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タイトル:幸福ニュース第280号  2005/06/30


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幸福ニュース(しあわせニュース)第280号2005年6月30日
幸せへのヒント満載のEmailMagazineです。友達にも教えて皆幸福に!
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 昨年、最愛の奥様を病気で亡くされ、その悲しみが癒えず、なかなか
立ち直れない方が、内観にいらっしゃいました。奥様に対する内観をさ
れている時の面接で、私も思わずもらい泣きしてしまいました。

 最終的には、元気になるきっかけをつかまれ、心が癒されたのでしょ
う、明るい顔で帰っていかれました。許可を得ましたので、その方の感
想文を紹介させて頂きます。

      【妻を亡くした夫の内観(55才)】

 朝から夜まで6日間もよく内観できたものだと思う。終わってみれば、
ちっとも長く感じないので、充実した7日間であった。また、子供の内
観をしていても、瞬間的に妻の内観をしてしまい、目頭がゆるんできた
ことも多かった。

 妻との出会いは、私が22才の時、原因不明の血尿で2ヵ月半の入院
をした時、病室でだった。彼女は当時、看護学校を出たばかりの18才
であったが、しっかりしていて、明るくて気立てがよくて、すらっと背
も高く、まさに白衣の天使であった。

 ある時、病室の先のベランダで、遠くを見る彼女の横顔に少し淋しそ
うな表情をキャッチした。近づくと「寝ていなきゃいけない時間でしょ。
」といつもの顔に戻っていた。お姉さんのような看護対応と、母を亡く
したばかりの悲しさを持つ彼女を、愛らしいと思うようになった。私の
心に火をつけてくれたのである。

 退院後、自分の気持ちを手紙にして彼女へ送った。お姉さんが欲しい
と思っていたので、白衣の天使がお姉さんに見えたのでしょう。病から
立ち直るきっかけと、そのやさしさに、私を夢中にさせてくれました。
彼女の同期の看護婦さんの援助もあり、交際は深まりました。

 看護婦として私を看病してくれた夏、湖へ二人でキャンプに行き、帰
りのバスで乗り物酔いしてしまい、東京についた時はフラフラで、寮ま
で一人で帰れない悲惨な状態の私でした。

 この時、彼女は上京してきた兄と久しぶりに会うことになっていまし
た。しかし、彼女はそれを棒にふってまで、私を寮まで送り届け、帰っ
て行きました。尊敬する兄には会えなかったと思います。そんな辛い思
いをしても、その後グチは言いませんでした。

 ある時4人で登山へ行きました。彼女の同僚の看護婦さんと、私の職
場の後輩の4人です。前日、彼女とは喧嘩別れをしていたので、もしや
来てくれないのか心配した私でしたが、そんなそぶりを少しも見せず、
一日楽しい山登りが出来ました。後に結婚してから後輩に「そんな仲だ
ったんだ。俺たちはダシに使われたんだ。」と、あきれて言われました。

 何回か年代順に内観すると、はるか40年も前の事が手にとるように、
まぶたに映し出されます。びょうぶで仕切った半畳のスペースで目を閉
じていると、当時と変わらぬ映像がはっきりと映し出され、会話が聞こ
えてくるのです。相手の表情も判り、言葉を聞かなくても、相手の思っ
ていることがなんとなく判ってきます。とても不思議な体験です。

 結婚後、私は仕事で忙しく、また、日曜日は釣りや少年サッカーのコ
ーチにのめりこんでいましたので、妻を省みませんでした。そのため、
いつしか、夫婦がお互いに背を向けた状態になっていました。

 私があるセミナーを受けた時、「私が元気になれないのは少年サッカ
ーのコーチ時代である。」との指摘を受けました。反省した私は、セミ
ナー終了後自宅で妻を抱きしめ、心からの「ごめんなさい」を言いまし
た。

 しかし、その後、妻を笑顔にさせる方法が判りませんでした。何故、
笑顔にさせることが出来なかったかを内観しました。当時を年代順に2、
3回内観し、二人三脚で取り組んだ7ヶ月間の妻の闘病生活を内観して
わかりました。心のこもった対話や振る舞いが少しもなかった事に気付
かされました。

 どんなに少しの時間でも良い、心のこもった振る舞い、付き合いをし
ておけば、妻のガンの大きな原因となったストレスをやわらげ、こんな
に早く愛しい妻を奪われることにはならなかったと思いました。

 生涯を看護婦として、身を粉にしてつくしてくれた妻に私は感謝した
い。残された子供へ妻に代わって感謝の気持ちで接していきたい。立派
に独立した子供達の姿を、墓前で報告できることを誓いたい。内観で新
婚の頃の愛しい妻に会えました。素晴らしい一週間でした。本当にあり
がとうございました。(終)


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【仏語集】

まことに、執着を離れない人生はすべて苦しみである。これを苦しみの
真理(苦諦)という。(転法輪経)

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【坂村真民詩集】

《 三 学 》

いかに生きるかを学べ

いかに愛するかを学べ

いかに死すかを学べ


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*『第10回全国将棋寺子屋合宿』(7月24日〜26日、蓮華院誕生
寺奥之院で、毎日新聞社主催)の内容が発表されました。募集は、6月
27日からで、例年すぐ満員となります。将棋という日本文化の伝承と、
TVゲームとは違う、人と対話する事を学び、頭の体操にもなります。初
心者の方でも参加できます。小・中学生対象ですので、お子さんやお孫
さんを参加させたい方は是非ご覧下さい。
http://www.uproad.ne.jp/rengein/shougi/shougib.html


*スリランカへの第13回スタディ・ツアー(7月28日〜8月4日)
の参加者をれんげ国際ボランティア会が募集しています。スリランカの
大津波の災害現場を訪問して、れんげ国際ボランティア会の行った支援
を体験します。一味違う海外旅行です。
http://www.uproad.ne.jp/rengein/miroku/miroku90.html


*蓮華院御廟では、お墓を守る子孫がいない人々のための、永代久遠墓
(130万円)の申込みが多いそうです。どうぞご覧下さい。
http://www.uproad.ne.jp/rengein/reien/reien.html

*将棋や仏教説話や坂村真民詩集を更新しました。悩み相談・相性判断
・赤ちゃん名前付け・御祈願や御供養もできます。どうぞご覧ください。
http://www.uproad.ne.jp/rengein/

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*内観には心を癒す効果があります。今回は皆さん非常に熱心に内観さ
れていました。会社の社長さんや、経営コンサルタントの方も来られて
いました。

*今号はいかがでしたでしょうか。 皆様のご意見、ご感想、ご投稿を
         rengein@uproad.ne.jp 
 へどうぞお寄せください。お待ちしております。

*「投稿大歓迎!」 皆様の投稿は、できるだけ「幸福ニュース」に掲
載しようと思っております。読者と共にこのEメールマガジンを作り上
げてい きたいと願っておりますので、御協力をよろしくお願い申し上
げます。
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コンサルティング・テンプル  蓮華院誕生寺
http://www.uproad.ne.jp/rengein/ 
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