メルマガ:屋久島発 田舎暮らし通信
タイトル:屋久島発 田舎暮らし通信  2003/04/12


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  2003/04/12
『世界自然遺産の島』   屋久島発・田舎暮らし通信(第74号)

      http://www.yakushimapain.co.jp/  屋久島パイン株式会社
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このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の社員が
本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。


●ガーデニング

Tさん宅の庭には、五右衛門風呂がある。
家の中に、お風呂がないわけではない。
家の中には、一般的なお風呂がある。

天気のよい日の午後、五右衛門風呂を沸かす。
ちょうどいいことに、回りを見渡す範囲には家が一軒もなく、五右衛門風呂には囲
いもない。
雨よけの屋根があるのみだ。

Tさんは、温泉が大好き。
家から近い平内海中温泉、湯泊温泉、そして、尾之間温泉へも足を運ぶ。
やっぱり、自宅の五右衛門風呂が一番好きだという。

自分の庭で、薪を集めてきて斧で割る。
紙くずに火をつけて、それを薪に近づける。
薪を焚いて、お湯を沸かす。

今では、屋久島で五右衛門風呂を沸かす家庭は、珍しくなってきている。
Tさんは中古住宅を購入して、屋久島に移住してきたが、もともと五右衛門風呂付
の家だった。
Tさんのほかにも、五右衛門風呂をあえて好んで作る人も居るようだ。

湿気があると火がつきづらく、お風呂を沸かすのも、ひと仕事といったところ。
Tさんは火の番をしながら、アルミホイルに包んだ魚とジャガイモを、火の中へ入
れた。
ちょうどいい湯加減になる頃、火が小さくなり、夕飯のおかずが出来上がるという
具合で一石二鳥。

「そろそろ湯に入ることにしよう。」とTさん。
底板を沈めて、足元が熱くならないように気をつけながら、そろそろ入る。
広い庭を見ながら入る五右衛門風呂は豪快。
遠くに海も見える。
「じゃあ写真を写して良いですか?」と聞いたら「じゃあかっこよく撮ってね。」と
ほほえんだ。
http://www.yakushimapain.co.jp/goemonburo.htm 「五右衛門風呂」


津々浦々、ガーデニングブームも冷めやらぬ昨今、自己表現の手段として、ガーデ
ニングを楽しむ人たち。
家の中を、他人には見せたくない人も、庭ならたいていの人は、喜んで見せてくれ
るものだ。
庭は、人に見せたいものなのだろう。
手入れされた庭を見ると、ふと、どんな人が、額に汗して花を植えたのだろうと、
興味がわいてくる。

Tさんも、ご自慢の五右衛門風呂つきの庭を案内してくれた。
「庭の手入れをしているときは、無心になれて本当に楽しいのです。」と、今まで時
間をかけて手入れをしてきた。
最初の頃の苦労は、ものともせずに明るい。
今が旬の竹の子の森と、パパイヤ、パイナップル、レンゲ、ガーベラ、フリージア
など。

レンゲの花を敷物にして「お茶でもどうですか?」と、手作りの星型のクッキーを
ご馳走になった。
木の上から、顔を真っ赤にしたヤクザルが、恨めしそうにこちらを見ていた。
お菓子作りの得意なTさんは、年金暮らしをしている。
今の生活が、活動的なTさんは見た目もとても若々しい。
http://www.yakushimapain.co.jp/renge.htm 「レンゲ」



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屋久島パイン株式会社   http://www.yakushimapain.co.jp/
発行責任者  角谷和雄   kakutani@yakushimapain.co.jp
本      社       東京都千代田区麹町1丁目8番14号
屋久島支店       鹿児島県熊毛郡屋久町原914番地
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