メルマガ:屋久島発 田舎暮らし通信
タイトル:屋久島発 田舎暮らし通信  2006/08/05


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  2006/08/05
『世界自然遺産の島』   屋久島発・田舎暮らし通信(第160号)

      http://www.yakushimapain.co.jp/  屋久島パイン株式会社
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このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の
社員が本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。


●水谷聡秀さん(岐阜県出身30歳)の場合

目立つ青いワゴン車で屋久島を走る水谷さん。「屋久島にこにこぴーぷる」の
文字が書いてある。6月に赤ちゃんが生まれ、奥さんと3人、原集落で屋久
島生活を送っている。移住して1年過ぎての感想を伺ってみた。

「自分が、屋久島へ移住して1年余りがたちました。その間に、付き合って
いた彼女と屋久島で結婚し、6月には娘が誕生しました。穏やかな恵みに支
えられて家族は健やかに生活しています。
ありがたいことで人、自然に感謝しています。海へ魚釣りに行ったり、山へ
薬草を取りに行ったり、自然の景色とそこに流れる雰囲気を味わったりしな
がら人々と心にあたたかさを感じられるお付き合いをしたりと、都会にはな
い味わいを堪能しています。

玄関にあるベンチに腰掛けて、右を見れば見事な1000メートルそびえ立
つ岩山「モッチョム岳」が雲を付き抜け、左を見れば海が見えます。目を閉
じてみれば海風や山風が、体中に流れてきます。自然の香りに心身ともに軽
くなるのが良くわかります。

星空もとても素敵です。満月には月光で薄紫にブルーがかった光に満ち溢れ
て、本が読めるほど明るくなります。白い花がブルーに光る月光は神々しい
ですよ。
6月には家の中に蛍が入ってきました。電気を消したらポゥーと明るいので
びっくりしたんです。近くに川はないのに蛍がいるのも屋久島ならではの味
わいです。

自分はあんま、マッサージ、指圧師をやっております。ほとんどが出張し、
島の皆様のお家へ出かけていき、時々は自宅にて「脊椎指圧療法」の手技療
法を行い、生計を立てております。
手に職のあることを強みに、いきおいで一年ほど前から屋久島で生活を始め
たんです。最初は車で寝泊りしながら各集落を廻り、人のご縁をいただきな
がら、自己紹介してウデを知っていただく日々でした。
少しずつお客さんも増えてきて、今も口コミでコツコツがんばっています。
屋久島にて皆様のご健康をお手伝いできれば良いなって思い、日々勉強中で
す。

ところで屋久島で出張しているという仕事上、お家に上がらせて頂けるとい
うワケでありまして、かなり濃い話からよもやま話までをしながら、一年で
島中の人のありようを、勉強させて頂くという経験を積むに至ったのであり
ます。その中からいくつかお話させていただきます。


まず島弁(弁当じゃないです。方言です)これが屋久島弁といわれるひとつ
の方言だと思っていたら…・集落ごとに言葉が違うー、これが本当に凄―い。
集落ごとに話が通じないということはなく、大体通じているんですが、言葉
を聞けば集落がわかるほどの違いがあるのです。イントネーション、抑揚、
リズム、語尾など。よくよく聞くと確かに違います。興味、関心がある方は
研究してみると面白いと思いますよ。

次は玄関の高さです。それが靴を脱いで上がるに50センチはあるだろう段
差。何でこんなに高いのよーって思うのですが、屋久島中、どこのお家も(地
元の人のお家)こんなです。そんでもっておじーちゃん、おばーちゃん、膝
がいたいというなら段差を階段状にいたしましょう。

その次はちょっと変わった(ちょっとじゃなくだいぶ)集団意識(社会意識)
の強さ。集落の結束力たるや半端じゃなく、移住者の心次第でうまく折り合
いをつけないと大変です。結束力が強いわりに、他の集落とはあまり交流を
持たないという意識に感じる自分としては、役場を含む社会主義のちっちゃ
いありように、手強さを感じつつ、うまく折り合いをつけているのでありま
す。(島の人ごめんなさーい)
ここは人付き合いのように見えて、実は社会付き合いという、ビミョーなロ
ジックを感じる自分であります。こういうのが好きな方はたまらない生活が
待っております。

そのまた次はレジャーです。都会暮らしに慣れた人なら、島の生活の当たり
前がすべてレジャーとなることでしょう。はっきり言って自分は仕事をして
いても、仕事上のストレスがなく遊んでいるような気分です。(ボケないよう
にしないと)
よって大変ではあっても辛くないという、幸せの中にあるのです。都会生活
も同じですが人生は勉強。今の自分をレベルアップさせてくれる勉強ならば、
どこに居てどんな仕事や遊びをしていても、充実するものと思っております。

また、人生は体験による感情の積み重ねによって成長してゆくものと思って
おります。そんな自分にとって屋久島で生活し、子供を見守り、学んでいく
ことはかけがえのない体験なんだと実感しているのです。もし移住される方、
遊びに来られる方は都会とのギャップを楽しんでくださいね」


屋久島にこにこぴーぷる 代表 水谷聡秀 
国家免許(あんま、マッサージ、指圧師)保有 「脊椎指圧療法」にて
(マッサージ、指圧、整体)等を出張にて行っております。
1時間 3,000円 年中無休 090−8841−4373

●写真(2枚)つきの文は、Webサイトでご覧になれます。
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バックナンバー
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●『屋久島発 田舎暮らし通信』ブログ版、毎日更新中です。
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発行責任者  角谷和雄   info@yakushimapain.co.jp
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屋久島支店       鹿児島県熊毛郡屋久町原914番地
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