609studio　No.133◆現代時評：[泥沼に落ちた米国と北朝鮮と日本] 2003/09/09

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タイトル：609studio　No.133◆現代時評：[泥沼に落ちた米国と北朝鮮と日本] 2003/09/09

2003/9/9　No.133　＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ 【609 Studio 】６０９ｓｔｕｄｉｏメールマガジンは「現代社会　を斬る！」をコンセプトに論説委員Ｋｅｎ氏の論説「現代時評」をはじめ、サハリン情報として、ロシア唯一の韓国語新聞サハリンの「セ・コリョ」ダイジェスト版、その他、寄稿記事など話題満載！　URL ⇒ 　http://www.609studio.com ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/　　　　　　　　◎◎サハリン韓国語放送放送再開◎◎ 　長い間お休みを戴きましたが、放送を開始いたします。以前にも増してお聞きいただけますようお願いいたします。　◎◎セ・コリョ新聞社及びサハリン韓国語放送からのお知らせ◎◎ 　　　　サハリン・アリラン歌唱コンクールに参加しませんか　セ・コリョ新聞社とサハリン韓国語放送ではサハリン・アリランの歌を普及させるために、歌唱コンクールを開催することとなりました。サハリンの韓人の心境を歌ったこの「サハリン・アリラン歌唱コンクール」に参加しませんか？参加ご希望の方はテープに歌を吹き込んでサハリン韓国語放送（下記）までお送りください。詳しいお問い合わせはメールで→　　 info@609studio.com テープあて先　　Sakhalin TV-RADIO Korean Broadcasting 　　　　209,Komsomolskaya Street, Yuhzino-Sakhalinsk, Sakhalin, 　　　　　RUSSIA ───────────────────────────────── 　　　　　　　　◇609studio　ＩＮＤＥＸ◇ ◆現代時評：[泥沼に落ちた米国と北朝鮮と日本] ken ◆セ・コリョ新聞ダイジェスト版：２００３年９月５日号 ◆現代語感：「ロード・マップ」　　　　　　　　　　　　MK ◆韓国新聞拾い読み：編集部 ◆編集長から：[この１週間] ───────────────────────────────── ◆現代時評：[泥沼に落ちた米国と北朝鮮と日本] ken ───────────────────────────────── ◆◆アサヒコム　2003.9.02 北朝鮮の労働新聞は１日の論評で、「わが方には、自主権を守るために核抑止力が必要である。核抑止力強化は、主権国家の自主権に属する問題である」として、核抑止力の保有を正当化した。　論評は「わが方の核抑止力は、米国の対朝鮮先制攻撃、武力侵攻に対処するためのもの」とした上で、「核抑止力を備えることは今日の情勢の要求だ」と主張した。 ◆◆アサヒコム　2003.8.30 安倍晋三官房副長官は３０日、金沢市内で講演し、北京で開かれた６者協議で北朝鮮が米国との不可侵条約締結を求めたことについて、「明らかに日米安保条約を無力化することになる。日本の立場としては、米国に不可侵条約を結んでもらっては困る」と述べ、日本政府としては容認できないとの考えを示した。米朝不可侵条約について米側は６者協議でも受け入れない姿勢を明確に打ち出した。安倍副長官は「万が一、北朝鮮が日本を攻撃した時に、米国が北朝鮮に報復することができなくなる。米国が反撃しないとなると、安心して日本を攻められるじゃないか、となる」と述べ、日本として反対する理由を説明した。 ■■北京における６者協議が終り、「進展はあった。すべての国々が北朝鮮に、検証可能かつ不可逆的な形での核兵器開発の放棄を迫る必要性を支持する立場を明確にした。多国間協議は価値があり、継続すべきだ」というコメントを米国が発表した。バカも休み休み言え、進展など何も無かったではないか。お互いが正反対のことを言うばかりで、混迷のうちに散会したというべきだ。 ■■ただボクが見たところ、「先に核を放棄して、あとでアメリカに攻められたらどうなる。だから核抑止力を行使するのだ」という北朝鮮の言い分にはじゅうぶん理がある。だが、「先に核を捨てろ、あとで考えてやる。ただし、不戦条約は結ばない」というアメリカの言い分は、理不尽なこと、驚くほかは無い。 ■■夜店の露天で物を買うとき、右手でおカネを渡しながら、左手で物を受取る。同時に契約が完了する適例である。ネットで物を買ったとき、例えばそれが古本屋相手なら、必ず本を先に送ってき、その小包に郵便局の払い込み依頼用紙を同封してくる。それがコンピュータ関係の小物を注文したばあい、先に代金を払い込まなければ絶対に商品を送ってこない。これはほぼ定型化している。商取引において品物が先か、代金が先か。これはつねに問題になる、というより永遠の課題だ。 ■■商取引だけでなく、国際間の約束ごとでも同じだ。武力をちらつかせながらの外交交渉で、「おまえの方が先に実行すれば、あとで考えてやるかも知れぬが、気が変るかもしれぬ」などと言われて、「はい、それでも仰せに従います」などと言う政府がどこにあろう。北朝鮮が「こんな会合など将来とも無意味である」と言ったというが、とうぜん過ぎる話である。「先におまえの方の核を放棄しろ。あとの約束は絶対守るから」と、せめて口先だけでも言うのが交渉での最低限のエチケットというものだ。　いったいアメリカは何を考えているのだ、と言いたくなる。 ■■「おまえの国を潰すから」と言われたら、さっそく「核武装する」と北朝鮮が応じ、「すわたいへん、こちらも応戦の用意を」と日本が動揺している。8月30日には「北朝鮮の弾道ミサイルに対処するため、ミサイル防衛（ＭＤ）システム導入の初期費用１４２３億円を、例年の防衛予算に上乗せする形で盛り込んだ」と、打てば響くばかりにわが新聞は報じた。 ■■すると早速、早耳筋の国際問題専門家たちが、「いま北朝鮮と平和条約など結ぶと、日本というアメリカの網の中に閉じ込められている上客が逃げ出して、武器も買ってくれなくなるから、東アジアに適度な緊張感を温存するのが米国の対北朝鮮戦略」だと、もっともらしい論評をする。じじつ、安倍晋三官房副長官は先月３０日の金沢での講演で、北京で開かれた６者協議で北朝鮮が米国との不可侵条約締結を求めたことについて、「明らかに日米安保条約を無力化することになる。日本の立場としては、米国が不可侵条約を結んでは困る」と、米・北朝鮮間の緊張状態を期待する発言をしている。 ■■防衛大学校の西原正校長も同じことをアメリカで講演しているが、不可侵条約を結ぶ間柄というのは、それ自身だいぶ危険で不信な間柄の国同士だから、ちょっと自国の利益にならぬ方向へ動いたときは、簡単に破られる条約に過ぎず、その例は第２次大戦中の日ソ不可侵条約、独ソ不可侵条約の例をまつまでも無い。そのようなことを百も承知で、なおかつ、それを結べ、イヤ結ばぬ、結ばれたら困ると、三者三様にダダをこねている米、北鮮、日本は、おそらく他に口外したくない別々の意図があってのことだろう。そうした要らざる姑息さが東アジアの状況を泥沼化させているのだ。 ■■それほど緊張感の継続が望ましいのなら、韓国や中国を道づれにして６ヶ国交渉など開催する必要は初めから無かった、とボクは思いたい。　なにしろいまのところ、中国と北朝鮮は軍事同盟が生きている間柄だし、ロシアはついこないだも北朝鮮への多額の食糧援助を発表したばかりで、何よりロシアにとって最大の武器輸出の客先が北朝鮮という事実を勘案すれば、いったいどこの誰が本気で平和を考えて6カ国交渉に臨んだのか、奇奇怪怪としか言いようがない。 ■■北朝鮮も北朝鮮だ。アメリカとの争いは死活問題としてよく解るが、日本の「拉致疑惑の人々を返せ」という要求の拒否は、何の利益にもならぬのに、頑なに拒み続けるばかりである。「やっぱりおカネを引き出すカードにしている」、と日本側をいきり立たせる結果だけがマイナスとして残る。 ■■要するに３者３様に今までのいきさつに拘泥して、新しい道を開き得ないでいる。泥沼に嵌っているのである。じゃ、どうすれば泥沼から這い出せるか。それには虚心になって今までのいきさつを忘れればいい、簡単な話だ。 ■■先ずアメリカ。幸い中国が出てきてくれたのですべてを中国に委せばいい。何でもいい、中国が北朝鮮と折れ合いをつけてきたら、「有難くお任せします」とサインすれば、それで万事はいちおう終わる。それで金将軍政権は、いっとき生き延びるだろうが、諸般を勘案すれば１０年経つか経たぬかの間に、政権自身が倒れるか、それとも北朝鮮経済が崩壊し、否応無しに自由主義経済に組み込まれてしまうだろう。そうなれば金将軍の核爆弾などお蔵入りになるだけだ。 ■■日本はどうすればいいか。拉致帰国者の兄とか称する辣腕家が「北朝鮮に圧力をかけ制裁せよ」と政府に迫り、官房副長官もそれに同調しているが、どっこいそんな相手ではない。かって司馬遼氏だったか誰かが「なぜか、いつの頃からか知らぬが、半島の人たちは、事実よりも意識において激しく興奮する」と言っていたが、たしかに南も北も合わせて半島の人たちは、遺恨と状況の都合では驚くほど興奮し、その結果は残忍極まる。ベトナム戦における韓国軍の勇猛果敢と激烈さは米軍をも呆れさせた。ひとたび恨めば、遺恨を晴らすために異常なばかりの行動をとるのが半島の人々の通弊であり、そうした身内の性向を熟知していればこそ韓国は北側に対して太陽政策を選択してきた。米国が今一歩のところで戦争をし掛けようとしないのもそうした半島の人々の性格を恐れるからだと分析する人も居る。ひ弱な日本も「目には目の、歯には歯の」強攻策など考えず、君子危うきに近寄らないことだ。 ■■さてそうなると拉致被害関係者の願いはどうなるか。１億３０００万人の国益に関することだ、わずか数人の被害者にはとうぶんご辛抱願うしかない。拉致被害家族の話を聞いていて、その昔流行った「人一人の命は地球よりも重い」という言葉を思い出す。心情としては解るが、人攫いなど、いつの時代にも居て、それは地方警察が担当すべき地方の事件である。為政者たるもの、心を鬼にする必要のあるときもある。言い難いことだが、敢えて言えば、この国家的にたいへんなときに、わずか数名の被害者に関り過ぎ、国家の大綱を逸するのは必ずしもいいことではない。ひとたび戦争を惹起すれば即日にして数百、数千の国民の命が失われるのだ。（解っているだろが、言うと、衆愚の力で政治生命を絶たれる惧れがあり、これを政治家たちは言えない。）拉致家族問題は、将来、日朝復交がなったとき、被害者家族が自分で出向いて探してくる方がより手っ取り早い。こわ談判して、仮にいま数人返してもらっても、「もっと居る、もっと返せ」という交渉になり、また決裂するのが見え透いていて、復交は更に遠退く。それより、何としても国交回復が先だ。国交回復さえすれば、あらゆる手建てが考えられる。 ■■それを惰性の危機感と、相も変らぬ喧嘩腰で、「アメリカは不可侵条約を結ぶな、万景峰号は追い返せ、経済封鎖で困らせろ」と居丈高になり、挙句の果ては「ミサイルを打ってくるかも知れぬから、ミサイル防衛システムを買おう」と言うに至ってては、俗にいう「マッチ・ポンプ」の、軍拡競争ではないか。　アメリカは高価な武器を買って欲しいだろうが、「北朝鮮の脅威」を理由に、いま初期費用１４００億円を投入してミサイル防衛（ＭＤ）システムを購入しても、まぁ実際のところ無用の長物で、使われずにお蔵入りになるのは見え透いている。なぜなら、ひとたびミサイルを実戦発射すれば、それで金将軍政権が終わるくらいは先方も解っているはずだし、だいいち、発射されたミサイルを空中で撃落とせる技術的保証も今のところ無い、いわばドブへ高価な小便をするに過ぎぬ買物である。 ■■対米純債権残は１兆３０００億ドルも溜まっていて、返ってくる確率は皆無ないま、相殺勘定で１４００億円を米国に払うのは構わぬが、わが軍備は今すでに世界第２位、コレ以上は増強すべきで無い。要らぬ玩具を購入して中国など外部を刺激するより、もし買わされたらどこかへ差上げてしまえばいい。長年の友好記念に台湾政府へでも差上げれば喜ばれるかも。 ◆◆腰抜けと言われようと、こちらの隠忍で相手をつけ上がらせようと、それはやむを得ない。亡国の瀬戸際で常軌を逸し、狂気の気配すらある国と、正面切って理詰め争いしてもよい結果は望めない。かしこい隣国と太陽政策で共同歩調をとるのが最善の策である。どうせ復交のときには、経済援助の名目で１兆円程度は払わされるのを覚悟しつつ、いまは「金持ち喧嘩せず」でいくべきだ。ぼつぼつ先方も経済自由化を始めているし、そのうち彼ら自身が外世界の事情に目覚めることになろうから、「待てば海路の日和（ひより）を決め込めばいい。　間違っても先般の北京６カ国交渉のような茶番劇に期待をかけたり、無責任なアメリカの挑発に乗らぬよう、気をつけなければならない。　　　Ｋｅｎ氏もしくは現代時評へのご意見、ご要望などは　　　　　　info@609studio.com 　へ！ ───────────────────────────────── ◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版]　　２００３年９月５日号　　　　発行　ユジノサハリンスク市　翻訳　Kil　Sang ◇詳細/写真、記事、は関連Webへ →　http://www.609studio.com ───────────────────────────────── プーチン大統領、政治的安定を強調　８月２７日、ヘリ墜落事件犠牲者らの葬式に参加するために来島したプーチン大統領は、葬式に出た後、州政府会議に参加してサハリン住民生活状況について報告を受けた。プーチン大統領は故イ・パルフトジノフ知事の業績を高く評価した上、今後政治的な不和を生み出すことなく協力しあって緊急時代に対応していくように指示を出した。又、遺族に対する支援問題は東大統領全権代表とサハリン州知事代理が直接担当するように数次強調した。安山市ユジノサハリンスクとホルムスクと友好協力協約締結　８月２８日午後３時、ユジノサハリンスク市イ・ゲ・ミネルヴィン副市長とサハリン州韓人会長らなど韓人社会代表たちの歓迎の中で安山市長（ソン・チンソプ５４才）とその随行員１５人がユジノサハリンスク空港に入国した。ソン市長は安山市に永住帰国者アパートの建設を受け入れてくれた方であり、永住帰国者達のために一生懸命である。同日安山コヒャンマウル（故郷の村）永住帰国者会の高・チャンナム会長も里帰りの永住帰国者８４人を同伴して来島したが、今回８４人の里帰りは安山市が航空運賃を負担して実現できたもの。到着の日、市内レストランで開かれた安山市主催のディナーパーティでエフ・イ・シドレンコユジノサハリンスク市長は永住帰国者に対する安山市の配慮に深く感謝すると述べた。韓人青年バンド「青春」の演奏が一層友好的雰囲気を増していた。翌日の２９日と３０日、安山市はユジノサハリンスク市とホルムスク市と友好都市協約を締結し、今後の社会経済的相互発展、交流増進に務めていくと約束した。安山市代表らはホルムスク近くのポジャルスコエ村を訪ね、終戦直後日本人に集団虐殺された同胞家族２７人の追悼碑を参拝し後、市内に向かったがホルムスク市長が入口の峠まで出迎える大変な歓迎を受けた。又、安山市は貧しい同胞老人５００人以上に米や小麦粉などの支援物資を渡した。訪問団は９月１日、ウラジオストクへ向かって島を出た。ペ・レオノフを偲んで　先週、前サハリン州党委員会第１秘書パヴェル・レオノフの誕生８５周年を記念して、州政府代表らと同僚たちが彼を偲ぶ集いを開いた。レオノフさんが指導していた２０年間をサハリンではレオノフ時代と呼ぶ程、島の発展ぶりは著しかった。今も彼の功績は代々伝えられている。知事選挙　２日、ヘリ墜落事件で亡くなったイ・パルフトジノフ元サハリン州知事の全権中止と新知事選挙の件で州議会の会議が開かれたが、議会は今年の１２月７日に州知事選挙を行うことを決めた。選挙日については既にプーチン大統領の許可を得たとTVを通じて伝えられた。恒例の教員大会開催　８月２９日、州中央都市３カ所の教育関連施設で、学校教師と補助及び修学前教育機関教員らによる教育会議が開かれ、ユジノサハリンスク市の当面教育問題を巡ってその展望と計画などについて議論した。歴史家長沢茂さんが来島　在日朝鮮人運動研究会（東京）の歴史研究家長沢茂さんが、２０１０年オープン予定の日韓併合１００周年記念博物館に展示する歴史資料を集める目的でサハリンを訪問した。長沢さんは８月１７日から１０日間滞在しながら、サハリン韓人二重強制徴用者の歴史と遺族の生活実態をも調べる予定であると述べた。州美術館開館２０周年　州美術館は８０年代初、州文化管理局内の一角に開設されて以来、国立歴史博物館や国立プシキン彫刻博物館、トレチヤコフ美術館などと連携して、２０年間１００万人以上の観覧者に文化生活の場を提供してきた。サハリン韓人の声：「再び離散家族にはなりたくない」　私も１世と同様に、日本帝国主義者たちの悪行によりサハリンに残留するようになった。私は韓国慶尚南道キョチャンで生まれ、１９４２年シャフチョルスクの白鳥沢炭坑に父を追ってきて以来今もこの街に住みつづけている。日本時代、ここを塔路町と呼んでいた。ここには３つの炭坑があり、その一つが今のウゴレゴルスカヤ炭坑である。当時この炭坑は三菱炭坑であった。他にカネボウ炭坑があり、もう一つは白鳥沢炭坑であった。しかし、これも父が日本の九州に再び徴用される頃には太平と改称された。父は１９４１年頃、白鳥沢炭坑に募集で来た。母と私たち子供たちは父を追って翌年７月頃ここに着いた。日本人の連中は「内鮮一体」と言いながら我々朝鮮人の民族語も名前も禁止した。　私たちが父を追ってサハリンに行くと伝えた時、故郷の人たちは「そこは熊の出る怖い所らしいよ。苦しくてもここで住もうよ」と止めたという。サハリンに来て３年が経った頃、山の崖崩れで家は壊れ、父は落盤事故で命を亡くした。あらゆる蔑視と生活難に耐えながら生きてきた私たち。ソ連軍によって解放はされても祖国へ帰ることは出来ず、ソ連共産党支配下で無国籍者であるため弾圧を受けてきた。時にはゴルバチョフ前大統領に感謝したい。ペレストロイカがなかったら我々の運命はどうだったであろう。言えば切りがない。私は日本人に次のように訴えたい。「日本時代我が家族は８人でしたが、今生き残っているのは８０才近くの私だけです。私ももう長くはない。こんな私の唯一の願いは、５人の子供達と離散家族にならず、祖国で余生を送れるように協力してほしい」、これだけ。　　　　　　　　　　　シャフチョルスク市年金生活者　呉・セウクあれこれ「新しい電話局開設」　先週コルサコフに５カ所目の新しい電話交換局が開設され、週末までは市電話加入者の移転作業も完了する予定であると、ラスビャジ社サハリン支部が伝えた。新設された電話交換局は４５００の番号を所有しており、デジタルとコンピューターシステムを新たに導入したため、加入者たちは以前より早くて質の高いサービスを受けることができるという。電話番号は以前のものをそのまま使える。「北海道写真展」　今、サハリン州美術博物館で露日友好協力会主催の写真展が開かれている。雑誌社「フォト北海道」の片山・サスミ社長をはじめ日本人写真家たちとサハリン写真家たちが参加する。北海道の美しい自然を撮った写真４０枚が紹介されている。「不法漁労訴訟」　　ホルムスクのリュトガ川で一人の住民が不法でマスを釣ってイクラを加工するなどして２７万ルーブル相当の利益を上げた。この事件は訴訟中であるがホルムスク魚類保護監督所は８月中に１６件の蜜漁訴訟を行い、２４件の行政処分を下した。リュトガ川に比べクラスノヤルカ川では不法漁労が少なくなっている。それはニェレスト社が養魚場を作って蜜漁を厳しく取り締まっているからである。「サハリンモルネプチェモンタズ社紹介」　「第５回専門家博覧会―原油・ガス・社会インフラ」でサハリンモルネプチェモンダズ社が紹介された。セルゲイ・ベロゼルスキフ副知事によると、同社はサハリンとクリル建設に参加している会社の中で最も大きい会社で、今年の７カ月間税収入の２５％を同社の納税が占めている。大陸棚開発サハリン１と２に数年前から参加しており、契約している事業の規模も大きい。モリクバク整備、チャイヴォ建設、ノグリキ空港再建などに合計９億ルーブルの発注を受けている。「山火事続く」　８月に多くの雨が降ったにも関わらず、山火事は絶えない。デイタール通信によると、現在州内の３カ所（スミヌイフ２カ所とアレクサンドロフスク）、２５．６ヘクタールの山が燃え続いているとのこと。 ───────────────────────────────── ◆ 現代語感：「ロード・マップ」　　　　　　　　　　　　MK ───────────────────────────────── 　アメリカと欧州連合（ＥＵ）、国際連合、ロシアが４月３０日、紛争が続くイスラエルとパレスチナ自治政府に提案した和平案のこと。　段階的に両国の紛争を無くしてゆく道筋を示したものといえる。しかしパレスチナ自治政府のアッバス首相が辞任することになったことでこの和平への道のりの行方が不透明になった。　そもそもアメリカの主導でイスラエル寄りのこのマップの成功は当初から危ぶむ声があった。　さてわが国は自民党の総裁選が始まった。各候補者のわが国の行く末に関するロード・マップは示されるのだろうか。小泉首相再選の可能性が高い中で、首相は確実なロード・マップを国民の前に示すのか。　もっとも「公約なんてたいしたことはない」と言い切る首相のマップを信じるほうに罪がある？　 ──────────────────────────────── ◆［韓国新聞拾い読み］　　　　　　　　　　　　　　　編集部 ───────────────────────────────── ◇黄長燁氏の警護に非常事態…警察２０人が２４時間配置（中央日報９月５日）　黄長燁（ファン・ジャンヨップ、８０）前北朝鮮労働党秘書の警護問題で警察が頭を悩ませている。先月１日「特別保護」から「一般保護」対象に変わったためだ。彼の住まいは国家情報院（国情院）の安全家屋（旧大統領官邸所属の家）から個人研究所が作られたソウル江南区（カンナムグ）○○洞に移された。それとともに警護責任も国情院から警察庁に移った。（中略）「黄氏が亡命した１９９７年に北朝鮮脱出亡命したイ・ハンヨン氏が銃で撃たれて亡くなった事件が起きており、今回は万全を期しているが、並大抵のものではない」と警察は神経をとがらせている。黄氏の住居周辺に警察官を集中配置させると所在地が露見する可能性もある上、しかし怠れば不意の事態が発生しかねない状況であるからだ。 ───────────── 　高位の亡命者の警護に関しては、常に神経を使うのは、いずこも同じである。まして暗殺の危険性のある黄長燁氏が相手では・・・。　２４時間、３６５日の警護。暗殺者は自分の気に入った？時に襲うことができるが、守勢に回るほうは・・・。　韓国はわが国と違って、やはり非常時体制の国でもある。南北の対立は深刻だ。そういえば米国のカーター元大統領が２日、北朝鮮の核問題に言及し「「第２の朝鮮戦争」が起こる可能性もあると警告したようだ。　破滅的な戦争になるという警告。米国の対北朝鮮政策を見直すようアドバイスしたようである。 ───────────────────────────────── ◆[編集長から]　　　　　　　　　　　　　Michio　Katayama ───────────────────────────────── 　残暑は厳しい関西です。タイガース優勝へのカウント・ダウンもあっていっそう熱くなっている大阪です。　お知らせしましたように、サハリンの韓国語放送が再開されました。従来どおり掲載していますので、お聞きください。 ◆モスクワからの毎日新聞の報道によるとロシア沿海地方のバラバシュ地区で先月北朝鮮からの難民脱出を想定した訓練があった。ロシアは６カ国協議のメンバーだが、「戦争勃発」そして「金正日体制崩壊」を想定しての訓欄か？そういえば中国も吉林省で国境警備の軍隊を派遣したというニュースがあった。　まさかとは思うがいよいよか？ ◆一方ではアメリカは北朝鮮に対して「柔軟な姿勢」を見せるという。国際社会の駆け引きは不可解。 ◆北朝鮮の朝鮮中央通信は６日、９日の建国５５周年を控え、北朝鮮国内は「建国記念日を意義深く迎えるための慶祝ムードで活気づいている」と報道、平壌市内で市民パレードやマスゲーム、たいまつ行進などが準備されていると伝えた。軍事パレードが行われるかどうかについては言及しなかったが、他の報道では軍事パレードが行われるという。　軍事パレードはアメリカ相手のジェスチャー。まさか核兵器を持ち出して？のパレードになるまい。 ◆自民党の総裁選始まる。いずれ劣らぬ狸の戦い？＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ 発行　　　　　２００３年９月９日　　　No.１３３編集・発行　　609studio 　　Michio Katayama 発行　　　　　毎週火曜日　　購読料無料配信まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 e-mail info@609studio.com website 　　　http://www.609studio.com 投稿　　　　 http://www.609studio.com　掲示板へ購読購読解除は websiteへ　　　　　　　　　　　◇禁・無断転載◇ ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿//＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/

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