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タイトル:幸福ニュース第203号  2003/07/19


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幸福ニュース(しあわせニュース)  第203号  2003年7月19日
幸せへのヒント満載のEmail magazineです。友達にも教えて皆幸福になろう
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コンサルティング・テンプル 蓮華院誕生寺
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 今回は、小林正観著『お金と仕事の宇宙構造』(宝来社)から、小林流の
金銭観と仕事観をお伝えしたいと思います。

 今までの正統的経営法は、次のようなものが基本でした。
1)目標を明確にする。
2)事実を事実として正確に観る。
 (予断・色眼鏡を捨てて白紙で物事を見る。色んな人から情報・意見を聞
  く。数字でみる。さまざまな角度で見、考える。)

3)現場主義(現場に行って、直接見る、聞く、調べる)
4)実績主義(言う事ではなく、実際の行動や実績を観る)
5)YESマンを退ける、自己規律をもった人を役職者に据える、社会常識
  ・モラルを守る等々。

 ところが、小林先生は、従来とは違うお金の生きた使い方や、一味違った、
より深い経営観と、具体的な実践法が述べられています。是非ご一読いただ
けたらと思います。


          【お金と仕事の宇宙構造】

 いかにお金を貯めるかではなく、いかに喜ばれるお金を使うかを考えるよ
うにするといいと思います。例えば、はやらない店に行って、お金を使うと
いうのも、お金を生かして使う一つの方法です。

 まずは、自分の出せる範囲でお金を出す、つまり、「先に施しをし、まず
喜ばれるように使う」ことから始まります。だから、「ゆとりがあったら、
それができるのに」と思うのは順番が違うらしい。ゆとりがない人は、施し
をしていないからという原因による、結果らしいのです。

 それは金額の問題ではありません。割合の問題です。自分にゆとりのない
人が1000円のうちの100円を出す。その100円が、神・仏から見ればとても素
晴らしいことなのです。(『富者の万灯より貧者の一灯』)

 そして、返ってくるときは、倍返しで返ってきます。これも、宇宙の摂理
・方程式です。愛情を投げかけると、愛情が倍で返ってきますが、憎しみを
投げかけると、憎しみが倍で返ってきます。

 不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句を宇宙に向かって5分言うと、「私」
を題材にした不平不満・悪口というものが、宇宙のどこかで、倍の10分は
言われます。同じように、「あの人はとっても素敵な人で」と、人の良いと
ころを賞賛して1時間しゃべると、自分の良いところをどこかで2時間語っ
てもらえます。宇宙は、必ず倍返し。プラスもマイナスも倍返しです。

近江商人の飢饉普請
 これは、「飢謹になって周りの人が困ったら、増改築をしなさい。必要の
ないところでもいいから、増改築をしなさい」という思想です。つまり、蔵
の中に貯めこんでいた富を放出しろ、ということなのです。

 そうすると、その蔵のお金は、いざというときには自分たちのために使わ
れるかもしれない。そういう使い方をしてくれる人のところに富を集めよう
と、みんなが思うに違いありません。逆にいうと、近江商人の商人道という
のは、周りの人が困っているときに、いくらでも富を放出することにありま
した。そのために周りの人たちが一生懸命に支えてきたということのようで
す。

 お金自身が一番嫌がる使い方(使われ方)は、ギャンブル、だそうです。ギ
ャンブルを「楽しむ」というのはまだいいようですが、一獲千金を狙って、
「このお金で借金を全部返そう」というような使い方をすると、お金はすご
く嫌がります。

 2番目に嫌がられるのは、お金が入ってきたときに生活が変わること。贅
沢華美ということを、お金は嫌がります。

 3番目に嫌がられるのは、貯め込まれること。「水とお金は、流さないと
腐る」といいます。だから、お金は貯め込んではいけません。貯め込んでい
ると腐ります。「私には、腐るほど貯めているお金はない。貯まったら使い
ましょう」と言う人がいますがこれは逆。先にお金を出して喜ばれるように
使うと、お金が入ってくるらしいのです。

あるあばあさんの話
 人口が3000人くらいの村での話です。その村で、77歳か78歳のおばあさん
が亡くなりました。そうしたところ、3000人の村民のうち1500人がこのおば
あさんの葬儀に参列したそうです。村長が死んでも800人だったのです。何か
特別な事をしたのかと、地元の記者が調べました。そのおばあさんは、死ぬ
まで、安いスーパーではなく、高くても自分の教え子の店でしか物を買わな
かったそうです。特別なことは、ただそれだけでしたが、葬儀の時に大勢の
人が集まったのです。

 お金の使い方というのは、「自分にとって安ければいいのではない」とい
うことを頭に入れてほしいと思います。お金は喜ばれるように使ったら、い
くらでもお金自身が喜んでやって来ます。でも、お金や他人に喜ばれるよう
に使うのではなく、自分がいかに喜びたいかだけを考えて、「いくらでもい
いから1円でも安く、安く」と思って使っていると、お金自身は集まってき
ません。これも宇宙の原理・原則です。

 ですから、お金をいかに喜ばれるように使うかということです。お金をい
かに喜ばれるように使うかということは、お金の問題も含めて、いかに自分
が喜ばれる存在になるかということにほかなりません。

 私達が汚れていると思っている所を掃除すると、「我欲」「執着」「こだ
わり」を取ることができるようです。「我欲」「執着」「こだわり」を捨て、
透明な心になると、つまっているゴミがなくなって、上から勝手にお金が入
ってきます。この「我欲」「執着」「こだわり」という精神的なゴミを取り
去るためには、掃除をすればいいのです。精神的な掃除ではありません、本
当の掃除をするのです。特に、トイレ・流し・洗面所をきれいにすると、犯
罪も起きにくいようです。

 イチローという選手は、時間があると、自分でバットやグローブやシュー
ズを磨いているそうです。このように、自分が生活をさせてもらっている道
具に対して、すごく丁寧な接し方をする人がいます。自分が世話になってい
るものに対して、感謝の念をもって接している人は、必ず何をやっても恵ま
れます。実は、自分の力ではなく、自分の周りのお蔭で何でも成り立ってい
るのです。道具だけでなく、人にたいしても、「ありがとう」「ありがとう」
と言いながら生きていると、いいみたいです。

 絶対に倒産しない方法をお教えします。それは、倒産しそうになったら、
自分の会社の従業員が自分の預貯金を持って来て支えてくれるような会社に
なることです。でも、普段からノルマ、ノルマで社員を痛めつけている会社
は、絶対に支えてもらえないでしよう。

 「喜ばれる存在」というのは、お客さまに喜ばれるだけではなく、自分の
一番身近である社員から喜ばれる存在になるというのが第一歩です。そこか
ら始めないと、社員はその会社を支えてはくれません。

 日本の経営者というのは、どうも、「お客さまは、神さまだ。お客さまに
対して笑顔を向けなさい。やわらかな応対をしなさい」ということは言いま
すが、社員に対して、やさしく、穏かに、にこやかに接する社長は、多くな
いようです。社員を痛めつけるだけ痛めつけて、その向こうにいるお客さま
に笑顔を出せというのは、無理でしょう。

 なぜ、何年も生活の面倒をみてきた人を痛めつけてしまうのでしょうか。
私はとても不思議に思います。なぜこの人達を味方にしていかないのだろう
か。この人たちが味方になって、この会社を潰したくないと思ったら、必ず
一生懸命に働くようになるでしょう。

 これを「モチベーション」といいます。「モチベーション」というのは、
やる気にさせること・動機付けという意味です。また、「モチーフ」という
のは動機、「モチベイト」というのは、やる気にさせるという意味です。企
業の経営者やトップにいる人にとっての一番楽しい仕事は、「社員をいかに
モチベイトするか」ということではないでしょうか。

 みんなで全体で底上げしようという考え方はやめましょう。まず、一人勝
ちをすることです。面白がって喜んで、「自分が楽しくて楽しくてしょうび
ないからやっている」という「私」をつくりあげることです。

 例えば、ある人を中心として、その宿がものすごくはやったら、その宿に
納入する業者もどんどん潤ってきます。その宿に野菜を売る人も潤います。
だから、自分の宿に人が来るようになったときに、自分のところにお金を貯
め込むのではなくて、その儲かったお金を周りの人に全部、どんどんまいて
いくような生き方をするというのが一人勝ちの思想です。ひとりで貯め込め
と言っているのではありません。いかに自分が喜ばれる存在になるかを考え
ることです。

 私は「うたし会」という異業種交流会を主宰しています。この会では、ど
うしたら儲かるか、どうしたら売り上げが上がるかを考えるのは一切やめて、
どうしたら喜んでもらえるか、どうしたらお客さんに「うれしい、楽しい、
幸せ」と言ってもらえるか、ということを考えています。はやっているとこ
ろは「どうしたら喜ばれるか」を考えていて、はやっていないところは「ど
うやって儲けるか」を考えています。儲けることばかり考えていたのでは、
お客さんが全然来ません。「どうやったら喜んでもらえるか」だけを考えれ
ば答えが出るのです。

 経営の帝王学というのは、目の前の人を大事にし、目の前のことを大事に
することであり、これが本当に正しい刹那主義です。ただ、今、目の前に存
在する「人」「こと」「もの」を大事にすること。すなわち、「念を入れて
生きる」ということです。

 結局、対人間ということも、会社を経営することも一緒です。全部自分が
やっているのではなくて、「お陰様」でできていることがわかると、商売の
コツがわかるでしょう。

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          【坂村真民詩集】

《 たんぽぽ時代 》

たんぽぽのうたがうたわれ
たんぼぽのうたがひろがり
やがてたんぽぽの時代が
やってくるでしょう
たんぽぽは幸せを与える花
神のことばを伝える花
ふまれても
不幸を言わず
どろまみれになっても
たちあがり
根強く生きて
太陽のような花をつけ
不幸な人があれば
飛んでいって慰め
さびしがっている病人があれば
その窓の下に根をおろして
話し相手になってやり
地球のいたるところに咲く
世界の花
友よ
たんぽぽの花を胸につけ
新しい時代をひらいてゆこう
しんの平和がくるように

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*What's Newや国際ボランティアを更新しました。悩み相談や相性判断もで
 きます。どうぞご覧ください。 
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             【仏語集】

 せまい心を捨てて、広く他に施すことは、まことによいことである。それ
とともに、志を守り、道を敬うことは、さらによいことである。
 人は利己的な心を捨てて、他人を助ける努力をすべきである。他人が施す
のを見れば、その人はさらに別の人を幸せにし、幸福はそこから生まれる。
 一つのたいまつから何千人の人が火を取っても、そのたいまつはもとのと
おりであるように、幸福はいくら分け与えても、減るということがない。
                          (四十二章経)

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*なかなか梅雨があけません。でも今日雷が鳴りました。今まで何故か朝8
時ごろから鳴いていたセミが、6時ごろから鳴くようになりました。じきに
梅雨も明け、本格的な夏でしょう。
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