メルマガ:屋久島発 田舎暮らし通信
タイトル:屋久島発 田舎暮らし通信  2006/04/15


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  2006/04/15
『世界自然遺産の島』   屋久島発・田舎暮らし通信(第152)

      http://www.yakushimapain.co.jp/  屋久島パイン株式会社
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このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の社員
が本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。


●おたまじゃくしの小川
http://www.yakushimapain.co.jp/aa2005-aotama.html

上屋久町のとある場所。
大きな河の近くに、小川が蛇行して流れている。
流れはとても緩やかで、小川という名にふさわしい。
川の中に黒い点々が見えた。
おびただしい数のおたまじゃくしだった。

川辺には、集団でたむろしてぴちぴち跳ねている。
早く陸に上がりたいとでも言っているかのように、まだ足も出ていないのに。
こんなにたくさんのおたまじゃくしを、見るのは初めてだった。
このおたまじゃくしが、全部カエルになるわけではないだろうが。

それにしても、すごい数のおたまじゃくしだ。
まさしく、おたまじゃくしの小川。
川に沿って歩いていくと、まんべんなくおたまじゃくし。
カエルの産卵には、安全な場所なのだろう。

生まれたときと大人になってからの姿がこれほど違うのは、カエルなどの両生類だけだ。
友人に話すと、人間だって最初はおたまじゃくしじゃないのと言われてしまった。
妙に納得してしまった。

いっぽう陸のほうには、ヤクシカの糞があちらこちらに見られた。
初めは何か木の実だろうと思い、拾って集めていた。
コロコロした硬い実。
しかし木のない場所にも、その実は数十個単位でまとまってあちらこちらに見られた。

それがヤクシカの糞だとわかるまで、そう時間はかからなかった。
足跡から察すると、この辺はヤクシカが多く出現するらしい。
夜になると社交場になっているのだろう。
草を食べ小川の水を飲みにくる。

おたまじゃくしたち、ヤクシカに飲み込まれないように早く元気なカエルになっ
て、カエルの大合唱を聞かせておくれ。
梅雨時期のカエルの歌が、どんなにか心を和ませてくれることか。
 


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