メルマガ:屋久島発 田舎暮らし通信
タイトル:屋久島発 田舎暮らし通信  2007/03/17


 
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  2007/3/17
『世界自然遺産の島』   屋久島発・田舎暮らし通信(第176号)

      http://www.yakushimapain.co.jp/  屋久島パイン株式会社
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このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の
社員が本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。


●U子さん36歳の場合

埼玉県から、昨年の10月に屋久島の借家に引っ越してきたU子さん(36歳)
に伺った。

(1) 屋久島に移住した理由は?
とにかく、屋久島の自然はすばらしい。近所の人もとても親切でみんなに
守られているという感じがして、とても安心して暮らせます。突然玄関を
ガラーっと開けて遊びに来るおばちゃんもいて、ちょっとプライバシーが
なかったりすることもあるけれど、これが田舎の良さかな。防犯の面から
考えるとその方がいいのかもね。

(2) 家族は?
チャップリという名前の1歳のオス猫と、ケンシロウという8歳のオス犬と
暮らしています。大家さんもペット飼うことを許してくれたし、ありがたい
ですね。チャップリは白猫なので、抜け毛が服に付くので黒い服は着ない
ようにしています。

(3) 借家はどうやって見つけたか?
偶然、旅行で来たときに泊まった民宿で知り合った人の情報で、すんなり
決まりました。要するに、地元に以前から住んでいる人の紹介があったから
だと思います。コネがないと難しいかもしれません。みんなから運がいいね
と言われました。借家に入れるのは、皆口をそろえて、タイミングと縁の
問題だと言います。最初は不動産屋さんを尋ねましたが、空きが全然なくて
どうしようと思っていたときでした。

(4) 移住する前に何度屋久島を訪れたか?
去年の1月に旅行で来て、とても気に入ったので6月に借家を探しに来たと
ころ、タイミングよく10月から入れるところを見つけました。親の介護や
仕事のことで心身ともに疲れていたので、屋久島に癒しを求めて来ました。

(5) 仕事は?
埼玉にいるときは介護の仕事をしていました。今はしばらく心を休めたいの
で、のんびりしています。これから屋久島で、介護の仕事をするか他の仕事
をするかは未定です。とにかくのんびりしたいです。

(6) 将来の夢は?
縁があれば、屋久島が好きな男性と一緒に、家作りなどしながら暮らしたい
ですね。今でも本当は自分の土地と家を持ちたいけれど、残念ながらお金が
ないです。永住するつもりなので、いずれは自分の家を持ちたいですよ。

(7) 趣味は?
白谷雲水峡を散策したり、栗生の海に泳ぎに行くこと。今はまだ朝晩寒いか
ら、チャップリと一緒にコタツで丸くなってます。早く泳ぎたいです。借家
から少し離れたところで、無料で貸してもらっている畳2枚ほどの畑の雑草
抜きをたまにしています。小さくても家庭菜園をやるのが夢でしたから。
今は小松菜とブロッコリーが育っています。お酒はほとんど飲めませんが、
屋久島の焼酎はおいしいので付き合い程度には飲みますよ。

(8) 引越し代は?
東京有明から鹿児島志布志までカーフェリーで。そこから鹿児島の港まで
陸路、それからフェリーで屋久島まで。軽自動車に荷物と、猫と犬を詰め込
んで運転してきました。引越し代というのは具体的には旅費のことです。
15万弱かかりました。電化製品など足りないものはこっちで買いました。

(9) 一日の日課は?
テレビはあまり好きじゃないので置いていません。パソコンはADSLが通っ
ているのでやってます。料理やお菓子作りが好きなので、人にあげるときは
張り切って作ります。近所の人から野菜などいただいたときに何にもお返し
するものがないので、手作りのパウンドケーキなどを差し上げると、とても
喜ばれます。料理は和食を作るのが好きです。食いしん坊のチャップリが
いるから油断ならないですが。近所の人にご飯をよばれることもあります。
煮しめなど素朴なものがおいしいですね。

(10) 今後移住する人に一言
地元の人との交流を大切にして、会う人一人一人の繋がりを、縁だと思い
大事にすると、自然と仲良くなれると思います。屋久島は自分らしく暮らせ
るので、私にとっては最高の場所です。こちらに来てから知り合った移住者
の人は、女性の場合は独身の30代が多いですね。

以上で、U子さんのインタビューおしまい。
その日、黒い服を着ていった私の背中には、チャップリの白い毛がいつの間
にかたくさん付いていた。猫はスリスリするのが好きだから。人懐っこい犬
のような、赤ちゃんのような猫だった。
U子さんがローラーのテープでコロコロと毛をとってくれた。顔写真は載せ
ないでというので、猫と犬と、海の雰囲気の玄関、それに、U子さん手作り
のゴマきなこケーキを写した。U子さんは、メガネの似合うさわやかな女性。


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