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2003/11/4 No.141＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ 【609 Studio 】６０９ｓｔｕｄｉｏメールマガジンは「現代社会 を斬る！」をコンセプトに論説委員Ｋｅｎ氏の論説「現代時評」 をはじめ、サハリン情報として、ロシア唯一の韓国語新聞サハリ ンの「セ・コリョ」ダイジェスト版、その他、寄稿記事など話題 満載！ URL ⇒ http://www.609studio.com ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ ◇◇セ・コリョ新聞に関して◇◇ セ・コリョ新聞社から609studioに送られてくるデータがＰＤＦ形 式のファイルとなりました。韓国語（一部ロシア語）ですが紙面をそ のまま掲載いたします。紙面は次のアドレスにありますので、ぜひご 覧ください。 http://www.609studio.com/kil_sang.html なお日本語版に関しては、翻訳して従来どおりの形式で掲載いたし ます。 ♪♪♪♪サハリン・アリランキャンペーン♪♪♪♪ 今サハリンで実施中のサハリン・アリランキャンペーンの締め切り は、今年の１２月末までとなりました。発表は２月の旧正月です。 ふるってご応募ください。 詳しい応募要綱は http://www.609studio.com まで ───────────────────────────────── ◇609studio ＩＮＤＥＸ◇ ◆現代時評：[政府・日銀の馴合いとイラク復興醵金] ken ◆セ・コリョ新聞ダイジェスト版：２００３年１０月２４日号 ◆現代語感：「軽率」 MK ◆韓国新聞拾い読み： 編集部 ◆編集長から：[この１週間] ───────────────────────────────── ◆現代時評 ：[政府・日銀の馴合いとイラク復興醵金] ken ───────────────────────────────── ◆アサヒコム 2003．10.29 財務省は外貨準備として持つ外国債を 日本銀行に一時的に売却できるようにする方向で日銀と調整に入った 。規模は１０兆円程度。介入資金は短期国債を発行して調達している が、今年だけで１３兆円を超える巨額介入の結果、発行枠は約１０兆 円しか残っていない。（中略） 政府の外貨準備のうち、８割近い約 ５１兆円が米国債などの外国債。財務省はこのうち１０兆円程度を必 要に応じて日銀に売り、手にした円を為替介入にあてられる仕組みを 検討している。日銀の財務の健全性に配慮して一定期間がたてば政府 が買い戻す…。 ■■ボクは財政に素人だが、それでもいくらかの知識は持っていると 今まで思って来た。それでも、最近は判り難い話が多くなってきた。 その典型的な例が、上記の新聞記事だ。いったい何の意味かとっさに は分からなかった。 ■■以前は政府が国債を発行すればその買い手は国民自身、もしくは 国民のカネを預かっている市中銀行や外銀と相場が決まっていた。そ れが最近では、国債を買う習慣のある富裕層国民にとって政府の国債 発行が多過ぎ、もう買う余力が無い。外銀も円を敬遠し始め、市中銀 行もカネが無いため国債購入を渋る。そこで出現したのが日銀貸出し の量的超緩和であった。 先ず市中銀行に国債を買わせる資金を日銀 が制限無く供給し、いったん市中銀行が国債を買ったふうに見せかけ 、後でワンクッション置いてその国債を日銀が買い取るという方法で ある。 ■■しかしそれも多くなり過ぎたので、今度は日銀が直接国債を買う ことになる。つまり「日銀引き受け国債」の発行というやつだ。あま りにも世間体が悪いと、日銀総裁はしぶったが背に腹は代えられない 。だいいち、いくら偉そうにいっても日銀総裁は政府の一官僚に過ぎ ず、首相からクビと、一言いわれたらそれでお終いの地位である。 あれやこれやで、この6月末で六十兆円に達した日銀の買い入れ残は、 ＧＤＰの１２％。太平洋戦争突入直前の昭和十五年のレベルに相当し 、その後、急速に膨らんでいく。 ■■日銀と政府の財務省は、簡単にいえば個人の右ポケットと左ポケ ットの違いしか無い。右のポケットから左ポケットに移しかえる際の メモ紙が、つまりは国債ということだ。ボクは詳しいことは知らぬが 、日銀引受国債などは第3者経由の必要もないから、国債という印刷 物すら要らず、金額を両者が相互記帳して、それで終いにしているの ではなかろうか。 ■■じゃ政府は普通の国債だけで日銀からおカネを都合しているかと いうと、じつはそれだけでは無い。外貨債（ほとんどが米国財務省証 券、つまり米国債）を買い入れるときの資金は、外国為替資金証券、 通称「為券」と称する別枠の仮証券を日銀に渡し、そのカネで外貨を 買い入れる。その限度額はつい最近の議会承認で92億ドルまで大幅に 増額されたらしい。が、それで足らずに今度は、それで買い入れた米 ドル債を日銀に売り渡して、それで得た資金でさらなる外貨を購入す るという手を考え出した。 ■■ずいぶんややこしい話だが、ボクの理解では、例えていえばこう いうことになる。 借用書で貸し衣装屋から借りてきた衣装を、同じ貸衣装屋へそのま ま売りに行く。相手が街の貸衣装屋ならば、「その衣装は当店が貸し た衣装で、それをまた我々へ売りつけようなどとはとんでもない了見 だ。警察へ突き出してやる」と怒るところだ。日銀も同じで「いくら 何でもそれは困る」と政府に苦情をいう。するとわが政府は、「いや ごもっともだが、カネがないので背に腹は変えられぬ。ほんの僅かな 期間だけでいいから目を瞑って買取って欲しい。なるべく早くまた買 い戻すから」と、懇願する。 とまあ、そういうことを日銀と政府がやっているのだ。これは「詐 欺的な馴合い」または「融手(融通手形)のきり合い」以外のなにもの でも無い。 ■■わが政府は、返ってくる当ての無い対米債権と、税収の２倍を越 す赤字財政で、財務省・日銀間たらい回しで資金繰りするしかないほ ど逼迫しているのだ。はやく言えば政府と日銀が結託して詐欺まがい をしながら、この国を運営している。 にもかかわらず、国債３０兆円の公約を外したあと、小泉内閣は国 債依存度を高め、それに味を占めて、際限のない支出増を繰り返して いる。財務大臣も日銀総裁も、いまや支出に歯止めを掛ける意欲を失 ったかに見える。そのもっとも顕著な例が、今回のイラク復興に対す る１５億ドル、１６５０億円の拠出約束だ。いやその金額に止まらず 、２００７年までに５０億ドルという巨額を拠出すると言うのだから 豪儀なものだ。小泉さんは15億ドルを１５万ドルと間違っていはしな いか。なんとその１万倍なのである。そしてそのカネの出所は、「国 債発行」という「打ち出の小槌」に依存するつもりらしい。 ■■先般の国際会議で１５億ドル拠出を発表した川口外相が、帰りに 米国務長官パウエル氏にキッスをしてもらっている写真がニュースに なっていたが、それはもうパウエル氏も嬉しかったであろうし、発表 する川口外相も楽しい使者であったろう。 わが腹の痛まぬカネを他人様に分け与えるというのは、目出度く楽 しく、そして結構な役目だ。出きればボクも、一生に一度でいいから 、ああした目出度い役割を務めてみたいと思う。 ■■しかし不思議なのは、そうした身分不相応で、天文学的な巨額を 国家が支出するのに、ニュースで見たり聞いたりした限り、わが国の 議会で何のトラブルも無く、たいした議論もされてないことである。 いったい国会というところは、あれほど巨額の政府支出に、これとい うほどの議論忖度もされない機関なのであろうか。 ある日とつぜん、首相が鶴の一声で「そう決めた」と発表し、お使 いの外相が国際会議に赴いて、嬉しくご披露すればそれで済むことで あろうか。 ■■ボクなどの常識と感覚では、侃侃諤諤、数日掛けて議会で議論し 、あわやつかみ合いの喧嘩にもなりかかり、最後にようやく決着して、 ほっとしたというような案件だと思うのだが。 先日の議会解散宣言と同時に、議員諸君が「バンザーイ」と歓声を 挙げた、あれと同じような感じで議会通過すべき大案件と、１５億ド ルもしくは５０億ドルという巨額の数字は語っていると思うのに・・。 皮肉に言えば、議員諸公は、自分たちの身分に関することであれば、 与野党同意の馴合い解散でもワッと歓声をあげるくせに、自分たちの 懐が痛まぬ１６５０億円なり、５０億ドルなりの拠出決議については 、米国の忠犬ハチ公的存在である小泉首相が決めるに任せて、どうで もいいことだったのか、と思えてならない。 ■■周知のように衆参両院院には「予算委員会」という手ごわい委員 会があり、こと政争の具になりそうなネタについては、ここが最もハ ードルの高い関所になっている。しかし「予算委員会」本来の目的は 、予算案を厳しく審議する場であるべきだ。 ■■ところが今回、わが国がいかほどの復興資金を拠出するかについ ては、つい先日、９月初めごろまでのマスコミニュースでは１０億ド ルくらいと報じていた。が、それが急に１５億ドル、もしくは数年で ５０億ドルと膨れ上がり、その間、予算委員会が急遽開催されて議題 に上ったとも聞かない。ことは大金である。米国への義理立てで仮に 出さざるを得ないにしても、１５億ドルを半分に値切るとか、１０億 ドル程度にしてもらえないかとか、いろいろ意見が出て、大いに揉む べきところだ。 それが、至極あっさりと１５億ドル、または５０億ドルと決まって しまったような感じで、その間に与野党とも異論無しといった状態で ある。これでは、いくら自分の懐に関係のない話としても、議員諸公 たるもの、国民に対してあまりにも無責任ではないか。 ■■もっとも、手続き的には次国会に提出するつもりかも知れぬが、 その前に首相の一存で１５億ドルなどとブッシュ氏なり、全世界に向 かって広告してしまえば、国会は蚊帳の外の事後承諾機関に過ぎず、 不名誉な限りである。有り余っている資金ならば兎も角、最初に述べ たように、いまやわが政府は、財務省と日銀が警察に叱られそうな馴 合い金融操作を繰り返して、ようやく辻褄を合わせている財政状態な のだ。 ■■米政府のいうところでは、イラク復興には３５０〜５００億ドル が要るらしい。そして日本はそのうちの１０％を拠出すると、いとも 簡単に表明した。 ところで、ほんとうにそのような巨額のカネがイラク復興に要るの だろうか。３０〜４０億ドルで充分ではないかと、ボクなどは思う。 それとも米国には、来るべきイラク復興で１億ドルほどづつ荒稼ぎし ようとする連中が居て、少々高く見積もっているのかも知れず、それ を鵜呑みにする日本政府が嘲笑われているのかも知れない。もともと 米国が侵攻するまでは、長らく外国からの経済制裁で窮乏していたと はいえ、中東諸国の中では数少ない豊かな国であったイラクだ。米国 の侵攻さえ無ければ、他国からの復興援助などなくても立派に国家と して立っていけたはずである。つまり、米英が侵攻して３５０〜５０ ０億ドルに相当する破壊を、そこでやってのけたから、それだけの復 興資金がいま要る、ということではないのか。ならば、破壊した米英 の責任で何百億ドルなりと出して復興すべきである。つまり、壊した 者が弁償すべきだ。それを、破壊に加担してもいないわが国が、なぜ 共同して弁償しなければならないのか。 ◆◆いくら同盟国とはいえ、米国が壊した品の弁償まで付合いさされ る筋合いはない。 というような議論を、叶わぬまでも我が議会で議 論しあって、最終的に見舞い金というような意味で、いくらか復興資 金を寄付するということであれば、やむを得ないことと、ボクなどは 思う。 それが、ほとんど議論らしい議論も無く、議会の特別支出の決議も 無く、いとも穏やかに５０億ドル支出ということになってしまう、そ の不思議さこそ、不思議とすべきである。 いったい、わが議員諸君の了見はどうなのだ。そして我々国民はど う思っておとなしくしているのだ。 ボクは不思議でならない。 Ｋｅｎ氏もしくは現代時評へのご意見、ご要望などは info@609studio.com へ！ ───────────────────────────────── ◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] ２００３年１０月３１日号 発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang ◇詳細/写真、記事、は関連Webへ → http://www.609studio.com ───────────────────────────────── ユジノサハリンスク市現況 先週将校会館で行われた自治体の中間現況報告会議でエフ・シドレ ンコユジノサハリンスク市長は次のように発表した。現在ユジノサハ リンスク市労働者人口は７万７千人で、その中の７０％が大中企業に 勤めており、登録された失業者数は昨年と同様に０．３％水準に止ま っている。市民の収入も増加傾向にあり昨年に比べ３．５％上昇、平 均１万１０６ルーブルである。そして、公務員に対する未払い給与は ない。しかし、ゴミ保管所などの環境汚染、住宅不足、市予算不足な どの難題はまだ残っている。 記者会見：「極貧者支援プログラム実行について」 先週、サハリン住民社会保護管理局のデ・スホヴォイ局長が記者会 見を開き、極貧者支援プログラムの進行状態と課題について発表を行 った。それによると、現在州内極貧者数は６万２千人。さる９カ月間 ３８００万千ルーブルが同プログラムに費やされ、４万９千人が援助 金を受けた。予算の大部分は食糧購入に当てられる他、電話の設置や 学用品などの購入にも使われた。 医療機関設備投資増加 ２２日行われたサハリン州保健管理局主催の保健関係職員会議で、 イ・マラホフ州知事代理は医療環境改善を高く評価しながら６億ルー ブルの追加予算支出を約束した。この金額は昨年予算の３倍に当たる 大幅な引上げである。 短信 オーストラリア企業家来島 ２２日、ロシア連邦駐在オーストラリア商業代表者の引率下で原油 採集関係オーストラリア企業家たちがサハリンを訪問した。訪問団は ロスネプチ−サハリンモルネプチェ株式会社を訪問し、今後の協力方 案について話し合った。今回は２回目の訪問。 知事代理モスクワ出張 イ・マラホフサハリン州知事代理は先週、モスクワ出張中、ミハイ ル・カシヤノフ首相と会談し、原油ガスプロジェクト進行状況と来年 の予算問題について話し合った。又、知事代理はサハリン州基本年金 引上げなどイ・パルフトジノフ元知事の政策を引継ぎ実行していくと の意思を明らかにした。 連邦非常相に苦情訴え ロシア連邦非常事態省のセルゲイ・ショウイグ相がサハリンを訪問 して、コルサコフ液化工場を視察する時、数人の女性が彼の乗ってい た車を遮って「私たちを助けて下さい。給料も貰えず、ボイラーも故 障し、寒さに震えて居ます」と訴える出来事があった。２８日の記者 会見でセルゲイ・ショウイグ相がこれについて言及するや、州知事代 理はコルサコフ市長を解任させると応えた。 訪韓報告：「世界韓民族女性ネットワーク」に参加して（抜粋） １０月韓国で開催された２００３世界韓民族女性ネットワークに参 加して帰国したウリマルラジオ放送局の金春子局長にインタビューを 行った。 ：サハリン州代表３人が参加したことを嬉しく又誇りに思う。 ：有難うございます。国内外の同胞女性交流の場である同大会は、１ ０月５日〜８日までソウルルネサンスホテルで開催された。女性部と 毎日経済新聞社が共同主催し、２３カ国の各分野で活躍している女性 １０１人が集まって、人的交流とその活用について話し合った。サハ リンからはユジノサハリンスク市韓人会長、朴・チョンザさんと第９ 東洋語文学校韓国語課長、権・キョンザさんと私、この３人が招待さ れた。又、モスクワ高麗人女性会を１３年に渡って指導してきた安・ ワレンチナ会長も参加した。今年で３回目を迎える同大会で、世界を １３カ地域に分け地域担当官を選任したが、私はロシアの担当者に選 ばれた。地域担当官とは母国と地域間の情報交流においての窓口役割 を果すもので、私は韓人の多い極東地域とモスクワ、サンクトペテル ブルグ、ロストフ地域などに支部を組織し、ロシア各地で活躍してい る女性のネットワークを作る予定である。 ：大会の参加した感想は。 ：会を重ねるたびに組織力も雰囲気も良くなっている。経済や教育分 野で献身的活動を行っている方々との交流はとても勉強になった。国 内外であらゆる障害を乗越え、自己能力を開発し、そして成功し、堂 々に生きている同胞女性の姿はいい刺激となった。 あれこれ 「計画超過達成」 ドリンスク運輸企業所は、貨物及び乗客輸送目標を遥かに超え、貨 物運送部門ではこの９カ月間で１年間の目標、１１万１５００トンを 超過した１９万１千トンを運送した。企業所の収入も昨年同時期に比 べ１７５．３％増加し、又職員の給料は６０％引上げた。また新しい バスや貨物車も購入。ア・プリホジコ指導者は、このような成果はサ ハリン開発事業に参加できたお陰である説明した。 「サハリン税関職員メダル受賞」 今年はロシア税関が出来て３５０周年。サハリン州税関プレスセン ターによると、職業の日を迎えて、サハリン税関職員５０人が連邦或 いは極東税関から感謝状やメダルなどで表彰された。 「再び停電」 サハリン州政府は１１月１５日まで冬季準備を完了する予定である が、作業の遅れと台風の影響で、ユジノサハリンスクとノグリキ地域 では今月末〜１１月初めまで、発電所修理のため約１週間時折停電が 続く見込みである。 「教師研修セミナー」 サハリン州教育管理局主催の第３回教師研修及びセミナーが今開催 中で１２地域から２６人が参加している。参加者たちは２週間の教育 行政や心理学などの研修を受けた後、好きなテーマを決め論文を提出 し審査を受けなければいけない。 「チャイヴォ湾にかかった橋」 チャイヴォ湾にできた試推場までの８００ｍの橋が建設され話題を 呼んでいる。この橋は、サハリンは勿論ロシア最大の橋で、サハリン −１開発プロジェクトを主導しているエプソン社の注文で作られたも のである。 「台風で通行止」 ２３日北サハリンを襲った台風の影響で、ユジノサハリンスク市と 北部地方を繋ぐ唯一の道路が約１０時間通行止めとなった。自動車道 路担当管理局が２４日行った報告によると、日本海から襲来してきた 台風でレオネドブカ川の北３１０Kmの周辺の水面が１．５ｍ高くなっ たため、橋が落ちるなど大きい被害が生じた。 ───────────────────────────────── ◆ 現代語感：「軽率」 MK ───────────────────────────────── 辞書によると「よく考えずに物事を行うさま。かるはずみなさま」 「―な行動」・・・とある。 まあ、一般的には、辞書にあるような行動を言うのだろうが、それ が国際的な問題に発展する可能性が多々ある。最近中国で起こったふ たつの事件。ひとつは９月１７日、日本人数百人が中国のリゾート地 、 珠海のホテルに中国人女性を連れ込んで集団買春したというもの。 今ひとつは、中国・西安市の西北大学での文化祭で、日本人留学生の 寸劇に中国人学生が反発している問題。 いずれも当事者からは「軽率」だったという反省の弁が聞こえてく る。しかし、「侮辱された」側の中国側にとっては「軽率」で済まさ れないだろう。まさか「済んだこと」として、問題をうやむやにする 日本人の体質がここでも発揮されるのではないだろうか。 「軽率」に事を起こし、「軽率」に謝って・・・・。「軽率」とは 無責任の同義語か。我が日本人にとっては・・・。 ───────────────────────────────── ◆［韓国新聞拾い読み］ 編集部 ───────────────────────────────── 「イラクを離れろ」…韓国大使館職員が脅迫受ける （中央日報 １０月３１日） 外交部は３０日「イラク駐在の韓国大使館職員１人が数日前、身元 不明のイラク人２人から『イラクから出て行け』という脅迫を受けた 」と明らかにした。この職員はバグダッド市の韓国大使館付近でタク シーを待っていたが、車に乗って近づいてきたイラク人２人に車に乗 せられ、脅迫を受けた後、解放された。 ・・・ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 脅迫したイラク人２人は武器など凶器は使用しなかったという。 韓国も相当規模の兵力をイラクに派兵する。外国の軍隊や民間人に、 イラクからの退去を求めるイラク人の意思は今後大きくなる可能性を この事件は秘めている。 イラク人は誇り高い民族だ。自分の国は自分で再建すると言う意思 が、強いのだろう。 ───────────────────────────────── ◆[編集長から] Michio Katayama ───────────────────────────────── 北海道でオーロラ観測のニュースが流れてきました。なんでも太陽 の活動が活発になった影響だそうです。いろいろなことが起こります。 だから自然は面白いのでしょうね。筆者もカナダ北部やフィンランド でオーロラを見たことがあります。不思議な天体ショーです。 ◆不思議とのん気に言っておれないのが、わが国の状況。選挙も近い ので、マニフェストをよく読んで「政治に参加」しよう。こんな機会 は３年か４年に一度だけ。 ◆イラク：バグダッド中心部のホテルやイラク国内の民間航空機に対 するテロ攻撃の脅威についての警告 （2003/11/01外務省ＨＰから） http://www.pubanzen.mofa.go.jp/info/info4.asp?id=045#header そして「日本人や日本の関連施設等がテロ攻撃等の標的となる可能 性も排除されないことを念頭に置いた上で、今まで以上に自らの安全 確保に注意を払うよう心掛けて下さい」と続く。 ◆危ないぞ！韓国大使館員もバグダッドで脅迫を受けた。それでも兵 は行く。 一隊の兵を見送りて かなしかり 何ぞ彼等のうれひ無げなる 石川啄木 ◆盧大統領「誤った国家権力で犠牲」と、４．３事件に謝罪した。 早急に名誉回復と慰霊のための「４．３平和公園の造成」を約束した と言う。 日本とドイツの戦争犯罪への追及の仕方に違いがある。ドイツは戦 後、ドイツ人による戦争犯罪の追及を行った。 然るにわが国は・・・。韓国も同様かと思っていたら、光州事件や、 この４・３事件で違いを見せてくれる。「済んだことをとやかく言わ ない」風潮はわが国だけのものか？ また靖国神社参拝は「平和への誓い」になりえるのか。Ａ級戦犯も 合祀されている中で・・・。 ◇４．３事件とは＝南労党済州道党の武装蜂起を軍と警察が鎮圧する 過程で、一般住民らが犧牲になった事件。当時２万５０００〜３万人 の人命被害があったものとされる。 ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ 発行 ２００３年１１月４日 No.１４１ 編集・発行 609studio Michio Katayama 発行 毎週火曜日 購読料無料 配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 e-mail info@609studio.com website http://www.609studio.com 投稿 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