メルマガ:屋久島発 田舎暮らし通信
タイトル:屋久島発 田舎暮らし通信  2007/08/18


 
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  2007/8/18
『世界自然遺産の島』   屋久島発・田舎暮らし通信(第187号)

      http://www.yakushimapain.co.jp/  屋久島パイン株式会社
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このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の
社員が本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。


●ザ・屋久島時間

「屋久島時間とは」
「屋久島時間」と聞くとのんびりした印象を持たれる方も少なくない。
しかし、時には人を疲れさせる原因やガソリン代の無駄になることもある。
今回のメルマガは、ある夜の実話の物語だ。私が焼肉を食べに行かなければ
ならなかった話し。主役は、パイン会社の地元出身T1社員。


「ザ・屋久島時間」
ある日、会社のN社員に「焼肉おごるから安房まで皆を車で送ってくれない
か」と言われた。皆お酒を飲むので、飲まない私が借り出される。安房の
レンガ屋さんで夕飯が食べられるという理由だけで引き受けた。

レンガ屋は鹿焼肉のお店だが、他の肉もあるし観光客や家族連れで賑わって
いた。T2社員はレバ刺を頼んだが、他の社員は、やっぱりレバーは焼いた
ものが良いと言ってレバーやミノ、タンなどを注文。店内は煙でもくもく
していて目が痛くなった。水中眼鏡を持ってくるのを忘れてしまった。以前
来た時必要だと思っていたのに。
その後、N社員を始めT1社員とT2社員はうきうきして二次会のキャバレ
ーへと消えていった。

私は一次会で帰り、くつろいでいるとN社員から電話があり、安房まで皆を
迎えに来てくれと言う。まさか本当に電話が掛かってくるとは思っていなか
った。
しょうがないので迎えに行くと、T1社員が出てきて「今皆が出てくるから
少し待っていて」と言った。

N社員とT2社員は車に乗り込んで来たが、T1社員はキャバレーから出た
後、行方不明になっていた。
皆であちらこちら探した。近くに安房川があったので落ちていないか確認も
した。道路に倒れていないか見回った。
20分くらいあたりを探したが見つからない。T2社員がT1社員の携帯に
電話をしたが、家に置いてきた様でつながらない。

N社員が、道路を歩いている人に「怖そうな顔の男の人が歩いていなかった
か?」と尋ねてみると、「さっきから川のそばのベンチに寝ている人がいる
よ」と教えてくれた。
N社員がその人の顔をのぞいてみるとT1社員ではなかった。が、良く見る
とN社員の知人のAさんだった。「あょーたまがったがぁ(びっくりした)」
とAさん。

屋久島では朝まで寝ていても凍死することは無いが、風邪を引くに違いない。
タクシーはあるが、午前1時頃までしかやっていない。あとは歩いて帰るか、
家族に迎えに来てもらうかになる。
Aさんに声をかけて、乗せて帰る事になった。「一人いなくなったが一人拾っ
たから帰ろう」とN社員。しかし、T2社員はT1社員が気になり、一人
その場に残って待ってみると言った。

Aさんを原集落まで送り届けた後、私の携帯電話が鳴った。T2社員から
だった。T1社員は見つからないし雨が降ってきたので迎えに来てほしい、
ということだった。そこで折り返し、N社員を乗せたままT2社員を迎えに
行った。
自動販売機でジュースを買い、ため息を付きながら飲んだ後車を走らせて
いると、なんと川の傍からふらふらとT1社員が手を上げて歩いてくるでは
ないか。

「一体どこに居たんだー!」と皆に言われる。が、ぜんぜんお構いなし。
「おい(自分)何か食べたい」とT1社員がいうので、4人で「やしま」と
いう食堂に入った。皆、それにしてもよく飲んでよく食べる人たちだ。
さっきレンガ屋で焼肉とどんぶり飯を食べたばかりなので、私は月見うどん
を食べることにした。T2社員とN社員は焼きそば、T1社員は握り寿司(並)
を注文。

「一体、何時間待たせるつもりだ!」私が文句を言うと、T1社員は、
「屋久島では、ちょっと待ってくれゆーたばって(言ったけど)というのは
1時間から2時間くらいのことだー。わい(あなた)一体何年屋久島に住ん
じょっとー(住んでいるんですか)。せくな(急ぐな)。
○×△▲×○?(意味の分からない屋久島弁を連発)」と、開き直って寿司を
ほおばって私をにらんだ。(写真参照)
握り寿司(並)はカッパ巻きもついていておいしそうだ。

私の場合、ちょっと待つというのは1から2分くらいのことだ。最初から
1時間待ってくれというなら話は別だろうが。待っても来ない場合は帰って
しまうのに、屋久島では2時間またなきゃ一人前の屋久島人とはならない
らしい。
N社員とT2社員は、気が長いのか気にしていない風。結局、T1社員が
どこへ行っていたのか誰も真相はわからない。てーげてーげ(いいかげん)。
屋久島時間の怖さを思い知った一日だった。私もまだまだ修行が足りない
みたい。


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