609studio　No.119 ◆現代時評： [不毛の憲法論議] 2003/05/13

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タイトル：609studio　No.119 ◆現代時評： [不毛の憲法論議] 2003/05/13

2003/5/13　No.119 ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ 【609 Studio 】６０９ｓｔｕｄｉｏメールマガジンは「現代社会　を斬る！」をコンセプトに論説委員Ｋｅｎ氏の論説「現代時評」をはじめ、サハリン情報として、ロシア唯一の韓国語新聞サハリンの「セ・コリョ」ダイジェスト版、その他、寄稿記事など話題満載！＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ 　　　　　　◆◇◆609studio　ホームページの案内◆◇◆ 　　　◎サハリン・ウリマル放送　配信！！◎ 　サハリンの韓国語放送のソースを毎日入手！！毎日更新！！　　　プログラムのダウンロードも出来るようになりました！！なお、バックナンバーのCD-ROM配布致します。メールでお申　　し込みください。メールで「インターネット受信報告」をしていただければ製作者の励みになると思います。ぜひどうぞ！！。　http://www.609studio.com/html/broadcasting/urimal.html 　　　◎609studio 韓国語版　Kil　Sang　ホームページ◎　　　　　　　　　http://www.609studio.com/kil_sang.html　　　　＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/　　　　　　　　　◇609studio　ＩＮＤＥＸ◇ ◆現代時評： [不毛の憲法論議] ken ◆セ・コリョ新聞ダイジェスト版：２００３年５月９日号　　　　 ◆韓国新聞拾い読み：　　　編集部 ◆編集長から：[この１週間] ───────────────────────────────── ◆現代時評 [不毛の憲法論議] ken ───────────────────────────────── ■■迂闊な話だがボクは５月３日が憲法記念日であることを忘れていた。それを旧友が、「先週、なぜ憲法について書かなかったのか」と言ってきて、ああそうだったと気付いた次第。法律を専攻した者でもなく、ただの庶民であるボクが「憲法」の話などすれば、どうせ素人の的外れの、いわば「床屋の政治談義」として一笑に付されるに違いない。が、一億国民の殆どは所詮その程度の憲法知識しか持たず、それでいて、「改憲」、「護憲」、「論憲」、「創憲」や、更には「加憲」などを論じているのだ。　仮に「憲法違反」で訴訟を起こそうとすると、裁判所が門前却下するのは見え透いている。もちろん刑事訴訟ではないから、「損害賠償」か「原状復帰」を求める民亊訴訟でない限り取り上げて貰えないのだ。「損害賠償金一百円也を求める」といった違憲訴訟が、ときたま新聞紙面を賑わすのはそのためだが、その程度の基礎知識すらない国民が殆どである。「違憲」か「合憲」かを裁くのは「憲法裁判所の役目だが、そのような裁判所が存在するのはドイツ、フランス、イタリアなど、いわゆる「成文法・大陸法」の流れを汲む国家群が主で、英国などはいまだに「成文法としての憲法」すら存在しない。 ■■「憲法」とは何か、を言出すと頭脳明晰な憲法学者がうようよしていて、理屈で責めたててくるから、狡知に長けた政治家などは、なるべく踏み込まぬようにしている。その適例が、先般の小泉首相の蒟蒻問答で、　「憲法前文と九条の間にはすき間がある」　「自衛隊は戦力だが、憲法上の戦力ではないことになっている」　「同じ憲法でも自衛隊を違憲だという人も、そうでないという人も　　いる。そういう中でいかに政治を運営するかだ」　「憲法そのものが国際常識にあわないところがある」　「これは憲法のギリギリの枠内であり、これ以上は改憲になる」といったふうな話だ。 ■「そんなアヤフヤな常識で一億国民を納得させられぬから、ちゃんと憲法を改正し、自衛隊の海外派遣が違憲にならないようにしよう」と、堅物の先生方が騒ぐが、どっこいそうはいかない。なぜなら憲法の定義そのものすら明確でないのだ。 ■われわれがものごころついて初めて「憲法」なる言葉にお目に掛かったのは、ご存知「聖徳太子の十七条の憲法」、つまり「和〔わ〕をもって貴しとなし、忤〔さから〕ふことなきを宗〔むね〕となせ」というやつだが、「あれは教訓であって憲法ではない」というのが専門家の通説だ。　がしかし、あれだって「憲法」とえいば立派な憲法なのだ。ただ余りにも民法や刑法など、いわゆる実定法から遠く、いわば憲法的過ぎるのである。 ■日本の明治憲法は伊藤博文がドイツ憲法をモデルにして作ったといい、また　米国憲法の解釈書である「ザ・フェデラリスト」を参考にして創ったものともいわれている。どちらにしても西洋のモノの考え方を取り入れて作ったものだが、その後の５９年間改正もなく日本で受け入れられてきた。　現行の西洋式憲法などは、欧米先進国でもしょっちゅ改正され続いているのであって、例えば第2次大戦後、既にスウエーデンが３７回、西ドイツ３４回、スイス３３回、オーストリアやニュージーランドが２９回で、フランス９回、アメリカは５回も改正してい、先進国で一度も改正されていないのは日本くらいである。 ■戦前の「不磨の大典」こと明治憲法が59年間、そしていまの平和憲法になって５８年間、考えてみると、日本というのは物持ちのよい国である。なぜそんなに長く続くかというと、どうやらその本当の原因は、わが国民が憲法というものを読んでもいないし、内容も知らぬし、だいいち、そんなにたいそうなモノとも思っていないせいらしい。誰かが言っていた、「憲法と仏教のお経は酷似している誰も読まないし、読んでも意味が判らない。だから有り難い」。 ■ところがわが国には明治の官員さん以来法匪の伝統があり、目的より法律そのものに淫し、激しく拘泥するという伝統が脈々と受け継がれている。片言隻句といえども疎かにせず、たとえば現行憲法のときも、天皇の「象徴」という語句が法に馴染まぬと、駄々をこねた憲法学者が居たし、中国との国交再開のときも、先方の「覇権」条項が条約文として適切でないとして、だいぶ長く抵抗した内閣法制局の役人や外交官が存在したのを記憶している。しかし象徴天皇も覇権条項もいまでは普通のことのように定着している。 ■数年まえにＡＰＥＣとかいうアジアの国際会議が、シンガポールだったか日本だったかで開催されたとき、「俺も参加させろ」と米国大統領が顧問弁護士多数を引きつれてやってきたことがあった。通常そうした大掛かりな国際会議では最終的合意に達すべき条文については弁護士など専門家のあらゆる検討を経て作成されるものと大統領は信じ、そのつもりでやってきたのに、アセアン諸国の首脳たちは僅か２日ほどの会合でお互いが善意の合意を確認しあい、「これで将来もし問題が起これば、そのときお互いで誠意をもって話し合おう」ということでシャンシャンと手を打ってしまった。　その気配を見ていた米国大統領は「これではお話にならぬ」と、途中で中座して帰ってしまったという話がある。これなどはやくいえば、十七条の憲法で、「それでじゅうぶん」というのが、日本のみならず、わが周辺の国々の憲法観ではなかろうか。それをこと細かく決めておかねば気が済まない欧米では克明な憲法を用意し、それが時代にそぐわないからといって改正を重ね、手間を掛ける。どちらがいいかだ。 ■もともと独仏などの成文法国家はがんじがらめに法文を整備していたが、不文法の英米などは、判例主義と称して法律文に拘らなかったのに、最近の米国などは、かって衡平法と称し蔑んできた瑣末な条例を増加させ、その数ついに２万種以上にも達したという。それのみか、「コンスティチュ－ション」、つまり国家の基本枠組としての「憲法」まで、実定法と似た些細な文章にし、それで「憲法改正」というややこしい手続きまでが必要になってきた。 ■しからばわが国の憲法は、といえば、既述のように大陸法から出発して、戦後は英米法的手法をだいぶ取り入れたものの、両者併せて、ますます複雑、かつ論理的にしようとするあまり、いわば「病膏肓」に入ってしまった感が深い。日本の憲法学者や政治家の一部は、いまだに憲法を民法、刑法、商法などと同列に並存させ、ことあるごとに違憲か合憲かをはっきりさせようとしているが、本来、憲法というのは実定法の上に立つ存在で、いわば基本法、もしくは「国家の綱領」とも称すべきもので、その範は聖徳太子の「十七条の憲法」にあり、永久不変の「国家の理想」を表示するものであるべきだ。　それを無理やりに引き摺り下ろして、実体法へ格下げしようとするから、違憲か合憲で憲法改正が叫ばれることとなる。 ■たとえば「戦争放棄」、たとえば「軍備全廃」。聖徳太子仰せの「和を以って貴しとなす」と同じに、まことに立派なことで、その価値は永久不変、人類の理想でもある。　叶う、叶わぬは時の情勢によって左右されるが、根本的な理想としては不動のものだ。そして片や、いかに取り繕おうと、我々の自衛隊が軍隊である事実には弁解の余地はない。戦争放棄、軍備全廃などと完全に相反する自衛隊の存在、それはわが国が生きていくためのやむを得ない便法である。その心苦しい現実のハザマを、違憲か合憲かで論ずるのは不毛の議論であり、ましてや弥縫的としか言いようがない改憲などによって表面上の辻褄をあわせるなどは、一時の苦しさに紛れて国家国民の永久の理想を無に帰する行為である。 ■改憲論者の言い分によれば、せっかくの憲法を曲解して軍備を持つような行為は、マジメな国民として世界に向かって恥ずかしい、あるいは、世界平和のため応分の軍事協力をするのは国際的義務でそれをしなければ世界から卑怯者として蔑まれる、というようなことらしい。一見、尤らしく聞こえるが、自分たちが現今のいびつな国際情勢を凌いでいくために、我とわが身が作った憲法を心ならずもいっとき枉げて軍備を持つに何の遠慮がいるものか。また、世界平和に貢献というものの、いまの国連のていたらくを見れば、わが軍隊の国外派遣など慎んでおいたほうが、よほど世界平和に貢献出来そうだ。いまのように国際情勢が時々刻々と変化し、何が何だか分からぬ時代に、時宜に合わぬからといって改憲などすれば、後になって悔やむのは見え透いている。 ■小泉首相が苦し紛れに言った「常識」とは、法律学における「慣習（法）」であり、「条理」でもある。それは現実の法過程の重要な考慮要因であり現実を動かす力を持っているのだ。現にいまでも、国際法の法源として最優先しているのは「常識」であり、それはどうすればうまくいくか、という、まことにプリミティブな判断力のことである。　本来の憲法こそは、その「常識による判断力」の指針であり、瑣末な実定法の条文などに比すべくもない。　黙って目をつむり、「内容は知らないけれど有り難い憲法」と、後生大事に奉っておくのが、いま我々のとるべき良識ある態度といっていい。理屈は後日のこと、将来、もし世界が四海波静かに納まったときに、あらためて現行憲法の是非を考えればいいのだ。 ■なおそれが理解できない堅物学者たちに言いたいことがある。かのキリスト教のバイブルを見よ。処女懐胎やら復活にはじまり、信仰上の事柄とは謂え、数々の寓話を是認しつつ、十字軍以来千年に亘る戦争の明け暮れ。その張本人たちが、何のいいわけも無しに、なおバイブルに手を置いて宣誓するという非論理性。その彼らが作った近代法の元としての憲法にいかほどの値打ちと論理的根拠があるというのだ。だがしかし、すでに存在している憲法は致し方ない。有り難い仏教のお経とともに、批判せず詮索せず、黙って仏壇に仕舞っておきさえすれば争いは起こりにくい。中身を詮索しないからこそ仏教が平和的宗教であり得、その余得として我々仏教社会におけるまだしもの平穏さがある。そして長い日時を掛けて、仏教の慈悲と、儒教の仁恕を基とした、新しい法哲学を構築し、そこから次なる憲法を創出すべきだろう。　　　Ｋｅｎ氏もしくは現代時評へのご意見、ご要望などは　　　　　　info@609studio.com 　へ！ ───────────────────────────────── ◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版]　　２００３年５月９日号　　　　発行　ユジノサハリンスク市　翻訳　Kil　Sang ◇詳細/写真、記事、は関連Webへ →　http://www.609studio.com ───────────────────────────────── 英・仏通信、サハリン韓人に関心　４月末、日本・東京駐在のブリタニヤ・プレスとフランス・プレス通信の記者二人が、サハリンを訪問して、韓人の歴史や永住帰国問題、民族文化・伝統の維持発展等について朴・ヘリョン　サハリン州韓人会長と全・サンジュ老人会長に取材をしたことがわかった。韓国からお客さん　先週、韓国の海外犠牲同胞追悼事業会、精神文化研究院、保健福祉政府関係者などが来島して同胞の生活実体と要求を調べるため、同胞の多い地域を視察した。朴・ヘリョン会長は、懇談会席上で、永住帰国希望者が３５００人であり、残留を希望している２５００人はロシアでのアパート建設を日本に要求していると訪問団に伝えた。北部特典補償主張　５月１日、イ・パルフトジノフサハリン州知事が州職盟団体連合会のヴェ・アゲエフ副委員長と北部特典問題について話し合ったことがわかった。州知事は、最近ロシア政府は財政不足を理由に、従来の北部住民に対する国家保障を州や自治体に委任しようとしているが、地域の反発で２年以上も北部特典法の修正が延期されていると伝えながら、それと関連したサハリン州職盟団体の努力を高く評価すると励ました。在外同胞新聞創刊　４月１日ソウルで、在外同胞新聞創刊号が発行された。世界に散らばっている同胞たちの問題を扱う新聞創刊を歓迎しながら今後の発展を願う。食品加工発展プログラム提出　サハリン州商工委員会は、サハリン州の主要食品生産部門９つの加工発展戦略について報告書をまとめ、州政府に提出した。住民の需要に応えられる生産体制構築と輸出の増加がプログラム作成の目的である。州議員、住民と面談　先週、エル・シュビナサハリン州議会副議長がホルムスクを訪問し、住民たちの苦情を聞いた。スポーツ関係施設の老化と犯罪数増加などで悩んでいるとの住民の声があった。米国同胞、青瓦台訪問　米国西部地域に住む韓人同胞団体「ノ・ムヒョン支持連合会」会員たち５５人が、２月２７日いち早く大統領官邸青瓦台を訪問したことがわかった。権・ヤンスク大統領夫人は歓迎ティータイムで初めての同胞訪問団をもてなしたことが最近わかった。追悼碑周辺の清掃　３日、カレイスキクラブはポジャルスコエ村にある「韓人虐殺被害者２７人の追悼碑」の周辺を清掃する恒例の奉仕活動を行った。追悼碑の世話は５年間続けているが、今年はここを訪れる人々がゆっくりできるようにベンチを作る計画である。チェ・ギヨン（４５才）候補とのインタビュー（サハリン州議員８選挙区候補。ハバロフスク工科大学で林業学専攻、現在林業と建築会社経営。彼はどんな人なのか、李・ボクスン記者が彼を紹介する）：職業経歴について。：大学を卒業してから故郷スミルヌイフに戻り、２０００年度まで林業関係の仕事をした。１９９０年から６年間、共産党スミルヌイフ地域執行委員会副委員長も経験。今は製材・木材輸出、道路建設などを行う会社を経営している。：朴・ヘリョン韓人会長によると、父チェ・スンナムさんは林業界で大変尊敬されている偉い方だそうですが・・・。：父は私の大先輩で３５年林業に携わった人で、私も父の影響を大きく受けた。：サハリン韓人問題についてはよく知っているか。：勿論ある程度は。一番の問題は永住国による離散の悲哀だと思う。父も昨年永住帰国したが、残した子供達にとても会いたがっている。当選したら州韓人会と協力して韓人問題解決のために頑張りたい。：州議員たちの事業について指摘したいことは。：油田事業や漁業部門では積極性を見せるが他の部門にはあまり関心を示さない。林業部門にもと関心を払うべきである。：出馬の動機は。：「どうして韓人は政治に関心がないのか、より積極的に政治に参加して自分の力を試し、民族問題解決にも励むべきだ」と言った鄭・ユリの言葉に刺激を受けた。：有権者にいいたいことは。：云々せず周りに転がっている天然資源－木材、水産、石炭等－を最大限に利用すべきだ。又、私に投票してくださる皆様方の信頼に応えるために最善をつくすと約束する。あれこれ「５・１記念行事」　ユジノサハリンスク市民は労働者の日を盛大に祝った。朝早くから集会場に集まる市民を州知事、州議員、市長、社会団体関係者が歓迎した。学生たちは「私たちはロシアを信じます」というプラカードを掲げて行進した。「ビジネスの学習」　４月２９日、財団「若者たちの成果」主催の学生ビジネス大会が開催された。若者たちのビジネス感覚を育てる目的で実施されている同プログラムに１４チームが参加し、商品の宣伝、接待、商品展示などの学習と実験を行った。参加した学生達は大変勉強になったと喜んだ。「イトウを保護しよう」　近頃、自然保護団体がユジノサハリンスク中央市場でイトウが売られているのを目撃した。サハリンのイトウは９８年からロシア赤い本（絶滅危機にある生物を記録した本）に載っているもので、釣りも販売も法律で禁止されている。イトウの販売は常習的に行われているようで、今後このような不法行為を目撃した住民は保護団体に通報してほしいと呼びかけている。感謝します　ブイコフ老人会は州韓人会と老人会、離散家族会が同部落の老人と障害者など９人のセコリョ新聞購読料を支払ってくださったことに感謝します。又、同部落の１世２５人を４月２５日の韓国芸術団公演へ招待してくださって楽しい一時を過ごせたことに関しても心から感謝しております。（ブイコフ老人会長孫・ウヒョン）安山に送る便り　１０５棟４０３号室に住んでいるお父さん、お爺さん（ノ・チャンオク）、８０才の誕生日おめでとうございます。これからも健康で祖国での暮らしを楽しんでください。（父と祖父を愛しているサハリンの子供と孫達たちが）読者の意見を聞きたい　２８日、金・ビョンギさんが新聞社を訪ね、次の文の掲載を頼んだ。「私はポロナイスクに住む金・ビョンギ（７４才）です。州韓人会、老人会、離散家族会を訪ね事情を説明しても理解してもらえないため、読者の皆さまの意見を聞きたくて掲載をお願いしました。私の母（金・ミョンスン８２才）は離婚して帰ってきた娘金・ホンピル（６０才）と３０年以上も一緒に暮らしてきました。母は長年同居してきた娘と一緒に永住帰国したいと願っているが、永住帰国審査委員会は養老院しか空きがないと言っています。母はひとりで養老院に入るのは嫌がっております。私の考えではどうにかなれる問題だと思うが、皆様方はどう思われますか、是非意見を聞かせてください。 ───────────────────────────────── ◆［韓国新聞拾い読み］　　　　　　　　　　　　　　　編集部 ───────────────────────────────── 　北朝鮮、背信と変節に異例の警告　（中央日報　５月１１日）ー「猫が肉の味を知ればネズミを捕まえられず、革命家がお金の味を知れば革命はできない」北朝鮮の中央放送は１０日「背信と変節は革命と民族を離反する反逆」とし、こうした警告性の報道を送り出した。「確固たる革命的信念を持たない人は財物の誘惑に脆弱になり、根本まで捨てて敵に投降・変節する」「死亡しても敵に投降したり離反するというような卑怯なことだけはするな」ということだ。同放送は金正日（キム・ジョンイル）総書記が「峻厳な試練が差し迫っても心に動揺があってはならない」と強調したとし、「米帝侵略者と決死戦を繰り広げる今日、朝鮮革命は革命家の生命の信念を検証する激戦場だ」と主張した。政府当局者は「金日成（キム・イルソン）の死亡直後、黄長燁（ファン・ジャンヨップ）の亡命直後と似た内容だ」とし「イラクのフセイン政権の没落により、幹部・住民が動揺するのを憂慮した措置」と分析した。 →　http://japanese.joins.com/ ───────────────────── 　韓国政府の分析はその通りだろうと思える。ただ「死しても俘虜になるなかれ」とはいつかどこかの国で聞いたような・・・。イラクのフセイン政権の崩壊を目の当たりにした金正日政権が今、考えていること、感じていることが、このピョンヤンからの中央放送に如実に表れている。政権の内部崩壊を防ぐための必死の締め付けが始まった？ ───────────────────────────────── ◆[編集長から]　　　　　　　　　　　　　Michio　Katayama ───────────────────────────────── 　連休明けの６日、関西空港へ行きソウルへ向かいました。ＳＡＲＳ騒ぎの最中であり、連休明けのことでもあり、関西空港はシーンとした静寂の中でした。寂しい国際空港・・・でした。地盤沈下という言葉が文字通りの意味を持って関西空港を覆っているように思えたのは筆者だけ？ ◆なかなか見つからない大量破壊兵器。厚顔のブッシュ政権はもう「あせり」も見せていない・・。 ◆もしＳＡＲＳの発生が中国でなくアメリカだったら・・・。ブッシュ政権は「生物兵器テロ」だと騒いでいたのじゃないかと・・・。先日のある呑み会でそんな冗談が出た。 ◆北朝鮮の「あせり」が「肉の味を知った猫・・」の放送。既に内部崩壊が始まっていると見ることも出来る。　風聞だが、最もおいしい肉を食べているのは金正日という化け猫なのに。＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ 発行　　　　　２００３年５月１３日　　　No.１１９編集・発行　　609studio 　　Michio Katayama 発行　　　　　毎週火曜日　　購読料無料配信まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 e-mail info@609studio.com website 　　　http://www.609studio.com 投稿　　　　 http://www.609studio.com　掲示板へ購読購読解除は websiteへ　　　　　　　　　　　◇禁・無断転載◇ ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿//＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/

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