メルマガ:屋久島発 田舎暮らし通信
タイトル:屋久島発 田舎暮らし通信  2009/03/14


 
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  2009/3/14
『世界自然遺産の島』   屋久島発・田舎暮らし通信(第217号)

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このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の
社員が本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。


●『屋久島 遊び処 スピニカ』の店長

小瀬田地区にお住まいの木原さん(37歳)は、安房で『屋久島 遊び処 
スピニカ』の経営を任され、店長をされている。カヌーのガイドである。
8年ほど前、奥さん(34歳)と2人で屋久島へ移住。現在は、4歳、2歳、
0歳の3人の男の子と5人暮らし。

埼玉出身の木原さんは、20歳頃から北海道のニセコ町で8年間暮らして
いたそうだ。ニセコは北海道の中では人気のあるリゾート地で、外国人観光
客も多いところだ。農業で米を作ったり、ラフティングガイドとスノーボー
ドインストラクターの校長の経験を持つ。バリバリのアウトドア派である。
私も北海道に居たときは、札幌から車で2時間半くらいかけてニセコに時々
遊びに行っていたものだ。冬はスキー場で、夏はパラグライダーが出来る
ところがあったのだ。
パラグライダーは2人乗り用を2回乗ったが最高であった。私は運動神経が
まったくだめなので操縦はしていないが・・・。

木原さんが24歳のときに、群馬県からニセコに来ていた奥さんと知り合う。
その後結婚され、カナダ、オーストラリア、インドネシア、ネパール、
種子島などを経て屋久島へ上陸。
「せっかく屋久島に来たのだから、せめて1年間はのんびりした生活をしな
くてはー」という信念があった木原さんとは対照的に、奥さんはすぐに仕事
に就いたそうだ。バスガイドの仕事の給料は、忙しいときは月に20万円
くらいになることもあったそうだ。

ほどなくして木原さんもトビウオ漁師の仕事に就いて、時々はカヌーガイド
のアルバイトをしながら、2人で屋久島生活を満喫していたという。
「トビウオがたくさん取れたときは、近所の人とトビウオ対野菜で物々交換
をしていたこともあります。
子供が1人生まれ、2人生まれ、家庭がにぎやかになり楽しく子育てをしな
がら暮らしています。近所の人は親切で、子供たちは、木の枝や石など自然
の素材を遊び道具にしたり木登りしたりです。
仲間と集まるときは一品持ち寄りで誰かの家で飲み会をするので、あまり
お金のかからない暮らしが可能ですよ」と奥さん。

漁がない日は家の修繕をしたり、薪ストーブに使う薪を拾いに行ったり、
トビウオの燻製を作ったり、子供と遊ぶことを楽しむ日々。
そして数ヶ月前に3人目が生まれたときに、「これはまずい。妻は子育てで
働いていないし、自分がもう少し安定した仕事をしなければ」と思い立ち、
カヌーガイドの方をメインにして、トビウオ漁はごくたまにするという
仕事体系に変えた。

「もともと海辺が大好きで、海に係わる仕事で食べて行きたかったので、
カヌーガイドは自分にあっていると思います。収入は屋久島で普通に会社
勤めするよりはよいですよ。
子供は3人ともやんちゃな男の子なので、上の子2人はすでにカヌーに一緒
に乗せていますよ。2人乗り用のカヌーがほとんどですが、大人1人のほか
に小さい子なら2人は乗れますよ。
子供さん連れのお客様でも、安心して楽しんでいただけるようにサポート
します。ぜひとも屋久島にお越しの際は、子供さん連れで来てくださいね」
と木原さん。

上の子2人が安房の保育園に通っていて送り迎えすることもあり、木原さん
のカヌーガイドの事務所(スピニカ)が安房ということもあり、安房付近に
出没することが多い木原さん。見かけたら声を掛けてほしいそうだ。


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