メルマガ:屋久島発 田舎暮らし通信
タイトル:屋久島発 田舎暮らし通信  2003/08/30


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  2003/08/30
『世界自然遺産の島』   屋久島発・田舎暮らし通信(第84号)

      http://www.yakushimapain.co.jp/  屋久島パイン株式会社
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このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の社員が
本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。


●水車

「電気代は、基本料金だけで済みますよ。」という井上さんの家は、手作りの水力発
電を使っている。
家の近くの川で、井上さん手作りの水車とギアを、取り付けて行っている。
「発電機は、1200回転は必要なのです。」と、いろいろ詳しく説明をしてくださっ
たのだが、頭の回転が悪い私には、よく理解が出来なかったので、細かいことは省
略。

クーラーは使えないけれど、他のたいていの電気製品は、水車が担っているという。
最初はトラブルもあったが、今は順調とのこと。
クーラーを使いたいときは、発電機を使う。
家の隣の倉庫に、取り付けてあるのだ。
部屋の中の切り替えスイッチで、発電機をつけることができるようにしてある。
通常の電気は、非常時にしか使わないので、基本料金だけで済むのだ。
水力発電の水車と、自家用発電機と、一般の電気の三種類用意してあるのだ。

井上さんは、電気屋さん。
「今年の夏は、クーラーの取り付けの仕事で忙しかったので、好きな畑も、余り手
が回らなかった。」とのこと。
61歳の井上さんは、奥さんと愛犬のビクター君と3人暮らし。
「妻は最初、屋久島移住に反対していたし、屋久島には住みたくないといっていま
した。でも、私がはじめに住みだして、屋久島を満喫していることを知ると、妻も
屋久島に住むようになりました。今では、妻は、ほとんど屋久島で暮らしています。
大阪へは、たまに帰る程度です。」と、井上さんはうれしそうだった。

2年前に、原集落に移住してきて、家も倉庫も手作り。
「鉄骨の家なので、丈夫ですよ。」とのこと。
水力発電を手作りで、ここまで、本格的にしている人はめずらしいようで、見学者
も訪れる。
今後の家作りの参考にとか、水車が見たくて来るのだった。
私も一度、水車を見たくて、橋の下の川へ案内をしてもらった。

川にグレーのパイプを這わせて、水を水車に落ちるように配置してある。
そこで、立派なステンレスの水車が、くるくる回っていたのだった。
遠くから見ると、金色に光った水車に見えたので、「金色の水車ですね。」と聞いた
ところ、「あれは汚れですよ。」とのこと。
他に今日の見学者は、私のほかに2名。
「偶然ですね。」と、お互いに知っているので、顔を見合わせる。

この前は、井上さんのところへ、NHKラジオ局の取材も来たそうだ。
大阪出身の井上さんは、畑のほかに無線が趣味。
「始めの手間は大変ですが、電気代のことを考えると、近くにある自然の川を利用
できるので、よかったです。」と井上さん。
お忙しいところを、突然訪ねてしまったが、いろいろ教えていただき参考になって、
私たち見学者は帰った。

「水車」 http://www.yakushimapain.co.jp/suisha.htm



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屋久島パイン株式会社   http://www.yakushimapain.co.jp/
発行責任者  角谷和雄   kakutani@yakushimapain.co.jp
本      社       東京都千代田区麹町1丁目8番14号
屋久島支店       鹿児島県熊毛郡屋久町原914番地
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