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2003/7/22 No.127 ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ 【609 Studio 】６０９ｓｔｕｄｉｏメールマガジンは「現代社会 を斬る！」をコンセプトに論説委員Ｋｅｎ氏の論説「現代時評」 をはじめ、サハリン情報として、ロシア唯一の韓国語新聞サハリ ンの「セ・コリョ」ダイジェスト版、その他、寄稿記事など話題 満載！ ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ ◎◎サハリン韓国語放送からのお知らせ◎◎ 放送機器のメンテナンスのため２カ月間（９月９日まで）ほど放送 は休止いたします。ご了承ください。なおバックナンバーは６０９st udioにＣＤ−ＲＯＭで用意しておりますので、ご遠慮なくお申し出く ださい。（無料） ───────────────────────────────── ◇609studio ＩＮＤＥＸ◇ ◆現代時評：[アメリカの桎梏を脱するために] ken ◆セ・コリョ新聞ダイジェスト版：２００３年７月４日号 ◆セ・コリョ新聞ダイジェスト版：２００３年６月１１日号 ◆セ・コリョ新聞ダイジェスト版：２００３年６月１８日号 ◆韓国新聞拾い読み：休載します 編集部 ◆編集長から：[この１週間] ───────────────────────────────── ◆現代時評 [アメリカの桎梏を脱するために] ken ───────────────────────────────── ◆◆朝日新聞2003.7.４ イラク復興支援特別措置法案の採決で、自 民党の野中広務元幹事長と古賀誠前幹事長、西田司元自治相が採決 前に退席、稲葉大和元科学技術政務次官が起立をせず、反対した。 (中略)野中氏は本会議後、「国の運命を決める重要法案だ。自衛隊 の死傷者、イラク国民の命を奪うようなことを思うと、政治家が責 任をもつ記名投票でないと納得できない」と語った。（中略）稲葉 氏は記者団に「（憲法の禁ずる）集団的自衛権行使につながるおそ れがある。自衛隊の任務は専守防衛に限るべきで、海外派遣すべき でない」と反対した理由を説明した。 ◆◆毎日新聞2003-07-07 財務省が７日発表した６月末の外貨準備 高は５４５６億１８００万ドルで、前月末比２５億３０００万ドル 増え、７カ月連続で過去最高を更新した。政府・日銀が６月（５月 ２９日〜６月２６日）、円高・ドル安を回避するため、外国為替市 場で総額６２８９億円の円を売り、ドルなどの外貨を買ったことな どが原因。 ◆◆毎日新聞2003.7.8 米政府は核開発疑惑を理由に日本政府に対 し、イランのエネルギー資源開発に協力すれば第三国企業でも制裁 を加える「イラン・リビア制裁強化法」の発動をちらつかせ、「い まの時期は契約には不適当だ」との意向を伝えている。（中略）一 方で米政府は、ＥＵ企業の開発計画に同法を適用しない方針を示し ており、政府は外交ルートで公平な取り扱いを求める…。 ■■第一次大戦に遅れて参戦し、そして交戦両国側に「勝ちも負け も、そして賠償もない講和条約」を提案したウイルソン大統領の胸 には「アメリカの軍事力が世界を民主化する」という考え方があっ た。不幸にもその提案は彼の足元の米議会で否決されてしまったが 、以来米国には「アメリカこそ世界を民主化する」という自負心が 芽生え、それは今に至るも続いている。 ■そしていままた米外交の主流派ネオコンは「新ウィルソン主義者 」を自称し、彼らの情熱によって世界の総てを民主化しようとして いる。その過程がいまのアフガンであり、イラクであり、イランで あり、そして北朝鮮であるとする。青年のような理想主義は立派だ 。だがその考え方は、過去にたびたび失敗をもたらした。たとえば それが５０年前の朝鮮戦争であり、ベトナムの悲劇でもある。朝鮮 戦争はその後半世紀の南北分断を惹起し、ベトナム戦争は百万の死 者と、膨大な後遺症患者を抱えたままである。 アメリカの世界民主化への熱意を半分信じ、その恩恵は享受しても いいが、だからといって、そうした独り善がりが引起すデメリット の方からは逃げたい、といった功利主義的批判眼が、わが小泉さん は別として、一般国民の間に定着している。 ■いまなおどろ沼のアフガン、戦争終了後のイラクの無秩序、それ にもめげず米国はつぎなる民主化への標的としてイランをマークし 、北朝鮮現政権への否認に向かって、わが日本をも巻き込みにかか っている。 そしてブッシュ氏の盟友であるわが小泉首相は、対米信義を標榜 してイラクへ派兵しようとし、韓国の太陽政策にも拘わらず北朝鮮 加圧を続けている。それはそれで聞けば無理からぬところもあり、 かならずしもわが小泉首相の政策や態度を非難すべきではない。 それより気がかりなのは、最近の米国の、一方的で理不尽なやり 方である。 ■先ず問題なのは、米政府が、国際刑事裁判所へ米軍部の人間を訴 えたら、次回からの軍事支援の一切を停止すると自国の「米軍人保 護法」を世界各国に押し付け、脅しをかけていることだ。国際刑事 裁判所ＩＣＣによる非人道的行為への訴追はとっくに全世界から支 持を受けてい、いまさらそれを自国兵士の犯罪行為の惧れのために 覆すなどはもっての外で、そうした主張そのものが国際犯罪に類す る恐喝である。そのような米国の主張が公認されれば、すでに地に 落ちた国連の権威をさらに踏み躙り、世界が望む正義への歯止めも 否認することになる。いかに盟友ブッシュ氏の頼みとはいえ、わが 小泉首相はＯＫというべきではない。 ■つぎにブッシュ氏が、彼の盟友小泉氏に突き付けてきた新たな難 題は、数年間難交渉を重ねてき、いまや成約に近いわが国とイラン との間の油田開発計画を中止せよという強圧である。 ことはいわば実業社会の私契約であって、国家の公権力が介在した り圧力を掛けたりすれば、自由経済を標榜する、いわゆるグローバ リズムへの逆行だ。自由経済というのは、かってはいろいろある中 での一つの選択肢だったが、最近は絶対的な経済倫理にまで格上げ され、わが日本もそれを信奉すればこそ、ウルガイラウンドも是認 し、国の治山治水計画すら後回しにして不要な米の輸入にまで踏み きったのである。 それを、まだ海のものとも山のものとも見えぬイランの核疑惑に 名を借りて、わが国産業界待望のイラン石油の開発輸入計画を中止 せよと圧力を掛けてきた。ならば、あれほど米国が主張している自 由経済、グローバリズムはいったい何だったのかと言いたい。自分 たちがイラクの石油を支配するだけではまだ足りず、ついでにイラ ンの石油利権もよこせ、と、米国が恐喝しているかのごとく我々が 思うのもとうぜんである。 ■ボク個人的に考えて、イラン・アザデガン油田開発などは日本に とって絶対必要なものとは思えない。石油不足の杞憂のもと、わが 政府は過去すでに数兆円の無駄ガネをドブに捨てている。夢よもう 一度のアラビア石油の再来を願って、日本政府が関与したいままで の国際油田開発はほぼ総てが失敗に終わり、それでいてわが日本が 石油不足になったという話は聞いいたことがない。国際石油メジャ ーの悪徳ぶりを過大宣伝して、わが国独自の石油入手ルートを欲し がるなどは、大東亜戦争前の石油事情に懲りて、いまの自由競争経 済社会の仕組みを否定する行為である。おそらくごく近い将来に水 素燃料電池が開発されるだろう。それを見越して世界の化石燃料業 界は増産につぐ増産を重ね、売り先確保にやっきになっている。自 前の油田開発など考えなくても、おカネさえあればどこからでも石 油が買える時代が来ているのだ。ブッシュさんが「石油開発など止 めておけ」とわが国にこわ談判してきても、わが国としては経済的 にそれで困るほどのことはないのだ。 ■ただ怪しからんのは、自由経済社会の産業人が、自由に企画し、 開発しようとしている経済行為を、自分たちの主張する、いわゆる 米国式民主主義社会建設のための世界平和に害があるからといって 、他国に圧力をかけてくる、その横車の押し通し方こそ問題なのだ。 弱気な日本政府はさっそくおろおろして、アメリカにアタマを下げ に走っている。 自分で勝手に始めて、勝手に戦争終結を宣言した後、さらに混迷 を加えているイラク情勢に、一体どんな安全な支援をするつもりか 知らぬが、日本政府はすでにイラク派兵の新法を通してしまった。 それでは、わが国半世紀の平和憲法保持の努力はいったい何だった のだ。 次々と新たな横車を押してくる米国に対して、我々はなぜそのよ うに唯々諾々として従わねばならぬ義務があるのか。 ■その表向きの理由としてわが小泉政権は「北朝鮮の脅威から守っ てくれる米国」という図式をすでに掲げている。それはそれで一理 あると、ボクが思っていることは前回既に述べた。 ところが、その理由に足すもう一つ別の米国支持の理由として、 イラクに対する米国の言い分、つまりイラク進攻の大義名分なるも のがここ数日で大きく揺らぎ始めた。 「大型兵器」も見つからず、「ニジェールからのウラン購入疑惑 」もウソだったと確定し、ブッシュ、ブレアの両氏に対する評価が 暴落し、わが小泉首相のブッシュ氏への肩入れも論理的根拠を失っ た。こうなるといかな小泉首相も内心では困ったと思っている筈だ 。「盟友ブッシュ氏への信義」だけで乗りきるわけにもいくまい。 ■そう思って日々のニュースを眺めていて、小泉さん、つまりわが 政府筋がなぜそんなにまで米国に肩入れするのか、その理由が最近 少し変化してきているのに気付いた。表向きの北朝鮮の脅威や、対 イラク進攻の大義名分よりも、どうやらそれは米国に対するわが国 の潜在的な恐れが増幅され、そのための米国追随ではないかと思え てきたのだ。 ■「米国に歯向かえば取り潰される」という、そこはかとない不安 。それが咀嚼もされず不用意に定説化し、それならいっそ総てアメ リカ一辺倒でいこう、という方策が政府内部で顕在化し、それが小 泉首相にも伝播し、その結果、北朝鮮の核の恐ろしさよりも、「米 国恐るべし」の方の意識が数倍も跳ねあがってしまっているような 気がする。 ■じゃ、しからばいったいどのようにアメリカが怖いのか。アメリ カが我々日本を取って食おうというのか、取り潰そうとでもいうの か。はたまた原子爆弾をもう一度東京に落しに来るというのか。 取り潰すとはどう言うことか、取って食うとは具体的に日本をどう することか。その辺りについては「米国の脅威」を日常口にする評 論家も、政治家も突き詰めて考えていないらしい。ただただ、イラ クが押し潰されたように、アフガンが米兵で満ちみちたように、あ るいは終戦前後の日本のように爆弾が雨あられと落ちてきたように 、圧倒的な米軍事力で、下手をするとわが日本が米国に滅ぼされて しまう可能性があると、無意識的に感じているだけらしい。 ボクがそう言えば、おそらく「そんな馬鹿なことは考えていない 。米国の経済力によって日本経済がめちゃめちゃにされてしまうの だ」といった答えが返ってきそうだ。が、それも「どのように経済 をめちゃめちゃにされるのか」と聞き返せば、おそらくそれ以上答 えられる学者などはあまり居ない。 なぜなら、日本経済が外国か ら借金しているわけではないし、ましてアメリカの経済力で日本経 済が成り立っているわけでもないのである。世界一強力な日本の生 産力で、日本経済は立派に一人立ちしているのである。 ■反芻してみよう。この６月末の日本の外貨保有は５２６０億ドル 、圧倒的に世界第１位、そしてその殆どが米ドルだ。日本政府は毎 月５兆円規模でドル買いし、それで米ドルの下落を防止している。 米国が世界に垂れ流している米ドルの米国還流のうち３０％は日本 政府によるものである。それが無ければ米ドルは暴落、つまり米経 済は破滅する。なぜ日本がそんなにたくさん米ドルを持ち、それを 米国に預けているか、理由は簡単だ。戦後一貫している米ドルを機 軸とした財務省の外国為替集中制度（ＭＯＦアカウント）が原因だ 。輸出商品の売上代金を米ドルでほぼ満額、わが財務省が収納し、 それをいったん日本政府の円貨に替えて国内流通させ、否応無く溜 まった米ドルを、置く所がないから、米国にまた預けるという、い わば悪循環が存在し、結果それによって貧乏な米国経済の窮境を救 っているのである。だから貸主は日本で、米国が日本を潰す方法と しては、米国が日本からの借金を取り込んでいっさい返さないとい う方法しか外に無いのである。 ■もう一つ、米国が経済的に日本を苛めるという手も無いわけでは ない、それは日本商品の不買だ。自動車も買わぬ、電機も日本から 買わぬとアメリカが腹を決めたら、これは直接的に日本経済を圧迫 する。反対に言えば、日本の輸出は米国市場に偏り過ぎている、こ れが問題なのだ。 だから日本はその輸出市場を米国から他の国に転換しないかぎり 、米国というお客様に首根っこを押えられてい、それがいまのとこ ろわが国の泣き所で、小泉政権がブッシュさんに偉そうに言えぬ原 因になっている。小泉首相に「もういい加減にブッシュさんへの肩 入れを止めておきなさい」と言えば、彼は必ずこの弱みを説明する だろう。つまり、米国のご機嫌を損じられない日本の経済的理由は 、唯一ここにある。 戦後、ほぼ一貫して日本の経済状態がよかったのは、ひょっとし たら紙切れになるかも知れない米ドルを覚悟の上で、米国に商品を 売ったわが国の対米輸出依存経済の結果である。それがいま裏目に 出て、小泉さんがブッシュ家の番犬に成り下がり、喪家の犬のごと く尻尾を振りながら投げ餌を期待する破目に繋がったのだ。イラク 派兵も、イラン油田開発でお叱りを受けるのも、すべて原因はそこ にあると考えると、あながち小泉さんだけを責めるわけにはいかな い。 ■では今後どうすればいいか。いまからでもいい、米国依存型輸出 経済から脱却しよう。それ以外に、あの横紙破りで、ユニラテラリ ズムを誇る米国の桎梏から逃れるすべはないのだ。 フランスがいい例で、シラクさんが平気で米国の言うことに反対 できるのは、フランス経済が対米依存型でないからだ。ドイツはち ょっと困っている。自動車の対米輸出に米国がブレーキを掛けはじ め、さっそくドイツの自動車メーカーが対米協調を政府に哀訴し始 めた。 ■われわれはとっくの昔に対米依存型輸出経済の落とし穴に気付い ていた。だがそれを脱する努力を今日まで怠ってきた。目先儲かる 輸出市場としての米国の、その醍醐味にかまけて来たのだ。 いっとき輸出市場が縮小し、不況になっても、長い年月で見れば理 不尽な米国の桎梏から脱した方がとくをする、という方向へ今から 転進を始めるべきである。それを怠り、ほんとうは貧乏極まりない 米国市場の、紙切れドル札を頼りにわが国産業の仮想繁栄を続けれ ば、永遠に独り善がりの米国の手先に甘んじなければならないのだ。 ■この対米輸出依存型経済は、日本のみならず、近辺アジア諸国の 殆どが陥っている病弊でもある。例えば、日本の輸出構造をわがジ ェトロから学んだ台湾、そしてそれを孫引きした大陸中国などはす べてみな、日本と同じく米ドルで対米輸出し、その米ドルを政府が 集中保有し、それに代わる自国通貨で自国経済を回してゆく手法を 踏襲している。日本同様、危険極まりないまま、見せ掛けの国富を 形成しているのだ。結果、いまや外貨保有は中国が1500億米ドル、 台湾が１１００億米ドル。日本に続いて世界の第２位、第３位を占 め、共に米ドルの暴落を防ぐ防波堤と化している。 ■さらに、台湾・中国、韓国をはじめとして、順調な対米輸出で国 家経済を支えている東南アジア諸国の輸出原材料のうち、高度技術 を必要とする原料部品類の供給は大半が日本からの輸出に依存し、 それらを併せた広義の日本からの対米輸出は常識の域を遥かに越え て、すでに危険極まりないところへ到達しているのだ。 ◆◆消費物資の供給を殆ど海外からの輸入に依存し、自国で作るの は、農産物以外には武器のみという米国産業の不健全性は、いやが うえにも産軍癒着を増幅させ、海外に戦争を求めることによっての み米国経済を維持することにならざるを得ないであろう。そうした とき、米国に弱みを握られ、その桎梏から逃れられないのは不幸以 外の何ものでもない。一時の経済不況は甘受して、根本的な市場転 換を図ることこそ、いまや日本がとるべき大事中の大事である。 Ｋｅｎ氏もしくは現代時評へのご意見、ご要望などは info@609studio.com へ！ ───────────────────────────────── ◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] ２００３年７月４日号 発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang ◇詳細/写真、記事、は関連Webへ → http://www.609studio.com ───────────────────────────────── 州韓人会長に４人立候補 ６月２５日、サハリン州事務所でユジノサハリンスク市韓人会議 が開かれ２０人の選挙権者代表を選ぶほか、会長候補推薦問題で審 議を行った。その結果、会長選挙への立候補者は現会長 朴・ヘリ ョン氏のほか、離散家族会からの金・ミョンヨル会長と李・スジン 、ユジノサハリンスク市韓人会の現会長沈・チョンシクの４人とな った。 釜山トンソ大学代表来島 釜山トンソ大学から金・テシク教授をはじめとする代表者たちが ６月２８日から３日間サハリンを訪問した。訪問目的はサハリン同 胞たちの実態把握と韓国語の勉強を望む学生たちを無料で同大学に 招待する問題について議論するためであった。 青年の日記念 ユジノサハリンスク市長の決定により、６月２７日と２８日の二日 間勝利の広場で青年の日を記念してのスポーツ大会が行われた。 国会議員アニワ訪問 ６月２３日ロシア連邦議会のイ・ズダカエフ議員がアニワを訪問 し住民たちと会談をおこなった。多くの住民が私的問題で議員を尋 ねた。 ３０人が金メダルの卒業 サハリン州では今年約５５００人が高校を卒業した。州内で金メ ダルを受賞した卒業生は３０人、その中の７人がホルムスク地域の 学生であり、３人の同胞学生が入っている。 新しい国内パスポート発行問題でインタビュー 永住帰国者たちの要請により本社の李・ボクスン記者がサハリン・ オビル（出入国管理所）のエル・クラスノワ副局長にインタビュー を行った。 ：永住帰国した我が同胞たちは２つのロシアパスポートを持ってい る。一つは海外用のパスポート、もう一つは国内用のロシア連邦公 民証である。彼らはいつまでそれを持つことができるか。 ：外国で一時滞在あるいは定住するためにロシアを離れたロシア連 邦国民から公民証を取り上げることはない。２０００年以後永住帰 国したサハリン韓人たちにはロシア公民であることを保証されてい るほか、海外での居住を許可する印が外国パスポートに押されてい るだけである。だからいつでも戻ってくることもできる。 ：もし戻る気がなければ？ ：ならロシア公民証は記念品として残るだけ。 ：永住帰国者たちにも国内パスポート切り替えの規定が適用される のか。 ：帰国した人たちに限って適用される。 ：では、永住帰国者たちは新しいパスポートを作らなくてもいいと いうことか。 ：勿論だ。永住帰国者たちは今韓国のパスポートを持っている。だ からロシアパスポートを交付されるとき、まずロシア公民であるこ とを、調査を通じて確認すればいい。 ：有効期限の切れたパスポートの切り替えはどこでやればいいのか。 ：韓国ソウル駐在ロシア大使館や釜山駐在ロシア領事館で申請して 交付を受けられる。 ：ロシア国籍を放棄し韓国国籍を取得したときはどうすればいいの か。 ：それは韓国の法律に従ってやればいい。だからそれは韓国赤十字 社に聞いた方がいいのでは。 ：古いロシア公民証で来年も年金を貰えるか。 ：我々は社会保障機関ではないので、この質問に答える権限はない。 ：副局長も安山を訪れたことがある。そこで何を感じたか。 ：悲しかった。私は永住帰国に賛成できない。生涯の半分をロシア で暮らし、５０年以上も祖国を離れた彼らに取って今の韓国での生 活が全く満足なものであるはずがない。安山とサハリンを自由に往 来しながら余生をゆっくり送ればいいと思う。 ：最後に永住帰国者たちにいいたことは。 ：第二の故郷サハリンへの里帰りを楽しみながら末永く元気でいて ください。 ノ・ムヒョン大統領訪米中、二重国籍導入の意思見せ ５月に米国を訪問し在外同胞との懇談会で同大統領は海外同胞に 二重国籍を認めるよう国内で努力すると述べた。今後の韓国の発展 のためにも７００万の海外同胞の力を十分に活用する必要があり、 海外で祖国のために働こうとする同胞たちを評価すべきであると前 向きに検討する意思があることを明らかにした。 （韓民族ネットワーク） あれこれ 「子供の犯罪増加」 ポロナイスク警察未成年問題担当者によると、未成年者にアルコ ールを売っている店が多く、彼らは酒を飲んで犯罪に走っている傾 向がある。同機関の調査によると、未成年者の犯罪件数は昨年に比 べ増加している。 「元気な老婆」 ヌズネノフゴロド市に住むアパート管理人の老婆が１２階である男 性が重い荷物を持って慌ててエレベーターに乗るのを見て泥棒だと 判断し、１階まで階段を下り、エレベーターのドアをロックした後 、警察に通報し泥棒を逮捕し話題を呼んだ。管轄警察署は老婆に送 る表彰状を作成中である。 「口喧嘩の末、殺人を」 ウゴレゴルスク市中央病院に先週シャフチョウルスクに住む女性が ナイフに刺され運ばれてきた。彼女を刺したのは４８才の同居人男 性。二人は酒を飲む途中口論をし、男が女を刺したという。詳しい ことは今捜査中。 「ナマコ漁禁止」 ロシア国境守備隊はクナシリの２カ所でナマコ加工秘密工場を摘発 した。又、同地域でナマコを採っているロシア人１０人をも逮捕し た。 「車に放火」 ユジノサハリンスク市のあるアパート付近で車が燃えているのを巡 回中の警察官が見つけた。火をつけた後、車で逃亡する犯人を捕ま えてみると、１８才の大学生だった。車の持主に対する憎みが放火 の理由だった。被害額は３０万ルーブル。 「カラス注意」 ユジノサハリンスク市に野良犬が増えたが、野良犬にかまれて病院 を訪れる住民も増えている。最近はカラスが何の理由もなく街の通 行人を攻撃して怪我をさせている。 「橋崩れる」 ユジノサハリンスク市と北部地域を繋ぐレオニドブカ川の橋が先月 ２５日崩れた。幸い犠牲者はいない。橋は修理中であったという。 「児童スポーツ学校で火事」 先週、ユジノサハリンスク児童スポーツ学校で火事がおき、体育用 具を燃やしてしまった。損害額は１３万ルーブルに達すると予測さ れている。放火の可能性があると思われている。 ───────────────────────────────── ◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] ２００３年７月１１日号 発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang ◇詳細/写真、記事、は関連Webへ → http://www.609studio.com ───────────────────────────────── 記者会見―暖房季節準備 先週国家建築委員会のエン・コスマン委員長と極東大統領全権代 表カ・プリコフスキさんがサハリンを訪問、各地域の暖房設備など の視察を行った。視察後の記者会見でエン・コスマンさんはサハリ ン州の熱供給網が前世紀に敷設されたもので、州政府の力だけでは 解決できない大きな問題であると指摘した上、連邦政府が冬季準備 予算として１億２８００万ルーブルを計上しており、ドリンスクと コルサコフの貯水地も再整備する予定であると伝えた。 建設労働者賃金引上 ７日の地方言論機関指導者たちとの会談の中で、サハリン州知事 は、この半年間サハリン州建設労働者の平均賃金が５０％も引上げ たと伝えた。現在彼らの平均賃金は１万２２６０ルーブルで昨年の ８０００ルーブルに比べ大幅に引上げた。引上げの要因は原油ガス 開発計画に関連した投資の増加であり、カムチャカとヤクチヤの次 に高い賃金水準であると州知事は伝えた。 サハリン巡回訪問 サハリン州ロシア法務管理局によると、同局のエム・コンタレフ 局長は今月の１１日から２２日まで地方巡回訪問を行う。巡回中に 市や区域の税金徴収や問題解決状況などを調べると共に地域指導者 や住民たちと話し合う予定である。 テロ防止のため モスクワでのテロ事件と関連して、サハリン州でも鉄道テロを防 ぎ警告を行う対策が取られている。すべての部隊と企業指導者たち は２４時間警備に当り、消防隊と医師は非常事態に備え万全を期し ている。又、公共建物、下水道、貯水地、鉄道、公共交通機関など をもれなくチェックしている。 TVラジオ放送中止 今月７日〜１４日までサハリン州中央都市では朝８時〜夕方８時 までTVとラジオ放送が中止される。原因はアンテナの修理のため。 ガソリン大値下げ ユジノサハリンスク市では最近ガソリンスタンド間の競争が激し く、ガソリン代が１L当り１１ルーブルへ下がる異変が起きている。 朴・ヘリョン３選当選 ５日州農業管理局で行われたサハリン州韓人会決算選挙会議で、朴 ・ヘリョン現会長が再選され、三回目の会長就任となった。会議は 一部の決算総会と２部の会長選挙に分かれて行われた。各地域から 選ばれた決算選挙代表者５５人が出席し、会長や運営委員会の事業 と会計報告が行われた、４点（満足する）の評価で決算会議は終わ った。その後４人の会長候補者たちの公約発表があり、秘密投票に 入った。第１回目選挙で出席者３分の２以上の得票者がいなかった ため、上位の２人（朴・ヘリョンと李・スジン）で決選投票を行っ た結果、現会長朴・ヘリョン氏が３０票を得て再選がなった。 あれこれ 「北朝鮮産パソコン、ウラジオストックで紹介」 北朝鮮が作ったパソコンが、今月の４日はじめてウラジオストク の国際産業展示場で紹介された。同パソコンは演算装置以外にはす べての部品が北朝鮮で生産されたものだという。ロシア、スエーデ ン、オーストラリア、インド、ベトナムなどの会社が参加した同産 業展示会に北朝鮮はパソコンのほか、毛皮のコートとスポーツ衣類 、靴なども出品した。（連合ニュース） 「ケーブル泥棒」 電線や電話線など窃盗犯罪による市民生活の脅威が深刻化してい ることで、先週州知事が直接司会を務める対策会議が行われた。停 電の被害のほか、不通で救急車をも呼べない被害が続いているにも かかわらずその実態が明らかにされていないのが現状。州政府は非 鉄金属の搬出実態などについて厳しく調べるつもりである。 「新ロシア地図配給」 旧ソ連が崩壊しロシアに変わって１３年が経った今も学校では旧 ソ連時代の地図を使っている。サハリン州教育管理局はエネルドジ ュイ社の支援を受け、新学期から学校に新しい地図の配給を行うこ とにしている。州内１９８カ所の学校にロシアの行政地図のほか、 自然、農業、資源、動物地理などの各種地図が配られる。 「熊がパン求めて」 オストロワ通信によると３日、ノグリキ部落住民はドジュイムダ ン川の橋近辺で子熊を発見した。橋を渡ろうとバスが信号を送って も子熊は道を譲らなかった。バス乗客の一人が熊にパンを与えた。 地域住民たちの話では最近、鮭やマスはまだ上がってきてないし、 山には木の実もないため、熊が餌を探しによく村に現れるという。 州政府、ドリンスクに資金融資を ドリンスク地域は暖房難で休校を余儀なくされるなど深刻なエネル ギー不足が続いているため、州政府は今年約４千４百万ルーブルの 資金融資を行い、冬季に備えるよう働きかけている。 創業７５周年 ロスネプチーサハリンモルネプチェガス社が今年の９月、創立７ ５周年を迎える。州経済発展への貢献もあって、サハリン州政府は 盛大な記念プログラムを用意している。９月２日には同社の歴史博 物館もオープンされる予定である。 感謝します ●韓人１世35人分、３０人分、２０人分の半年分の購読料を 支援してくださったユジノサハリンスク市バンソク教会、州韓人会 、州老人会に感謝します。 ●北海道札幌市に住む実業家の成田さんがインターネット広告料と して２万円の支援をしてださいました。ありがとうございました。 感謝の言葉 ドリンスクに住んでいる私の娘、ホン・ロリガが目の手術をうけ られるよう、支援してくださった州韓人会、老人会、離散家族会に 心からお礼を申し上げます。（ドリンスクからホン・シンスク） 広告「韓国語能力試験」 韓国語能力試験が実施されます。優秀な成績を取った学生には韓 国政府の招待小学生として２年間韓国で無料で勉強できます。 １、請期間：０３年７月２１日から、２、能力試験日：０３年９月 ２１日（日）、３、試験場所：サハリン韓国教育院（問い合わせ５ ５−６４−６１） サハリン・アリラン キャンペーン サハリンアリランをサハリンおよび世界に広げるため、サハリン アリラン歌コンクールを開催します。今年２月に募集して採択され た鄭・テシクさんの歌詞を歌った録音テープをウリマル放送局に送 るか、放送局で歌ってください。コンクールは９月９日から１カ月 間です。歌詞は０３年２月７日セコリョ新聞に掲載されており、又 来る８月15日にセコリョ新聞に再掲載します。詳しいことは本社と ウリマル放送局に問い合わせください。 ───────────────────────────────── ◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] ２００３年７月１８日号 発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang ◇詳細/写真、記事、は関連Webへ → http://www.609studio.com ───────────────────────────────── 露米太平洋フォーラム開催 １４日から１７日までユジノサハリンスク市の「サヒンセンター 」で、サハリン州知事主催の第８回露米太平洋フォーラムが開催さ れた。フォーラムにはロシア極東２０地域のビジネス関係者たちと アメリカから２００人以上が参加した。このような大規模のフォー ラムがサハリンで開催されるのは、はじめてのことであり、これは 原油ガス開発事業によりサハリン州の地位が高くなったことを表し ているといえる。フォーラムでは６つの部門、即ち商法と徴税問題 、サハリンにおける原油ガス工業発展問題、企業家に対する支援問 題、運輸と旅行問題に分かれて討議が行われた。又、フォーラム開 催期間中に「今日のサハリン」というサハリンの各産業を紹介する 展覧会も開催された。 又、フォーラムに参加するために来島したロシア駐在米国大使館の ア・ヴェルスイボウ特命全権大使はサハリン州を「２００２年度外 資投資に成功した地域」と選定し表彰した。 州議会長、休会中にクリル訪問 ４日で就任１周年を迎えるヴェ・イエプレモブ州議会長が最近、今 年全半期の立法事業についての報告を行う記者会見を開いた。記者 会見の中で議長は至急解決を要する問題として、破産したシネゴル スク（旧川上）炭坑部落とユジノサハリンスク市にある観光施設ゴ ルヌイヴォスドフに住む２８世帯の移住問題を挙げた。又、記者会 見に同席した法律と対外連絡委員会長セルゲイ・ポノマリョフ議員 は、日本側がビザなし交換訪問制度を利用して南クリル住民に対し イデオロギー行為を行っていると議会で問題となっていると伝えた 。議長は休会中に各地方とクリル地域を訪問する予定であると発表 した。 サーズ予防に徹底 １１日、州管理局は食品・衣料市場の衛生問題を考える会議を行 ったが、そこで州総衛生医エイフゲニ・パピレンコさんがサーズ予 防政策について伝えた。彼はサハリン州ではサーズ感染者が発見さ れていないが、今後とも外国からの労働者や輸入品の検査などに万 全を期すると述べた。 トマリ地域暖房準備急ぐ 先週末、トマリ（泊居）地域を訪問して暖房準備状況等を調べた サハリン州知事はその事業進行状態を肯定的に評価した。しかし、 トマリ市長は暖房準備に全力を尽くしているが、専門家不足と住民 たちの公共料金未払いで苦しんでいると伝えた。同地域では飲料水 供給と熱管交替問題も深刻であるが、そのための予算７００万ルー ブルが既に地域政府に渡されている。 サハリン郷土博物館受賞 ６月２５日〜３０日、モスクワで開催された第5次全露博物館祝典 でサハリン郷土博物館が最高年少賞と銀メダルを受賞した。同博物 館は「プリアムリエワとサハリンの文化遺跡」移動展覧会を開き、 ニヒフ博物館から借りてきたリジヤキモワさんの白樺木工品とエン キリュヒ画家の作品も紹介した。 山火事続く 現在もサハリンの２０カ所で山火事が続いている。１万５１２３ヘ クタールの山が火事で燃えており、鎮火に２７人の専門家と７０機 の消防機が動員されている。 朴・ヘリョン会長とのインタビュー 州韓人会決算選挙大会で立候補４人から３回目に再選された朴・ヘ リョン会長に李・ボクスン記者がインタビューを行った。 ：決算選挙の結果についてどう思うか。 ：会議は規約通りに行われたと思う。代表者は各地域の韓人人口率 で１千人あたり１人と決めて選んだ。ユジノサハリンスク市には１ 万８千人ほどが住んでいるが、韓人会に入会書を提出し会費を払っ ている６４人の会員の中から２０人を代表者として選んだ。このよ うな選び方に、私は賛成できないが規約がこうなっているのだから 仕方がない。又、州離散家族会と二重徴用坑夫遺家族会が韓人会傘 下にあっても、その団体からも代表者を出すべきだったと思う。ユ ジノサハリンスク市韓人会が４人の候補を推薦したのは正しくなか った。票を分散させる結果となっただけだ。 ：３選に出馬した動機は。 ：４年間サハリン韓人問題で日本や韓国を往来しながら問題解決に 挑んだ。その結果少し我々を理解してもらえるようになった。これ が問題解決に主要な役割を果たすと思う。今年の８月韓国外交通商 部代表団がはじめてサハリンを訪問するほか、今月２０日文化セン ター敷地選定問題の最終会議のために日本と韓国の代表団がサハリ ンを訪れる。今まで自分が関わってきたこのような事業が解決に向 かって進んでいる今だからもう一度やりたかった。 ：会長任期中に文化センターが建設されると思うか。 ：わからない。しかしできるように最善を尽くしたい。日本が本当 に文化センター建設を望むなら既にできているであろう。彼らはサ ハリン韓人たちの意見の違いで事業が進まないと弁明しているよう だ。異なる意見とは促進会の話だが、そこは「文化センターは要ら ない。その資金を個人補償に回せ！」と騒いでいる。 ：会の運営はどのようにしていきたいか。 ：運営委員が任された事業を誠実に行わない時は厳しく追及し、運 営委員会議で各自の事業報告を行うようにする。今回の選挙は事業 のやり方についての反省のきっかけにもなり、いい勉強をした。 ：今後の課題は何だと思うか。 ：近々運営委員会議を召集して今後の事業案について議論する予定 である。 ：スタッフの入れ替えは？ ：考えていない。 ：促進会との関係は？ ：正直に言って、我々を非難し同胞たちを混乱させ分裂させる彼らと は一緒に仕事をしたくない。 あれこれ 「TVとバス購入」 ポロナイスク地域の文化会館数カ所がサハリン州からTVの寄贈を受け るほか、新しいバスも購入してもらい住民を喜ばせている。バスは村 と部落の学生たちを都市の学校への通学用に使われる予定である。 「ニセ卒業証書」 ユジノサハリンスク市でニセ卒業証書を売っている者がいるとの通報 があり、警察が調査した結果、４人が逮捕された。彼らは一般学校の ニセ卒業証書を５千〜１万５千ルーブルで売るほか、ニセの領収証や 診断書をも作っていたことがわかった。犯罪暦のある４人についてよ り詳しいことを捜査中。 「階段のぼり競技」 ノヴォシビルスク工科大学の学生たちは１１階までの階段のぼりを 競争している。今年の優勝者は人文科学科３年生カ・ルシン君。彼は ５３秒で１１階まで登った。彼の夢は米国の最も高い建物で挑戦して みることだという。 「二日だけ旅館暮らし」 ２カ月前、トムスク市カ・マクス通りの住宅は火事で全焼した。家を 無くした住民たちは市庁舎前でテントをはって１週間以上も闘争を続 けていた。しかし、ある日突然テントが姿を消した。実は市政府が彼 らを旅館に泊めたのであった。理由は国際銀行の代表者たちがトムス クを訪問するからであった。銀行の代表たちが去ってすぐ彼らは街に 追い出された。二日間の旅館暮らしはこのようにして終わった。 「農薬の被害」 最近、クラスノグルスク辺境シェルビンスク区域の貯水地で３Kｇ のトルストロビクという魚が死んでいるのが発見された。原因は近く の農場で雑草除去薬ではないかと思われているが、詳しいことは捜査 中。 奨学金支給 サハリンスコエ・モルスコエ・パロホドストヴォ株式会社が、ホルム スク第一一般学校物理数学班を最高成績で卒業したカン・アルチョム 君に１万ルーブルの奨学金を支援した。州と区域コンクールでも最優 勝したアルチョム君の母は職業技術学校の教師をしながら３人の子供 を育てているが、生活は貧しく十分な教育を受けさせることが不可能 であることを知った校長が同社に推薦して奨学金をもらうようになっ た。アルチョム君は母と大学入試を受けるために大陸に出た。上の会 社は貧しい家庭の才能ある学生に対する支援を以前から行っている。 ドリンスク冬季準備できず 先週ドリンスク地域を視察した州知事は、「ウゴレゴルスク地域の 次に多額の予算を貰っているにもかかわらず、全く成果がない」と地 域の住宅公社指導者たちを厳しく追求した。住民が公共料金を払わな いため、動力労働者は休暇を強いられるほか、熱管の老化でお湯が道 路に漏れ消費者の所には届かない状況であり、修理の管轄地域が不明 であるとの理由で放置されている熱パイプなどなど問題が山積みされ ている。州知事は指導者たちに早速問題解決に挑むよう強く要求した。 質問―回答コーナー 質問：古いロシア公民証では年金を貰えないのか。 回答：上のような安山帰国者たちからの質問を受け、ロシア年金基金 に確認したところ、次のような答えであった。 「国内外を問わずロシア公民証を持っている人たちは今年中に新しい 証明書に切り替えなければいけない。古いものは来年から効力を喪失 する。従って安山帰国者たちも来年からは古い公民証では年金の支給 を受けることができない。しかし、もう一つの証書、一般公民の外国 パスポートをもって年金を貰えることが可能だと思う。 社会世論：９月の入学の費用をめぐって サハリン国立大學東洋学部在学中の朴・オリャと張・アレクサンドル 君がユジノサハリンスク市一部市民を対象に新入学費用について聞い たところ、一人あたり６千〜９千ルーブルが必要であることがわかっ た。靴や制服、カバン、学習道具、教科書などすべてを親が用意しな ければいけないとのことで、今のサハリン経済上家計の負担は大きい との声が多かった。 ───────────────────────────────── ◆[編集長から] Michio Katayama ───────────────────────────────── ２週間のお休みを戴きました。サハリンでは写真取材を精力的に してまいりました。順次ご紹介したいと思います。たとえばサハリ ンのホルムスク（旧真岡）にある王子製紙の工場やグラスノゴルス ク（旧珍内）にある火力発電所などの建物の撮影をしてきました。 それにしても阪神タイガースは強いですね。サハリンで心配して いました。 今週は休刊中のセ・コリョ新聞を一挙掲載しますので、この辺で ・・・。 ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ 発行 ２００３年７月２２日 No.１２７ 編集・発行 609studio Michio Katayama 発行 毎週火曜日 購読料無料 配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 e-mail info@609studio.com website http://www.609studio.com 投稿 http://www.609studio.com 掲示板へ 購読 購読解除は websiteへ ◇禁・無断転載◇ ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿//＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ |