メルマガ:屋久島発 田舎暮らし通信
タイトル:屋久島発 田舎暮らし通信  2009/12/12


 
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  2009/12/12
『世界自然遺産の島』   屋久島発・田舎暮らし通信(第226号)

      http://www.yakushimapain.co.jp/  屋久島パイン株式会社
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このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の
社員が本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。


●大林さんレポート
(大阪出身 小瀬田在住 大林一智さん47歳)

『生まれたのは大阪で、少し東京にも住んでいたが、40歳の頃まではずっと
大阪にいた。
屋久島は観光で有名だが、僕は屋久島が観光地だというのは住んでから半年
くらいたってやっとわかったくらいで、最初の頃は観光に来る人たちを見る
と気分転換に来たのかな?位にしか思わなかった。
実際今でも縄文杉とか大川の滝などは写真でしか知らないし、宮之浦岳へ
登ると聞くと宮之浦集落の家並みを思い出してしまうといういつまでたって
も観光については何もわからない人間です。すみません。

屋久島に住んでから行った事があるのは、ご飯の材料を買いに行くスーパー
マーケットと町役場と病院と郵便局と大工道具を売っている店と宅急便の店
と、あと裁判所と警察署と不動産屋。後は何も知りません。
県道を走っていく観光バスを見かけると、あのバスどこへ行くのかな?と
いつも思います。そういうあほなことを思いながらなぜ僕が大阪から屋久島
へ住みに来ているかというと、もともと都会は僕に合わない、というわけで
もないが、今の僕には田舎のほうが自由に暮らせるからで、もともとは長野
県か北海道に住もうかと思っていました。

でも長野県の山の中はさびしそうだし、北海道は広すぎてどこに行ったら
何があるのか、広すぎて心細い。それで屋久島へ行こう!と思って、やっと
大阪から鹿児島市へやって来て、フェリーに乗ると、何時間たってもまわり
は海ばかり。一面の海原で、どこへこの船は行くのかと心細くなっている頃、
やっと屋久島に着いた。
乗っていた人たちは港から楽しそうに自分の家へ帰って行ったけど、僕は
1人でバスを待って、この先自分の人生はどうなるのか?とだいぶ長いこと
悩んでいました。
だから、屋久島は景色がきれいというのは住み始めてから半年ほどたって
やっとここは美しいとわかったわけで、それまでは四国のばあちゃんの町
より田舎やんけとしか思ってませんでした。すみません。へへへ。

屋久島でいてなぜ良いかというと、こころがきれいになる、ということで、
景色がよいかとか住んでいる人たちが良い人たちだからかまだ謎です。が、
ここにいると大阪でいるのの3倍早く頭が働きます。
今まで本を読んだり勉強ばかりやっていましたが、以前は洋書(外国から
輸入してある原文の英語で書いてある本)を読むのに一日1〜2ページしか
読めなかったのが、今ではアメリカのオバマ大統領や前のFRB議長のグリー
ンスパーンさんの自著が英語でじかに大体読めるようになりました。
3倍頭が早く働くというのは本当なわけです。ではなぜそんなに勉強ばかり
繰る日も繰る日も一日中やっていたかというと、色々世の中のことを知りた
いからで、今一番知りたいのは、昨年から大問題になっている不景気です。

なぜアメリカでリーマンブラザーズが倒産するとヨーロッパで大騒ぎになっ
て、日本では派遣切りで何万にもが年越しを道端でしないといけないのか、
今一番知りたいのはこれです。
子供の頃から、なぜ僕は学校で勉強させられて、会社に入ってサラリーマン
になって、マンションに住んで、どこかの女性と結婚して、子供を育ててと
いう人生を送らないといけないのか? なぜ、世の中にはすごい数の人たち
がいるのか、僕はそれが知りたい。

派遣切りで平気で何千人もを会社をクビにし、今週中に寮を出て行ってくだ
さいという大会社の社長は、ずいぶんこころの冷たい人だと思った人はたく
さんいただろう。株式会社の社長は、こういう場合は個人的な責任は取らな
くて良いというのが日本の常識なので、会社経営のためといえば平気でいっ
ぺんに5000人も6000人も自分の社員を辞めさせる(正式には非正規社員と
いう)。
でもそれまで一緒に働いて来た人たちを職場から出て行かせるというのは、
大会社の偉い人たちはどこかへんな考え方で仕事をしている。
なぜなら、会社の経営も人のためにあるというのが本当で、社会の経営の
ために会社があるのではない。

今の大会社の偉い人たちがどこかとんちんかんで強引な考え方をともにした
がる理由は、40年〜50年前にあるという説がある。
日本に会社が今のようにたくさんでき始めたのは戦後から70年代にかけて
なのだが、その頃、会社を何のためにやるのかという考え方がお金を稼ぐ
ことや自分の会社を大きく有名にしたい、という片寄ったやり方をした。
われもわれもと会社を作っては成長しようとした。
自分が儲けたい、わが社を立派にしたい、という気持ちはよいけれど、何の
ためにするのか?誰のためにするのか?という目的がズレていた。それで、
その後にはバブル経済も起こり、日本中に軽薄な人が増えたり、その後長い
不況にも私たちは苦しむことになった。

今年の五月には一日100人くらいの人が毎日自殺している、という公の数字
もある。長生きはできるし、お金は持っているのに、老後に幸せになれない
という問題もある。
何を目的にして生きているのかがどこかズレているからそうなるのだが、
それがどうズレているのか僕は知りたい。わかれば僕も世の中で何か人々の
役に立つことが必ずできるからだ。
昨年の暮れの派遣切りでも、国会で約20年前に派遣労働に関する法律が
出来たのを、大企業がこれは便利と大量の派遣契約の人たちを雇いいれ
思わぬ突然の不景気が始まったためいっぺんに解雇したというわけで、
政治災害とも言われている。

40〜50年前に会社がたくさん出来た頃、お金儲けに片寄った考えの人たちが
いてそれが今も続いているというのは、サラリーマンと言うのはそういう
人たちだからだ。
つまり上役の言うことに従わないといけない。私はこういうやり方で取引を
したいと言っても、上役がだめと言えばできない。
だから50年前に自分の会社優先で仕事をしていた人たちは、あとから入社
してくる若い社員の人たちに自分の会社優先の考え方を教え、その若い人
たちも自分たちの後輩にそう教える。
それがいざ今回のような急激な不景気に陥ると、自分の会社本位になり人の
信頼を裏切るようなこともしてしまう。大学生、高校生の入社予定者が大勢
内定を取り消されていると言うことまで起こった。

なぜ屋久島に住んでいるのかという話がえらい所へ飛んでしまいましたが、
アメリカのFRBのグリーンスパーンさんの本を読んでいると、心理学の本を
読まないとなぜリーマンの破綻で世界中大騒ぎになって人までいっぱい死ぬ
のかというのははっきりわからない。外国人の考え方と日本人、アジアの
人たちの考え方の両方を比べていたら、答えが出てくるような気がする。
話が難しくなると、この文章を読んで屋久島に変な人が居ると思われると
困るので、この辺でやめておきます。

田舎へ行って自分らしくおとなしく暮らそう、というのが僕の屋久島へ来た
理由なので、もうじきピアノを買って、ピアノを毎日弾いて、猫を飼って
暮らそうと思います。
えっ、ピアノなんか弾けるんか?ってですか? 僕は子供の頃からお坊ちゃ
ん育ちなのでピアノくらい弾けますよ。
坊ちゃん、坊ちゃん、あ、それ、坊ちゃん(そろそろ悪い血がたまっても
たな)。
だから屋久島へ来て僕のピアノでも聞きにきて下さい。お茶とお菓子くらい
出します。』


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