泄物が転がり、窓からゴ
ミやビンなどを投げ落とすためにいつも危険を感じている。又、
13年前に建てられた所に壁紙も変えずに入居させたために壊れ
た設備や汚れが酷い。今年の3月に抗議書を韓国赤十字社をはじ
め外務部、サハリン韓人会にも送ったが何の返事もない。1年遅
れて帰国したためにこんな差別を受けるのは納得できない。安山
の空家にこちらから優先的に入居させるように要請している。こ
こに優先的に補償を受けるべき1世やその奥さんたちがいる。こ
んな人たちこそ祖国で安らかに余生を送るべきではないか」

サハリン真相及び被害調査についてのお知らせ

 真相及び被害調査のために韓国政府調査団が2005年6月2
1日〜7月2日までサハリンに滞在することを知らせますと共に
、地域韓人団体代表者と1世たちのご協力をお願いします。地域
別調査団の被害調査と申告受付日程は次のとおりです。
6月21〜23日:ユジノサハリンスク、6月25〜26日:ポ
ロナイスク市、6月27日:マカロフ市、6月28日:二重徴用
遺族会代表たちの面談、6月29〜30日:コルサコフ市、7月
1〜2日:ホルムスク市。
           ・・・・・・・・・・サハリン州韓人会

あれこれ

「中国との国境にロシア正教教会建つ」

 イタルタスによると、中国との国境地帯沿海州ソスノワヤピャ
ジにロシア正教教会が建つ。この教会はロシアと中国のどちらか
らも見える。教会大主教はロシア正教文化を広く知らせるためで
あると建設目的を述べた。今年8月に完成予定の当教会の高さは
17メートル。

「不法伐採工逮捕」
 
 最近、コルサコフ地域の密林で、無断で伐採をしていた人たち
が捕まった。彼らは伐採した木材を運び出そうとしたところで警
察に捕まった。詳しいことは今捜査中。

「生き埋め」

 巡回中の警察に、借金した相手を生きたまま埋めようとトラン
クに入れて運び中の男性が捕まった。容疑者はコルサコフ地域住
民であるため、コルサコフ検事局が犯人容疑者を刑事訴訟するた
めに調査に取り掛かった。
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◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] 2005年6月17日号
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事、は関連Webへ → http://www.609studio.com
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 サハリン州知事教書

 10日、ロシアの日を迎えての慶祝会が州政府会議室で行われ
た。そこで州知事は政府機関や住民らに送る教書を公開した。教
書の中で特に強調されたのがサハリンとクリル住民の生活保障で
あった。又、企業らが積極的に外資を導入し経営を正常化させる
ように訴えたのである。

在外同胞財団代表来島

 8日、韓国在外同胞財団金・キョングン理事(外交通商部大使
)とカン・ユンモ交流事業部次長が、ウリマルテレラジオ放送局
支援問題でサハリンを訪問した。2人はセコリョ新聞社や教育院
など関連施設を回って職員たちを励ますなど現況把握に努めた。
又、コルサコフ共同墓地を訪ねた。

ロッテ奨学財団理事長サハリン訪問

 韓国ロッテ奨学財団のノ・シンヨン理事長など財団職員3人が
13〜16日まで島に滞在しながら母国教育の実態とロッテ財団
の役割を調べるために関連施設を見学した。ユジノサハリンスク
をはじめホルムスクなど韓国語を教えている学校と母国語保存と
発展のために働いているウリマルテレラジオ放送をも訪ねた。

手流弾秘密庫発見

 ロシア連邦保安局スミウルヌイフ支部が、サハリン州スミルヌ
イフ区域原油ガス敷設地域から第2次世界大戦時に生産されたソ
ビエトと日本産手流弾秘密庫を発見した。原油ガス管敷設のため
に爆発物撤去作業をおこなったいる際に発見されたものは不法発
掘者だったが集めた武器の保管場所として今捜査中。

15人のタジキスタン人追放

 ノグリキの原油ガス発掘現場で働いていた15人のタジキスタ
ン人が違法で入国し労働していたとして区域警察に捕まった。6
月1日、区域裁判所の書類審議の結果、不法滞在であることが判
明されロシアからの追放が決まった。

インタビュー:安山市コヒャンマウ老人会高・チャンナム会長

(抜粋)「119名分の空きがある」

 さる5月韓国訪問の際、サハリン永住帰国者用施設安山市コヒ
ャンマウルを訪ね老人会高・チャンナム会長から現況を聞いた。
その内容を整理して伝える。

 「2000年2月、489世帯967人が入居し、現在847
人(男性311人、女性536人)がここで暮らしている。
 5年の間に131人が死亡した。入居者の中で最も若い人は5
2歳で、最高高齢者は95歳である。80歳以上の方が167人
、75歳以上が317人で全体の中で65歳以上の方は765人
に達している。今、独身者は232人で、二人で同居すべきとこ
ろに一人で住んでいる方が119人いる。これは1棟分に当たる
。この問題を早く解決しなければいけない。本当に帰るべき1世
や未亡人が今サハリンで永住帰国の日を待っている。しかし、我
々にはこの問題を解決できる資格がなくサハリン州韓人会と赤十
字社にその権利がある。サハリンに申し出ても積極的に動いてく
れないので困る。今の所、ここでの暮らしに大きい問題はない。
しかし、徐々に年を取っていき体が弱まっていく。治療代が大変
心配である。」

国会議員との全体懇談会―韓・ミョンスク議員、最善を尽くすと
約束

 8日午後7時、ユジノサハリンスク市の第9東洋語文学校講義
室で韓人150人と韓・ミョンスク国会議員との公開懇談会が開
かれた。サハリン韓人問題解決を向けての法的基盤を作るために
一般韓人の要求を聞き入れるというのが開催の目的であった。2
0人余の韓人が発言をしたが、その内容をまとめると次のようで
ある。

 まず、懇談会参加者一同は遥々同胞問題に関心を持って来島し
た韓・ミョンスク議員に深く感謝の意を表した。その後、二つの
要求を申し出た。一つは子女と一緒に永住帰国できるようにして
ほしい。二つ、残留者には永住帰国した人々が受けている生計費
を支援すること。三つ、サハリン韓人団体が日本を相手に戦って
いるがあまり効果がない。母国である韓国が一層積極的に韓人問
題解決のために動いてくれてほしい。四つ、サハリン韓人にはビ
ザ無しで自由に母国を訪問できるようにしてほしい。又、二重国
籍も認めてほしい。

あれこれ

「パン展示販売」
 勝利60周年を記念してユジノサハリンスクパンコンビナト株
式会社が市内商店で7日、直販を兼ねてのパン展示会を開いた。
関係者によると、今年だけでも新製品が40種類開発だれ、全ロ
シアで高く評価されている。

「ハバロフスクと経済協力協定調印」
 サハリン州はハバロフスクとは貿易、経済、科学技術文化交流
に関する3回目の協定書に調印した。両地域間の協定は2003
年に締結されたが、サハリン原油ガス開発事業にハバロフスク企
業が10カ所以上参加しているため、協定をより強化した内容に
修正する必要があったのである。

「ヘロイン押収」
 ユジノサハリンスク市郵便局職員が大陸から送られた小包の中
にヘロインが入っているのを見つけ警察に通報した。小包を受け
取りに来た人はその場で逮捕された。
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◆[編集長から]              Michio Katayama
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 先週お送りできなかったセコリョ新聞もあわせて掲載しました。
「現代語感」は休載いたします。

◆事故で不通だった福知山線が開通した。今後の安全管理を祈る
気持ちの被害者遺族や沿線住民。

◆小泉訪韓。果たして・・・。
────────────────────────────────
発行     2005年6月21日   No.219
編集・発行  609studio   Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
配信          まぐまぐ配信システム       ID:0000052236
              MailuX配信システム         ID:MM3E1B97842E020
                Macky!                    ID:609studio
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