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タイトル:屋久島発 田舎暮らし通信  2007/04/28


 
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  2007/4/28
『世界自然遺産の島』   屋久島発・田舎暮らし通信(第179号)

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このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の
社員が本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。


●もじゃこ漁にスカウトされて

原集落在住の水谷さん(30歳)は、今が旬のもじゃこ漁の乗組員のアルバ
イトをした。もじゃことはブリの稚魚のこと。藻の中で生活しているから
「もじゃこ」。それが成長過程で呼び名が変わる。ブリは大人の魚。ブリの
前はイナダ、ワラサや、ハマチ、メジロ。

もじゃこ漁の解禁日は、今年は4月5日から14日だった。予定より早く
漁の期間が終わった。
屋久町では1トンが定量。1トンを6隻の船が競い合い、定量に達するまで
漁をする。その1トンを、鹿児島本土の業者3社が買い付けに来る。

漁の期間中は栗生漁港に停泊し、もじゃこの稚魚を港の中の生簀(いけす)
で飼って置く。もじゃこの稚魚たちは、養殖用の魚として高値で取引される。
一年に一度、もじゃこ漁の人たちはこの期間に賭ける。バクチみたいなもの
だと漁師の人は言う。乗組員の分け前は漁の結果によって異なる。

原集落2隻、安房集落1隻、栗生集落3隻が、もじゃこ漁に出る。ちなみに
上屋久町では一湊集落のみ。一湊では、この期間だけで年収分稼いでしまう
人もいるとか。もじゃこ漁の船は、専用に改良されている。しかし、もじゃ
こ漁の時期以外は、普通の漁船として漁に出ている。

「朝5時に原港を出港して、トカラ(十島)、口永良部、種子島沖まで行き
ます。去年移住してきたばかりですが、近所の漁師の親方にスカウトされて、
この仕事をすることにしました。
すごく日に焼けるし、船酔いはするし、最初はグルグルになりましたが、
3日で慣れました。自分との戦いでした。何事もチャレンジあるのみです。
幸い自分は力があるので、ハードな仕事でもこなせました。
お金がほしいというのも事実ですが、本業のマッサージ師の仕事とは全く
違った世界を見て、違う自分をだせるのがすばらしい。こんな機会はまず
ないですからね。親方に怒鳴られながらも、喜びを感じています。

年に一度のもじゃこ漁。海の上では、まず目を皿にして海面に浮いている
藻を見つけます。そこにもじゃこがいるからです。もじゃこを捕るときは、
長い竹の棒に大きい網が付いていてそれで藻ごともじゃこをすくいとります。
一隻の船に四人乗っており、一人が運転しているので、三人で一斉に力を
込めて船の中の生簀に入れます。それがもう力仕事。体力だけが命です。
そのあと藻を取り除き、一緒に引っかかった他の魚を捨てます。一日の漁で、
もじゃこの稚魚およそ30キロ捕れれば大漁です。
栗生漁港に行き、そこで待っている買い付け業者に渡します。その時体長
5センチくらいの稚魚を、金魚すくいの要領で大切に買い付け業者の生簀へ
移します。子どもの頃の金魚すくいは楽しかったが、こちらは命がけ?でし
た。仕事が終わったあとの爽快感は、海の潮風を浴びた心地よさと労働の
喜びから来るものだと思います」

求人情報には決して載っていないもじゃこ漁の仕事。まさに男の仕事。体格
のよさを見込まれてスカウトされた水谷さん。こういう仕事は、住んでいて
こそ巡ってくる情報かもしれない。
水谷さんは、奥さんともう直ぐ1歳になる愛菜ちゃんとの3人家族。
もじゃこ漁をやっている時も、本業のマッサージの仕事でお客さんからの
電話が鳴り止まないという腕の持ち主だ。


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