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タイトル:609studio No.155◆現代時評:[党議党則と議員たち]  2004/02/10


2004/2/10  No.155 【609 Studio 】
───────────◆◆◆INDEX◆◆◆───────────

◆現代時評:[党議党則と議員たち]            ken

◆セ・コリョ新聞ダイジェスト版:2004年2月6日号

◆現代語感:「黄色いハンカチ」                   MK

◆韓国新聞拾い読み:               編集部

◆編集長から:[この1週間]

 【609 Studio 】メールマガジンは「現代社会を斬る!」をコンセプ
トに論説委員Ken氏の論説「現代時評」をはじめ、サハリン情報と
して、ロシア唯一の韓国語新聞サハリンの「セ・コリョ」ダイジェス
ト版、その他、寄稿記事など話題満載! 
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              ◇◇休刊及びHP更新休止のお知らせ◇◇

 サハリン取材のため、次々週2月24日号は休刊とさせていただき
ます。またホームページの更新も2月18日から29日まで休止いた
します。

               ◇◇ユジノサハリンスクの天気◇◇

 サハリン韓国語放送のLee Bock Soun が土日を除く毎日ユジノサ
ハリンスクの天気を報告してくれます。HPに掲載。
  またユジノサハリンスクのWebCameraもリンクしました。カメラは
同市内、メインストリートのサヒンセンターからチェーホフ劇場方面
の映像。
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◆現代時評 :[党議党則と議員たち]    ken

   Ken氏もしくは現代時評へのご意見、ご要望などは 
                 info@609studio.com   へ!
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◆◆毎日新聞 2004.2.03  自民党の安倍晋三幹事長は2日の記者会
見で、自衛隊イラク派遣承認案の衆院本会議採決を棄権した加藤紘一
、古賀誠両元幹事長、欠席した亀井静香元政調会長の処分は慎重に検
討する考えを示した。(中略) 安倍氏らは当初、早期に処分を決める
方針だった。しかし、党内には逆に「実力者を処分すれば亀裂を生む
」との意見も出ている。

◆◆読売オンライン 2004.3.04  自民党は荒井広幸・前衆院議員ら
4人を夏の参院比例選の公認候補に内定した。荒井氏は小泉首相の進
める郵政民営化に公然と反対していたことから、町村信孝総務局長は
3日、記者団に「荒井氏は『党の方針には100パーセント従う。郵
政民営化反対は一切口にしない』と確約した」と説明した。

◆◆毎日新聞 2003.12.16 衆院選では、直紀氏の妻真紀子氏が新潟
5区から無所属で出馬し、自民公認の星野行男氏らを破って当選した
。(中略) 自民党の党則は「各級選挙において党の決定した候補者を
支持すること」と党員の義務を定めている。直紀氏は再選を目指す来
夏の参院選で自民公認の内定を得ているが、稲葉会長は「個人的には
公認に触れるような案件と思っている」云々・・。

■■イラク派遣承認案の採決を棄権した加藤紘一、古賀誠両元幹事長
、欠席した亀井静香元政調会長の処分は、最初、加藤氏は森内閣不信
任案のときとあわせて2回目で役職停止、古賀、亀井両氏は戒告程度
との案だったようだが、「一気に処分」とはいかず、「慎重に検討」
に変ったらしい。これら3氏を追い過ぎると「ポスト小泉」に繋がり
そうで、自民党執行部もユルフンにならざるを得ない。

■■それより奇怪なのは「福田康夫官房長官は本会議場向かいの【
議長サロン】にいたため、採決に加われなかった」という一件だ。
 幼稚園児が遊園地でおしっこに行って道に迷い、帰れなかったと
いう話とは違う。自民党きってのカミソリ官房長官が、こともあろ
うに議会内で衛丁に違う場所へ連れていかれ、帰る時刻を間違えて
投票に間に合わなかったという話など、ボクは絶対に信じない。
「うそつきは泥棒の始まり」と言った福田氏自身が、将来、天下を
泥棒するための道具に「私はイラク派兵に賛成しませんでした」と
言うべく、今回は、「国会内で迷子になって、投票時刻に間に合い
ませんませんでした」と、合意による見え透いたウソをついたもの
である、とボクは思っている。

■■たとえばこういう話ではどうだろう。今度のイラク派兵は、米
国と日本、つまり小泉首相とブッシュ氏の約束で覆すわけにはいか
ない。だが先行き展望の名人福田康夫氏が「私は絶対にいやですよ
」と言う。「それは困る。加藤、古賀の前幹事長二人が反対してい
るときに、現職の官房長官まで反対されたら内閣は瓦解だ。ナンと
か智恵を絞ってくれ」と小泉氏が懇願する。
  ならばこの方法しかないと、福田官房長官は居留守ではない「迷
子」を決め込む。ボクは彼ら二人が暗黙の了解でこの方法を採用し
たと思う。「おぬし、やるなぁ・・」と、福田康夫氏にエールを送
りたい。

■■もしそうでなければ、いくら平身低頭して謝ろうが、官房長官
として赦されるべき失敗ではない。
 それを他の議員の誰もが深追いしないのは、福田氏が官房長官と
いう、そうしたことを取り締まる事実上の頂点に居るからだろう。

■■各政党にとって「党則」の運用は、いつもながらにアタマの痛
いところで、「阿吽の呼吸」とやらでやるのがいちばんいい、とい
うことになっている。
 特に、党則第九十二条の、「党規律規約の定めるところにより、
処分を受けるものとする」の第三項「党議に背く行為」という規定
は、陣笠議員たちには適用されるが、相手によっては怯まざるを得
ないのが通例である。政党の党則はもちろん法律ではない。
むしろ憲法第4章第51条の「両議院で行つた演説、討論又は表決
について、院外で責任を問はれない」という条文によって、下手を
すると違憲に問われかねない状況にあるのが「党則違反」だ。

■■しかし「政党」は党則で縛っておかないかぎり統一行動がとれ
ず、したがって威力も発揮できないという弱みがある。もし選挙で
、自党議員が他の政党の候補者を応援したりすると党紀が乱れてし
まう。だが例外もあり得る。故田中角栄の婿養子である田中直紀参
議院議員が、ワイフの田中真紀子さんを応援しないということはあ
り得ない。彼に、まさか真紀子さんの敵方の自民党候補者を応援せ
よといっても、それは無理というものだ。だからと言って、次回参
議院議員選挙で直紀氏を非公認にしても、彼は必ず当選してくる。
こんな場合、党則によって彼を縛ることは不可能だ。

■■タレントの名声を借りて候補者に担ぎ上げたばあいも似ている
。本人はいまや何ほどでもない観光みやげ物店経営者何某の、その
虚名を借りて候補者に仕立て上げた民主党が、高得点で当選したす
ぐ後で、さっさと三行半を叩きつけられてしまった醜態はボクらの
記憶にまだ残っている。たいした見識も無いミーハー中年を候補者
に仕立て上げた民主党が悪いのか、せっかくおおぜいの有権者に投
票してもらいながら、ポンと弊履のごとく議員辞職してしまった無
責任議員が悪いのか、それは論議の別れるところだろう。

■■が、その辞めた理由は、たしか民主党の党議に強制的に従わせ
られるのが気に食わぬ、ということであったようだ。
 よく考えてみると、華々しく議員になったと世間体には見えても
、実態はその政党の集票マシンの一票であるに過ぎず、自分の意見
などは「当選何回」かの後でない限り見向きもされない、という政
党政治のウイークポイントが問題なのだ。

■■こうした政党政治の弱みは、萌芽がすでにローマ共和国の昔に
あり、それを防止する仕掛けがローマの元老院や評議会にあった、
と識者は言う。どんな名案があったかボクは知らぬが、とにかく、
現在のような2大政党政治システムが存在するかぎり、陣笠議員は
つねに党則と称する大物議員の意向に左右されるばかりだろう。

■■「イラク派兵」の賛否については、政治家のばあい、今回はだ
いぶ異例のようで、自民党にも、民主党にも、さらには公明党にも
、賛成議員と反対議員が入り混じっているらしい。 それを、党議
とやらで自民党と公明党は、ほぼ全議員が賛成し、民主党は殆どが
反対に回っている。明らかに「賛成のための賛成と、反対のための
反対」であって、代議員による多数決の意見とは考え難い。

■■党議で縛らず、無記名投票であれば、おそらく自民、民主、公
明の3党とも大多数が反対に回ったのではないかと、ボクなどは思
っている。党議に反して親分議員のお叱りを頂戴しようものなら、
次回選挙で対抗馬候補を立てられ、政治生命を失う可能性があるか
ら、心ならずも党の方針に従ったというまでだろう。
 どんな対抗馬を立てられても落選しないという自信の持ち主たち
。それが加藤、古賀、亀井議員などで、だから小泉さんの言うこと
に従わず、派兵に反対したと考えられる。

■■こうした政党政治の、いわばウイークポイントを除去するには
、「憲法違反」を楯にとって、党議の強制を禁ずる法律をつくれば
いい。独占禁止法の例に倣って、罰則付きで「党議の強制」を禁止
する、そうすれば今回の「イラク派兵」のような、小泉さんのごり
押しなど、議会を通らないこと請負いである。

■■国民世論は、はじめ80%派兵反対だったのが、いまごろは賛
否半々、とマスコミは報ずる。ボクなどの周辺では殆どの人が派兵
反対だが、どこかに派兵賛成の人々が大量に存在するのかも知れな
い。もしそうなら、ジャン・カルバン以来の人道的精神が日本にも
芽生え、「一国平和ではなく、少々わが国民に犠牲者が出ても国際
貢献で行こう」ということになったと考えるべきだ。それならそれ
でいい、若い世代として見上げた覚悟だ、と諦めよう。ボクら老人
の姑息な「一国平和」が否定される時代が来たと思って。

◆◆とまれ、せっかく選挙した新進の政治家連中が姑息な政党制度
のなかに閉じ込められ、党議で縛られて抜き差しならぬような2大
政党制政治というのは、もうボツボツ考えなおさねばならぬ時代が
来たのはたしかである。
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◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版]  2004年2月6日号    
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事、は関連Webへ → http://www.609studio.com
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選挙2004  プーチン大統領候補の選挙事務所オープン

 今月2日、プーチン大統領が正式に大統領候補登録を行った。そ
れと同時にサハリンでは彼の支持者らが選挙事務所をオープンし、
住民の提案と要求を聞き入れる他、選挙公約の説明を行う体制を整
えた。

州政府ニュース

リュボヴィ・シュビナ副知事引き受け

 サハリン州議会第1副委員長のリュボヴィ・シュビナさん(女、
52才)がイワン・マラホフ州知事の依頼を受け、副知事の職に就
く事になった。州社会分野の指導を任されたリュボヴィさんは‘議
院より報酬も少なく周りから厳しい目で見られる仕事であることを
覚悟の上で決断を下した」と率直に心境を述べた。リュボヴィさん
は75年アルザマス師範大学で物理数学を専攻、在学中からアルザ
マス勤労者代議院ソビエト代議員として活動した。大学卒業後ネベ
リスクで中学校教師、教育部長などを経て、ソビエト時代にネベリ
スク市人民委員長、サハリン州代議員を歴任、3回サハリン州議員
に当選した。96年にはロシアアカデミヤで経済と経営を専攻、ブ
リトン国際研究所の「2000年度女性」として選ばれたこともあ
る。現在、政党「イエジナヤ・ロシア」のサハリン支部長である。

ボリス・ゴルクノフ再登用

 イワン・マラホフ州知事はボリス・ゴルクノフ第1副知事の再登
用を州議会に提案、29日22人中19人の支持を得た。ボリス副
知事は従来通り経済委員会を指導する。ボリスさん(48才)はブ
ラゴヴェシェンスク農業大学を卒業、99年から1年間副知事とし
て農業管理局を指導していた。2001年〜3年までは「スタルス
トロイ社サハリン支部」でサハリン−2プロジェクト副社長として
活躍をした。

母性名誉メダル授与式

 サハリン州政府は先月29日、ロシア親善勲章とサハリン州母性
名誉メダルの授与式を行った。故イ・パルフトジノフ元知事が制定
したサハリン州母性名誉メダルは多産の女性に与えられる勲章で今
回21人が受賞したが、その中にはトマリ市に住む韓人羅・クァン
ザさんも含まれている。

住民生活水準改善が根本課題

 最近、ネベリスク市を訪問し企業や機関、社会団体、農村部落指
導者らと談話する席でイワン・マラホフ州知事は昨年の州生産量が
3.5%増加するなどの発展があり、大陸棚開発が順調に行われて
いると強調した後、指導者らの根本課題は就業と住民生活水準改善
であると伝えた。

州知事、セコリョ新聞へ関心示す

 1月30日、安・チュンデセコリョ新聞社長はサハリン州知事に
接見した。安社長からセコリョ新聞の歴史や韓人生活と文化などに
ついての説明を受けた州知事は、ロシア唯一の韓民族誌がサハリン
に存在することが誇らしいと述べた後、社の問題解決のために協力
し合おうと励ました。

サハリン州代表決定

 州知事の決定により、副知事兼連邦政府、大統領、連邦会議サハ
リン州代表としてセルゲイ・イエフグラポフさんが任命された。

年金額の引上げが優先

 プーチン大統領が年金者らとの面談席で特権を増やしたり特権者
数の増員よりも年金額の引上げが何よりも急がれると発言した他、
保健の質の向上が重要性を指摘した上で、旧ソ連時代の保健体制へ
の復帰は難しいと述べたと、「ガゼタ・ル」(新聞)が伝えた。

医師らの研修

 最近、ユジノサハリンスク市にある医療専門学校で州内56人の
内科医が、新しい治療法の講習と実習などの研修を受けている。研
修を指導しているのはハバロフスクとウラジオストクの国立医大教
授と博士たちである。研修の後、医師免許再発行の試験が行われる
が、5年に一回このような研修を受け、資格延長試験を受けること
になっている。研修は5月まで全医師対象に行われる。

あれこれ

「吹雪の後」

 ユジノサハリンスク市の吹雪の後、歩道の除雪作業は行われたが
、集団住宅街のゴミ置場の雪は山となって放置されている。住宅公
社や市衛生担当者らの無関心が指摘されるべきであり、雪が解けて
伝染病を起こすと誰が責任を取るのか?

「追突事故」

 27日、ユジノサハリンスク市で小型バス2台が追突事故を起こ
し、2人の乗客が外傷を負った。吹雪の影響と運転未熟が事故の原
因と言われているが、これをきっかけにバスの乗客輸送問題が再び
議論されている。交通手段の不足と乗客の安全に対する無関心が深
刻である。

「爆発物未発見」

 先月の28日、ユジノサハリンスク空港職員たちは空港に爆発物
があると知らせる電話を受け、警察は1時間空港内を徹底的に調べ
た。しかし、爆発物は発見されなかった。嘘の電話をかけた犯人を
捜査中。 

「飲料水不足」

 ネベリスク市南部では貯水池が凍ってしまったため、飲料水不足
を起こし、一日2回に分けて3時間だけ水道水を供給している。高
い所に位置する住宅には水圧が低く水が出ないため、暖房パイプか
ら水を抜いている。そのため、稼働ボイラー数を3つも増やし、石
炭の消費も予定以上に増え、心配している。

「戦争老兵のための商店」

 戦争老兵に食品を無料で供給しているコルサコフ市の「ヴェチェ
ラン(老兵)商店」が名前を「リュビムイ(愛する)商店」に変え
て課題を呼んでいる。食品無料サービスは従来通り行っている。

「鳥インフルエンザ防止」

 ノーヴォスチ通信によると、ロシア極東国家獣医監視担当局はロ
シア極東地域ではインフルエンザにかかった鳥はないと発表した。
当局は空港と港、国境地帯での規制を厳しく行っており、東南アジ
アへ出国する乗客の手荷物まで厳しく検査している。先週、ロシア
はタイ、インドネシア、カンボジア、日本、韓国、ベトナム産の鳥
や鴨肉の輸入を一時的に制限する措置を取った。

「雪崩注意」

 先月、サハリン南部と中央地域で50回に及ぶ雪崩が発生した。
最も雪の多かった地域はネベリスクとホルムスクである。トマリ、
マカロフ、アニワ、ドリンスク、コルサコフ地域も雪崩が多い。山
には約70〜100mの雪が積もっており、風でも吹くと直ぐ雪崩
が起きている。今年は昨年より雪が多いので今後注意が必要である
と気象庁は注意を呼びかけている。

ムクゲ文学コンクール授与式

 韓国統一部後援、セコリョ新聞主催の第11回ムクゲ文学コンク
ールの結果発表と授与式が29日行われた。今年の応募作品は40
編。一般人と学生部にわけて、ジャンル別当選者を選ぶ当コンクー
ルの受賞者は総16人。最優秀賞はハバロフスク経済法律大学5年
在学中のヴォロニナ・マリヤさん。朴ヘリョン韓人会長は「ロシア
人の韓国語学習者も増え、非常に頑張っていることは喜ばしい。又
、コンクールの成績は韓国への招待留学生選定にも反映される」と
希望を与えた。実は2007年度から原油ガス部門の専門家と通訳
者養成のために韓国の大学が毎年500人のサハリン留学生を引き
受け研修に当たる予定である。

旧正月記念コンサート−漢羅から白山までの統一虹

 2月1日、旧正月を祝う若者たちの記念コンサートが開かれ、盛
大な拍手を受けた。例年と違って、今年はサハリン韓人の誇りであ
る民族芸術を教えているエトノス児童芸術学校の生徒らの他、一般
学生らも参加して約60人の若者が民族の踊りと楽器演奏、歌を披
露したことである。又、出演者が「漢羅から白山までの統一虹」と
いう歌を歌い、祖国分断を悲しみ、統一を願っている大人達の目を
潤わせた。
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◆ 現代語感:「黄色いハンカチ」                   MK 
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 先日の「自衛隊本隊派遣」に、小泉首相は「(自衛隊は)戦争に
行くのではない。イラク人が自らの国を再建するお手伝いに行く。
イラク人から評価され、歓迎される仕事を立派に果たしてくれると
確信している」と訓示した。(毎日新聞)

 小泉首相や政府関係者がなんと言おうと、あれは「派兵」であり
断じて「派遣」ではない。いわんや旭川の風景は「出征」風景だ。

 旭川では「黄色いハンカチ」が町を席巻しているという。なんで
も、「復興支援に赴く」自衛隊員の無事を祈ってのことだとか。
 占領軍に荷担する自衛隊の派兵に反対する人は「白いリボン」を
胸に着けたとの報道に、抗議の電話が掛かってきたケースもあった
らしい。なんだか「黄色いハンカチ」が踏絵の様相。

 しかし本来「黄色いハンカチ」は、障害者や老人など、困ってい
る人のSOSのサインだそうだ。
⇒「全国黄色いハンカチ推進本部事務局」 による。
 http://homepage1.nifty.com/manyapage/folk/kiiro.htm

 なんか恣意的な旭川の「黄色いハンカチ」
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◆[韓国新聞拾い読み]               編集部
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カナダ、前北朝鮮外交官の亡命を拒否(朝鮮日報)

 カナダ移民難民審査委員会(IRB)が朝鮮民主主義人民共和国
(北朝鮮)に送還される場合処刑される可能性を認めながらも、前
北朝鮮外交官の亡命要請を拒否したとグローバル&メール新聞が4
日報道した。グローバル&メール紙はこの日、北京駐在の北朝鮮外
交官だったリ・ソンデ氏がカナダの保護を受ける資格がないと決定
したとし、これはリ氏が北朝鮮の高級管理職として非人道的犯罪に
関与したという理由のためだと伝えた。 (後略)

http://japanese.chosun.com
________________
 
 「非人道的犯罪」が何を指すのかは、この記事からは計り知れな
いが、6歳になる彼の息子は難民地位を付与された模様。
 あまり良くわからない事件だが、本人は韓国の旅券を使用して夫
人と共にカナダへ入国しているのだと。そして北朝鮮当局の追跡と
暗殺の恐怖に震えながらトロントの人里離れた場所にいるとか。

 この記事そのものには、あまり興味はわかないが、こんな記事が
韓国で出るということは、それこそ「北朝鮮当局の追跡と暗殺」者
へ情報提供しているようなものだろう。もっとももうとろんと郊外
にはいまいが。冷戦時代のスパイ合戦を今に見るようだ。
─────────────────────────────────
◆[編集長から]             Michio Katayama
─────────────────────────────────
 寒い日が続いています。
 イラクへ陸上自衛隊の本隊が入りました。「黄色いハンカチ」は
ともかく何事も起こらなければいいのですが。

◆モスクワの地下鉄爆破テロは、無防備な市民を標的にしている点
で許しがたい。しかし、テロを起こさせるような、政策をとる政権
を選んだ市民にも責任の一端がある。わが国にとってもよそ事では
ない。国民の政治に対する無関心も、テロを生む。自戒。

◆9日発売の米誌ニューズウィーク最新号の世論調査結果によると
、ブッシュ米大統領の支持率が前回調査に比べ1ポイント低い48
%。過去最低だとか。理由はわかっている。大統領選を控えたブッ
シュも躍起。

◆ロシア小話で少し笑ってください・・・。

「ウェイター、ペリメニがすっかり冷たいんだけど?」
「それはそうです、“シベリア風”ですから。」

 妻が夫から逃げて家出しました。しばらくして帰ってきました。
 だんな曰く、「家出したことは許そう。だが、戻って来たことは
 断じて許せん!」
   
 「ねえ、あの醜い人は誰?」
 「俺の女房だ。」
 「まあ、ごめんなさい。私ったらバカね。」
 「いや、俺の方がバカだったんだ。」

◆しかし笑っておれないのが、我々を取り巻く世界。テロ撲滅でテ
ロ誘発・・・。

◆「一握の砂」より一首

      何がなしに
   頭のなかに崖ありて
   日毎に土のくづるるごとし

           石川啄木

─────────────────────────────────
発行     2003年2月10日   No.155
編集・発行  609studio   Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
配信          まぐまぐ配信システム       ID:0000052236
              MailuX配信システム         ID:MM3E1B97842E020
               Macky!                    ID:609studio
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