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2003/11/18 No.143＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ 【609 Studio 】６０９ｓｔｕｄｉｏメールマガジンは「現代社会 を斬る！」をコンセプトに論説委員Ｋｅｎ氏の論説「現代時評」 をはじめ、サハリン情報として、ロシア唯一の韓国語新聞サハリ ンの「セ・コリョ」ダイジェスト版、その他、寄稿記事など話題 満載！ URL ⇒ http://www.609studio.com ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ ◇◇◇インターネット放送１周年ご挨拶◇◇◇ 尊敬するリスナーの皆さま！ サハリンウリマルラジオ放送をインターネットに流してもう１年に なりました。その間、皆様方のご愛聴に心から感謝しております。イ ンターネット放送は、日本の片山通夫さんのご協力と支援があってこ そできたものであり、韓国の南・ヘギョン博士の協力にも感謝してお ります。世界中からインターネットを通じて私どものラジオ放送を聞 いていると激励の言葉を送ってくださる方々も日々増えております。 特にベク・ソンジョン、李・テギュ、カン・キョエ、趙・ソンチョル 、呉・ジョンウォンさん、日本のノチツミ・タグチさんに、この場を かりて心からの感謝の気持ちをお伝えいたします。 今後とも、より皆様方に愛される番組作りに専念しますので、どう ぞよろしくお願い致します。 サハリン州ウリマルラジオ放送局職員一同 http://www.609studio.com/html/broadcasting/urimal.html ◇「新聞社ニュース：インターネット新聞発行３周年」◇ 尊敬する読者の皆さま！今月１７日でセ・コリョ新聞インターネット 版発行３周年を迎えます。世界各国の愛読者の皆さまと、インターネッ トを通じて世界何処からもサハリン民族新聞を読めるように環境を作っ て下さった日本・大阪のインターナショナル・フィルム・サービスの片 山通夫写真作家と韓国の南・ヘギョン博士に心からお礼を申し上げます 。これからもご愛読とご声援を宜しくお願い致します。 （セ・コリョ新聞編集部） ◆◆609studioウエブ・ログ開設のお知らせ◆◆ まだ決して充分ではないのですが、ウェブ・ログを開設しました。 朝鮮半島関連のニュースを拾ってみたり、日記風の書き込みが多いと 思いますが、過去のサハリン取材などからいろいろサハリンの朝鮮人 に関しても書いてみたいと思います。 ご一読ください。 アドレスは http://609studio.blogspot.com ♪♪♪♪サハリン・アリランキャンペーン♪♪♪♪ 今サハリンで実施中のサハリン・アリランキャンペーンの締め切り は、今年の１２月末までとなりました。発表は２月の旧正月です。 ふるってご応募ください。 詳しい応募要綱は http://www.609studio.com まで ───────────────────────────────── ◇609studio ＩＮＤＥＸ◇ ◆現代時評：[自・公の自衛隊派遣] ken ◆セ・コリョ新聞ダイジェスト版：２００３年１１月１４日号 ◆現代語感：「先送り」 MK ◆韓国新聞拾い読み： 編集部 ◆編集長から：[この１週間] ───────────────────────────────── ◆現代時評 ：[自・公の自衛隊派遣] ken ───────────────────────────────── ◆◆読売オンライン ２００３．１１.１１ 自衛隊のイラク派遣「国 民は支持」―首相はイラクへの自衛隊派遣について、「自民党、公明党、 保守新党は、（派遣は）必要だとはっきり申し上げてきた。その勢力が 安定多数を確保でき、国民の支援、支持を得ることができた」と述べた。 ■■衆議院選挙が終わって、公明党の力で、与党はナンとか過半数を確 保できたようだ。ということは、自民党だけでは政権維持出来ず、言い 古された言葉ながら、公明党が完全に「キャスティング・ボート」を握 ったことになる 今後、自民党は公明党に頚根っこを抑えられて頭が上 がらない。 これはいいことだと、ボクは思う。なぜなら…・。 ■■いかに立派そうなことを言っても、いまの自民党に、日本のために 命を捧げようというような殊勝な志しをもった政治家などいない。いや 一人、二人は居るかも知れぬが、まあほとんどは、自己の利益、権勢欲 のために政治家になっているだけで、小泉さんといえども同様だ。先ず 自分の票、つぎにわが懐が大事である。 だから、目の前に自己の利益 がぶら下れば、何を仕出かすか判らぬ自民党だ。 ■■ところが公明党の母体である創価学会は、世俗道徳を基盤にした宗 教団体で、そこから任命されたような公明党議員には、少なくともいま のところ、利権屋もなく、老害らしき先生もいない。どうやら既に一歩 進んで、自ら議員定年制をしいているらしい。 失礼な言い方をすれば、底辺社会に近い人々の互助を目的とした常識 的な政治団体、というのが今日の公明党の姿で、主張する政策などには 、取りあえず非の打ちどころがない。そうした公明党が、手練手管に長 け、個々の利益に聡い政治家集団の自民党を抑えつけておいてくれるの は、大げさにいえば日本の社会が安全弁を得たようなものと、言えなく も無い。自民党政治と本質的にソリが合わない庶民社会を票田とした公 明党の役割は、ボクのような宗教に無関係な者にとってももじゅうぶん 理解できるところだ。 ■■そうした公明党が、自民党と連立を組むといのは、やや異様とも言 うべきだ。それはかって小澤一郎議員が企てたとの噂も世上にあるが、 公明党としてモチベーションは、折角、政治に関与するからには、自分 たちの政策を推し進める手段として、敵方とも組むもやむを得ぬという ことであったろう。あるいは、いくばくかの政治的権力志向が創価学会 なり、御大である池田大作氏に存在したとしても、あえて非難すべきで は無かろう。 ■■そしていまや日本の中央政治におけるキャスチング・ボートを握る までに公明党は成功した。ところがそこで不可解なことが起こった。 自民党が米国を助け、遥か遠くイラクまで出兵するという事態が起こり 、公明党は心ならずもそれに同調する、という羽目に遭遇したのだ。公 明党にとって誤算であったと、いまや公明党本部や、御大池田氏は臍を 噛んでいることだろう、とボクは思う。 一手間違った、と悔やんでいるかも知れない。 ■■教祖日蓮は、立正安国論のなかで「われ日本の柱とならん」と言っ たが、まさかにもこの大聖人が地球の裏の国まで救いに行くほどの世界 的見識を持っていたとは思えず、憎き仇敵は蒙古であるに過ぎなかった 。公明党も、一庶民政党として日本は大事だが、地球、もしくは世界恒 久平和のためのイラク出兵などは、少なくともいまのところ考え及ばな い。それを、本気か行きがかりか知らぬが、とにかく実行しようという のは、ブッシュさん一派か、その盟友小泉さんくらいなものだろう。 ■■だからといって、いま公明党が、連立与党を離脱するのは難しい。 自民党への義理立てもあるし、それより大事なのは、与党のキャスチン グ・ボートを握ったとする信者８００万世帯の心的優越意識に逆らうこ とになり兼ねない弱みもある。 ■■いくら「信仰の自由」に抵触するといっても、宗教団体の政治活動 が悪い理由はなく、現に西欧には「キリスト教なんとか党」と称する政 治団体などいくらでもある。 しかし仏教が平和宗教であり、戦争に遠い信仰であるというのは国際 的に定評があり、日蓮宗という仏教を母体に持つ公明党が、こともあろ うに海外派兵を主張する政権であるというのは頷けない。 ■■小泉首相は、派兵はするが戦争はしないと言っている。しかし、か たや戦死者への弔慰金を６０００万円から１億円に増額し、行くに際し て対戦車砲を携行する軍隊である。 どんなに言訳しようと、神の御名による十字軍の出兵と変らず、つま りは戦争に行くのだ。 ■■「与党は過半数を得た。自衛隊のイラク派兵は国民によって認めら れた」と、選挙後に首相は言った。 その与党が過半数の投票を得たの は、公明党の投票があったからである。簡単に言えば、公明党がイラク 派兵を決めた、と解していい。 「衣の下から鎧が見えた」という平清盛でなく、公明党はコロモをか なぐり捨てて、対戦車砲を携行するのだ。 ■■創価学会の信者たちで、自衛隊の海外派兵などに賛成する人は恐ら く僅かだろうし、自分たちの投票が国民を地球の裏の戦地に送るキャス チング・ボートを握ることになる、などとは考えもしなかっただろう。 罠にはまったか、踏絵を踏まされたか。それにまだ気付かぬ善良な小 市民集団なのだ。小市民というのは、ことほど左様に無知でお人よしで ある。 ■■だが、その上に君臨する御大将池田大作氏はどうか。 彼は、こと あるごとに世界の平和を唱え、ノーベル平和賞さえ期待しているという 。その池田氏が、政府のイラク派兵をどう考えているかだ。 言い逃れはいくらでもつく。我々はかって、いらざる聖戦の美名に隠 れ、中国大陸を蹂躙した。アジア植民地の民を独立させると称して東南 アジアを侵略したのもおおかた事実だ。 フセインの暴虐からイラク国 民を救うと称して、わが国民を海外派兵に駆立てることも、理由として 出来ぬことではない。 ◆◆しかし、目先に聡く、機を見るに敏なマスコミ諸君は、すでに、そ していつのまにか、オサマ・ビン・ラディン氏に氏という敬語を付け、 フセイン元大統領を、これもまたフセイン氏と敬語付きで呼ぶようにな った。彼らの復辟を予期してのことではなかろうか。はやまってビンラ デン氏やフセイン氏を百年の仇敵のように言うべきではないし、まして いま派兵するなどは国として遠慮すべきだろう。 それは、自民党ならいざ知らず、平和仏教の公明党が賛同すべきこと とは考えられない。 公明党および池田大作氏が、こんごこの問題にどう立ち向かうか、ボ クにとっては、ひじょうに興味あることだ。 Ｋｅｎ氏もしくは現代時評へのご意見、ご要望などは info@609studio.com へ！ ───────────────────────────────── ◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] ２００３年１１月１４日号 発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang ◇詳細/写真、記事、は関連Webへ → http://www.609studio.com ───────────────────────────────── 短信 「文化センター建設問題で」 韓国外務通商部アシア太平洋局東北亜１課ユ・イサン課長と外務官李 ・サンヨルさんが、６日〜７日までユジノサハリンスク市に滞在しなが ら、サハリン州韓人会・老人会、離散家族会の代表らそして駐ユジノサ ハリンスク日本総領事館職員と会って、文化センター建設問題を巡って 話し合う他、文化センター建設予定地を視察した。 同センター建設は、日本の山下設計が担当することになり、当社の田 中ミノル設計部長とカワイ・ヨイチロウ副部長など担当者らが１０日〜 １９日までユジノサハリンスク市に滞在する予定である。山下設計は来 年工事がはじまると伝えており、センター建設問題で１４日には日赤の フジエダ・タイスケさんもサハリンを訪問する予定である。 「検事局が調査」 ネベリスク、ドリンスク、コルサコフ区域の暖房問題の原因を究明す るために、最近サハリン検事局が区域財政状況を詳しく調べていること がわかった。 サハリン州非常事態担当管理局によると、１１月１１日現在、サハリ ンでは３７６棟に熱供給が中断され、３万人が寒さに震えている。特に 厳しい区域がコルサコフ市とブイコフ部落である。 「公平な選挙を約束」 国家下院と州知事選挙の立候補者たちは、先週「公平な選挙」という 名前の協定に署名した。これにより、候補者皆がサハリン州社会経済発 展への責任を負い、他人の名誉とプライドを傷つけることをしない公正 な選挙運動を行う義務を負うことになった。 「新聞社ニュース：インターネット新聞発行３周年」 尊敬する読者の皆さま！今月１７日でセ・コリョ新聞インターネット 版発行３周年を迎えます。世界各国の愛読者の皆さまと、インターネッ トを通じて世界何処からもサハリン民族新聞を読めるように環境を作っ て下さった日本・大阪のインターナショナル・フィルム・サービスの片 山通夫写真作家と韓国の南・ヘギョン博士に心からお礼を申し上げます 。これからもご愛読とご声援を宜しくお願い致します。 （セ・コリョ新聞編集部） あれこれ 「木材産業再生」 財政難で閉鎖されていたホルムスクのセルロイズ製紙工場を、企業家 たちが引き受け再生を図っていることがわかった。サハリン−トリイカ 社をはじめ、企業家らは木材生産を目指しており、設備を日本から購入 される予定であるため、既に労働者たちを日本に送り研修を受けさせて いるという 。 「食パン値上げ」 アレクサンドロブスク−サハリンスキ市では、最近食パンをはじめ穀 物、塩など食品が２０％も値上がりしたため、住民らの生活は日々苦し くなっていることがわかった。区域行政部は小麦粉と運送費の値上げが 原因と説明している。 「極東で犯罪件数増加」 内務省総管理局極東地域内務所長ア・ゾロタリョフ中長によると、極 東での犯罪件数が昨年同時期に比べ１．４％増加した１２０件。極東の 中で最も犯罪が多いところはユダヤ人自治州で、サハリン、プリモリエ がそれに続く。サハリンとプリモリエではビジネス絡みの請負殺人事件 が多いのが特徴であることがわかった。 「１００万ルーブルの宝くじ」 サハリン州から１００万ルーブルの宝くじに当たった人が出現して話 題を呼んでいる。４カ月以内に取りに行かないとそのお金は国庫に入る とのこと。 「仏、サハリン映画製作中」 文豪チェーホフの「サハリン島」に惹かれた３人のフランス人がサハ リンに長期滞在しながら映画の素材を探している。彼らは「サハリン島 」に書かれてある流刑地を訪ねるなど縁のある地域を回りながら、１世 紀前のサハリンと今のサハリンを比較している。１カ月間の資料収集の 後、帰国して本と映画製作を始めるが、完成したらサハリンでも紹介す る予定であると関係者は言う。（クセニヤ・サハロワ） 「音楽学生ら、児童感化院で公演」 プログレス財団の後援で、児童感化院で音楽学校生徒らのコンサート が行われた。感化院の子供達は古典より現代的音楽や踊りに関心が高く 、外部と遮断されている彼らにとって歌と踊りのコンサートは大変な喜 びであった。 「ヴェ・グレヴィツ回想記発刊」 州教育管理局副局長を歴任した故ヴェ・グレヴィツさんを偲ぶ雑誌 （教育関係者らに配る定期刊行物４５ページ）「歌え切れなかった歌、 最後まで生きることのできなかった生涯」が発刊され、同僚と親友たち に渡された。労働が好きで歌や詩など芸術を愛していた彼との思い出を 親友と同僚が語ったのを綴ったものである。 レポート「ロシア地域の韓民族女性の子女教育」 （本稿はソウルで開催された「２００３世界韓民族女性ネットワーク」 にてユジノサハリンスク市弟東洋語文学校権・キョンザさんが発表した ものである） 教育と言えば、一般的には子供に関しての話になりますが、教師が如 何に優秀であっても親の役割まで期待するのは無理です。子供に善悪の 概念を、又誠実な態度を教えるのはまず親の役割です。最近、ロシアで は社会生活様式の変化が激しく家庭の教育力が著しく衰退しています。 今日、６世帯の１世帯が片親で、経済的理由で親と子供との会話時間も 少なくなっており、母親と子供たちの健康状態も良くないのが明らかに されました。１９９８年に比べ幼児の発病率が７．３％であり、骨や筋 肉、血液循環などに関わる病気を患っている子供が２倍も増えています 。この７年間子供のアルコール中毒者も２倍近く増加しました。最も深 刻なのは子供の麻酔剤中毒者が１７．５倍増えたことです。 最近、ロシアでは多くの親が家族の生活を支えるために複数の仕事を持 っています。そのため、子供の教育に払える時間も精神的余裕もなくな っています。親の無関心の中で育つ子供が第２次世界大戦直後より多い のです。そして、子供の犯罪は日々増加しています。２０００年度には 全国的に子供犯罪者数が２０万人を超えました。このような現実に苦し さと不安を感じます。又、正常な家庭生活のできる環境作りのできない 国家を憎みます。 幸い、このような問題に危機感を感じ、改善しようとする動きがありま す。「ロシアの子供達」という大統領のプログラムが実行されています 。国会には婦女委員会が組織されました。大統領プログラム「ロシアの 子供達」により病院の設備が新しくなりつつあり、２００２年にはロシ ア教育部長官命令の「教育発展プログラム実現のための２００２―２０ ０４年基本方向と事業計画」が出されました。 ロシアの片隅、サハリン州も例外ではありません。残念なことに子供の 犯罪数では平均を上回っています。それよりも問題なのは、親がいるに もかかわらず孤児になる子供が多いことです。親から捨てられた子供た ちです。その中には韓人の子供もいます。 今、サハリンで子育てをしているサハリン韓人は第２次世界大戦中、強 制的に連れてこられた人々の子孫です。１世たちは大家族で苦しい生活 の中でも子供達に親に対する尊敬心や勤勉性などをしっかり教えました 。そして、祖国に帰る日を楽しみにしながら祖国のことを子供たちに伝 えていました。苦しい生活を乗越える智恵と勇気も教えました。そのた め、当時韓人の子供達は礼儀正しく、勉強にも熱心でした。 しかし、市場経済に移行してから多くのサハリン韓人が韓国に出稼ぎに 行き、子供の教育や日頃の世話は祖父母が担当するようになりました。 祖父母は一生懸命孫ですが、やはり親のいないための問題が色々生じま す。 私の勤務している学校の現況を例としますと、学生は８００人、その中 に韓人が６２％を占めております。そして、生徒の７０％が韓国語を習 っています。最優秀学生の９割が韓人です。１週間に３時間韓国語を習 っているため東洋語文学校と呼ばれています。卒業生の多くがサハリン 国立大学の韓国語科に進学して、韓国の文化や風習などの勉強を続けま す。毎年旧正月を一緒に祝い、学年末には「門の開かれた日」と行事を 開いて、自由な授業参観、心理や教育上のカウンセリングも行います。 又、学校には「ミレ（未来）」というサークルがありまして、夏には韓 国の歴史や伝統文化を学ぶキャンプも行います。 自国の文化を拒否する人は多民族の文化を習うこともできません。サハ リン韓人子供達はロシア文化も韓国文化も自分のものにしています。子 供たちは綺麗な心、無限の可能性を持っています。それを守り育つよう に助けるのが我々の役割であると思います。 選挙キャンペーン ：サハリン州知事候補ピョウドル・イリイツ・シドレンコ編 「サハリン韓人社会に関心が高い」 サハリン開拓の歴史はいつも順調なものばかりではなかった。島に韓人 が多いのは軍国主義日本のサハリン占領と関係がある。日本帝国主義者 により強制連行された１世たちは炭坑や山、軍施設で過酷な労働を強い られた。今もその証人が生き残っている。戦争後、サハリンは解放され たが、旧ソ連政府は諸々の理由で韓人たちの永住帰国問題を解決してあ げなかった。戦争が終れば故郷に戻れるとばかり信じていた１世たちは 家族とも会えず、生死確認も手紙のやりとりも出来ない人生をおくって きた。サハリン韓人社会の問題は半世紀も未解決のままであった。その 間、新しい家庭ができ、子供も孫も生まれた。国際結婚も多くなった。 しかし、永住帰国問題は未だに残っている。 １世の一部は半世紀ぶりに永住帰国した。しかし、子供や孫とは生き別 れて暮らすことになった。そのため、新たな離散家族問題が生じた。こ のような問題にユジノサハリンスク市政府は大変関心を持っている。市 政府は韓人団体の事業を積極的に支援しており、そのために市長民族問 題担当補佐官というポストをまで作った。市政府は日・韓・露３国レベ ルで資金問題を解決すればサハリンに１世たちのためのシルバーセンタ ー建設敷地を提供する意志がある。そうすれば子供達と別れることなく 余生を送ることができるであろう。 最近、ユジノサハリンスク市と安山市は友好協力関係を結んだ。エフ・ シドレンコ市長は韓国のサハリンへの投資を積極的に提案している。 又、ピョウドル・イリイツ・シドレンコは韓民族の文化と伝統維持発展 に注目している。彼は韓国語を研究する３校の開校に協力しており、韓 人文化センター敷地も提供した。文化センターは来年オープンする予定 です。ユジノサハリンスク市は民族の記念日行事にも資金援助している。 今日、州及び連邦レベルで韓人社会の問題解決に関心を注いでいる。も しも、エフ・イ・シドレンコさんがサハリン州知事になれば、彼はサハ リン韓人らのために最善を尽くしてであろう。ロシアと韓国との協力関 係も一層発展するであろう。私たちはピョウドル・イリイツ・シドレン コさんがこの仕事を立派に果せると確信します。 （エフ・イ・シドレンコ支持グループ） ───────────────────────────────── ◆ 現代語感：「先送り」 MK ───────────────────────────────── 辞書では、その時点で判断や処理をしないで、先に延ばすこと。 小泉首相、いや今の政権のなんと「先送りの多いこと」か。例えば、 インターネットの検索機能を使って「先送り」を検索してみると、とて もよくわかる。Ｇｏｏｇｌｅ（日本語のページ）では約１０万７千件ヒ ットした。ざっと見たところ、やはり政治の世界の話が多い。 最近イラクはまさに戦争状態。それでも派兵するという。 ただ様々な「先送り」を経て・・・・。 イタリアは１２日の自爆テロを受けて、兵員の撤収問題が政治課題に。 世界の情勢を見て決めるわが国の主体性のなさよ。 この項を書いているときに、土居社民党党首が辞任の報。 この方も結果として責任の先送り・・・。 ───────────────────────────────── ◆［韓国新聞拾い読み］ 編集部 ───────────────────────────────── 「パスポートに生体認識チップ搭載」建交部（中央日報１１月１２日） ２００５年から、仁川（インチョン）空港を利用して海外旅行をする 人は、出入国申告書を作成する必要がなくなる。また、来年から旅行客 携帯品の免税範囲が拡大されるほか、２０００ドル以下の特送貨物は書 類なしに通関できる。「特送貨物」とは、海外から郵便で国内に搬入さ れる貨物をいう。・・・建設交通部（建交部）は１２日、仁川空港を２ ０１０年までに、４０００万人以上の旅客と２００万トン以上の貨物を 処理する世界的なハブ空港に育成するため、こうした内容の細部推進計 画案を発表した。 http://japanese.joins.com/ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 北朝鮮の欧州内銀行が閉鎖危機（中央日報１１月１２日） 北朝鮮がヨーロッパで直接運営する唯一の金融機関、オーストリア・ ウィーン所在の「ゴールドスター」銀行が閉鎖されるかもしれないと、 フィナンシャルタイムズ・ドイツ版（ＦＴＤ）が１１日報じた。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 最初の記事は、仁川空港の機能強化策の一環だ。規制を緩和するとと もに、ハブ空港化への道を歩む為の政策だ。ただ、この規制緩和で恩恵 を受けるのは「内国人＝韓国人」だけのようであり、今後の緩和策で、 外国人へのアプローチも。いずれにしても、規制緩和は重要だ。 まったく逆の歩みを見せるのが、北朝鮮。米国側の圧力でオーストリ ア金融当局（ＦＭＡ）は最近、ゴールドスター銀行の取引全体に対する 監査を実施した。その結果「ウィーンが北朝鮮の金融業務および取引業 務の中心地と見るべきだ」との指摘が。アメリカの規制はどこまで？ 詳しくは http://japanese.joins.com/ ───────────────────────────────── ◆[編集長から] Michio Katayama ───────────────────────────────── 総選挙が終わって、敗れた人哀れ・・・。それなりのわけがあるので しょう。中でも土井たか子氏。この人も「問題の先送り」が敗因？ 秋たけなわ。北の国・札幌からは雪の便りが届きました。 ◇サハリンの韓国語放送（ウリマル放送）の番組をＷｅｂに掲載して１ 年がたちました。その間、様々な方々から放送局に励ましのお便りをい ただきました。今後ともよろしくお願いいたします。 ◆「日本の国際貢献」という言葉に弱いのがわが国の国民。いや弱いの は「国際貢献＝自衛隊派兵」と短絡する思考。ほかにもあると思うが。 本当に「派兵」するのなら、戦後のいや戦前からの総括をしてからで も遅くない。 ◇短歌を一首 ひと夜さに嵐来たりて築きたる この砂山は 何の墓ぞも 石川啄木 ⇒筆者にはこの歌の「嵐」とは、イラクの自爆テロを思い、築かれた砂 山は、「何の墓」だと考えさせられる。戦争終結宣言後、米軍の死者は １６０人（１１月１４日現在ＡＦＰなどの報道) ◆週末にアメリカから、タカ派の国防長官がやってきた。同じくタカ派 の首相と防衛長官は、国民の眼を気にしながら、なにやら禅問答のよう なやり取りをして、お互い充分満足のていでこの問答は終わった。 会談で、長官は「活力ある経済力と民主主義を持った日本が国際社 会で主導的な役割を果たすことが重要だ」と指摘したとある。 「活力ある経済力」じゃないでしょう。持ち上げて、余りの軽さに、 驚いたのじゃない？ラムズフェルドさん。 ◆「君子の交わりは淡きこと水の若く」という言葉がある。この後にこ う続く。「小人の交わりは甘きこと醴の若し」 さて、ブッシュ大統領と小泉首相の仲はいずれ？ ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ 発行 ２００３年１１月１１日 No.１４３ 編集・発行 609studio Michio Katayama 発行 毎週火曜日 購読料無料 配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 Macky! ID:609studio e-mail info@609studio.com website http://www.609studio.com 投稿 http://www.609studio.com 掲示板へ 購読 購読解除は websiteへ ◇禁・無断転載◇ ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿//＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ |