メルマガ:屋久島発 田舎暮らし通信
タイトル:屋久島発 田舎暮らし通信  2006/02/04


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  2006/02/04
『世界自然遺産の島』   屋久島発・田舎暮らし通信(第147)

      http://www.yakushimapain.co.jp/  屋久島パイン株式会社
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このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の社員
が本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。


●昔はあったが今はないもの

映画館・ボーリング場は30年ほど前まで、自動車学校は20年ほど前まで、屋
久島にもあったそうだ。
映画館は、安房の港の付近にあり、かつて賑わいを見せていた。
その映画館の建物を譲り受け、牛舎に作り変えた建物があった。
こういう形で、映画館の建物が生き続けているとは。
持ち主以外に知る人は、そう多くはない。

ボーリング場・自動車学校は、宮之浦にあったそうだ。
テレビ・ビデオの普及などで、映画館は閉鎖され、ボーリング場もブームが去っ
たためか、姿を消したのだった。
自動車学校は、現在島にはないため、免許の取得には不便だ。

最近、屋久島から種子島の自動車学校へ合宿に行き、免許を取った人に話を聞い
てみた。
種子島以外から、通いで取るというのは困難があるため、どうしても合宿生活を
して、免許を取ることが大半だという。

2月になると、高校3年生が免許を取るために込み合う。
だから、すいている時期を狙って行ったそうだ。
高校生の場合は、限られた時間の中で取るので、プレッシャーもあると思うが、
ほぼ期間内でとれるらしい。

約一ヶ月の合宿生活。
免許を取るために島を渡ったRさんは、「なんだか、学生の寮生活みたいで楽し
かったよ。年齢層もまちまちだけど、三食ご飯も出るし、充実した一ヶ月でした
ね。ほとんど、寮と自動車学校の行き来だけだから、ご飯だけが楽しみでしたね。
しかし、自動車学校の人が好意で、空いた時間に観光に連れて行ってくれてよか
ったですよ。種子島の人が多かったけど、屋久島からの人も何人かいましたよ。」

Rさんの場合、40代で、普通免許で30万位かかったとか。
もちろん、宿泊費も食費も込みだそうだ。
年齢が上がるにしたがって、値段も上がる設定になっている。
屋久島からだと、種子島へ行くのが近いが、鹿児島市内へ行く人もいる。
種子島の自動車学校のチラシがたまに入ってくるが、『全国一安い料金で充分練習
し早く合格できます。保証期間中100%近い合格率です。』と書いてある。

私が北海道で免許を取ったころは、オートマ限定もなく、免許を取るのにマニュ
アルだったが、毎日通って3ヶ月もかかった。
たしか20年ほど前で、35万くらいかかったかな。
最初の講習費に、どんどん加算された。
こういう人も、珍しいといわれた。

いかに運転技術がないのかが、明らかになった。
学科のほうは簡単だったが、体が拒否反応を起こしていて、自分が車を運転する
なんてとても怖いことだった。
まあ今となっては、お金をどぶに捨てたつもりだったが、あの時あきらめなくて
本当によかった。

屋久島で一番役に立つのは、車の免許だったからだ。
ちなみに免許の書き換えは、屋久島の安房警察署で出来る。
講習を受けて、目の検査をして一日がかり。

種子島は、屋久島のすぐ隣の島。
しかし、何か用事がない限り行くことがない。
買い物だったら、鹿児島市に行ってしまうし。
海の向こうに見える島でも、一度も行ったことがない人さえいる。
やはり陸続きじゃない島は、近くて遠い島。

私も、一度しか行ったことがない。
距離ではなく、交通手段によるものだとおもう。
車を運転して行けるところなら、たとえ何百キロでも走るのは苦にはならないの
だが。
種子島のほうを望むと、ロケットの打ち上げの煙はこんなにもはっきり見えるの
に、遠い気がするのは車で行けないからだと、そんなふうに思ってしまう。




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屋久島パイン株式会社   http://www.yakushimapain.co.jp/
発行責任者  角谷和雄   kakutani@yakushimapain.co.jp
本      社       東京都千代田区麹町1丁目8番14号
屋久島支店       鹿児島県熊毛郡屋久町原914番地
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