メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio 号外  2003/08/20


2003/8/20 号 外  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

  【609 Studio 】609studioメールマガジンは「現代社会
  を斬る!」をコンセプトに論説委員Ken氏の論説「現代時評」
   をはじめ、サハリン情報として、ロシア唯一の韓国語新聞サハリ
   ンの「セ・コリョ」ダイジェスト版、その他、寄稿記事など話題
   満載! URL ⇒   http://www.609studio.com
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 

 ◎◎セ・コリョ新聞社及びサハリン韓国語放送からのお知らせ◎◎

    サハリン・アリラン歌唱コンクールに参加しませんか

 セ・コリョ新聞社とサハリン韓国語放送ではサハリン・アリランの
歌を普及させるために、歌唱コンクールを開催することとなりました。
サハリンの韓人の心境を歌ったこの「サハリン・アリラン歌唱コンク
ール」に参加しませんか?

参加ご希望の方はテープに歌を吹き込んでサハリン韓国語放送(下記)
までお送りください。
  詳しいお問い合わせはメールで→   info@609studio.com

テープあて先  Sakhalin TV-RADIO Korean Broadcasting
     209,Komsomolskaya Street, Yuhzino-Sakhalinsk, Sakhalin, 
     RUSSIA

      ◎◎サハリン韓国語放送からのお知らせ◎◎

 放送機器のメンテナンスのため2カ月間(9月9日まで)ほど放送
は休止いたします。ご了承ください。なおバックナンバーは609st
udioにCD−ROMで用意しておりますので、ご遠慮なくお申し出く
ださい。(無料)

─────────────────────────────────
          ◇609studio 号外 INDEX◇ 

◆セ・コリョ新聞ダイジェスト版:2003年8月8日号

◆セ・コリョ新聞ダイジェスト版:2003年8月15日号

◆編集長から:[お断り]

─────────────────────────────────
◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版]  2003年8月8日号    
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事、は関連Webへ → http://www.609studio.com
─────────────────────────────────
慶尚北道議員団、サハリン訪問
 
8月2〜4日間、韓国慶尚北道議会団(団長チェ・ウォンビョン議員
)17人が同胞社会の実態調査のためにサハリンを訪問した。韓人会
代表たちと会談するほか、サハリン州議会長と州政府国際対外経済連
絡委員会長に会って州社会経済発展状況について調べた。又、訪問団
はコルサコフ地域を訪問し1世老人達とも面談した。訪問団はパソコ
ン2台を韓人会に寄贈した。

サハリン韓人家族同伴帰国切実、新たな離散家族生み出す

 6月12日、日本赤十字社が財政難を理由に大韓赤十字社のサハリ
ン同胞永住帰国事業本格化要求を拒否したことに対し批判の声が高く
なりつつある中で、永住帰国事業を家族同伴永住帰国へと拡大すべき
であるとの主張が提起された。6月20〜21日、ソウルで開催され
た市民団体東北亜平和連帯主催の「東北亜コリアンネットワーク国際
会議」で、ナム・ヘギョン博士は「私が見たサハリン韓人社会−永住
帰国問題を中心に」という報告の中で、1世老人だけを永住帰国させ
ている今の政策は新たな離散家族を生み出しているとの批判の声が高
いと指摘した。1994年韓日両国が合議した永住帰国事業は、その
対象を1945年以前出生者に限り、夫婦同伴を原則とし、配偶者が
死亡した場合パート−ナを見つけ二人が申し込むこととなっている。
安山市永住帰国者アパートの代表高・チャンナム(68才)さんは「
皆がサハリンに置いてきた家族を恋しがっている。サハリンの家族は
韓国で3カ月しか滞在できず、せめて半年或いは1年の長期ヴィザの
発行を願っている」と言う。ナム博士によると、現在サハリンには朝
鮮人男性と結婚した日本人女性が約250人いる。日本政府は彼女ら
に、子女1世帯との同伴帰国を許可しており、日本社会への定着のた
めに、言語生活習慣などについての学習プログラムを実行するほか、
住宅や職業斡旋などの支援を行っている。少なくとも日本人に対して
やっているくらいの支援をサハリン韓人にもすべきであると主張して
いる。問題は帰国した人たちに限らない。現在サハリンには帰国希望
者と残留希望者1世が各3千人ほど残っている。ナム博士は「残留韓
人のための支援は文化センター建設が唯一であるが、この完成も日本
政府が見送らせている」と主張した。反面、韓国赤十字社の権・クス
ン幹事は「2,3世はサハリンが故郷であるので、韓国に来た時の逆
効果も考慮すべである」と同伴永住帰国には否定的である。権幹事は
「韓国赤十字社は現地同胞たちに対する支援を考えている。今年から
一人暮らしの老人や70才以上の貧困者に食糧支援を行う計画である
」と伝えた。カン・クジン(在外同胞新聞)

州知事南クリルスク訪問

 7月末、イ・パルフトジノフ サハリン州知事は南クリルスクを訪
問し、地域発電所建設進行状態を視察した。同発電所が完成すればク
ナシリは毎年1万トンのディーゼル燃料を購入しなくても済む。州知
事は進行状態に満足した様子であった。区域行政関係者は、南クは仕
事があるにも関わらず失業者が多く、住宅公社は借金のため冬季暖房
準備資金が調達できないと報告した。これに対し州知事は、失業者問
題は闇市場が大きくなっているからであると指摘した。

州議長、ネベリスク訪問

 7月末にサハリン州議会ヴェ・エプエモフ議長がネベリスク区域を
訪問したと州議会プレスが伝えた。議長は区域政府と企業指導者たち
と会って、区域の発展展望問題と暖房準備などについて話し合った。
州知事の決定によりネベリスク−オゴンキ間道路建設に6千万ルーブ
ルの予算が割当てられており、建設が完成すればネベリスク区域の社
会経済発展に大きく貢献できると議長は述べた。地域政府関係者から
は、学校の机や椅子、教材などの不足、熱供給網の老化問題、又給水
装置建設資金不足で数年間飲料水問題で苦しんでいるゴルノザヴォド
スク地域の苦痛などについての報告があった。

州老人会決算選挙総会

 2日、州韓人会事務所で州老人会決算選挙総会が開かれた。各区域
代表31人中25人が出席し、1年間の事業内容・予算執行などにつ
いての活動報告がなされた後、会長選挙に入った。全・サンジュ会長
は日本に対する補償請求問題が最も重要な問題であると述べながら永
住帰国問題、韓人センター建設、一時母国訪問事業など一連の事業活
動について報告を行った。報告によれば、サハリン韓人代表団5人は
訪日の際、文化センター問題を審議し、日本外務省スギウラ副長官と
1時間以上交渉を行った上、彼に韓人の要望書と永住帰国希望者名簿
、署名運動の結果を提出した。そして、1996年解散したサハリン
韓人朝鮮人問題議員懇談会が高木健一弁護士の要請で再び民主党内で
組織されたが、そこにもサハリン韓人要望書と名簿を提出した。会長
は、民主党に大きく期待していると伝えた。他にノ・ムヒョン大統領
にも要望書を提出し、日本に対するサハリン同胞たちの闘争に韓国政
府が積極的に協力してくれるように要請したと伝えた。又、生計の困
難な1世老人や障害者、芸術団、第9学校への物的支援などについて
も報告を行った。
全会長の報告を聞いた参加者の中から、ユジノサハリンスク市民李・
テヨブさんは永住帰国できるまで70才以上の残留老人たちに毎月2
00ドルの生活支援を日本に要請するより強要すべきであると言うほ
か、二重徴用炭坑夫遺族会長の徐・チョンギルさんは、事業案や問題
解決可能性などについての論議などが全くないと指摘した。又、アニ
ワの許・ナムス老人会長はやっている事業は多いが結果がないと指摘
した上、早速他の方法を模索するか、デモを行うなど強硬な手を打つ
べきであると述べた。ウゴレゴルスク老人会のイム・チンオク代表は
国際裁判を通じて問題解決に挑むべきであると声を高めた。
上のような事業報告と反省会の後、新会長選挙に入り、二人の候補者
全サンジュ現会長と沈・チョンシクユジノサハリンスク市老人会長の
中から全会長が23票を獲得し再選された。
最後に青春芸術団長の金・ブザさんが無縁墓の世話をしているウゴレ
ゴルスク韓人会、老人会長に謝意を示した上、このような活動は皆が
習うべきであると強調しながら寄付金を渡した。

州韓人会を協会へと改称要求

 州に登録されているサハリン韓人地方社会団体という組織の中に1
7支部組織があり、その中の8団体が社団法人と位置付けられている
。ユジノサハリンスク市長の韓人問題補佐官金・ボクゴンさんは、今
の組織体制が各団体の独自的活動に制限を加えるなど不平等を生んで
いるため、サハリン韓人社会連合協会へと改称し、各団体が独立した
社会団体となり、各団体指導者会議を通じて重要事項を議論決めてい
くべきであると提案している。

キャンプで民族文化紹介

 サハリン州から20人の学生と2人の先生がウラジオストクのオケ
アンキャンプ場で開催される「我が連邦」に参加したが、その中には
エトノス芸術学校の生徒12人が日頃の活動を評価され州教育管理局
から無料の参加券を貰って12日間、休憩を取りながら民族の文化歴
史をロシアの他民族の学生たちに紹介するなどの交流を行った。


あれこれ

「最低生活費引上」

 州政府の決定により今年2・4分期最低生活費が昨年に比べ777
ルーブル多い一人当たり3千831ルーブルへと引き上がった。労働
力のある住民の最低生活費は一人当たり4千75、年金生活者は2千
913、子供は3千663ルーブルへと策定されたのである。

「電力供給中止」
 
サハリンエネルゴ社は料金未払のため、ユジノサハリンスク、ウゴレ
ゴルスク、トマリにあるTVラジオ中継放送センターへの電気供給を中
止すると発表した。会社側の発表によると、ユジノサハリンスクTV
ラジオ中継放送センターは270万、ウゴレゴルスク17万5900
、トマリ3万1000ルーブルの滞納金がある。

日本人博士死亡」
 
8月1日アエストヴェ通信によると、日本人の井上ケン博士がサハリ
ン北部地域で植物収集作業中、感電して死亡した。植物学者の井上博
士は高感電地域に足を踏み入れてしまったのが原因であると専門家は
予測している。

「ビジネスフォーラム開催」
 
ユジノサハリンスク市で10月に第3回ビジネスフォーラムを開催す
ると州政府関係者が伝えた。2001年から毎年行っているこのフォ
ーラムの今年のテーマは小企業問題である。

「動力工たちの意外な行動」

 ユジノサハリンスク市民多くがサハリンエネルゴ社の滞納者である
。例えばあるアパートの住民は1万5千ルーブル電気料金を払わずに
いる。その住民は財産押収判決を受けるや料金を支払うと書面約束し
た。動力工たちがアパート団地を調べると多くの住民が電力を盗んで
使っていることがわかった。これから電力会社は頻繁にアパートを巡
回して電力泥棒を見つけ出すと言っている。

「市民激憤」

 サマラ市で詩人のウラジミル・マヤコフスキの銅像が3つに切断さ
れ散らばっているのが見つかった。犯人はまだ見つかってないが、市
民たちが一層激憤しているのは、30歩ほどの距離を挟んでいる市警
察署の職員が音も聞いてない、現場を見てもいないと言っていること
である。

「夜尿症を口実に」

 ニズネノフゴロド市軍部隊は入隊を回避している若者対策に頭を痛
めている。今軍人が入隊候補者の家庭を訪問して連行しているが、あ
る若者はソファの下に隠れていたが見つかってしまった。彼は夜尿症
で軍隊生活は無理だと拒否したが、結局は軍服を着るようになった。

─────────────────────────────────
◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版]  2003年8月15日号    
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事、は関連Webへ → http://www.609studio.com
─────────────────────────────────
光復58周年

 親愛する同胞の皆さま!光復58周年おめでとうございます。この
喜びの日を迎えることができず世を去ったサハリン1世老人たちを偲
びます。光復記念日を迎え改めて同胞の皆さまのご健康と幸福を、そ
して我が民族の繁栄をお祈り致します。
        サハリン州韓人会・老人会・離散家族会

州議会長マカロフ訪問

 サハリン州議会のヴェ・イ・エプレモフ議長が先週マカロフ区域を
訪問し冬季暖房準備状態などを調べた。現在同区域ではボイラの修理
作業もほぼ終わり、石炭購入問題も解決された。しかし住民たちが水
道や暖房料金を払わないため住宅公社職員たちの給料を支払えない状
態が続いていることがわかった。議長は地方政府と議会が力を合わせ
問題解決に励むべきであると述べた。

同胞学生ら韓国訪問

 トマリ中学校の許・ナムフン先生の引率下で小学校男子生徒5人が
9日韓国に向かって出国した。韓民族青少年保護財団の招待を受けて
出国した5人は2週間母国に滞在しながら祖先の文化伝統礼儀などを
学ぶ他、新しい友だちもつくる機会を得た。

州政府主催の地域指導者会議

 11日、サハリン州政府主催の地域指導者会議が行われ、自動車道
路建設問題や住宅問題などについて話し合われた。

インタビュー:国楽研修講師

 韓国国立国楽院池・ウンハ(57才)指導員が5日〜14日まで韓
国教育院でエトノス児童芸術学校生徒たちに国楽研究を終え、昨日帰
国した。滞在中李・ボクスン記者が池委員に会った。

:毎年国楽院から指導員が来島して子供達の研修に当たっております
が、今年で何回目ですか。
:6回目です。何処に住んでいても同じ民族ですから民族の歴史や文
化、芸術を知る必要があり、そのために韓国政府は海外同胞特に2,
3世に伝統芸術を教えるために講師を派遣しています。

:サハリンの他に研修に当たった所は?
:サハリンは初めてですが、ウラジオストクやモスクワ、中国、カナ
ダ、米国などで教えました。サハリンではエトノス児童芸術学校の李
・チョンザ先生を始め皆様が民族伝統文化や言葉を忘れず子供達に教
えているのでとても誇らしいです。

:いつから国楽に興味を持つようになりましたか。
:7才の時に始め50年間サムルノリをやっています。私は無形文化
財技能保有者となり、希望があれば世界何処にも跳んでいて指導をし
ています。

:ここの学生たちを指導する際、苦労はありませんか。
:通訳の先生もついているし大した問題はありません。ただし、ここ
で楽器を手に入れることが難しく古くなったものを修理して繰り返し
て使っているのを見て心が痛みました。このような点を支援すべきで
あると思います。

あれこれ

「水道管破裂」

 先週末ネベリスク区域ゴルノザヴォドスクで水道管が破裂し飲料水
供給が中止された。水道管の老化が原因であるが、専門家たちによる
と、今年の秋には新しい水道管が設置され、問題は解決される見込み
である。今回設置されるプラスチック水道管は今後50年間使えるも
のであるとのこと。

「補助金支払」

 ロシアの殆どの地域で、住民が住宅管理費を払わないため、住宅公
社が借金状態に置かれている。地域によって差はあるが借金の中で滞
納管理費が占める割合は20〜40%。そのため、ロシア国家建築委
員会のエン・コスマン委員長は先週火曜日、連邦会議で住宅管理費を
援助するとの決定をしたと伝えた。

「ブレーキとアクセルを間違って」

 6日、ユジノサハリンスク市で、飲酒運転で17才の若者を轢く事
件があった。運転手はブレーキを踏むつもりがアクセルを踏んでしま
ったと警察に言った。幸い青年には外傷がなかった。しかし、同じ日
の夜ドリンスクのスタロドブスコエ部落で轢き逃げ事件があり、29
才の男が即死したが、犯人はまだ見つかっていない。

「山火事」

 州政府の発表によると、先週の雨でオハの3千ヘクタール以上の火
事を消火し、390ヘクタールの火災予防ができた。しかし、まだオ
ハやトイモブスコエ、スミルヌイフで鎮火作業が終っていない地域が
あり、約60人が消火に当たっている。

「チェ・ヴィクトルを追悼」

 ノグリキ部落で15〜18日まで芸術祝典が開かれる。昨年と同様
、今年もチェ・ヴィクトル追悼する。彼は8月15日に死亡したが、
それに因んで芸術祝典が8月15日に開催されるのである。

「不法漁労」

 漁獲期に入ってからポロナイスク区域では不法漁労取締りを強化し
ている。今日まで20トンのマスを押収、14万ルーブルの罰金を賦
課した。不法漁労は主に監視員のいない夜に行われるが、監視員は危
険であるため夜には取締りができない。

─────────────────────────────────
◆[編集長から]             Michio Katayama
─────────────────────────────────
 残暑お見舞い申し上げます。
8月8日及び15日号のセ・コリョ新聞の翻訳が届きましたので
お届けいたします。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
発行     2003年8月20日   号外
編集・発行  609studio   Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
配信          まぐまぐ配信システム         ID:0000052236
              MailuX配信システム           ID:MM3E1B97842E020
e-mail        info@609studio.com
website    http://www.609studio.com
投稿      http://www.609studio.com 掲示板へ
購読 購読解除は websiteへ

           ◇禁・無断転載◇  
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_//_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。