メルマガ:屋久島発 田舎暮らし通信
タイトル:屋久島発 田舎暮らし通信  2005/12/20


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  2005/12/20
『世界自然遺産の島』   屋久島発・田舎暮らし通信(第144)

      http://www.yakushimapain.co.jp/  屋久島パイン株式会社
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このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の社員
が本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。


●『やっと見つけた居酒屋むらもと』

「こんな辺鄙なところへお客さん来るんですか?」とよく言われるんですよ。と、
話すのは居酒屋を経営する村本さん。
「ここは確かに繁華街ではないし、県道沿いでもないので、一見商売には向かな
いと思われるし、屋久島の中でも寒い地域だからとか、周りに散々なこと言われ
ましたよ。でも自分の信念を貫き続けて、軌道に乗った今は、やっぱり自分の思
い通りにしてよかったと思っています。アドバイスは聞くけれど、他人のマイナ
スの言葉に、いちいち動揺していたらやっていけませんからね。始める前に無理
だろうとか言う人は、やる勇気がないだけなのでしょうね。それでめげていくよ
うではやっていけませんよ。私はタレントのトカちゃん(渡嘉敷)に似てると、
お客さんに言われるんですよ。」と甘い表情の村本さん。

屋久島空港近くの草原の中に、ポツリとその居酒屋はある。
県道からの看板に誘導され、砂利道をトコトコ(本当にこの先に居酒屋があるん
だろうかと思いながら)進むと、遠くのほうにほのかな明かりが見える。
本当にやっているのかなあと思いながら入ってみると、ほっとすお店。
夫婦二人と娘さんで、漫才コンビのような賑わい。
イヌの梅吉だって、お客様には入り口で抱きついて歓迎する。
しかしお店の中に入らないように、躾けられている梅吉は賢そうだった。

2年前にできた時は『やきとりのむらもと』だったが、最近『やっと見つけた居
酒屋むらもと』に、名前をリニューアルしたばかりだ。
どうして名前を変えたのか尋ねてみると、「やきとり屋だと焼き鳥しかないと思わ
れるので居酒屋にしまして、メニューも増やしました。おすすめは今の時期は鍋
物ですね。もちろん焼き鳥も自慢です。実は調理師の資格は、取って3ヶ月修行
はしたものの、実務経験は全くなかったのですが、とにかくやってみるものです
ね。道は開けますから。」

『やっと見つけた居酒屋むらもと』では、釣った魚や山菜なども持ち込みすると
料理してくれるというから、うれしい限りだ。
値段も全体的に低料金。
飲酒運転にならないように、送迎もしている。
お客さんは常連さんが多く、ツウの人の隠れ家的居酒屋だ。

村本さんご一家が静岡から屋久島へ移住したのは、今から2年半ほど前のこと。
トヨタ自動車に勤務されていたご主人は、55歳で退職。
平成10年に土地を購入し、やきとり屋をやることを夢見て、働きながら調理師
の資格を取得。
やきとりやはもちろんのこと、飲食店をするのは全くの始めてという村本さんだ
った。

600坪ほどの土地に、自宅とお店が並んでいる。
すぐ近くには、釣りの穴場があり、歩いて数十歩で海に着く。
断崖なので降りていくにはちょっときついが、釣りづきにはうってつけ。

お正月、初日の出を拝むための穴場が、村本さんのお宅の近辺なのだ。
昔、地元の人たちに「サニーパーク」と呼ばれていたこの辺は、家族ずれや恋人
たちの憩いの場所だったらしい。
そのまた昔は、牧場だったとか。
どおりで草原のように広く、見通しがよいわけだ。
『やっと見つけた居酒屋むらもと』も、見通しがとってもよいと、ご主人がニヤ
リとした。


名前:『やっと見つけた居酒屋むらもと』
住所:上屋久町小瀬田399−130(早崎灯台を300メートル下がる)
営業時間:PM5時からPM12時(カラオケ有)
電話:(0997)43−5268
年中無休(昼間も相談しだいでは何でもお作りします。)



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屋久島パイン株式会社   http://www.yakushimapain.co.jp/
発行責任者  角谷和雄   kakutani@yakushimapain.co.jp
本      社       東京都千代田区麹町1丁目8番14号
屋久島支店       鹿児島県熊毛郡屋久町原914番地
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