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タイトル:609studio No.112◆現代時評:[実感した戦争放棄の幸せ]        2003/03/25


2003/3/25 No.112 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

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◆現代時評:[実感した戦争放棄の幸せ]           Ken

◆寄稿 [アメリカからの独り言]      Scott Shiota 

◆セ・コリョ新聞ダイジェスト版:2003年3月21日号

◆特別寄稿 [インド出産事情]  サンガラトナ・法天・マナケ
       
◆韓国新聞拾い読み:                              編集部

◆編集長から:[この1週間]

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◆現代時評   [実感した戦争放棄の幸せ]     Ken
─────────────────────────────────
◆毎日インタラクティブ2003.11.05 連合国軍総司令部(GHQ)
のマッカーサー元帥は、草案作成に先立つ同年2月3日、「日本は
紛争解決の手段としての戦争、および自己の安全を保持するための
手段としての戦争をも放棄する」と指示し、自衛戦争の放棄まで求
めた。吉田茂首相も6月26日の衆院本会議で「自衛権の発動とし
ての戦争も交戦権も放棄した」と答えた。そのマッカーサーが4年
後、厳しい冷戦構造を前に、再軍備を吉田に求めた。自衛隊の前身
の警察予備隊が発足、増強に向かう。

◆アサヒコム2003.3.19ブレア英首相は19日、下院で質問に答え、
イラク戦争の目標は政権転覆にあると明言した。フセイン大統領は
亡命の選択を放棄したとし、「大量破壊兵器の武装解除を行う唯一
の方法は、政権転覆しかない。従って政権転覆がわれわれの目標だ
」と語った。 

◆読売オンライン 2003.3.19 「やむを得ず米国が英国と共同して
(武力行使に)踏み切った場合、日本政府としてこの決断を支持す
る」と表明した。その理由として、「大量破壊兵器が独裁者やテロ
リストの手に渡れば何十万人の生命が脅かされることを考えると、
これは人ごとではない」と指摘した。

◆アサヒコム 2003.3.19 ロシアのプーチン大統領は18日夕、
ブッシュ米大統領と電話で会談し、米国がイラク攻撃へ向け最後通
告をしたことに遺憾の意を伝えた。ロシア大統領府によれば、プー
チン大統領は「いかなる状況下でも国連が平和と安定の中軸となる
べきだ」と述べた。

◆毎日インタラクティブ 2003.3. ドイツ首相は「イラク独裁者の
脅威によって、子供を含む無実の人々の殺害につながる戦争は正当
化されるのだろうか。私の答えは一貫してノーだ」と強調。

◆毎日インタラクティブ 2003.3.19カナダのクレティエン首相は1
7日、下院での演説で、「カナダは国連安保理決議で支持されない
武力行使には参加しない」と宣言した。この中で同首相は「わが国
は安保理の承認を得た場合にのみ、軍事行動に参加することを明白
にしてきた」と語った。 カナダは英国、豪州などと並ぶ米国の重
要な同盟国。アフガニスタンでの対アルカイダ掃討作戦に参加し、
米軍による砲撃で4人の戦死者を出した。

◆毎日インタラクティブ 2003.3.20 イラクに「人間の盾」として
とどまっている日本人の1人、村岸由季子さん(31)は19日夜、
共同通信の電話取材に対し「外国の人たちと一緒なので大丈夫」と
話し、数時間後に迫った「猶予期限切れ」にもかかわらず、現地に
残る考えに変わりがないことを強調した。

■小泉首相は「危険な大量破壊兵器が危険な独裁者の手に渡ったら
我々は危険な目に逢うから米国を支持する」と、米国が戦争に踏み
きった直後の演説で述べた。そのような倫理的な理由ならばフラン
スもドイツも同じで、特に日本が米国支持を闡明する理由とはなり
難い。むしろ端的にいえば、「北朝鮮からの危機に、わが国が対処
するためには、米国のご機嫌を取らざるを得なかった」というのが
本音だろう。

■そして小泉さんがいささか早まり気味に、早々に米国支持を表明
できた理由は、軍隊を出さなくてもいいからだった、と解釈するの
が妥当だろう。もし軍隊を送るのならばそうはいかぬ。議会も国民
も、そんな重大な決断を小泉さんに任しておかなかったハズだ。カ
ナダなどは対アルカイダ掃討作戦で僅か数人戦死しただけで、今回
の戦争に参加しないことを決めている。

■小泉さんがあれほどブッシュさんに肩入れしたきっかけは、首相
就任直後にアメリカへ飛んで、ブッシュ大統領と大いに意気投合し
たようなポーズを取ったに始まる。おそらくその発端は英国のブレ
ア首相がモデルで、自分も同じアイデアでいこうと思ったのだろう。
ところがそのブッシュさんが、予期せぬことに米国内のネオコンに
引きずられ、あろうことか国連の合意を得ぬまま対イラク戦を開始
してしまった。
 日本としては北朝鮮という準敵国から国を守るには、米国を頼り
にするほかないという名分があり、加えて先の湾岸戦争で出遅れ、
恥を掻いたという評論家たちの無責任な批評に、今度こそはそうは
しまいという焦りが加わって、とにかく米国べったりを貫こうとい
う小泉総理の焦りと思惑があり、はやばやと米国支持を闡明した、
と解すべきだ。 効果はてきめん、米国務次官などはとくに日本を
名指して、その支持を感謝してくれた。なぜなら、「支持30ヶ国
の同盟国」というが、その内容たるや英国を除けば、どこにあるか
分からぬような三流国ばかりで、その英国も米国の庇護と過去の余
光で一流国顔しているだけの、いわば米国の従属国に過ぎず、世界
で一等国と認められている支持国は日本だけなのである。いまや世
界の超軍事大国アメリカにとって、他国からの軍事援助などは不要
で、それより自分たちの言い分、つまり「アメリカの大義」を、た
とい口先だけであれ支持してくれる世界の一流国が必要なのだ。そ
れにちょうど適切な国が日本で、いわば日本の軍事的参加などは二
の次で、はなから不要だったのだ。

■しかし、「ショウザフラッグ、旗を見せろ」で、旗幟を鮮明にし
たからには、いくらか軍隊を派遣しなければ証拠にならぬ。だから
と言って軍隊派遣となれば人間のいのちが問われ、たとい一心同体
の英国といえども、議会はそう簡単にウンと言わない。それがつい
先日の「たとい英国が参戦しなくても・・」と言うラムズフェルド
米国防長官の失言にもなる。
 まして日本は憲法による「戦争放棄」の国である。違憲、改憲で
過去50年間揉め続け、なお決着がつかぬ間に今回の米・イラク戦
争の騒ぎだ。
 「戦争放棄」の憲法があるからこそ、小泉首相はいち早く米国支
持を打ち出した。もしこの憲法が無かったら、そう簡単に米国支持
など言出せなかったハズだ。 まこと「戦争放棄」の憲法こそ、小
泉首相にとっての「ときの氏神」で、これあればこそ「わが国は軍
隊こそ出せぬが、戦後救済と、13億ドルの周辺国支援を・・」と申
出て米国に喜んでもらい、小泉さんの顔も立ったわけである。 小
泉首相はもちろんのこと、我々国民こぞって故吉田首相に感謝し、
「戦争放棄」の楽しみを実感すべきときである。

■と同時に、これで長年の「改憲論争」はほぼ決着がついたような
感じになった。この「戦争放棄」条項があればこそ、たとい米国に
べったり肩入れしても、米・イラク戦争でわれらに戦死者は出ない。
もはやとうぶんの間、改憲など唱える議員も居ないであろうし、社
会党年来の主張は妙なところで陽の目をみたのである。それは暗黙
のうちに制服組も喜んで受容れるハズだ。なぜなら、50年戦った
ことのない軍隊は、すなわち一人の戦死者も出さぬ気楽なサラリー
マン軍隊の有り難いシステムなのだ。

  今回の米・イラク戦争で、結局のところ軍隊を出すのは米・英・
豪州の3カ国だけらしい。(韓国が少数の工兵隊を派遣するとも伝
えられている。)支持30カ国というから、あとの殆どの国は支持
表明だけで派兵はしないらしい。ならばわが国に、もし戦争放棄の
憲法が存在しなくても派兵せずに済むのではないか、との論も成り
立つ。 しかしそうはいかない。まえに指摘した通り、30カ国の
殆どはとるに足らぬ小国ばかり、しかもそれらは米国相手に兵を出
さぬための、したたかな駆引技術の持ち主である。スペインのアス
ナール首相などは、アゾレス諸島まで出向いて3カ国謀議を重ねな
がら、いつのまにか他人顔して、派兵などどこ吹く風である。生真
面目な日本の政治家など、そうはいかぬだろう。

■豪州がなぜ兵を出すか、一見不可解に見える。しらべて見るとど
うやらそれは、例のネオコン最大のスポンサーとして悪名高いメデ
ィア王マードック氏の地元だからのようだ。英国のブレア首相がブ
ッシュに肩入れしているのも、その震源はマードックにあるという
説があり、ましてオーストラリアはマードック氏にマスコミ報道を
独占されてしまっているそうで、女王と縁を切ろうという票が50
%を占める国も、超大物のマスコミ支配者には歯がたたぬらしい。 

■「戦争放棄」憲法であやうく派兵を免れた小泉さんではあるが、
ブッシュさんに一辺倒なのは、北朝鮮まさかのときに米国に守って
もらうという、やや説得力のある理由があるからだ。そのあたりは
今後どう展開するのだろう。

 私見では、おそらく米国は今後本気になって、そうした日本の要
望に沿ってくれるであろう。そしてその最大の手柄は小泉首相に帰
すべきだ。なりふり構わず、ブッシュ氏に操を立て通した小泉さん
に、米国は報いる義務がある。

■米国はイラクの石油資源を横取りしたいために戦争を始めたとか
、イラクは大量破壊兵器や生化学武器を隠し持っているとかの話が
あるが、ボクらにとっては風聞に過ぎず、風聞による断罪は遠慮す
べきである。
 しかし、どうみても今回の米国による対イラク戦争開始は、理屈
に無理があるようだ。3月19日の与野党党首討論では、各野党党
首がこぞってその点を突いた。小泉首相はたじたじだ。しかし首相
はよく残してボロも出さず、ブッシュの正義に荷担して最後まで土
俵を割らなかった。 野党党首諸君の攻め方は、紋切り型で苦情は
いうものの、代案に欠けていた。 おそらく小泉氏としては「その
くらいなことは、私も分かっています」と、言いたかっただろう。
しかしそれを言えば、自ずから米国への批判になり、せっかく肩入
れしているブッシュ氏の気分を害し、肩入れ効果も半減する。北朝
鮮に備えるのが唯一の理由で米国に肩入れしたなどと言おうものな
ら、それは北朝鮮への、いわずもがなの挑発であり、都合によって
はわが国民からも論拠薄弱の謗りを受けかねない。

 おそらく小泉氏の心境は辛抱一筋、「韓信の股くぐり」か、忠臣
蔵の「大石山科の段」ではなかったか、と、ボクは思う。 野党党
首諸君の単純あたまに比して、小泉氏は数段上出来の政治家らしい
政治家ではなかろうか。
 
■さてここまで野党の党首連中を批判するからには、「そう言うお
前ならば、小泉首相にどう論戦を挑むか」と聞かれれば、次のよう
に答えたい。

 「たしかにいまのところ北朝鮮を押えるには、米国に依存するし
か手がなく、そのためにはブッシュ氏を支持せざるを得ぬ。しかし
そのためには、片やイラクにおいて数千、数万の無辜が死ぬのを黙
過することになり、倫理国家としての日本の名を貶めることになる。
日本の当面の国益と、遠方とはいえ数万の無辜が死ぬのと、その倫
理的な兼ね合いを、いったい首相はどう思っているのか、それを聞
かせて欲しい。」

■村岸由季子さんという若い女性が「人間の盾」としてイラクに残
っているという。多数の無辜が戦火に消えてゆく。倫理的に考える
と居たたまれない。その究極は、この女性のような行動に至るべき
かも知れない。しかしボクらはそこまで一途になれず、アメリカご
機嫌を窺って、わが国益を守るのが精一杯、という残念な話である。 

   Ken氏もしくは現代時評へのご意見、ご要望などは 
                 info@609studio.com   へ!
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◆寄稿 [アメリカからの独り言]      Scott Shiota  
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 今回のイラク攻撃をサポート(少なくとも、避けられないであろ
うと考える。)する側の人が多いように思います。

理由)イラク攻撃をしない場合の平和保証はどんな形でおこなわれ
るのか?この問いに対しての答えは出て来ない。従って、イラク攻
撃をサポートする側にまわる。(これが圧倒的。)9・11で命を
失った3000人とその家族の気持ちはどうなるか?
それから、攻撃するのなら、総攻撃で短期間に終わらせるべきとい
うのがやはり圧倒的です。

  又あるアメリカ人は(彼は、アメリカ空軍出身で、大戦のとき
は、ドイツ上空を飛んでおられた。)は、その経歴にもかかわらず、
「戦争」そのものを絶対反対、の感を私は受けました。彼だけでな
く、戦争経験者の方は、やはり理由に関わらず、「戦争は反対」
の気持ちが強いようです。。

 只、戦争が始まった事で、軍需産業以外は米国経済が大きな打撃
を受けるのは間違い無いでしょう。旅行控え、買い控え等、、、自
分の肉親、親戚が戦地に行ってるのに、旅行する人や新車を買う人
が少なくなるの当然でしょう。引っ越し等も減るでしょうし・・・。

 軍需産業の連中から、「アメリカは10年に一度戦争しないと商
売があがったり」になるので政府に圧力をかけて戦争を仕掛ける。
という冗談(以外ホントかも知れない。)を聞いた事があります。
パトリオット等は1発、約1億ですから、これがガンガン発射され
れば、向こう10年間は「高楊枝」というわけか、、、?歴史的に
は、確かに10年毎位で戦争しているけれど・・・。

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◆[セ・コリョ新聞ダイジェスト版]  2003年3月21日号    
              発行 ユジノサハリンスク市 翻訳 Kil Sang
◇詳細/写真、記事、は関連Webへ → http://www.609studio.com
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国際商業センター新築

 アラスカ訪問を終えて帰国したゲオルギ・カルロフサハリン州商
工委員会長は、記者会見を開き、1年後ユジノサハリンスク市に国
際商業センターが建設されると発表した。米国人が提案した新築計
画は建設費すべてを外資で賄うもので、建設費は1千万ドル以上。
しかし、1平米30ドルの賃貸料で投資額は直ぐに回収できると見
込まれている。市中心地に建設予定の同センターは商店やオフィス
などが入る総合センターになるとのことである。

サハリン鉄道再建

 3月初旬の記者会見でミハイル・サイチェンコサハリン鉄道管理
局長が、サハリン鉄道再建計画を伝えた。32の鉄道を再建或いは
修理の他、峡軌道を4軌道の広軌道(1520mm)に変える予定
である。総建設費は155億ルーブル、サハリン鉄道局は設計や機
材購入費として現在、交通省に8億8千万ルーブルの融資を要求し
ている。

デンマークの慈善行為

 9年前からロシアに支社を置いているデンマークの会社代表ウラ
ジミル・クロポトフさんはサハリン州の糖尿病治療のために7年間
様々な支援を行っている。医療器械や設備支援の他、医師の研修会
や専門家交流会をも開催している。そのお陰でサハリン州は国内で
糖尿病治療が進んでいる地域と言われている。

サハリン州、最も建設投資額高く

 プリモリエ辺境国家統計委員会によると、サハリン州は極東の中
で最も建設投資額の高い地域であることがわかった。2003年2
月1日現在、投資額は15億4500万ルーブル。アムール州が約
14億、ハバロフスクとサハ共和国(ヤクチヤ)が3、4位、プリ
モリエ辺境は5位に止まっている。

一時母国訪問スタート

 6〜70代の老人とその同伴者の82人が、今年の第1次一時母
国訪問団として、3月20日、韓国へ向かって出発した。

補欠選挙

 ポロナイスク市8選挙区のエス・ザリツキ議員がサハリン州連邦
監督官となったため、地元で補欠選挙が行われる。12日補欠選挙
委員会が組織されたが、選挙は5月18日に行うことにした。

国境規則決定

 サハリン州政府は、州への出入、臨時滞在、個人及び運輸手段の
移動など国境規定を改めた。今後、海辺5キロ以内で経済活動や集
会を行う場合、必ず国境守備隊の許可が必要となる。

住民討論会

 ペ・アルボロフサハリン州議員の呼びかけで、昨日住宅経理改革
をめぐっての住民討論会が開かれた。討論会の目的は国営住宅公共
経理と対等に対話できる住民団体の組織作りについて話合うためで
あった。

年金引き上げ

 ロシア連邦年金ファンドのエム・ラボフ委員長によると、4月1
日再び年金額が12%(150ルーブル)引き上げられる。

統制中止
 
20日、ロシア連邦政府は2004年から国民の消費に対する統制
を中止することを決めた。財政省は付加価値税が2%減少も提起し
ているとのこと。

極東紹介

 今年の6月17〜21日間、サンクトペチェルブルグ市で開催さ
れる第7回ペチェルブルグ国際経済フォーラムで、極東地域の紹介
プログラムが組み込まれる。それに備えて紹介式準備進行委員会が
組織されたが、委員会にはサハ共和国(ヤクチヤ)、プリモリエ、
ハバロフスク、アムル、サハリン州、ユダヤ自治州、チュコトカ自
治区政府が参加した。

戦争反対

 15日、ユジノサハリンスク市内で米国のイラク攻撃を絶対許せ
ないとの反戦市民集会が開かれた。集会には100人の市民と州議
員らが参加した。集会を組織したのは、アフガニスタンなど参戦者
協会と企業家などである。 

不法滞在の韓国人、強制追放

 97年からサハリン州に滞在しながら博打・娯楽ビジネスを行っ
ていた韓国籍のファン・ヨンドンさんは、昨年5月、パスポートと
ビザの有効期限が切れてからも不法滞在を続けたことが暴露され、
今年の3月ユジノサハリンスク市裁判所から罰金と強制追放の判決
を受けた。同月13日警察は国境守備隊の協力を得て、アシアナ航
空便でファンさんを韓国へ追放した。ロシア連邦出入国法によると
、追放された外国人は5年間ロシアへの入国は禁止される。

あれこれ

「サンハイ市、05年まで観光客400万目標」

 中国上海市は国際観光都市として有名となった。同市は05年ま
で400万人の観光客を誘致し、観光収入として33億ドルを見積
もっていると伝えられている。

合併会社創設
 
クストホルムスク市長は3月初旬のコストロムスコエ住民との面談
会場で、デンマークとの合併で同村に養豚場を建設する計画を進め
ていると発表した。5万頭収容の大規模の養豚場ができると雇用も
収入も増えると述べているが、生態学への影響を心配する声もある


「大量の麻薬密輸」

 有罪判決を受けたことのあるホルムスク在住の20代の女性が麻
薬密輸疑惑で逮捕された。彼女はコムソモルク・ナ・アモレから3
26gの麻薬を持ち込み、それを販売しようとして捕まったのであ
る。大陸から島に入ってくる麻薬はその90%がタタール海峡を通
って搬入されている。

「韓国人宣教師」

 インドネシアのジャングルで15年間、原住民を相手に医療と教
育奉仕活動を行ってきた韓国人宣教師がいて話題を呼んでいる。彼
は金・イクベ(53歳)牧師。彼は米国や韓国、インドネシアの教
会から援助を受けて農村指導者訓練場や病院を建てるなど密林の原
住民のために献身的に働いているとのことである。

「南米、移住40周年」

 今年の2月12日、韓国人のブラジル移住40周年を迎えた。4
0年前17世帯103人がサントス港に到着、今は5万人まで同胞
数が増加した。同胞の約90%がサンパウロに居住しているが、全
国に散らばって繊維や衣料生産業を営んでいる。ブラジル社会の発
展にも大きく貢献してきた同胞たちは、2月12日ブラジル政府か
ら正式に「韓国移民の日」を指定された。2月中は移民40周年を
記念した様々な行事が行われた。

「韓人卓球試合」

 サハリン州韓人体育部主催の同胞卓球試合がホルムスク市で行わ
れた。州内各地から参加した男女選手たちがトーナメント形式で地
域戦・個人戦を行った結果、ユジノサハリンスク市在住の事業家金
・ボリスさん、ホルムスク市在住の女学生コン・アントニナさんが
男女別チャンピオンの栄光に輝いた。

「福祉政策会議」

 最近、エス・サリツキサハリン州連邦総監督官主催の協議会が開
かれた。会議では養老院不足問題とネプチェゴルスク地震被害者へ
の住宅供給問題についての論議が主だった。

「トイモブスコエ博物館」

 1979年区域人民ソビエト指令に基づきオープンしたトイモブ
スコエ歴史郷土博物館は開館以来建物の問題で苦しんできた。ある
日、屋根が壊れ保管していた殆どの資料がだめになったこともあっ
た。94年職員たちの並々ならぬ努力で現在の場所に再び開館でき
た。国内外の科学研究者との交流も収集能力も優れ、今10万点以
上の展示品や資料を所蔵しており、資料の価値も高く、学位論文の
素材として使われている。しかし、設備などの悩みは10年前と比
べ全く改善されていないと関係者は言う。

謝意
 
サハリン州韓人老人会会長と離散家族会会長が1世老人51人に3
カ月分のセコリョ新聞購読料を払ってくださいましたことに感謝致
します。                                 セコリョ新聞社

お知らせ

 3月29日午前11時、ユジノサハリンスク市にあるロジナ文化
会館にて市韓人会総会が開かれますので、多くの方のご参加をお願
いします。主な議題はサハリン韓人問題とその展望です。   
                               ユジノサハリンスク市韓人会

人を探しています
●沈・チュングさん(1910年生)を探しております。徴用され
た当時(1943年)の住所は京畿道クァンジュ郡チュンネ面チャ
ンジ里。連絡先:沈・クァンソク(沈・チュングの息子)、ソウル
市ソンパ区ムンジョン洞98−7、電話02−402−3621

●ヨム・チョンド(1921年生)を探しております。徴用当時(
1942年)の住所は慶北達成郡トンチョン面ピョンリ洞。解放前
サハリンから手紙が届いたことがある。連絡先:ヨム・スルヨン(
ヨム・チョンドの弟)、慶北クンイ郡ホリョン面チャンギ1洞、電
話054−382−2437

(上の方々の生死をご存知の方は新聞社までお知らせ願います)
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◆特別寄稿 [インド出産事情]  サンガラトナ・法天・マナケ
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 数日前にマハラシュトラ州全土からナグプールに州政府の病院で
働く、夫々の病院の部長クラスが一堂に会して会議が模様されまし
た。
 内容はインド全体的には出生率が変化していないにもかかわらず
、女子の出生率が二割も低下していると言う問題についてです。
 最近インド中に超音波機が普及しており、この医療機器が普及す
ることにより、母体に宿っている命が男の子なのか女の子なのかを
判別する事が出来るそうです。
 男子が宿っていれば日の目を見さすし、女子ならば堕胎させてし
まう。インド憲法にも法が認めない限りの堕胎は許さないとの一文
があります。にもかかわらず、、、、、で、何故に女の子がだけが
堕胎の対象になるかといいますと。女の子はお金がかかるらしいで
す、
 教育費等一般的に考えると、一生の間に必要なお金は男の子も女
の子も同じだろ言うのが我々の感覚ですが、ここが落とし穴です。
インドには女の子にだけかかるお金があります。
 皆さん、どこかで「ダウリ」と言う言葉を耳にしたことは無いで
すか。これは、結婚に際して女性が持参金として嫁家に持っていく
お金のことです。嫁ぎ先によってまた女性の方の社会的、経済的立
場によって値段は違いますが、以前藩王が存在していた時代の諺に
【娘三人いれば王家が破産する】と言うのが有ります。ここまでと
は言いませんが、今でもダウリが少ないと難癖つけられて嫁家で新
婦が焼き殺されると言う事実があとを経ちません。 インドで男の
子にはかからないが女の子にたくさんお金がかかると言うのはこの
悪名高いダウリのお蔭です。
 教育等には男の子も女の子も同じお金が必要ですがダウリで男の
子は大もうけ、女の子は大損と言う方程式です。ヒンドゥ教の教義
にダウリについてどのように説かれているか知りませんが、現実社
会の中では、何も出来ない女をもらってやるのだから、養う為の金
をもらう権利は当然あると言った感覚です。
 よって超音波で母体に宿っている生命が男であるか女であるかを
確かめて、お金のかかる女なら堕胎してしまうとい事です。
 このケース田舎ではほとんど見られません。なぜならば田舎には
超音波機械が無いからです。
 ダウリはヒンドゥ教が生み出した考えです、これと現代科学がく
っ付いて、多くの何の罪も無い女のこの尊い命が奪われています。

 女の子堕胎の多い州
 第一位パンジャブ
 第二位ハリアナ
 第三位ウッタルプラデシュ
 そうして第四位が何を隠そう当マハラシュトラ州です。因みにイ
ンドには35州あります。
                          合掌

*サンガラトナ師:比叡山延暦寺で14年間修行、インドに帰国後
、故郷で仏教寺院と児童施設を建設、運営しているインド人仏教僧
。インド中部のナグプールで生まれ、両親は熱心な仏教徒で、19
71年、9歳のときに延暦寺に留学した。坂本小、比叡山中学など
を経て、百日回峰など修行も積み85年に帰国、数年後に、日本の
僧りょらの協力で仏教寺院「禅定林」を建立、さらに92年には印日
仏教友好協会など民間からの支援をもとに、教育の機会を保障する
児童施設「パンニャ・メッタ(知恵と慈悲)子供の家」を設立した。

⇒ サンガラトナ師メールアドレス pmsangha@satyam.net.in
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◆[韓国新聞拾い読み]               編集部
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◇「涙が流れる」人間の盾ぺ・サンヒョン氏がメール送信
      (中央日報 3月23日)

 「21日午後8時30分(現地時間)、第3次爆撃が開始された。
チグリス川の向かい側に火炎に包まれた都市が見える。大きな爆発
が続く。涙が流れる」−−。イラク・バグダッドに残って人間の盾
として活動を続けているぺ・サンヒョン氏(28、馬山市石田洞)
が22日午後8時10分ごろ、自身が所属する馬山の「開かれた社
会希望連帯(hopenews@korea.com)」に電子メールを送ってきた。 

  日本、アルゼンチン、ポーランド人ら5人と変電所に残っていた
ぺ氏は「開戦時刻が迫り、平然を装う仲間を見るとつらかった。自
身のことでないと言って離れてしまえばそれですむが、誰も動こう
としない」と伝えた。 ・・・

  彼は現在、バグダッド市内を横切るチグリス川岸に位置したアル
ファナル(AlFanar)ホテルの地下防空壕で反戦平和チーム
長であるハン・サンジン氏(38)らと身を伏せている状態だ。 
  ぺ氏は防空壕生活について「1坪の部屋が2つあり、地上に通じ
るはしご通路と6つの小さな空気穴がある」と伝えた。食事は「朝
はゆでたまご2個、昼食、夕食はハンバーガーで済ませた」とし、
きちんと食事を取れない状況も伝えたという。 
  馬山に本部をおく「開かれた社会希望連帯」会員のぺ氏は韓国の
反戦平和チームの一員として6日に出国、イラク入りしている。

→  http://japanese.chosun.com  
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 人間の盾。彼らは紛れもなく「自身の決断」でイラクへ向かった。
大国の思惑や利害、国益や名誉などは彼らの眼中にない。
ただ「戦争を止めさせる」ためにだけイラクへ入国した。
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◆[編集長から]             Michio Katayama
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 2002年現在191カ国。なんだかわかりますか?国連加盟国
の数です。

⇒ブッシュ政権はわずか45カ国ほどの国が支持しているという。
 
 今週のこの欄はこれ以上書きません。

 ただアメリカ在住のScott Shiota氏、インド在住のサンガラトナ
・法天・マナケ師両氏の寄稿にお礼を申し上げます。
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発行     2003年3月25日   No.112
編集・発行  609studio   Michio Katayama
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