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タイトル:609studio No.152◆現代時評:[自営労働社会の復権をめざして]  2004/01/19


2004/1/20  No.152 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

   【609 Studio 】609studioメールマガジンは「現代社会
  を斬る!」をコンセプトに論説委員Ken氏の論説「現代時評」
   をはじめ、サハリン情報として、ロシア唯一の韓国語新聞サハリ
   ンの「セ・コリョ」ダイジェスト版、その他、寄稿記事など話題
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             ◆◆お断り◆◆

 セ・コリョ新聞23日号、30日号の日本語訳は、訳者の Dr.Kil
 Sang がモスクワ及び中央アジア調査旅行のため不在ですので、後
日まとめてお送りいたします。なお韓国語PDF版は従来どおり掲載
致します。  

609studio編集部は明日火曜日から金曜日まで取材旅行で出かけます。
サハリン韓国語放送やユジノサハリンスク天気レポートの更新は出来
ません。ご了解ください。                  

        ◇◇ユジノサハリンスクの天気◇◇

 サハリン韓国語放送のLee Bock Soun が土日を除く毎日ユジノサ
ハリンスクの天気を報告してくれます。HPに掲載。
  またユジノサハリンスクのWebCameraもリンクしました。カメラは
同市内、メインストリートのサヒンセンターからチェーホフ劇場方面
の映像。
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ご一読ください。  http://www3.ezbbs.net/06/609studio/

   またご意見や投稿も大歓迎です。写真も貼り付けられます。
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          ◇609studio INDEX◇ 

◆現代時評:[自営労働社会の復権をめざして]      ken

◆セ・コリョ新聞ダイジェスト版:休載(ロシア小話紹介)

◆現代語感:「報道管制」                   MK

◆韓国新聞拾い読み:               編集部

◆編集長から:[この1週間]
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◆現代時評 :[自営労働社会の復権をめざして  ken

   Ken氏もしくは現代時評へのご意見、ご要望などは 
                 info@609studio.com   へ!
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◆◆日経ネット 2004.1.11 景気低迷を背景に今春闘では
連合が賃金基準の引き上げであるベースアップの統一要求を見送った
。これに対し、日経連は同報告で「賃上げは論外。場合によってはベ
ア見送りにとどまらず、定昇の凍結・見直しなど、これまでにない施
策にも思い切って取り組むことが求められる」としている。

◆◆読売オンライン 2004.1.14 今年3月に卒業予定で就
職を希望する大学生のうち、先月1日時点で就職が決まった内定率は
73・5%で、前年同期を3・2ポイント下回り、過去最低で推移し
ていることが13日、文部科学、厚生労働両省の調査で分かった。

◆◆毎日新聞 2004.1.12 イラク南東部のアマラで10日
、イラク警察と駐留英軍が、雇用を求めるイラク人のデモ隊に発砲し
た。少なくともイラク人6人が死亡、11人が負傷した…。駐留英軍
スポークスマンによると、失業中のイラク人数百人が10日午前、地
方政府の前に集まり、雇用を求めるデモを行っていた。庁舎に石を投
げるなど暴徒化したため、イラク警察が群集に向けて発砲。

■■日本の自営業が急減した。かつては世界の中でも自営業比率の高
い国だったが、いまや米国並、いやそれ以下に減ってしまった。19
20年の自営業主の割合は35.5 %だったものが、1995 年に
はわずか12.1 %(非農林自営業では9.5 %)になってしまっ
た。もちろんその最大の理由は農業人口の減少だが、それだけではな
い。非農林自営業も83年の707万人をピークに、99年の速報値
では590万人まで減った。

■■自営業の減少には小売業の衰退が大きく関係している。郊外型シ
ョッピングセンターやコンビニなどに押され、町中の商店街の85%
は、いまやシャッター商店街に近い。製造業も似ている。国際競争の
激化により、製造自営業、つまり零細工場は淘汰された。その代表が
東大阪や神戸長田の零細工場街だ。サービス業の増加はあるが、小売
業と製造業の減少分を吸収するには程遠い。
 
■■雇用には、大企業を中心とした近代的高賃金雇用と、中小・自営
業を中心とした未成熟低賃金雇用が存在してきた。しかしいまや、大
企業がワークシェアリングの名に隠れて派遣・パート・臨時の非正規
社員を代替雇用するため、中小・自営から流れ出た労働者までがそう
した不安定雇用社会に組み込まれてしまった。 

■■元来は製造、流通ともに、自営業(米国式の言い方をすればセル
フ・エンプロイメント)が出発点で、農業がその原型であった。
 それが18−19世紀になり、米国の効率主義的産業資本家たちは
「労働」を一気に「市場商品」化してしまった。もちろん農奴や領民
としての労働力は有史以来存在したが、それは流通自在な「市場商品
」としてではなく、貴族たちが扶養義務を帯びる一家のなかの労働力
という意味合いにおいて存在した。

■■時間給、週給などによって代価が支払われる「商品」としての労
働が、直截な意味で我々社会に登場したのは、近代工業国家として勝
利した米国の新システムの中であった。 「労働」が「商品」という
概念のもとに我々の社会に定着し、何の疑念もなく生活のなかに受容
れられるようになったのは近々百年のことである。日本だけでいえば
、もっと遅く、第二次大戦後のことであると言ってもいい。

■■第二次大戦後、数百万の軍人と、数百万の海外在住者が日本に帰
国した。産業は壊滅し、被雇用労働者としての働き口は無かった。米
国流に言えば「労働という商品」の市場は、いっとき皆無に近かった
のである。
 明日からどこで働き、どのようにして糊口を凌ぐか。それは膨大な
帰国者たちにとって切実極まる大問題であった。

■■昨日のニュースによれば、イラクの都市アマラで職を求めた群衆
が暴動を起こし、米軍に鎮圧されて死者を出している。それと同じ状
態があのときの日本である。市民は働いて生きていかなければならぬ
のに、「労働市場」が壊滅していたのである。
 イラクの市民たちは、政府や米軍に、彼らの労働を売るべく強訴し
た。しかし「労働市場」はお情けで配給してもらえる救援物資とは異
なり、強訴しても効果は無かった。
 同じような場合、つまり戦後日本への帰国者たちはどうしたか。

■■我々の半数は縁故を求めて父祖の地に帰郷した。そこには零細農
業の手伝いという「自営業」があり、糊口を繋げた。帰るべき田舎の
ない者は都会の焼け跡に留まったが、幸いなことに、そこには手内職
、ブローカー、小商売などの、戦前からの「自営業」的習慣や伝統が
まだ残っていて、取りあえずそれに従事することが出来た。職安を経
由する労働の売買市場はまだ半壊滅の状態だった。

■■日本という国が、自営業的社会から、労働商品の売り手としての
市民が生存可能な「被雇用社会」へ変化したのは、第二次大戦終結の
たかだか10年か20年前に過ぎなかった。学校さえ卒業すれば、ほ
ぼ全員が雇われ人になるという習慣は、その頃まだ定着していなかっ
た。各々の心の中には自営業的マインドがまだ残っていて、それが敗
戦、そして失業という経済的ピンチを救った。米軍に強訴するまでも
なく、政府に職寄越せ運動をする前に、自らの才覚で働き、一人一人
が生きてゆく個人的努力で、国民の半数が生き延びたのであった。そ
のときいちばん頼りになったのは、個人の才覚、つまりは自営業的能
力であって、大企業に自分の労働を買ってもらえたのは運のいい者た
ちだけに過ぎなかった。

■■それが戦後60年、幸いにもわが国経済は予想外の発展を遂げ、
同時に、かっての我々の「自営業的社会」は「被雇用者労働社会」に
変貌を遂げてしまった。
 学卒と同時にサラリーマンになる。その最初の手続きと責任は学校
が担当してくれる。世界でも珍しい「学校すなわち就職斡旋機関」と
いう構図が出来あがり、それを誰も不思議と思わない社会が出来た。
完璧なまでの「被雇用者労働社会」の出現である。

■■それは、うまく作動すれば、資本主義社会における究極の理想像
かも知れない。われわれはそれに甘え、その利便性に酔って今日に至
った。学校を頼り、職安に頼り、会社に頼って「被雇用者労働社会」
に安住してきた。
 しかしいつかその社会システムが破綻するのではないか、という不
安が無いわけではなかった。そしてそれに対処する道が二つに限られ
ることも我々は本能的に知っていた。一つは自営業的才覚を身に付け
ておくこと。もう一つはより良い学歴を身に付けて、さぁというとき
自分だけが被雇用社会の残留者になることであった。

■■ほぼ100%就職先があり、労働市場の売買量が均衡していたと
きは「被雇用労働社会」でよかった。しかし近年になって、急に「労
働商品」の需給が平衡を欠きはじめた。アウトソーシング(外注?)
という新語が流行し始め、生産業の国際化が進んで大工場は人員削減
を強行する。過剰設備を指弾された流通大企業も従業員をパートや派
遣労働に切り替えた。労働力買い手の元締めである日経連は、かって
の終身雇用の美風を捨ててリストラを推奨し、賃下げを仄めかす。、
労働力が急速に供給過剰になり、雇用、被雇用が攻守ところを換えた
のである。

■■学校さえ出れば自動的に仕事にありつけると安心しきっていた若
者たちは戸惑う。迂闊だった新卒たちが出来ることといえば「就職活
動」とかいって、会社訪問するだけである。
 既製の労働者たちも、いったんリストラに逢うや、職安に日参する
だけがせいぜいだ。それ以上の手だてを考える者は少ない。何が彼ら
を無能力者にしてしまったのか。社会は「会社勤め」だけ、と思い込
んできたツケが回ってきたのである。

■■震災地神戸の長田地区に復興のシンボルビルは建ったが肝心の市
民が帰ってこない。客が居ない市街地はどうにもならぬと市当局が嘆
いている。神戸は郊外の広大な山や野を削って第1種住宅専用地域を
大量に造った。入居者のほとんどは市街地から移ったサラリーマンで
、美しい住宅地は西欧並に美しい。行政主導型の、いわばサラリーマ
ン都市だ。サラリーマンと称する被雇用者たちだけで都市を成り立た
そうとした神戸市が、いまさら長田の商店街を復興しようとしても、
そこを根拠地にしていた自営業者も減り、客層もほとんど郊外に移っ
てしまっている。
 被雇用者だけの社会というのは、じつは<いびつな社会>である。
 そこにはリストラに怯え、産業構造の変革に対処できぬ、ひ弱な人
々だけが住んでいて、都市としての魅力も無く、とりわけ持久力が無
い。

■■被雇用者中心のいわゆるサラリーマン社会になって、子供たちが
身近に商売、ないしは自営業を感じる機会は確実に減っている。独立
起業家を見ると、子供のときの環境に自営業者や中小企業の経営者の
子息であった比率が高い。サラリーマンの息子は、サラリーマンと思
い込み、失業したときの対策など考えるべくもない。

■■むかし、外国からの帰路、機内の隣合せに中近東の男が居た。
ボクの職業がただ一つと話すと、「そんな危険なことで、よくも生き
ていけることだ。俺など6つも異なった職業を持っているが、それで
も世の中、いつどんな変動があるかも知れず、心配だ」と言っていた
。その職業とは、先ずミュージシャン、次に理髪や、そしてライター
の修繕、絵描き、蝙蝠傘の修繕屋などであった。その逞しさに、さす
がイスラム、と感心した。
 ボクは、日本に生まれ、暮らしたことを、ときの間の幸せと思った。

■■海外に目を向けると、欧米諸国の多くが、1980 年代を境に自営
業の減少傾向に歯止めをかけ、増加に転じているという事実が見える
。彼らはすでに変に処する用意をはじめているのだ。
1980 年を100と して、95年ではアメリカ(127 )、イ
ギリス(176 )、ドイツ(171 )、イタリア(126 )と、
各国が自営業者を増やしている。反対に日本(89 )、とフランス
(87)だけが自営業の比率を減らしている。

■■一般に、雇用や産業の近代化とともにその国の自営業者は減少し
、それが次の段階で、労働市場のニーズや、とりわけ政府の支援策に
よって、自営業者を再度増加させている。
 近年、西欧の街を歩くと、路上の小売業や、地方における家内工業
者の増加が目立つのはそのせいである。彼らは、「被雇用社会」だけ
に依存する危険を感知し、その対策を講じているのである。
 米国もその例に漏れない。有名大学新卒の半数近くがベンチャー・
ビジネスを始める傾向にあるのは、そうした時代の流れを感知してい
るからである。わが国のみが、自営業者の減少に無関心で居ていいの
だろうか。

■■大道芸人は庶民生活に潤いを与える。西ヨーロッパ都市にそれが
多い。ニューヨークでは大通りの脇にすら小物屋が店を張っている。
ヴィエナや巴里では喫茶店が歩道にまでテーブルを出している。台湾
は国全体が零細企業で、それでいて世界一の富裕を誇っている。
彼らの、自営業の振興振りを見習うべきでなかろうか。

■■日本は、今までやや異なった道筋を歩いてきた。 日本の特徴と
して、大企業と中小企業・自営業が長らく相互補完的であった。換言
すれば、景気の変動に対して中小企業・自営業が調整弁の役割を果た
してきた。しかし、バブル崩壊以降の日本経済は深刻な状況に陥り、
この調整弁的な作用が吹っ飛んでしまった。自営業に崩壊の波が押し
寄せたのはそのせいである。温情構造が支えていたいわゆる「企業城
下町」は軒並みに崩壊した。
 ウエットな親会社、子会社の関係を、米国並のドライな、いわゆる
アウトソーシング型取引に変貌させてしまったからである。ゴーンさ
んの日産が、長年の下請会社を切ってしまったのが、その適例だ。

■■にもかかわらず日本の労働者たちは、いまなお「被雇用者社会」
のサラリーマンとして、安穏な一生を過ごすつもりに見える。
じつはもうこの辺りで目を覚まし、むかし、ボクらの先代が保持して
いた自営業社会への適合力を取り戻す努力が必要なのである。

 東大名誉教授の大内力先生が高齢者講座で説いている、「雇用を増
やすということも必要ですが、セルフ・エンプロイメント――自分自
身で仕事を見つけ、自分で働いて、そこからある程度の収入を得ると
同時に、社会に対する一定の寄与をする――という機会をできるだけ
たくさんつくっていくことが、これから高齢社会を迎える日本ではと
くに重要な意味を持ってくるだろうと思います。 そういう動きは、
皆さんご承知のように、ヨーロッパでは以前から進んでおり、それな
りの成果を収めています」。
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◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版]  2004年1月16日号    
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事、は関連Webへ → http://www.609studio.com
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 訳者の Dr.Kil Sang がモスクワ及び中央アジア調査旅行のため不
在ですので、後日まとめてお送りいたします。なお韓国語PDF版は
従来どおり掲載致します。

◇◆◇ソ連時代のアネクドート

 ●昔は政治犯がたくさん、シベリアに送られていました。
ある時、一人の男が強制収容所に送られてきた。
囚人の一人が「お前は何年くらったんだ」と聞くと、その男は「20
年だ。何も悪い事していないのに、20年の刑が宣告された」と答え
た。すると、他の囚人が言った。「そんなことはあるまい。もし無実
なら、10年ですんだはずだ」

 ●ある時、一人のロシア人がローマ法王に謁見して、質問した。
「法王様、天国とはどのような所ですか?」。
 法王は目をつぶり、少し考えてから、こう答えた。
「そう、天国では、人びとは一枚の布をまとい、クツを履かず、リン
ゴをかじって暮らしている」。
すると、ロシア人は言った「それなら、わが国とおんなじだ!」

 ●「水爆の父」と言われたサハロフ博士は平和を唱え、反体制派と
見なされて、自宅の電話は常にKGBに盗聴されていました。
 サハロフ夫人が友達の夫人と電話で世間話をしていた時のことです
。長電話になったので、盗聴していたKGBの捜査官は、とうとうガ
マンできなくなりました。そしてサハロフ夫人の受話器から、いきな
り男の声が聞こえてきました。「いいかげんに、長電話をやめたらど
うだ!」

 ●息子がお父さんに聞くんです。
 「お父さん。酔っ払うってどういうことなの?」
 「うーん、説明しづらいんだけど、たとえば、そこにグラスが2つ
あるだろう。それが4つに見えたら酔っ払うってことだ。」
 「でもお父さん。グラスは1つしかないよ?」
      
次週もお送りします。
         
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◆ 現代語感:「報道管制」                      MK
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 読んで字のごとく。政府・軍などによる報道の規制を言う。
イラク戦でのアメリカの規制はすさまじかったようだ。
北の系2004 が、特集を組んでいる。
詳しくは  http://zirr.hp.infoseek.co.jp/020244.html

 さて自衛隊のイラク派兵の前に、わが国の歴史の汚点をひとつ。
すでに周知のことだが、翼賛会的報道に終始したわが国のマスコミは
戦後、「反省したように見えた」が、なんのなんの。一度試しに、「
報道管制」をキーワードに検索してみては。出てくる。出てくる。
立派なものだ。その点、今回のイラク派兵時の「管制」はハナッから
「お断りしている」だけ、可愛い?
 こうなればフリー・ジャーナリストや外国の通信社などがたのみ。
特にブッシュ大統領の嫌いなメディア、アルジャジーラなんか、役に
立ちそう。インターネットはありがたいねえ。
アルジャジーラURLは↓
   アラビア語   http://www.aljazeera.net/
    英語     http://english.aljazeera.net/english/
 *このHPの漫画(Cartoons)は笑える。 
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◆[韓国新聞拾い読み]               編集部
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  「北、使用済み核燃料棒再処理時は核兵器製造可能」(朝鮮日報)
 
 米国のプリチャード元韓半島和平担当特使が15日、核兵器原料の
プルトニウムを抽出できる使用済み核燃料棒8000本余の全てが、
国際原子力機関(IAEA)により封印された施設から姿を消し、5
メガワット級原子炉が稼動していることを肉眼で初めて確認したと明
らかにした。 
________________
 
 北朝鮮が核兵器を持っているのか、持っていないのか。かなり高度
な神経戦。この記事からはそれを伺うことは出来ない。我が外務省は
?。記事から察するところ、アメリカが「北は核をもっている」と盛
んに言いふらしたような印象を与える。まるでイラクの大量破壊兵器
のように。朝鮮日報のアドレスは↓
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/01/16/20040
116000076.html
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◆[編集長から]             Michio Katayama
─────────────────────────────────
 寒い1週間でした。いかがお過ごしですか。寒さにかじかんでいる
内に、「兵はイラクへ」。

◆政府は16日、テロリストの入国阻止などに向けて関係省庁の連携
を強化するため内閣官房に「水際危機管理チーム」を設置。しかし、
自衛隊のイラク派兵を待って、入国するテロリストはおらんわな。国
民は意識して「自衛」しなくてはならない。平和ボケは死を意味する
かもしれん。

◆昨年夏の広島平和宣言が心にしみる。今一度読み直してみると。

・・・しかし問題は核兵器だけではありません。国連憲章や日本国憲
法さえ存在しないかのような言動が世を覆い、時代は正に戦後から戦
前へと大きく舵を切っているからです。また、米英軍主導のイラク戦
争が明らかにしたように、「戦争が平和」だとの主張があたかも真理
であるかのように喧伝されています。しかし、この戦争は、国連査察
の継続による平和的解決を望んだ、世界の声をよそに始められ、罪の
ない多くの女性や子ども、老人を殺し、自然を破壊し、何十億年も拭
(ぬぐ)えぬ放射能汚染をもたらしました。・・・

→  http://www.city.hiroshima.jp/

◆改憲、創憲論議が盛ん。国民の40%がそれを望むとか。民主党も。

      どうなりと勝手になれといふごとき
   わがこのごろを
   ひとり恐るる           石川啄木

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発行     2003年1月20日   No.152
編集・発行  609studio   Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
配信          まぐまぐ配信システム       ID:0000052236
              MailuX配信システム         ID:MM3E1B97842E020
               Macky!                    ID:609studio
e-mail        info@609studio.com
website    http://www.609studio.com
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