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2003/5/6 No.118 ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ 【609 Studio 】６０９ｓｔｕｄｉｏメールマガジンは「現代社会 を斬る！」をコンセプトに論説委員Ｋｅｎ氏の論説「現代時評」 をはじめ、サハリン情報として、ロシア唯一の韓国語新聞サハリ ンの「セ・コリョ」ダイジェスト版、その他、寄稿記事など話題 満載！ ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ 609studio ホームページの案内 ◆◇◆サハリン・ウリマル放送 配信！！◆◇◆ サハリンの韓国語放送のソースを毎日入手！！毎日更新！！ メールで「インターネット受信報告」をしていただければ 製作者の励みになると思います。ぜひどうぞ！！。 http://www.609studio.com/html/broadcasting/urimal.html ◆◇◆609studio 韓国語版 Kil Sang ホームページ◆◇◆ http://www.609studio.com/kil_sang.html ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ ◇609studio ＩＮＤＥＸ◇ ◆現代時評：[ブランド指向は花盛り] ken ◆セ・コリョ新聞ダイジェスト版：２００３年５月２日号 ◆韓国新聞拾い読み： 編集部 ◆編集長から：[この１週間] ───────────────────────────────── ◆現代時評 [ブランド指向は花盛り] ken ───────────────────────────────── ◆ アサヒコム2003.4.30 自由が丘では、３月から４月上旬にかけ て、ブランド品を専門に扱う輸入販売店やリサイクル店が、ほかに も３件、被害に遭った。盗まれたのはエルメスやルイ・ヴィトンの 人気商品ばかり。１個１００万円以上する商品も少なくなく、色や 素材が珍しい「レアもの」だと数百万円もする。 ■■ブランド品などに縁が無いボクにも当惑することがある。同年 輩の老人連中がいよいよ覚悟を決めてインターネットでも始めよう かというとき、必ず聞いてくる、「東芝かＮＥＣかシャープか、買 うコンピュータは何ブランドがいいでしょうか」。返事に困る。「 まぁコンピュータは弁当の折箱のようなもので、外側にどんな文字 やブランドが書いてあろうと、中身の料理には関係ありません」と 答えることにしているが、それでもなお聞く、「あなたのはどのブ ランドですか」。「いや、ボクのは台湾製の安物でブランド名は忘 れました」と言っても相手は納得してくれない。棺おけへ足を半分 突っ込んでいるような超熟年社会でもこうだから、若者たちのブラ ンド志向を嘲笑うわけにはいかない。 ■さてここでわざわざ「ブランド指向は花盛り」というとき、とう ぜんその対象は若者用ファッション小物や衣料品のことになる。最 初の頃はフランス物がほとんどと思っていたが、最近はどうやらイ タリアのブランドが主流をしめるらしい。なぜフランスからイタリ アに変わったかというと、どうも素材に原因があるようだ。 周知 のように、フランスは絹織物とか香水が得意であるに対し、イタリ アは皮革製品が多く、バッグや靴などはおのずからイタリア製とい うことになる。 絹物衣料のオートクチュールやプレタポルテは一着あたりが高価で、 そう簡単に手が出せないが、皮革製小物などは高価といっても消費 者が受容れやすい価格帯にあり、ひところのグッチを始まりとして いまはルイビトンの全盛時代だ。もちろんどちらもイタリアの革製 品業者である。 ■イタリアの皮革の品質がいいので、靴やバッグなど革製小物はと うぜんイタリア製に限る、といった世評が高い。しかしこの話はだ いぶ眉唾で、イタリアの皮革が他国に較べて品質がよいとは言い難 い。むしろ、イタリアの皮革は二流品といった評価がインターナシ ョナルな皮革市場における定評である。じじつ、つい近年までは日 本の高級皮革が大量にイタリアへ輸出された。イタリア土産に革製 品を買ってきたが、色落ちが激しいとか、すぐに破れてしまった、 といったふうな話をよく聞く。 にもかかわらず、イタリア製のブランド物革製品の人気はいまや 絶頂だ。とくにルイビトンというフランスブランドの一人勝ちとい った状態が続いている。 近年、大阪御堂筋にオープンしたルイビトンは売り場面積２００坪、 家賃は年間2億円、売上高は年間３０億円という。若い女性客でご った返ししている。不況などどこ吹く風の奢侈国家日本がそこにあ る。 関西家電大手のみどり電化が誇る伊丹の巨大店舗は駐車可能台数 ４６０台、数千坪の超大型店舗だが、家主の空港周辺整備機構へ払 う年間家賃が約2億円。御堂筋ルイビトン200坪とほぼ同じ家賃だ から、ブランド物の販売がいかに効率のよいものか想像がつく。 ■ルイビトンの中心商品は、これも言わずと知れたバッグ類だ。そ れも、数年前から主材料を皮革から合成皮革に変更している。皮革 コストの高騰が原因らしいが、かばんにしろ靴にしろ、製造原価に 占める皮革の割合は５％から１０％に過ぎぬ、というのが業界の常 識である。それをなお節約して合成皮革、つまり塩ビやポリウレタ ンなどという超低コスト素材に換えるというのは、思いきった決断 であり、もしルイビトン以外のものがそんなことを始めれば二束三 文の百均商品に落されてしまうところだった。あのありふれた合皮 レザーにＬとＶのイニシアルを印刷しただけのバッグを、数万円か ら数十万円で売るというのだから、ルイビトンこそまさに「ブラン ド」という無形のものを商品にして稼ぐ、現代の錬金術師であろう。 ■だいたい、イタリアやフランスの一流ブランド物を購入する客層 は国際的に見て裕福で、文字通りエリートかブルジョワージであっ た。自分がそれを身に付け、纏うことによって、群を抜いた上流階 級であることを証明する、そうした目的の為の高級ブランド商品で あった。それが一億総中産階級を意識する日本では、いわば誰もが 買える身近な商品に変化したのである。若い会社勤めの女性などが 買うには、ほんとうはチョッと手が届き難い価格帯なのだが、古い 家族制度のお蔭で家賃や食事代、さらには携帯電話料金など、すべ てが親掛かりの、恵まれた独身若者たちの購買力が、センセーショ ナルなマスコミ報道に触発され、いやが上にもブランド志向を煽り たててゆく。それに続くのが女占い師から、パチンコ屋の女房、そ して脱税医者の奥様方など。旦那にあす国税庁の査察が入れば、次 ぎの日は悲嘆に暮れる金満家夫人たちは、一品豪華主義のオフィス ガールたちとともに、値段だけ豪華な小判に化けた木の葉、つまり ブランド品の最大の顧客層を形成し、そこには知性のかけらも無い。 ■そうした高価ファッション商品を身に纏う若い女性は必ずしも日 本だけではない。お隣の韓国、台湾、香港あたりでも似たような傾 向があるようだ。いつぞや香港の地下鉄で、朝の出勤を見ていると、 明らかに工場への出勤途中と思える若い娘さんがミンクのコートを 着ているのを発見し、連れのヨーロッパ人の男が目を丸くしていた 記憶がある。ミンクなどは、貴婦人が着てこそ値打ちがあり、地下 鉄で出勤途中の工員さんが着たのでは、どことなく品(ひん)が落ち るように思えたものだ。 ■これも数年前のこと、マニラ中心街の百貨店の２階で、一見して 台湾からの観光団と思える女性のグループが、とあるショーケース を覗き込んで大騒ぎをしていた。 その大きなショーケースは二つ あり、一つはカルダン、もう一つの方はルイビトンのマークが入っ たかばんや革小物が並べてあった。二つのケースの中の商品は、色、 デザイン、サイズなどすべて寸分違わぬ同じもので、違うのは、片 方はすべてルイビトン、片方はすべてカルダンのマークがついてい るだけであった。 要するに、はっきり解る偽ブランド品の売り場 なのだ。 当時、フィリピンは国際特許条約に参加していなかった から、こんな商法も許されたのである。群がった台湾女性たちは、 嬉しそうに、大量に買い込んでいた。 本物のダイヤと似せダイヤなら兎も角、どうせビニールレザ―製 の革小物（？）ならば、イタリアやフランス製であろうとマニラの 場末で造った物であろうと、まぁ変わりはない。 ならば偽ブラン ドで安い方がお買い得というものだ。 ■ただその本国製のブランド品かどうかも一概に言えない。これも 同じ香港でのこと、取引先のある小さな革かばん工場へ行くとなか なか立派なハンドバッグを製造中だった。ドイツ語のブランド・ロ ゴも縫い付けてあった。 「ドイツ随一、いやおそらく世界最高の有名高級品の下請け生産 をしている。ぺニンシュラーホテルのアーケードに同社の展示場が あるから見てみろ」というので、ちょうど宿泊していたから、暇潰 しに覗いてみた。たしかにそれと同じブランドの品がずらりと並ん でいた。何のことはない、同社は香港で下請け生産させていたので ある。 ■華やかな超一流ブランド品のメーカーなどというのは、どちらか と言えば地道な生産など不得手である。たいていの場合、どこかで 下請け生産させる。この「下請け生産」という言葉が最近嫌われだ し、例えば精密工業などでは「アウトソーシング」という言葉が流 行っている。どっちにしろ下請け生産のほうが安く上がるから、フ ァッションブランドメーカーも殆どの会社が下請けを使用する。す るとその下請けが同じ物を造り、さらにはそっくり同じか、似たよ うなブランドを付けて売り出すということになり、その辺りが偽ブ ランド発生の濫觴になる。 ■むかしボクもある有名ブランドの、いわゆるライセンス生産を手 がけたことがある、ライセンス生産というのは、平均５％程度のロ イヤルティを払って、その有名ブランド品を生産し、販売すること だ。そうした場合、よほど有名なブランド屋でも、ロイヤルティさ え入れば、デザイン指導も品質管理も何もしに来ない。驚くほど、 アッケラカンとしている。 ボクがそのライセンス生産を止めたあと、ボクの工場でそれを担当 していた男が、そのブランド入りの商品をつくって売っていたこと がある。つまり偽ブランドの製造販売である。彼らの仲間では、そ うした偽ブランド品のことを「まるぴー物」と云っていた。２、３ 度警察のお世話になったようだが、罪は案外軽いらしい。 ニセモノにも時代性があり、偽物ながらに人気と不人気があるら しい。もっとも人気のある偽ブランドとなると、歴史や伝統、そし て時代の人気からして、ルイ・ヴィトン、シャネルとロレックスの 三種類だという。それさえ造っておれば販売には困らぬらしい。本 物かどうかかは、たいていの場合玄人（くろうと）が見ても見分け がつかぬそうだ。 偽ブランド商品といえば、贓物品にも似て、まぁあまり普通の業 者が扱いたがらぬ商品だ。それがなぜどんどん流通するか、つまり は扱う業者がたくさん居るからだ。その淵源を尋ねると、かっての 物品税にあるらしい。 物品税が存在したころ、宝石貴金属業者の なかには「Ｂ物」と称して、物品税の対象から逃れた、いわば無籍 物の貴金属を扱う業者が多かったようだ。買う方の顧客も、医者と かパチンコ業者とか、脱税ワーストに数えられる連中が多く、いき おい物品税を逃れる商品の流通が多く、「まるＰ物」こと似せブラ ンド品もそうした流れの中にあって、いまなお余命を保っているら しい。 ◆そしてさらには、近年流行の貴金属泥棒から、ブランド品を専門 に扱う輸入販売店やリサイクル店が狙われ、車を乗りつけてエルメ スやルイビトンの在庫をそっくり持ちかえるという犯罪ニュースが ＴＶや新聞紙面を賑わすことになる。ブランド品ブームもいいが、 一皮向けば社会の恥部に近い虞犯層のなかに市場が位置し、ニーズ もまた良識や教養の反対のベクトルにある人々によって成立してい るらしい。平成元禄の世に咲いたあだ花でもあろうか。 Ｋｅｎ氏もしくは現代時評へのご意見、ご要望などは info@609studio.com へ！ ───────────────────────────────── ◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版] ２００３年５月２日号 発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang ◇詳細/写真、記事、は関連Webへ → http://www.609studio.com ───────────────────────────────── 感謝します セコリョ新聞社は２月と３月の管理費３万２千ルーブルを払えな くて悩んでおりましたが、（株）エレクロサフモンタズの鄭・ヘソ ン社長がこの借金を全額払って下さいました。誠にありがたく思い ます。鄭社長に心から感謝します。 優秀な知事賞を ロシア経歴研究所が国家統計委員会の社会経済発展指標に基づき 、ロシア経済及び宗教の発展に寄与した政治指導者たちに送る「２ ００２年の最も優秀な知事賞」に、イ・パルフトジノフサハリン州 知事が選ばれたことがわかった。受賞者は６人。 種蒔き真最中 今年サハリンの春は早いと気象観測所が伝えた。そのため、５月 中旬頃には苗を植えることができる。 サハリン州１・４分期最低生活費設定 サハリン州政府が決めた今年の１・４分期最低生活費は、経済能 力のある住民は３８５０ルーブル、年金生活者は２７１２ルーブル 、子供達は３４６９ルーブル、住民平均最低生活費は３６１６ルー ブルである。 韓国芸術団、熱熱に歓迎 ２４日と２５日、ユジノサハリンスク市にあるオクチャブリ映画 館で行われた韓国芸術団の公演は、連日観客が満員の盛況ぶりであ った。祖国へ帰れずサハリンで亡くなった１世のハン（叶えなかっ た念願）を慰めるためのサルプリ（サル＝悪、プリ＝解く、追い払 う）舞踊と人気歌手羅・フンアの真似をする歌手ノ・フンアさんの 歌に皆が心を奪われた。又、公演にはサハリン同胞歌手とエトノス 芸術学校生徒たちの踊りと歌も加えられ、一層雰囲気を増していた 。主催者の一人であるサハリン国際芸術協会の金・ヨンジュ会長は 、今回の公演を契機に両国間の文化交流がより活発になり、両国関 係の発展をもたらして欲しいと歓迎の言葉を述べた。ヴェ・ゲ・ベ ドズィソフサハリン州政府文化管理局長は、韓国伝統芸術に感動す ると述べた後、朝鮮劇場創設５５周年（１９６０年廃止）を迎える 来年１１月に、記念文化行事も企画して欲しいとの期待を述べた。 朴・ヘリョン韓人会長は、ウラジオストク韓国総領事館主催の韓民 族芸術団コンサートが今年９月にサハリンで開催される他、来年は プリモリエ移住１４０年記念行事も準備中であると伝えた。韓国芸 術団はサハリン州と市政府から感謝状を受けた。 あれこれ 「夫婦喧嘩で」 エストニアのある家庭が夫婦喧嘩で２万ドル相当の資産を無くし たことがわかった。二人は３０万クロン相当の紙幣を破るなどの大 喧嘩をした。破られた紙幣を銀行で新しい紙幣に変えようとしたが 紙幣の番号が推定できないほど小さい破ってしまったため交換でき なかったという。 「通行車種制限」 サハリン自動車道路管理局は、道路整備を終える前の４５昼夜間 、一般自動車道路の通行制限を行うと発表した。雪が解けてぬかる みと化している道路が乾いてからでないと、道路整備を行うことが できないためである。従って積載量６トン以上の車は特別通行許可 が必要となった。しかし、定期運行バス、ガソリン輸送タンク車、 食品運送車は例外。 「児童生態学教育センターオープン」 ユジノサハリンスク市内に児童を対象に生態学教育を専門教育施 設が行うセンターが５月中にオープする予定である。生態学団体と 未成年センターからの提案を市議会が受け入れ設立される同センタ ーは、豊富な図書や資料などを備えた現代的教育施設にすると関係 者は言う。 「ネズミ騒動」 ２２日夜、モスクワにあるユダヤ人女子大学の寮で２０匹のネズ ミが発見され、４０人の警察官が駆けつけた。１時間半もかけて捕 まったネズミ群は国家衛生防衛所の伝染病学実験室に送られた。同 事件は近所の不良たちのいたずらであったことがわかった。 連載：「我々韓人２世：我々は誰なのか」（続き） −サハリン国立総合大学経済東洋学部韓英科教授 朴・スンウィ− 私は１９８９年から韓国語を教える他、ユジノサハリンスク市韓人 協会の設立当時から会員として活動した。その後９２年、半年間ソ ウルヨンセ大学で韓国語研修を受けてから、１０年以上も大学で韓 国語を教えている。 多くの２世たちはご両親の期待に応えることができた。社会的に 成功を収めた人たちの実名を挙げてみると、全・サンジュ州老人会 長、朴・ヘリョン州韓人会長、州医師協会長金・ソンファン、詩人 の許・ナムニョン、安・チュンデ セコリョ新聞社長、国会委員鄭 ・ユリ等多くの方々がおられる。 私はこの方々に心から感謝する。現在、約１５００人の同胞３， ４世とロシア人が韓国語を習っているが、２世は１世たちから受け ついた民族文化を若い世代に伝える橋渡し役を果している。モスク ワ総合大学で言語修士学位を得てその大学で教えている同大学の卒 業生鄭・ヨンスン（３世）は模範的存在といえる。 韓人３世はロシア人と殆ど同じであると言える。彼らは差別も感 じないという。本人が教えている韓英科４・５年生に、「サハリン 韓人３世」というテーマで作文を書かせたら次のようなことを書い ていた。 ●顔は１世も３世も同じ。しかし、１世は背が低く脚の長さや目が アジア的であるが、３世はヨーロッパ的。背が高く脚も長く目も大 きい。こんなに変わってきたのはパンと芋を主食としたからでしょ う。（２２才、ユ・カリナ） ●我々は１００％ロシア人とは言えない。私たちは家庭でロシア人 とは違う教育を受けてきたし、東洋的考え方を持っている。しかし 、韓国人からみると、ロシア人に思われるでしょう。私は家庭の中 で民族風習を守り、自分の子供達にも民族文化を教えたい。 （２１才、チェ・エレナ） ●サハリンへ来て初めて韓国料理を食べた。大陸でサハリン韓人が キムチやゼンマイなどを食べると聞いて、どうして草を食べるのか と不思議に思った。今は彼らのことを理解できるようになったし、 仲良く暮らしている。しかし、彼らの団結力には感心する。いつも 助け合う。（２１才、ヴェ・アレエワ） ●３世は韓国文化もロシア文化もわからない。いつかは皆ロシア人 化するでしょう。でも、ロシアに住んでいても自分らのルーツを忘 れてはいけない。私たちの祖父母を尊敬し、彼らのことを忘れては いけない。（２０才、李・ヨンスン） ●民族の歴史を知らないし、知ろうともしない若者が大変多い。 （２０才、金・エレナ） ●夫が韓国人で、夫の両親と同居しているが、本当の娘のように可 愛がってくださる。我々の世代は祖先のことを忘れている。 （２１才、オガルコワ・イリナ） 作文を読んで韓人の将来についての心配も感じたが、又希望も得 られた。ロシアで生まれ育ったとしてもやはり民族の伝統は続いて いる。韓国を訪問した時、ある人が私にこういった。「韓国は国土 が狭い。だから外国に住んでいる同胞が皆帰国してはいけない。そ の国に住みながら祖国を忘れず祖国のためになるよう頑張ってほし い」と。サハリン同胞２世は母国韓国を忘れず民族性を子供達に伝 えるために頑張っており、韓人団体とセ・コリョ新聞社、ウリマル 放送なども民族文化と伝統を生かすために努力している。 私はこの文を、韓国統一部とセ・コリョ主催の文学コンクールで 最優勝賞を取った私の母の詩「祖国の秋」で締め括りたいと思う。 『祖国の秋』 −カン・スンエ（８１才） 祖国の秋、何年ぶりかしら？ 一年、２年数えるうちにもう半世紀 我が故郷には稲がなり、農夫たちは豊年歌を歌う 収穫の姿、美しい菊の花、あ〜恋しい祖国の秋 幼い頃、弟を背中に鳥を追い払うのがつらかったその時も 今は夢にでも一目みたい恋しいばかりの思い出 流れる涙、恋しい故郷 女で生まれたのが悪いのか、生まれた時が悪いのか 外に出ることもできず、勉強もできず 老いて再び踏んだ祖国の地、今や立派な国となった我が祖国 あ〜美しい我が国 （完） ───────────────────────────────── ◆［韓国新聞拾い読み］ 編集部 ───────────────────────────────── ブッシュ大統領、再び「先制攻撃論」(中央日報５月４日） ブッシュ米国大統領は３日（現地時間）「米国は、今後も敵の攻 撃の前に敵を追いつめて倒す作戦を展開する」とし、テロ・大量破 壊兵器といった米国の安保を脅かす相手に対する先制攻撃論を繰り 返し明言した。 ブッシュ大統領はこの日、毎週定例のラジオ演説で「イラク戦争 は終了したが、テロとの戦争は続くだろう」とし、予防的側面から 先制攻撃を行う必要性を力説した。さらに「また、致命的な大量破 壊兵器の拡散を防ぐ問題は、依然として深刻だ」とし、北朝鮮の核 問題について間接的に言及した。 → http://japanese.joins.com/ ───────────────────── アメリカの「先制攻撃論」に対する韓国の反応は驚くほど鈍いよ うに思える。 対イラク戦に多数の報道陣も参加した韓国であるが、 「北朝鮮核問題」とリンクして問題を捉えるというようにはまだ至 っていないようである。危機を煽るわけではないが、韓国もわが国 もいささかピンとがずれている様に思えるのだか。 ───────────────────────────────── ◆[編集長から] Michio Katayama ───────────────────────────────── 好天に恵まれた連休。如何でしたか？ＳＡＲＳやテロの危険の影 響で海外旅行は相当ダウンしたようですが、国内の行楽地やテーマ ・パークは息を吹き返したとか・・。 ◆アンマン空港での惨劇。毎日の記者が不発弾？のようなものをバ ッグに入れていたとか・・・。 これも平和ボケの日本人？！！死傷者としては許せないだろう。 ◆筆者も以前レバノンで「空の薬きょう」をもらったことがある。 「カラである」ことを確認したうえで。戦場での常識。 ◆イラク石油省の顧問団に米国人。英国の石油会社の米国法人元社 長。すごくわかりやすい人事。 ◆米国防総省は北朝鮮からの攻撃に備えて反撃そして北朝鮮制圧の 作戦計画。ラムズフェルド米国防長官は「それは国防総省の義務」 と見解を述べる。わかるけどこの時期に作戦の有無を認める言動に は北朝鮮への「恫喝」としか取れまい。 ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ 発行 ２００３年５月６日 No.１１８ 編集・発行 609studio Michio Katayama 発行 毎週火曜日 購読料無料 配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 e-mail info@609studio.com website http://www.609studio.com 投稿 http://www.609studio.com 掲示板へ 購読 購読解除は websiteへ ◇禁・無断転載◇ ＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿//＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/＿/ |