メルマガ:屋久島発 田舎暮らし通信
タイトル:屋久島発 田舎暮らし通信  2003/02/15


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  2003/02/15
『世界自然遺産の島』   屋久島発・田舎暮らし通信(第70号)

      http://www.yakushimapain.co.jp/  屋久島パイン株式会社
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このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の社員が
本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。


● ゴミ処理施設がひとつになる

「今日は燃やせないゴミの日だから、早くゴミ箱からもってきてくれ。」と、ゴミ出
しが主人の仕事になってからしばらく経つ。
「緑のゴミ袋がすぐなくなるなあ。もうないからたくさん買ってきておいてくれ
よ。」燃やせないゴミを入れる袋は緑の袋。
朝はゴミの話で始まる。

平成17年3月をめどに両町でひとつ、宮之浦の郊外にゴミ処理施設ができる。
屋久島広域連合が行った、生活環境影響調査の結果を縦覧できる。
役場でだれでも縦覧することができる。
建設地の周辺地域の自然環境に与える影響を調べた結果が、細かく書かれている。
今、両町それぞれにある、小型焼却炉で緊急的に処理を行っているが、これに替わ
る施設の早急な整備が必要となっている。

というのは、平成14年12月からダイオキシン類排出基準が、強化されたため、と
りあえず小型焼却炉で処理を行っている状態。
両町合併問題も同時進行しているが、ゴミ処理施設合併問題とはまた、別な話だ。
両町合併については、住民アンケートを元に進められる。

両町が合併してもしなくても、ゴミ処理施設は両町合併。
ゴミ処理施設は、屋久町では尾之間にあり、上屋久町では今度建設される処理施設
の近くにある。
新しく高度な大型処理施設ができたら、現在ある小型焼却炉はどうなるのだろうか
などの疑問が残る。

処分されるのか、中古品として他のところで使われるのか、焼却炉跡地がどう使わ
れるのかまだ分からないようだ。
今有る小型焼却炉では、一部処理しきれないものもあるし、焼却灰の問題もあるの
でそれを解決するために、「炭化施設」「リサイクルプラザ」「最終処分場」を同一敷
地内に一体的に整備して、循環型社会の構築を目指すことにした、と調査結果をま
とめた本に書いてある。

ごみ収集の仕事をしている人に、処理施設について聞いてみた。
「宮之浦にできると、屋久町からだと、ゴミステーションから収集して持っていく
にも遠くなるなあ。ごみ収集の車の台数は増えるだろうけれど。でも、違う業者が
委託を受けることになったら、自分も仕事がなくなって大変だなあ。でもゴミがな
くなるということはないから、この仕事事態はなくなることはないだろうね。ゴミ
出しマナーが悪い人もいるから大変だよ」とのこと。

今まで、尾之間に直接ゴミを搬入していた人でも、宮之浦まではわざわざもってい
く人もいなくなるだろうから、ゴミステーションは、今以上にゴミが増えることに
なるだろう。
ゴミだしマナーと生活態度は同じようなものだな、と思った。

どこかの国で、ゴミの山に住んでいてお金になりそうなゴミを、集めているこども
たちがいるという。
私の家も、ゴミだけはたくさんたまる。
その中で使えそうなものは、安房にできたリサイクルショップに、委託して売って
もらっている。
売れたら、少しはお金になる。
いらないものでも、まだ使えるということだ。

大気汚染、騒音、悪臭、土壌汚染、景観、動植物など、総合評価した結果、数字的
な基準は一応クリアーしているようだ。
菜の花が咲き、椿が終わりかけている。


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屋久島パイン株式会社   http://www.yakushimapain.co.jp/
発行責任者  角谷和雄   kakutani@yakushimapain.co.jp
本      社       東京都千代田区麹町1丁目8番14号
屋久島支店       鹿児島県熊毛郡屋久町原914番地
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