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タイトル:609studio No.140◆現代時評:[帰ってきた真紀子さんとムネオさん]  2003/10/26


2003/10/28 No.140_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

   【609 Studio 】609studioメールマガジンは「現代社会
  を斬る!」をコンセプトに論説委員Ken氏の論説「現代時評」
   をはじめ、サハリン情報として、ロシア唯一の韓国語新聞サハリ
   ンの「セ・コリョ」ダイジェスト版、その他、寄稿記事など話題
   満載! URL ⇒   http://www.609studio.com

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        ◇◇セ・コリョ新聞に関して◇◇

  セ・コリョ新聞社から609studioに送られてくるデータがPDF形
式のファイルとなりました。韓国語ですが紙面をそのまま掲載いたし
ます。紙面は次のアドレスにありますので、ぜひご覧ください。
 なお日本語版に関しては、翻訳して従来どおりの形式で掲載いたし
ます。
       http://www.609studio.com/kil_sang.html

          ◇◇サハリン・アリランキャンペーン◇◇

  今サハリンで実施中のサハリン・アリランキャンペーンの締め切り
は、今年の12月末までとなりました。発表は2月の旧正月です。
ふるってご応募ください。

     詳しい応募要綱は http://www.609studio.com  まで
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          ◇609studio INDEX◇ 

◆現代時評:[帰ってきた真紀子さんとムネオさん]  ken

◆セ・コリョ新聞ダイジェスト版:2003年10月24日号
  お断り:技術上の問題でまだ届いておりません。届き次第お送り
いたします。

◆現代語感:「詭弁」                 MK
◆韓国新聞拾い読み: 編集部
◆編集長から:[この1週間]
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◆現代時評 :[帰ってきた真紀子さんとムネオさん]  ken
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◆アサヒコム 2003.10.22 無所属で立候補する予定の田
中真紀子前外相は22日午前、事務所関係者を通じて自民党本部に離
党届を出した。事務所は「誤解や混乱を避けるため」と説明している
。党本部は「党紀委員会を開いて対応を協議する」としている。田中
氏はすでに、他の無所属の立候補予定者に当選後、新しい政治勢力の
結集も視野に入れた連携を働きかけている。

◆毎日新聞 2003.10.18 公判中の前衆院議員、鈴木宗男
被告は18日、28日公示の衆院選に立候補しないことを明らかにし
た。今月3日に胃がんの告知を受け、直ちに手術が必要なためという
。(中略)しかし、出馬を見送るのは今回のみとの意向を示し、政界
からの引退は否定した。

◆日経ネット 2003.7.30 鈴木宗男被告の側近とされ、国
後島ディーゼル発電施設入札をめぐる偽計業務妨害罪などに問われた
外務省の元主任分析官佐藤優被告の公判が30日、東京地裁であり、佐
藤被告は初めての被告人質問で「鈴木議員は、共に対ロシア外交に命
をかけた盟友」と述べた。佐藤被告は逮捕以来、一度も保釈請求をし
ていない。弁護人の質問に対し「鈴木議員も拘置されている。わたし
は、盟友が苦しんでいる時に、1人だけ楽になりたいとは思わない」
と答え、鈴木被告の拘置中は保釈を求める意思がないことを強調した。

■■きょうまでの政治ニュース報道を読む限り、真紀子さん、宗男さ
んの二人は、あたかも悪の両巨頭のごとくに見える。いや真紀子さん
については「見える」でなく、「見えた」と過去形でいうべきで、宗
男さんの方はまだ現在形だ。
 この2人にひじょうに共通しているのは、めっぽうよく目立ち、そ
して「あくが強い」ところだ。

■■およそ日本という風土は、目だったり、「あくが強い」のを好ま
ない。ある種の日本的美意識というのがあって、なにごとであれ「さ
らっとしていて、移ろいやすく、いざぎよい」のを上等とし、それに
外れると風当たりが強くなる。 しかしそれは権謀術数のうごめく政
治社会とは相容れないもので、そこをうまく渡るのが上手な政治家で
ある。ボクなどはその典型を福田赳夫元首相、および福田康夫官房長
官の親子に見る。福田康夫氏が任期1000日を越す史上2番目の長
い官房長官を勤めてなお危なげが無いのも、そうした世渡りの上手さ
、つまりは風波を立てず、ソツの無いことが原因であろう。
 それは、彼の記者会見の模様をTVで見ていればよく分かる。見得を
切らず、決定的な発言はせず、ひたすら他人行儀な当たり障りのない
話ばかりをする。 いささか失言癖がある小泉首相にとって、手放せ
ない補佐役であろう。

■■田中真紀子。父親以上にあくがつよく、行くところ風を呼び波を
起こす。そしてそれが身上で、次々と難問を見つけ出し、戦いを挑み
、解決し、そしてまた次ぎの争いを作ってゆく。彼女を首相に、と担
ぎかけた政治評論家もいたが、ボクなどはあり得る話だ、と思ってい
た。ところが、外務省という、一見ひ弱そうな官僚の出城の一つを破
ろうとして、経費流用などによる外務省の裏金が1億数千万円にのぼ
ると公表したまではお手柄だったが、その裏金が内閣官房へパイプで
連なり流れていたため、「秘書の給与疑惑」という裏技で、官僚・政
治家の連合軍による返り討ちに遭遇してしまった。

■■さてその返り討ちを、打ち首か、帰れる日もある島流しか、どち
らに決定するか。それはわが国の伝統として検察が決める。遠山の金
さんという検事兼判事が、「きりきり白状せい」からはじまって、「
お赦し下さる」か、「打ち首」になるかをお決めになるのだ。今回の
真紀子さんは、判事を兼ねた検察が初審で「疑わしいが不起訴」処分
にし、それで真紀子さんは島流しが解けた。
 次ぎの選挙で目出度く返り咲くのは先ず間違い無かろう。

■■中ごろには、真紀子さんの秘書給与疑惑を、検察としては「起訴
猶予」にするつもりらしい、と報道されていた。もし彼女を「立件」
すれば共産党党首の「立件」も考えねばならず、だからと言ってマス
コミなどに煽られて取調べを開始したからには、ぜんぜん罪が無かっ
たとも言いかね、「すでに議員も辞職し改悛の情顕著につき、情状酌
量の上、起訴猶予」の意向だったようだ。しかし、そうすると後で、
真紀子さんに「罪があったか無かったか、はっきりせい」と逆襲され
たら返答に窮するから、結局、「不起訴」処分、つまりしぶしぶなが
ら罪はなかった、ということにしたらしい。

■■日本では昔から検察が初審の判事も兼ねる風習があり、そのとき
の判・検事を合わせて「お上」と呼んだ。遠山の金さんがいい例で、
告発と判決を一人で兼ね、それを誰も疑わない。いったん「お上」に
召喚され、取調べを受けると、その時点でもはや社会からは犯罪者扱
いされるのが普通だ。だからつい先日、予想に反して検察が「不起訴
」と決めたとき、大げさに言えばほとんどの国民が驚いたのである。
検察が「不起訴」にするというのは、ことほど左様に珍しいことで、
彼らは罪人を作ることで給料を得ている。被疑者を「不起訴」
もしくは「無罪」にしたようなばあいは、検察官としては減点にな
る。

■■とくに今回のような「不起訴」の場合は、事がことだけに、とう
ぜん検事総長の最終判断を仰いだはずだ。そして検事総長は諸般の事
情、つまり日本の政治についてもじゅうぶん配慮した上で決定したこ
とであろう。 日本では、検事総長という職責は、ひじょうに政治的
な存在であり、さらにその上に立つ法務大臣に至っては、ここぞとい
うとき「指揮権」を発動させねばならぬから、首相にもっとも忠実な、
いわば忠犬ハチ公を択んで任命するのである。

■■だから今回の田中真紀子さんの「不起訴」には、検事総長、野沢
法務大臣、小泉首相の線で、事前打合せがあったものと解される。し
かも彼女はじつのところ、ぬきさしならぬ政敵というものがほとんど
居ないから、彼女が自民党で再出馬するのにさして障害はない。
 ただ党執行部としては彼女の留守中に取り込んだ同地区、同党議員
との兼ね合いが困るだけである。

■■虎の尻尾を踏むか、藪を突っついて蛇を出したかの、外務省経由
の内閣官房秘密資金については、もはや彼女も手をつけぬだろう。
 以来ずっと棚上げ同然の外務省改革については、小泉内閣としては
もう少し手を加える必要があろう。ならば、自民党にとって都合の悪
い所だけはお目こぼし願って、真紀子氏の官界浄化にたいする辣腕は
大いに振るって欲しい、と小泉氏などは内心で願っているはずである
。ボクら国民としても、大いに彼女を応援し、官僚の悪弊を正して欲
しい。そのためには、彼女の所属が新政党であろうと、民主党であろ
うと、はたまた自民党に復党しようと、そんなことはどうでもいい。
もう一度、外相にでも就任すれば、綺麗ごとの使い走り係に過ぎぬ川
口現外相よりもずっと役に立ち、小泉さんも一人二役から開放されて
大いに助かるだろう。

■■片や、436日ぶりに保釈で娑婆へ帰って来た鈴木宗男さん。こ
の人こそ、悪人のなかの悪人みたいに言われ、まことに気の毒な人と
、ボクはかねがね思っている。
 共産党からは、ムネオハウス、ムネオ号、鈴木宗男診療所、ODA
事業受注業者からの献金と、次ぎからつぎへと暴き立てられた。たし
かに小さな汚職を武器にして地元後援者の支持を取りつけ、それを背
景として彼は彼なりに日露国交に心血を注いできた。偉そうに怒鳴り
つけるだけが、「玉に瑕」だったが、それ以外には、かれほど腕が立
ち、実行力のある実務政治家というのは近来珍しい存在ではなかった
ろうか。

■■外務省の役人たちも彼に頭が上がらぬまま、それでいて彼の辣腕
に半ば寄りかかりつつ、対露、対アフリカ外交をこなしてきたのであ
った。さらには彼のお蔭で、官僚たちは省機密費を湯水のごとく、思
うままに流用して来た。その彼が、利かん気の真紀子外相にひとたび
痛いところを暴かれるや、我もわれもと反ムネオに鞍替えしたのは、
他ならぬ彼ムネオ氏がそれまで飼いならしてきた外交官たちであった
。いまや彼ら外務官僚たちは、自分たちの悪事がこれ以上飛び火しな
いと知って、ホッとしているところだ。

■■それでさて、ムネオ先生を追い出したあと、対露外交はどうなっ
たか、対アフリカ外交はどう進展したか。
 対アフリカ外交は、ODAというおカネばら撒き政策があるので、
何とか恰好がついているものの、対ロシア外交は八方ふさがり、交渉
再開のメドすら立っていないのが実情だ。

■■その点、偉いのはムネオ先生と組んだ佐藤優元主任分析官だ。キ
ャリアーでもないのに、対ロ外交をほとんど一人で手がけ、だいぶい
い所まで北方4島問題を集約化してきていた。それがカネでロシアを
甘やかすだけとの中傷と共に、僅かな理由で逮捕され、いまや対露外
交に返り咲く見込みもない。「盟友鈴木が保釈にならぬ間は、自分の
保釈も求めない」などとは、いまどき見上げた、維新の志士にも勝る
心がけではないか。 

■■たしかにムネオ先生と彼佐藤分析官は、北方4島に86億円もの
カネをそそぎ込んだ。が、それとて6兆円ものODAを貢ぎながらい
まだにゴネられてばかりの対中国外交と比べてどこが悪いというのか
。またいま、政府は無償1650億円の援助をイラク向けに支出する
そうだが、メリットとしては北朝鮮に向かって吠える「番犬米国号」
の餌代以外には何も考えられない。それと比べればムネオ・佐藤コン
ビの対北方4島援助の方が、現地住民に感謝されるだけマシではない
か。

■■英雄色を好むというが、おカネをもまた好む。現在の選挙制度が
ある限り、議員のすべてが選挙に膨大なカネを必要とし、それは必然
的に汚職に繋がる。仕事も碌に出来ない議員ならともかく、鈴木宗男
ほどの男にカネが要るのはとうぜんだ。そのための僅かな利権誘導や
汚職をに目くじら立てて、政治家に聖人君子を求め、1円のカネも私
しない清廉潔白な小物ばかり求めていては、一国の政治は停滞するば
かりだ。 たたけば、小泉さんも、菅さんも、土井さんもみな埃が出
る。真紀子さんやムネオさんを苛めて退陣させた、他の議員諸公も寝
覚めが悪いことだろう。

■■いたずらにムネオ・パッシングばかり続けていては、日本の対露
外交に光はさして来ない。 ロシアという得体の知れぬ国を相手では
、聖人君子やインテリ気取りの外務官僚ではどうにもならない。出し
ゃばり過ぎて目障りなのは致し方ないとして、もう一度、ムネオ先生
や佐藤ノンキャリア分析官にお願いするのが適切だ。

■■せっかく帰ってきたムネオさんだ。来るべき選挙に立たせ、再度
、彼をして対露、対アフリカ外交に活躍させたいと、ボクは思う。
 ところが胃癌の手術とやらで、彼は立候補を断念したという。日本
国家にとって残念なことと、ボクらは思っている。首相の器ではない
にしても、一人の実務家的代議士として、確かに出色の人物であるこ
とは間違いない。
 彼は、今回の選挙を見送って、次回は必ず出馬するとのこと、結構
な話である。一時静養して、大いに英気を養い、必ず次回は立つべし
だ。しかし問題は、そのころ、彼に判決が出、少なくとも公民権停止
くらいにはなるだろう。
 そうなると、何かの国民的祝賀行事を待ち、特赦を期待すべきかも
知れない。

■■とにかく、田中真紀子という女性と鈴木宗男という男性は、近来
稀な実行力を持つ政治家である。彼や彼女を、微々たる不浄役人に過
ぎない検察の意向によって政界から追い出したり、情状酌量したりす
る検察ファッショの判定に従うわけにはいかない。
 まして、マスコミに踊らされ、右顧左眄するばかりの、ときの政党
領袖連中の匙加減で、あたら有為の人材を野に放つ愚を冒してはなら
ない。

◆◆考えて見るに、何が真紀子さんを追い払い、何がムネオさんを陥
れたか、その理由は、やはり彼や彼女が目立ち過ぎ、そしてアクが強
過ぎたからであろう。「出る杭は打たれる」の例え通り、事勿れ日本
の、政界および俗世間の反感を買ったのだ。
 しかしこれからの日本を背負うには、そのくらいに目立ち、そして
アクが強くなければやっていけない。 極端な言い方かも知れぬが、
少々の落ち度や違法には目を瞑り、清濁併せ呑んで、アクは強いが実
行力のある政治家を択んでこの国を任せなければならない時代が来て
いることを我々は知らねばならない。

   Ken氏もしくは現代時評へのご意見、ご要望などは 

                 info@609studio.com   へ!
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◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版]  2003年10月24日号    
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事、は関連Webへ → http://www.609studio.com
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 お断り:何らかの技術上の問題で、今週のセ・コリョ新聞は届いて
おりません。届き次第、発信いたします。

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◆ 現代語感:「詭弁」                MK
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 国語辞典では「(1)間違っていることを、正しいと思わせるようにし
むけた議論。道理にあわない弁論。「―を弄(ろう)する。
(2)〔論〕〔sophism; sophistry〕人をあざむくため故意に行われる、
虚偽の推論。」とある。

 昨今多いのがこの「詭弁」というやつ。最近、石原国土交通省の大臣
が、、藤井道路公団総裁の解任劇でこの「詭弁」をしっかりと使った。

 石原氏はテレビの報道番組で、藤井氏が5日に会談した際、「(面倒
を見た)政治家のイニシャルを挙げた」と発言したが、その後「総裁自
身が明らかにしてほしい」と、真相究明の動きは見せていない。「具体
的なイニシャルは何か」などの質問には、「私が(イニシャルの本人を
)どう思ったか、当たっていない可能性もあるので言えない」と話した
。「疑惑と思われる事実は明らかにすべきでは」との問いには、「こう
いう不正があった、という話がないのにどうやって調査を進めるのか」
と応じた。 

 石原氏の大臣としての資質が問われる中、「詭弁」の上に「詭弁」を
積み重ねてゆき、ついには泥沼に足を引きずり込まれるシーンが目に浮
かぶ。

 各党が今度の選挙ではマニフェストを発表した。自民党は「郵政民営
化」が公約だという。しかし地元へ帰った議員は「私は(民営化に)反
対」だという。この場合は「詭弁」以下の単なる「うそつき」か。
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◆[韓国新聞拾い読み]               編集部
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WSJが「日本海」表記を避ける(中央日報10月22日)

 米ウォールストリートジャーナルが東海(トンへ、日本名・日本海)
に言及する記事で「日本海」という名称の使用を避けた。 同紙は21
日付の4面と11面に韓半島関連記事を掲載しながら「日本海(Se
a of Japan)」の代わりに「韓半島と日本を分ける水域(
waters separating the peninsula
 from Japan)」と表記した。 同紙は地図でも「東海」や
「日本海」の表記を回避した。 
_________

 そういえばこの前ソウルへ行ったときも、「トンへ」と言わずに日本
海と言ったために、筆者もやんわりと訂正された。単なるひとりの市民
である友人からの訂正だったから少し驚いた。

 記事は、このように表記したのは、「東海(East Sea)表記
」または「東海・日本海の併記」を要求する現地韓国人社会の頻繁な読
者投稿、電話を意識したためとみられる。今年1月には、ニューヨーク
タイムズが「韓国・日本間の水域(the body of wate
r between Japan and Korea)」と表記して
注目を集めた。 と続く。

 韓国人の「訂正熱?」のバイタリティに驚くとともに、果たしてわが
国の国民はそこまで考えているかどうか、少し不安になった。

 政治や国益などは一部の国民のためにだけあるのではない。そのため
にも、棄権せずに投票に行こう。マニフェストをよく読んで・・・。
─────────────────────────────────
◆[編集長から]             Michio Katayama
─────────────────────────────────
 北海道からは紅葉が終わったと言う話が届きました。日本列島は南北
に長いと言うことを、春の桜前線と、秋の紅葉前線が、それを感じさせ
てくれます。1月の終わりには、もう沖縄では桜が咲きます。

◆短歌を2首。朝鮮併合の時期に詠われたもの。
 
 ◎小早川 加藤 小西が世にあらば 今宵の月を如何に見るらん 
             ー初代朝鮮総督に就任して 寺内正毅 

  蛇足:秀吉の朝鮮侵略に従った小早川隆景、加藤清正、小西行長と
     いった武将の名前を列挙したもの
 
 ◎地図の上 
   朝鮮国にくろぐろと 
   墨をぬりつつ秋風を聴く    ー石川啄木 

◆道路公団総裁、藤井氏の解任騒ぎで、国土交通省は「国会答弁の不誠
実」を挙げた。しかし国会答弁でいえば、イラク問題での小泉首相の答
弁だってとても誠実だったとはいえない。藤井氏の解任理由は難くせを
つけているだけのようだ。まだまだ続く泥仕合。
 
◆ワシントンからの報道によると、米軍によるイラク占領の中止と米兵
の即時帰還を求めるデモが25日、ワシントン中心部で行われ、派遣兵
士の家族を含む多数の市民らが抗議メッセージプラカードに書いて、デ
モをした。わが国は今から自衛隊を、いや小泉首相の言う「どこから見
ても軍隊」を派兵すると言う。そして「突出した50億ドル」の援助。
 
◆「自民党による長期間の一党独裁で、この国は崩壊しそうになってい
る」とは、京セラの稲盛名誉会長。かの国の金王朝も然り。

◆来月30日から、金浦(ソウル)空港と羽田空港間に航空便が運航さ
れる。これに伴いソウル−東京間の旅行時間は、これまでの仁川−成田
路線(約5時間30分)に比べて2時間以上も短縮されることになった。

 利用者(国民)の利益を無視した行政が、過去に、ひとりあたり5時
間以上も浪費させた。いや往復で10時間!
 これで韓国もますます「近い国」になる。大阪国際空港もそうならな
いものか。

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発行     2003年10月28日   No.140
編集・発行  609studio   Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
配信          まぐまぐ配信システム         ID:0000052236
              MailuX配信システム         ID:MM3E1B97842E020
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           ◇禁・無断転載◇  
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