メルマガ:屋久島発 田舎暮らし通信
タイトル:屋久島発 田舎暮らし通信  2008/01/19


 
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  2008/1/19
『世界自然遺産の島』   屋久島発・田舎暮らし通信(第198号)

      http://www.yakushimapain.co.jp/  屋久島パイン株式会社
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このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の
社員が本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。


●「今、屋久島への移住者が面白い」 作者:北の仙人 高橋啓治

屋久杉に代表される世界遺産登録地屋久島は、今や日本国内はもちろん世界
のナチュラリスト、登山家からも注目されている。
73年の年齢を重ねた私が、始めてこの屋久島に降り立った時、五感で感じ
たものは言葉では表現できない不思議な感覚が全身を走ったようだった。
それは以前ラジオで聴いた、屋久島に訪れた旅人へのアンケートで「何故、
屋久島に来られたのですか?」の問いに、屋久杉に会いたい、世界遺産の島
だからという予想を裏切って『屋久島は私の心を癒してくれる島であり、
島が私を呼んでいるから』が第一位であった。
正に私も、この屋久島に来てこの言葉に納得したのだった。わずか二週間の
短い滞在で、これから書き述べる不遜を充分承知の上で、自分の心の内を
率直にペンに託すことをお許し願いたい。

表題のごとくに、今回は屋久島に移住して来た人々に特に私を含めて、団塊
の世代を超えた男性について特に興味を持ったので、その中身をしぼって
みたい。
実は私も、67歳から6年間楽園を求め、沖縄の南西諸島に毎年3〜4ヶ月
間、冬の北海道を離れ長期滞在を経験し、すっかり南の島の魅力にとりつか
れたものの一人なので、今回各地から移り住んでいる、男性の心情や日々の
生活について関心を持ったのは当然であったかもしれない。
「この屋久島を、全国の選択肢の中からどうして最終的に選択したのか」の
私の質問に対し、移住者の口からは異口同音に「人間らしく生きることが
出来る島ですよ、乗り遅れた人生を取り戻し、この島で心身のリサイクルを
したいからですよ」と明快に答えてくれたのがとても印象的だった。

私が会ったのは移住者のほんの一握りの人々ではあったが、実にユニークで
自分らしく生きている現状を観るにつけ、この島の環境と人間が『生きる』
という方程式にピッタリ当てはまっていることに気付かされた。
それはこの島が山、海、緑、川が平面的に且つ立体的に見事に分布し、人類
が求めている理想的な地上の楽園の名に恥じないものであることを、証明し
ているのだ。
この二週間を肌で味わい、多くのコミュニケーションを通じて得た事例は、
枚挙にいとまないが、そこに共通していることは、行き先に挙げた島の環境
や産物を各人のアイデアにより、実に巧みに個性的に利用していることで
ある。

自給自足を主体にした、無農薬有機の野菜栽培は当然のこと、南国の果樹園
を数十年かけて造園した自信たっぷりの表現で語る、独身の男性。他人の
宅地をクワとスコップでコツコツと3年間かけて見事な庭園を造った人、
17年間、種から子供を育てるように盆栽に打ち込んでいる男、大工職人が
故郷の豆腐の技術を持ち込んで、本来のおいしい豆腐、がんも製造に挑戦し
ている人、又自分の家を実に巧みに作り、地域のために苗物を育て続けてい
る明朗な老人?などなど。
更にユニークなのは、コンテナを自分でつなぎ合わせて個人向きのシンプル
な住宅作りを今も続けている若者、と思えば、プレハブの住宅を3棟建て、
2棟は借家として旅人に貸し生活を得ているちゃっかり者。

私がとても感心したのは、なかなか経済的には厳しいと口では言っていたが、
地元の食材を中心に料理し、午後の3時には閉店、3時からは夫婦そろって
野菜園で精を出し、少しでも生活の糧とし、店の2階に限定1名(1室)の
民宿を併用しているとのことで、このアイデアはさすがと思わず拍手を送っ
た。
かくの如くあせらず欲を出さず、悠々自適に生きる姿を走馬燈のように眺め
るたびに、ますますこの島の魅力に取り付かれたのであった。

この島に来てから毎日入浴する温泉の中で交わされる会話は、私の若い時代
の世相や人間関係の思い出を蘇らせてくれるもので、熱い温泉と共に心に
じーんとするものを感じた。
「うちにダイコン、ポンカンがたくさんあるから持って行くよ。おいしいん
だから」
「お前の手造りの家なかなか完成しないなあ。俺、今暇だから手伝いに行っ
てやってもいいぞ」
今時なかなか耳にしない言葉が交わされていたのであった。島にはまだまだ
近所づきあい、助け合いの心が残っているのだと思う。
更に付け加えさせて頂けば、温泉の入浴中足をもんでいる人に私から声を
かけることにより知り合った人は、私の動脈硬化の足を20分間も丁寧にも
み続け、後日その家にお邪魔して楽しい語らいの中で、自分の体の悪いとこ
ろがつぶさに解り大いに感謝した。一節は更にこの島の素晴らしさをこの胸
に植えつけた。

想えばこの島は平凡な観光地ではない。まさにアウトドアの世界がどこにで
もある。住む人、旅人にとって屋久杉との対面はもちろん島中に座する山峰
への登山、トレッキング、そして美しい海岸線での魚釣り、屋久島特有の
ヤクザル、ヤクシカをはじめ、豊富な野鳥のさえずりを聴き観察する楽しみ、
いつも優しく心癒してくれる四季折々の花々。こんな南の楽園に住む移住者、
島人の人間に乾杯!又訪れる日を楽しみに。


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